【奥美濃】鷲ヶ岳-北アルプスの展望台
Posted: 2013年3月06日(水) 23:10
【日 付】 2013年3月3日(日)
【天 候】 晴れ一時曇り
【山 域】 奥美濃
【メンバー】 単独行
【コース】 鷲ヶ岳スキー場(第2駐車場)-第1クワッド終点-第2二クワッド終点-第三クワッド終点-アルファクワッド終点-
P1402-桑ヶ谷林道分岐-一服平(藤原頼保公顕彰堂)-P1476-▲鷲ヶ岳-一服平-アルファクワッド終点-第3クワッド終
点-第2クワッド終点-鷲ヶ岳スキー場(第2駐車場)
http://kitayamawa.exblog.jp/19898266/
この週末は金糞岳北尾根を登ろうと思っていたが、土日ともにどうも天気が思わしくない。そこで比較的好天が予報される奥美濃
東部の山を検討した。 対象に挙げたのは野伏ヶ岳(1674.3m)と鷲ヶ岳(1671.6m)-東海北陸道を挟んで東西に位置する、 ほぼ
標高の同じくらいの山である。今回は単独行になったので、比較的容易な鷲ヶ岳に登ることにした。
鷲ヶ岳には2010/3/14に初めて登ったことがあり、今回が2回目となる。前回は快晴に恵まれて、遮るもののない山頂からは、剱
岳から穂高岳までの北アルプス連峰、乗鞍岳、御嶽山の展望、さらには大日ヶ岳の奥に別山から白山へと続く稜線は素晴らしいと
いうほかなかった。今回もう一度、その素晴らしい展望を見たいという思いから、鷲ヶ岳を選択することにした。
<前置き>
前回鷲ヶ岳に登ったときは、ホワイトピアたかすスキー場のリフトを使って、見晴らし平(桑ヶ洞:三角点1403.3m)まで登ろうと計画
した。 同スキー場の駐車場に車を駐め、身支度を整えて、スノーシューを携行して、リフト券(1回券400円)を購入した。 これらリフト
に乗ろうとしていると、スキー場の係員の兄ちゃんに声を掛けられた。「ここのリフトはスキーかスノーボードがないと乗れないんです」
と。「いやスノーシュー持っていますけれど」と応酬するも、下りもゲレンデを歩いてほしくないようで、「リフト券払い戻します。鷲ヶ岳ス
キー場ならOKですよ」と無責任なことを言う。鷲ヶ岳スキー場のリフトでは予定していた尾根までは少し時間がかかる上に、そのコー
スが確認できていないので不安感に襲われ、せっかくやってきたのにと意気消沈。そんな様子を見て申し訳なく思ったのか、係員の兄
ちゃんは立石キャンプ場の登山口なら、すぐ傍まで除雪されているので比較的短時間で登れるとアドバイスしてくれた。しかし、私の頭
には通常の登山口は桑ヶ谷林道の終点から登るということしかなかったので、そんな登山口もあるのかと迷った。ここで1時間はロスし
たので、できるだけ短時間で山頂に辿り着けるコースを選択することにし、係員の兄ちゃんの言葉に従い、県道452号線を鷲見川に沿
って遡り、立石キャンプ場の登山口に向かった。県道は除雪してあったが、 次第に民家も少なくなり、やがてなくなったかと思うと除雪
の終点にやってきた。ここに駐車して歩き始めるとすぐにキャンプ場があり、係員の兄ちゃんの言葉は本当だった。あとは林道に沿っ
て雪道を歩き、途中から適当に雪面を登り、2時間ほどで鷲ヶ岳の山頂に立ったのだった。
<本編>
午前5時に家を出発し、5時半に京都東ICから名神に乗る。竜王ICを過ぎると前方には雪を降らせる黒雲が棚引いている。やがて雪
がちらほら落ちてきた。しかし、関ヶ原を通過すると前方が明るくなってきた。一宮JCTから東海北陸道に入ると、空に雲がなくなり東の
空には太陽が昇ってきた。予報どおり美濃東部は晴れだとテンションが上がってきた。白鳥IC付近から1車線になり、まだ午前7時過ぎ
だというのに車が混雑してきたが、これらはほとんどスキー場に向かう車だ。高鷲ICでほとんどの車が降りる。私もこれに従って鷲ヶ岳
スキー場をめざす。鷲ヶ岳GCを通過すると突然車を止められた。鷲ヶ岳スキー場に向かう車の駐車料金を徴収する「関所」であった。
やむなく駐車料金1000円(高い!)を支払い、関所を通過するが、路面が雪で凍結しているので運転も慎重になる。第1駐車場への分
岐を左に見送り第2駐車場に向かう。第2駐車場にはまだ数台しか駐まっていなかった。
身支度を整えて午前8時に駐車場を出発した。ゲレンデにあるみはらし食堂の側から、ゲレンデの端っこから取り付く。すでに雪があ
るので最初からスノーシューを装着した。ゲレンデを歩くのはちょっと気が引けるので、ゲレンデ左手の雑木林の中を歩くことにした。こ
こはすでに標高1000mで気温も低く、 雪面が締まっていて、 スノーシューが小気味よく雪面に食い込む。 左手にゲレンデを見ながら、
第1クワッド終点、第2クワッド終点、第3クワッド終点(ホワイトピアたかすスキー場の第2クワッド終点)と登っていく。途中で雑木林の
尾根が途切れているところはやむなくゲレンデ端を歩くことにした。高度を上げていくに連れて、左手(北西)方向にダイナランドスキー
場のある大日ヶ岳が見え、その向こうには小白山、野伏ヶ岳、薙刀山から銚子ヶ峰、一ノ峰、二ノ峰、三ノ峰、別山、白山(御前峰)へと
続いている。晴れた空の下、山が白く輝いている。一方、右手にはこれから登る鷲ヶ岳が見えるはずだが、雲がかかっていて山頂あた
りがよく見えない。ああ!どうせなら野伏ヶ岳&薙刀山に行けばよかったかと若干後悔の念が湧いてきた。しかし、そのうち雲も切れて
晴れてくるだろうと楽観的に考える。やがてホワイトピアたかすスキー場のアルファクワッドの終点に到達した(9:00)。
アルファクワッドの終点からが本格的な鷲ヶ岳登山となる。スキー場の喧噪ともおさらばだ。ブナの疎林の中に入ると、登山道(今は雪
で覆われて見えない)らしき跡が続いている。 最近の踏み跡はなく、バージンスノーを踏むことができる。 すぐ側に点名(桑ヶ洞)の三等
三角点があるはずだが、 もちろん雪下で見ることができない。 そのまま通過するといきなり急降下していく。 このあたりから桑ヶ谷林道
との合流点あたりまではブナ林が続いていて、なかなかいい感じのする尾根道になっている。少し登り返した小ピークが見晴らし台と呼
ばれるところだ。天気がよければ北方向に北アルプスの山並みが見えるはずだが、今日は生憎雲が多くて眺望がない。再び下り坂とな
るが、尾根芯に沿って進むとP1402にやってきた(9:25)。ここからは、正面に鷲ヶ岳と顕彰堂のあるピークが見えている。ここからは尾根
沿いに南下することになるので、GPSで方向を確認しながら進む。気持ちのよいブナ林がまだまだ続く。やがて右手から桑ヶ谷林道から
上がってきた登山道と合流した。前方には顕彰堂のある一服平のピークが見えている。このピークの手前を回り込むように林道が通っ
ていることがわかるが、そのまま雪面を直登していく方が楽である。雪面もほどよく締まっているので、スノーシューでの登行は快適であ
る。程なく一服平に到着した(9:45)。
一服平には、藤原頼保公の鷲退治顕彰堂が建っている。これは鷲ヶ岳に伝わる伝説に由来するものだ。時は永暦年間、美濃の国の山
奥に大鷲が現れて人を騒がせているということを都の天皇が聞き、「大鷲を退治せよ」との勅命が藤原頼保に下された。頼保は勅命を奉
じて家来の中でも武勇にすぐれた者34名を召し連れ、はるばる美濃国の郡上の奥へ分け入り、苦心の末、雲ヶ岳(今の鷲ヶ岳)に於いて
大鷲を退治して、鷲の子二羽を生け捕りにし天皇に献上した。その御賞として頼保は鷲見の家名と併せて鷲見郷八ヶ村(現高鷲町)を領
地として賜ったということである。高鷲村開祖の領主としての功を讃え、平成3年に顕彰碑と顕彰堂が建立された。今は、お堂は見えてい
るが、石碑は雪下に埋まっている。お堂の後ろには鷲ヶ岳が大きく見える。
顕彰堂の左手から裏に回って下り、ここから急なコブの登降を繰り返す。尾根芯の登降を避け、林道に沿って迂回することもできるが、
敢えて尾根芯にこだわって歩いてみた。その中でP1476のピークが最も傾斜が急で、登りはスノーシューのままいけたが、下りは無理であ
る。そこでスノーシューを外そうかと思ったが、雪面が締まっているので、クライムダウンする形で無事に降りることができた。P1476ピーク
を下ったところに、鷲ヶ岳登山道の標識があり、木の階段が少し見えている。無雪期には随所に階段が整備されているので登りやすくなっ
たというが、積雪期には階段は雪に埋もれており、クラストした急な斜面をスノーシューのクランボンを聞かせながら登行しなければならな
い。やがて傾斜が少し緩やかになると、左方向に回り込むようにして再び急斜面を登っていく。このあたりが最もしんどいところである。霧
氷がついているが、青空が見えないのでモノトーンの世界である。急斜面を登り終えたら山頂かと思ったら、緩やかな登りではあるが、もう
ひと登りあった。右手に鷲ヶ岳から白尾山に続く尾根を見ながら、緩やかに登っていくと山頂に到達した(10:50)。山頂は南北に細長くなっ
ていて、その中心に方位盤があるのだが、雪に埋もれてしまっていた。
山頂に到達したが、前回と比べると天気がよくない。雲が多く、時折小雪が落ちてくる。前回はよく晴れていたので、北アルプスの剱岳か
ら乗鞍岳、御嶽山、また別山や白山などの眺めが素晴らしかった。細長い山頂を往復しながら、晴れてくるのを待つことにした。山頂から
南方向にP1653、P1667、白尾山(1612.4m)と尾根が続いており、2時間ほどあればピストンできるのではないかと思われた。しかし、天候
が思わしくないので、それは止めにしてしばらく待っていると30代の男性二人連れがやってきた。地元岐阜からやってきたというが、積雪期
の鷲ヶ岳は初めてだという。トレースを使わせてもらったとお礼を言われた。山頂で待つこと50分。天気は回復に向かっており、周囲の景色
が明るくなってきたが、山頂付近が晴れてくるにはもう少し時間がかかりそうなので、やむなく下山することにした。
下山は登りに比べるとやはり早い。山頂からは急斜面を駆け下り、あっという間に木の階段のあるところまで下った。ここから見ると、顕彰
堂のある一服平まではコブが並んでいて、あれを登降してきたのかと感慨深い。しかし、帰りは迂回路の林道に沿って進むことにし、先ほど
の藤原頼保公の顕彰堂に戻ってきた(12:15)。今日はここでランチタイムだ。時間はたっぷりあるので、キムチ鍋を楽しむことにする。もちろ
んビールは欠かせない。30分ほどすると先ほどの男性二人もやってきて、ここでランチタイムだった。次第に天気がよくなり、鷲ヶ岳の山頂
も雲が切れて青空が出ているではないか。まさに「降りたら晴れる」を絵に描いたような日だったが、太陽の下でゆっくりとランチを楽しむこと
ができてよかった。あとは、天気がよくなっているので、写真を撮りながら、ゆっくりと往路を下山することになった。
<おまけ>
駐車料金を1000円も払ったので、帰りにはスキー場にある鷲ヶ岳温泉に入浴することにした。駐車料金を払った場合には入浴料800円が
半額になるからだ。結局、鷲ヶ岳スキー場に1400円を落とすことになった。最近は大きなスキー場は駐車料金を徴収しているようだ。
<コースタイム>
8:00鷲ヶ岳スキー場(第2駐車場)-8:10第1クワッド終点-8:25第2クワッド終点-8:50第3クワッド終点-9:00アルファクワッド終点-9:25
P1402-9:35桑ヶ谷林道分岐-9:45一服平(藤原頼保公顕彰堂)-10:15P1476-10:50▲鷲ヶ岳11:40-12:15一服平(昼食)13:35-14:20
アルファクワッド終点-14:50第3クワッド-15:10第2クワッド-15:30鷲ヶ岳スキー場(第2駐車場)
【天 候】 晴れ一時曇り
【山 域】 奥美濃
【メンバー】 単独行
【コース】 鷲ヶ岳スキー場(第2駐車場)-第1クワッド終点-第2二クワッド終点-第三クワッド終点-アルファクワッド終点-
P1402-桑ヶ谷林道分岐-一服平(藤原頼保公顕彰堂)-P1476-▲鷲ヶ岳-一服平-アルファクワッド終点-第3クワッド終
点-第2クワッド終点-鷲ヶ岳スキー場(第2駐車場)
http://kitayamawa.exblog.jp/19898266/
この週末は金糞岳北尾根を登ろうと思っていたが、土日ともにどうも天気が思わしくない。そこで比較的好天が予報される奥美濃
東部の山を検討した。 対象に挙げたのは野伏ヶ岳(1674.3m)と鷲ヶ岳(1671.6m)-東海北陸道を挟んで東西に位置する、 ほぼ
標高の同じくらいの山である。今回は単独行になったので、比較的容易な鷲ヶ岳に登ることにした。
鷲ヶ岳には2010/3/14に初めて登ったことがあり、今回が2回目となる。前回は快晴に恵まれて、遮るもののない山頂からは、剱
岳から穂高岳までの北アルプス連峰、乗鞍岳、御嶽山の展望、さらには大日ヶ岳の奥に別山から白山へと続く稜線は素晴らしいと
いうほかなかった。今回もう一度、その素晴らしい展望を見たいという思いから、鷲ヶ岳を選択することにした。
<前置き>
前回鷲ヶ岳に登ったときは、ホワイトピアたかすスキー場のリフトを使って、見晴らし平(桑ヶ洞:三角点1403.3m)まで登ろうと計画
した。 同スキー場の駐車場に車を駐め、身支度を整えて、スノーシューを携行して、リフト券(1回券400円)を購入した。 これらリフト
に乗ろうとしていると、スキー場の係員の兄ちゃんに声を掛けられた。「ここのリフトはスキーかスノーボードがないと乗れないんです」
と。「いやスノーシュー持っていますけれど」と応酬するも、下りもゲレンデを歩いてほしくないようで、「リフト券払い戻します。鷲ヶ岳ス
キー場ならOKですよ」と無責任なことを言う。鷲ヶ岳スキー場のリフトでは予定していた尾根までは少し時間がかかる上に、そのコー
スが確認できていないので不安感に襲われ、せっかくやってきたのにと意気消沈。そんな様子を見て申し訳なく思ったのか、係員の兄
ちゃんは立石キャンプ場の登山口なら、すぐ傍まで除雪されているので比較的短時間で登れるとアドバイスしてくれた。しかし、私の頭
には通常の登山口は桑ヶ谷林道の終点から登るということしかなかったので、そんな登山口もあるのかと迷った。ここで1時間はロスし
たので、できるだけ短時間で山頂に辿り着けるコースを選択することにし、係員の兄ちゃんの言葉に従い、県道452号線を鷲見川に沿
って遡り、立石キャンプ場の登山口に向かった。県道は除雪してあったが、 次第に民家も少なくなり、やがてなくなったかと思うと除雪
の終点にやってきた。ここに駐車して歩き始めるとすぐにキャンプ場があり、係員の兄ちゃんの言葉は本当だった。あとは林道に沿っ
て雪道を歩き、途中から適当に雪面を登り、2時間ほどで鷲ヶ岳の山頂に立ったのだった。
<本編>
午前5時に家を出発し、5時半に京都東ICから名神に乗る。竜王ICを過ぎると前方には雪を降らせる黒雲が棚引いている。やがて雪
がちらほら落ちてきた。しかし、関ヶ原を通過すると前方が明るくなってきた。一宮JCTから東海北陸道に入ると、空に雲がなくなり東の
空には太陽が昇ってきた。予報どおり美濃東部は晴れだとテンションが上がってきた。白鳥IC付近から1車線になり、まだ午前7時過ぎ
だというのに車が混雑してきたが、これらはほとんどスキー場に向かう車だ。高鷲ICでほとんどの車が降りる。私もこれに従って鷲ヶ岳
スキー場をめざす。鷲ヶ岳GCを通過すると突然車を止められた。鷲ヶ岳スキー場に向かう車の駐車料金を徴収する「関所」であった。
やむなく駐車料金1000円(高い!)を支払い、関所を通過するが、路面が雪で凍結しているので運転も慎重になる。第1駐車場への分
岐を左に見送り第2駐車場に向かう。第2駐車場にはまだ数台しか駐まっていなかった。
身支度を整えて午前8時に駐車場を出発した。ゲレンデにあるみはらし食堂の側から、ゲレンデの端っこから取り付く。すでに雪があ
るので最初からスノーシューを装着した。ゲレンデを歩くのはちょっと気が引けるので、ゲレンデ左手の雑木林の中を歩くことにした。こ
こはすでに標高1000mで気温も低く、 雪面が締まっていて、 スノーシューが小気味よく雪面に食い込む。 左手にゲレンデを見ながら、
第1クワッド終点、第2クワッド終点、第3クワッド終点(ホワイトピアたかすスキー場の第2クワッド終点)と登っていく。途中で雑木林の
尾根が途切れているところはやむなくゲレンデ端を歩くことにした。高度を上げていくに連れて、左手(北西)方向にダイナランドスキー
場のある大日ヶ岳が見え、その向こうには小白山、野伏ヶ岳、薙刀山から銚子ヶ峰、一ノ峰、二ノ峰、三ノ峰、別山、白山(御前峰)へと
続いている。晴れた空の下、山が白く輝いている。一方、右手にはこれから登る鷲ヶ岳が見えるはずだが、雲がかかっていて山頂あた
りがよく見えない。ああ!どうせなら野伏ヶ岳&薙刀山に行けばよかったかと若干後悔の念が湧いてきた。しかし、そのうち雲も切れて
晴れてくるだろうと楽観的に考える。やがてホワイトピアたかすスキー場のアルファクワッドの終点に到達した(9:00)。
アルファクワッドの終点からが本格的な鷲ヶ岳登山となる。スキー場の喧噪ともおさらばだ。ブナの疎林の中に入ると、登山道(今は雪
で覆われて見えない)らしき跡が続いている。 最近の踏み跡はなく、バージンスノーを踏むことができる。 すぐ側に点名(桑ヶ洞)の三等
三角点があるはずだが、 もちろん雪下で見ることができない。 そのまま通過するといきなり急降下していく。 このあたりから桑ヶ谷林道
との合流点あたりまではブナ林が続いていて、なかなかいい感じのする尾根道になっている。少し登り返した小ピークが見晴らし台と呼
ばれるところだ。天気がよければ北方向に北アルプスの山並みが見えるはずだが、今日は生憎雲が多くて眺望がない。再び下り坂とな
るが、尾根芯に沿って進むとP1402にやってきた(9:25)。ここからは、正面に鷲ヶ岳と顕彰堂のあるピークが見えている。ここからは尾根
沿いに南下することになるので、GPSで方向を確認しながら進む。気持ちのよいブナ林がまだまだ続く。やがて右手から桑ヶ谷林道から
上がってきた登山道と合流した。前方には顕彰堂のある一服平のピークが見えている。このピークの手前を回り込むように林道が通っ
ていることがわかるが、そのまま雪面を直登していく方が楽である。雪面もほどよく締まっているので、スノーシューでの登行は快適であ
る。程なく一服平に到着した(9:45)。
一服平には、藤原頼保公の鷲退治顕彰堂が建っている。これは鷲ヶ岳に伝わる伝説に由来するものだ。時は永暦年間、美濃の国の山
奥に大鷲が現れて人を騒がせているということを都の天皇が聞き、「大鷲を退治せよ」との勅命が藤原頼保に下された。頼保は勅命を奉
じて家来の中でも武勇にすぐれた者34名を召し連れ、はるばる美濃国の郡上の奥へ分け入り、苦心の末、雲ヶ岳(今の鷲ヶ岳)に於いて
大鷲を退治して、鷲の子二羽を生け捕りにし天皇に献上した。その御賞として頼保は鷲見の家名と併せて鷲見郷八ヶ村(現高鷲町)を領
地として賜ったということである。高鷲村開祖の領主としての功を讃え、平成3年に顕彰碑と顕彰堂が建立された。今は、お堂は見えてい
るが、石碑は雪下に埋まっている。お堂の後ろには鷲ヶ岳が大きく見える。
顕彰堂の左手から裏に回って下り、ここから急なコブの登降を繰り返す。尾根芯の登降を避け、林道に沿って迂回することもできるが、
敢えて尾根芯にこだわって歩いてみた。その中でP1476のピークが最も傾斜が急で、登りはスノーシューのままいけたが、下りは無理であ
る。そこでスノーシューを外そうかと思ったが、雪面が締まっているので、クライムダウンする形で無事に降りることができた。P1476ピーク
を下ったところに、鷲ヶ岳登山道の標識があり、木の階段が少し見えている。無雪期には随所に階段が整備されているので登りやすくなっ
たというが、積雪期には階段は雪に埋もれており、クラストした急な斜面をスノーシューのクランボンを聞かせながら登行しなければならな
い。やがて傾斜が少し緩やかになると、左方向に回り込むようにして再び急斜面を登っていく。このあたりが最もしんどいところである。霧
氷がついているが、青空が見えないのでモノトーンの世界である。急斜面を登り終えたら山頂かと思ったら、緩やかな登りではあるが、もう
ひと登りあった。右手に鷲ヶ岳から白尾山に続く尾根を見ながら、緩やかに登っていくと山頂に到達した(10:50)。山頂は南北に細長くなっ
ていて、その中心に方位盤があるのだが、雪に埋もれてしまっていた。
山頂に到達したが、前回と比べると天気がよくない。雲が多く、時折小雪が落ちてくる。前回はよく晴れていたので、北アルプスの剱岳か
ら乗鞍岳、御嶽山、また別山や白山などの眺めが素晴らしかった。細長い山頂を往復しながら、晴れてくるのを待つことにした。山頂から
南方向にP1653、P1667、白尾山(1612.4m)と尾根が続いており、2時間ほどあればピストンできるのではないかと思われた。しかし、天候
が思わしくないので、それは止めにしてしばらく待っていると30代の男性二人連れがやってきた。地元岐阜からやってきたというが、積雪期
の鷲ヶ岳は初めてだという。トレースを使わせてもらったとお礼を言われた。山頂で待つこと50分。天気は回復に向かっており、周囲の景色
が明るくなってきたが、山頂付近が晴れてくるにはもう少し時間がかかりそうなので、やむなく下山することにした。
下山は登りに比べるとやはり早い。山頂からは急斜面を駆け下り、あっという間に木の階段のあるところまで下った。ここから見ると、顕彰
堂のある一服平まではコブが並んでいて、あれを登降してきたのかと感慨深い。しかし、帰りは迂回路の林道に沿って進むことにし、先ほど
の藤原頼保公の顕彰堂に戻ってきた(12:15)。今日はここでランチタイムだ。時間はたっぷりあるので、キムチ鍋を楽しむことにする。もちろ
んビールは欠かせない。30分ほどすると先ほどの男性二人もやってきて、ここでランチタイムだった。次第に天気がよくなり、鷲ヶ岳の山頂
も雲が切れて青空が出ているではないか。まさに「降りたら晴れる」を絵に描いたような日だったが、太陽の下でゆっくりとランチを楽しむこと
ができてよかった。あとは、天気がよくなっているので、写真を撮りながら、ゆっくりと往路を下山することになった。
<おまけ>
駐車料金を1000円も払ったので、帰りにはスキー場にある鷲ヶ岳温泉に入浴することにした。駐車料金を払った場合には入浴料800円が
半額になるからだ。結局、鷲ヶ岳スキー場に1400円を落とすことになった。最近は大きなスキー場は駐車料金を徴収しているようだ。
<コースタイム>
8:00鷲ヶ岳スキー場(第2駐車場)-8:10第1クワッド終点-8:25第2クワッド終点-8:50第3クワッド終点-9:00アルファクワッド終点-9:25
P1402-9:35桑ヶ谷林道分岐-9:45一服平(藤原頼保公顕彰堂)-10:15P1476-10:50▲鷲ヶ岳11:40-12:15一服平(昼食)13:35-14:20
アルファクワッド終点-14:50第3クワッド-15:10第2クワッド-15:30鷲ヶ岳スキー場(第2駐車場)