【 鈴 鹿 】 幸運の標高点777m峰 探訪記
Posted: 2013年2月10日(日) 17:47
とにかく、この日はふ~さんと鈴鹿へ行くことにしました。どこへ行こうかという話になりましたが、時間も時間だったので本格的な登山は難しいだろうということで、ちょっとした山歩きを考えたはず?でした。それならまあ、どこでいいやとふ~さんに聞いてみると、「では数日前に見つけた標高点777mの小ピークにでも行ってみましょうか。」ということだったので、賛成したわけです。
【 日 付 】 2013年1月20日
【 山 域 】 鈴 鹿
【メンバー】ふ~さん、さかきばらkeikoku
【 天 候 】 曇り
【 ルート 】杠葉尾林道除雪最終点10:48~林道終点11:48,12:04~瀬戸峠道出合12:55,13:02~神崎川13:05~777峰取付13:24~標高点777m峰14:25,13:33~登山道復帰15:12~林道終点15:58~除雪最終点16:32
その標高点777m小ピークというのは、滋賀県側神崎川中流域で、支流の谷尻谷(たんじりだに)とジュルミチ谷に挟まれた尾根にある小ピークで、私もその辺りを探索していたことがあったのでそのピークについては認識していた(ただし、それは途中で気が付いたことだったが)。
この季節、滋賀県側に行くには、以前は関ヶ原を回って行くか鈴鹿峠を越えての大回りで、ほとんど行くことはなかったのだが、石榑トンネルが開通したものだから、交通事情が一変した。そのお陰で可能になった山行きでもある。
まずは、杠葉尾(ゆずりお)から延びている杠葉尾林道で行けるところまで行って歩くというつもりだが、もしかしたらキャンプ場のある神崎橋の林道入口のゲートが閉まっているかもしれないということだった。それは幸運にも開いていて、とにかく行けるところまで行ってみようと行ったわけだ。するとずい分と除雪がしてあって(ちょうど入っていった時に除雪車が戻ってきた)、四出之木山を大きく回り込んで、取水口近くまで入ることができた。しかし、林道はまだまだ続いていたが、それでもさらに標高点777m峰までは相当あります。正直なところスノーシューで林道を行けるところまで行って終わりかなと思っていたのでした。
除雪最終点近くに車を駐めて用意をし、少し行ってスノーシューを付け歩き始めた。黙々と林道を行くのだが、積雪は30cmばかり、汗をかきながらラッセルして行く。途中、瀬戸峠から来る道と出合う。林道もここまで進んでいたのだ。さらに林道は続き進むが、前方には目的の標高点777m峰が見えている。
二人でラッセルすること1時間。林道終点に着いた。777m峰はずい分と近くなったが、この先の道アトが見えない。ひと休みしながら、まあ今日のところはここまでかなあと思っていたところ、ふ~さんから「ちょっと行ってみましょうか。」と声が掛かる。ちょっと偵察しに行くくらいなら全然構わないとヤブに分け入って行く。
ここからはスノーシューでは動けないので、スノーシューは置いて行く。終点から少し入ると尾根状になっていたので、それを登ってみるが、ヤブで木々が覆いそれをかき分けるとドサドサと雪が落ちてきて、瞬く間に雪まみれだ。それでも20mくらい登って行ったが、どうも尾根は777m峰とは反対方向へ向かっているようだ。トラバースしながら777m峰へ向かうにも距離が有り過ぎ、道アトもない中をトラバースしながら進むのは不可能なようだ。
元に戻り、ヤブの入口近くへ来るとふ~さんが今度は、「ちょっと下へ降りて行ってみましょうか。」ときた。私もスケベ根性のない方ではないので、ちょっとならとすぐに了解する。
まずは、尾根を下りて行くのだが、これまたヤブがひどい。私は途中でストックを2本の木に引っ掛けて、てこ状になって折ってしまった。ちょっと強引すぎたようだ。
そのまま尾根を下りて行くのは難しそうで、左の谷へ逃げることにした。しかし、この小谷もヤブが覆い、容易には下りて行けない。ふたりで右からか左からか、または中央から進むのか判断しながら行く。小滝もいくつか有りそのひとつひとつを検討し、見極めながら進む。
そうこうする内にけっこう下ってしまい、今からまた元に登り上がるのもきつい。地図を見るとこの谷は、瀬戸峠から来る道と交差するはずなので、そこまで下りて登山道へ出て戻ることにする、つもりだった。
40分近くも下るが、なかなか瀬戸峠道は出てこない。GPSで見てみても、すでに峠道は越えている。その交差点を見逃して過ぎてしまったのか、登山ルートの記載が多少違っているのか判断が付かないが、もうここまで来たら神崎川に向かって下りるしかないとさらに進むと峠道のテープが見えた。雪に埋まっていようが、取り敢えず登山道へ出て安心した。後は、この登山道を使って戻ればよいだけのはずだった。
しばらく休憩して戻るつもりだったが、神崎川もすぐなので「ちょっと神崎川まで下りて、川を確認してきましょうか。」とちょぴりスケベ根性のある私も、そう言ってしまったのだ。
神崎川まではすぐだった。川中の岩はすべて厚い雪帽子をかぶり、川音だけがする静かな美しい景色だった。時折日差しも見え、さらに輝いてくる。
冬の神崎川を十分に楽しみ、さて戻りましょうかと声を掛けようとしたその瞬間、悪魔のささやきが聞こえたのだ。「約1時間、午後2時を限度にもう少し行ってみましょうか。」と。私が顔を上げてその言葉の元をたどってみると、その目は確かにニヤリと笑いを含んでいたのを私は見逃さなかった。それはまさに獲物をワナに捕らえた野獣の目であったことは間違いない。
「ええまあ、それくらいなら。」との返事を受けて出発したふ~さんの速いこと。どんどん置いて行かれてしまう。これは体力の差というよりも気力の差であることは、はっきりしていた。
神崎川沿いの登山道を10分ばかり行くと支流に出たが、これはウソクラノ谷であった。ジュルミチ谷はもう1本先で、もう少し大きい十分な流れのある谷だった。それを渡ったところから取り付き、標高点777m峰へ向かうことになる。
のっけからヤブだった。イバラもずい分と混じる最悪のものだ。それを分け入りながら少しずつ進むのだが、ひとかきごとにどっさりと雪が落ちてくる。遅々としてなかなか進まない。私は、「撤退」という天使のささやきを待ったが、そんなものはあるはずもなかった。
しばらく格闘していると、一筋違う隣の尾根が見えてくるが、そこはヤブが少ないようだ。その尾根に移りたいのだが、それも容易ではない。ようやく激ヤブを抜けると今度は急登だ。掴まる木や枝を捜しながら上がって行くのだが、足下がまた分からない。雪に埋もれているものだから、足を置いてみないとどんな足場か分からないのだ。まさに手探り足探りといった具合だった。
取り付きから30分も登ると小広い平坦地へ出る。ここでひと息するのだが、目の前には岩壁が立ちはだかる。この時点でだいたい午後2時を過ぎていたが、出発時のお約束なんてとっくに「何所吹く風」であったことは言うまでもない。
ここは左から回り込むことによって越えることができた。さらに上がると小岩峰が立ち塞がるが、木々に掴まりながら垂直に登って行く。何とか登り上がったが、帰りに下りられるかその方が心配になる。しかし、ここはふ~さんが右から回り込み上がるルートを見つけてくれていたので、帰路は大過なく下りられることができた。
取り付きより苦闘1時間、標高差たかが240mばかりであったが、ようやく標高点777m峰山頂に着いた。視界のない何の変哲もない小ピークだが、けっこう嬉しく満足感たっぷりだ。山頂部にある木にはテープが2本巻いてある。好き者は我々だけではないらしい。
十分にその満足感に浸ってから下りに掛かる。登りに苦労したところも難なく下りて行く。しかし、登り始めた時のあの激ヤブは勘弁してもらいたい。尾根筋の別れるところで、上がってきた時とは違う右の尾根に進路を取った。相当下の方までスイスイと下りていったが、やはり最後に捕まった。しかし、下りは同じヤブでもずい分楽だ。左にトラバース気味に下りて、登山道へ出ることが出来た。本当にひと安心だ。
帰路は登山道を歩いて戻るのだが、往路の合流点も過ぎ、小さな乗越を過ぎたところで、ふ~さんが左の尾根に上がって行こうという。その尾根に登り上がってしばらく行くと林道が見えてきた。これは、相当な短縮になったのだ。さすがやぶこぎ大明神、すばらしい判断であったと感服する。
一旦林道終点まで戻り、スノーシューを取って除雪最終点の車まで戻る。予期しなかった標高点777m峰到達と無事の帰還に大満足である。
【 日 付 】 2013年1月20日
【 山 域 】 鈴 鹿
【メンバー】ふ~さん、さかきばらkeikoku
【 天 候 】 曇り
【 ルート 】杠葉尾林道除雪最終点10:48~林道終点11:48,12:04~瀬戸峠道出合12:55,13:02~神崎川13:05~777峰取付13:24~標高点777m峰14:25,13:33~登山道復帰15:12~林道終点15:58~除雪最終点16:32
その標高点777m小ピークというのは、滋賀県側神崎川中流域で、支流の谷尻谷(たんじりだに)とジュルミチ谷に挟まれた尾根にある小ピークで、私もその辺りを探索していたことがあったのでそのピークについては認識していた(ただし、それは途中で気が付いたことだったが)。
この季節、滋賀県側に行くには、以前は関ヶ原を回って行くか鈴鹿峠を越えての大回りで、ほとんど行くことはなかったのだが、石榑トンネルが開通したものだから、交通事情が一変した。そのお陰で可能になった山行きでもある。
まずは、杠葉尾(ゆずりお)から延びている杠葉尾林道で行けるところまで行って歩くというつもりだが、もしかしたらキャンプ場のある神崎橋の林道入口のゲートが閉まっているかもしれないということだった。それは幸運にも開いていて、とにかく行けるところまで行ってみようと行ったわけだ。するとずい分と除雪がしてあって(ちょうど入っていった時に除雪車が戻ってきた)、四出之木山を大きく回り込んで、取水口近くまで入ることができた。しかし、林道はまだまだ続いていたが、それでもさらに標高点777m峰までは相当あります。正直なところスノーシューで林道を行けるところまで行って終わりかなと思っていたのでした。
除雪最終点近くに車を駐めて用意をし、少し行ってスノーシューを付け歩き始めた。黙々と林道を行くのだが、積雪は30cmばかり、汗をかきながらラッセルして行く。途中、瀬戸峠から来る道と出合う。林道もここまで進んでいたのだ。さらに林道は続き進むが、前方には目的の標高点777m峰が見えている。
二人でラッセルすること1時間。林道終点に着いた。777m峰はずい分と近くなったが、この先の道アトが見えない。ひと休みしながら、まあ今日のところはここまでかなあと思っていたところ、ふ~さんから「ちょっと行ってみましょうか。」と声が掛かる。ちょっと偵察しに行くくらいなら全然構わないとヤブに分け入って行く。
ここからはスノーシューでは動けないので、スノーシューは置いて行く。終点から少し入ると尾根状になっていたので、それを登ってみるが、ヤブで木々が覆いそれをかき分けるとドサドサと雪が落ちてきて、瞬く間に雪まみれだ。それでも20mくらい登って行ったが、どうも尾根は777m峰とは反対方向へ向かっているようだ。トラバースしながら777m峰へ向かうにも距離が有り過ぎ、道アトもない中をトラバースしながら進むのは不可能なようだ。
元に戻り、ヤブの入口近くへ来るとふ~さんが今度は、「ちょっと下へ降りて行ってみましょうか。」ときた。私もスケベ根性のない方ではないので、ちょっとならとすぐに了解する。
まずは、尾根を下りて行くのだが、これまたヤブがひどい。私は途中でストックを2本の木に引っ掛けて、てこ状になって折ってしまった。ちょっと強引すぎたようだ。
そのまま尾根を下りて行くのは難しそうで、左の谷へ逃げることにした。しかし、この小谷もヤブが覆い、容易には下りて行けない。ふたりで右からか左からか、または中央から進むのか判断しながら行く。小滝もいくつか有りそのひとつひとつを検討し、見極めながら進む。
そうこうする内にけっこう下ってしまい、今からまた元に登り上がるのもきつい。地図を見るとこの谷は、瀬戸峠から来る道と交差するはずなので、そこまで下りて登山道へ出て戻ることにする、つもりだった。
40分近くも下るが、なかなか瀬戸峠道は出てこない。GPSで見てみても、すでに峠道は越えている。その交差点を見逃して過ぎてしまったのか、登山ルートの記載が多少違っているのか判断が付かないが、もうここまで来たら神崎川に向かって下りるしかないとさらに進むと峠道のテープが見えた。雪に埋まっていようが、取り敢えず登山道へ出て安心した。後は、この登山道を使って戻ればよいだけのはずだった。
しばらく休憩して戻るつもりだったが、神崎川もすぐなので「ちょっと神崎川まで下りて、川を確認してきましょうか。」とちょぴりスケベ根性のある私も、そう言ってしまったのだ。
神崎川まではすぐだった。川中の岩はすべて厚い雪帽子をかぶり、川音だけがする静かな美しい景色だった。時折日差しも見え、さらに輝いてくる。
冬の神崎川を十分に楽しみ、さて戻りましょうかと声を掛けようとしたその瞬間、悪魔のささやきが聞こえたのだ。「約1時間、午後2時を限度にもう少し行ってみましょうか。」と。私が顔を上げてその言葉の元をたどってみると、その目は確かにニヤリと笑いを含んでいたのを私は見逃さなかった。それはまさに獲物をワナに捕らえた野獣の目であったことは間違いない。
「ええまあ、それくらいなら。」との返事を受けて出発したふ~さんの速いこと。どんどん置いて行かれてしまう。これは体力の差というよりも気力の差であることは、はっきりしていた。
神崎川沿いの登山道を10分ばかり行くと支流に出たが、これはウソクラノ谷であった。ジュルミチ谷はもう1本先で、もう少し大きい十分な流れのある谷だった。それを渡ったところから取り付き、標高点777m峰へ向かうことになる。
のっけからヤブだった。イバラもずい分と混じる最悪のものだ。それを分け入りながら少しずつ進むのだが、ひとかきごとにどっさりと雪が落ちてくる。遅々としてなかなか進まない。私は、「撤退」という天使のささやきを待ったが、そんなものはあるはずもなかった。
しばらく格闘していると、一筋違う隣の尾根が見えてくるが、そこはヤブが少ないようだ。その尾根に移りたいのだが、それも容易ではない。ようやく激ヤブを抜けると今度は急登だ。掴まる木や枝を捜しながら上がって行くのだが、足下がまた分からない。雪に埋もれているものだから、足を置いてみないとどんな足場か分からないのだ。まさに手探り足探りといった具合だった。
取り付きから30分も登ると小広い平坦地へ出る。ここでひと息するのだが、目の前には岩壁が立ちはだかる。この時点でだいたい午後2時を過ぎていたが、出発時のお約束なんてとっくに「何所吹く風」であったことは言うまでもない。
ここは左から回り込むことによって越えることができた。さらに上がると小岩峰が立ち塞がるが、木々に掴まりながら垂直に登って行く。何とか登り上がったが、帰りに下りられるかその方が心配になる。しかし、ここはふ~さんが右から回り込み上がるルートを見つけてくれていたので、帰路は大過なく下りられることができた。
取り付きより苦闘1時間、標高差たかが240mばかりであったが、ようやく標高点777m峰山頂に着いた。視界のない何の変哲もない小ピークだが、けっこう嬉しく満足感たっぷりだ。山頂部にある木にはテープが2本巻いてある。好き者は我々だけではないらしい。
十分にその満足感に浸ってから下りに掛かる。登りに苦労したところも難なく下りて行く。しかし、登り始めた時のあの激ヤブは勘弁してもらいたい。尾根筋の別れるところで、上がってきた時とは違う右の尾根に進路を取った。相当下の方までスイスイと下りていったが、やはり最後に捕まった。しかし、下りは同じヤブでもずい分楽だ。左にトラバース気味に下りて、登山道へ出ることが出来た。本当にひと安心だ。
帰路は登山道を歩いて戻るのだが、往路の合流点も過ぎ、小さな乗越を過ぎたところで、ふ~さんが左の尾根に上がって行こうという。その尾根に登り上がってしばらく行くと林道が見えてきた。これは、相当な短縮になったのだ。さすがやぶこぎ大明神、すばらしい判断であったと感服する。
一旦林道終点まで戻り、スノーシューを取って除雪最終点の車まで戻る。予期しなかった標高点777m峰到達と無事の帰還に大満足である。
とにかく、この日はふ~さんと鈴鹿へ行くことにしました。