恒例冬の八ヶ岳詣で:蓼科山、硫黄岳
Posted: 2013年1月18日(金) 17:46
このところ地元の山ばかり登っていて遠くに出掛けるのがおっくうになっていたのだが、先週の御嶽山行で高山指向がぶり返してしまったみたい。天気図を見るとこの3連休は等圧線もゆるやかでおそらく八ヶ岳はそれほど強い風は吹かないだろう。いそいそと支度をして出かける。このときはまさかのゲリラ雪のために諏訪で一晩足止めを食うことになるとは予想だにしていなかった。
【 日 付 】2013年1月12日(土)~14日(月)
【 山 域 】八ヶ岳
【メンバー】単独
【 天 候 】12日晴れ; 13日晴れ; 14日雪
【 ルート 】
1日目(12日) 自宅 4:30 --- 女の神茶屋駐車地 9:40 --- 12:30 蓼科山 13:10 --- ca 14:15 女の神茶屋駐車地
2日目(13日) 美濃戸口 7:40 --- 8:55 美濃戸 --- 10:50 赤岳鉱泉 --- 12:50 硫黄岳 13:30 --- 14:00 赤岳鉱泉 --- 15:00 美濃戸 --- 15:45 美濃戸口
3日目(14日) 蓼科ピタラススキー場でゲレンデスキー、のち諏訪で停滞
1日目
今回の予定は、1日目 蓼科山で軽く足慣らしし、茅野の旅館で1泊、2日目 文三郎尾根から赤岳に登り、赤岳展望荘で1泊、3日目 横岳から硫黄岳に縦走し、赤岳鉱泉に降りて、北谷経由で下山ということになっている。まあ、予定通りにはいかないのが冬山の常。その時その時で臨機応変に計画変更すればいい。そのへんが単独行のいいところだ。
12日朝4時半に自宅発、恵那山SAで朝食を取ったあと蓼科山登山口の女の神茶屋駐車地に9時半ころに着いた。3連休の初日ということですでに駐車場は一杯だが、1台分だけ空いたスペースに潜り込むことができた。予想通り抜けるような青空。気持ちの良い1日になりそうだ。今日赤岳に登った方が良かったかなという気持ちが一瞬頭をよぎる。いやいや、ここは予定通りいこう。別に赤岳が特別な存在ではないんだ。
身支度をして出発。少し行くと登山道が凍結しているので、ちょっと早いかなとは思ったがアイゼン装着。アイゼンの歯が固めの雪に食い込む感触がたまらなくいい。下山してくる人に上の風の様子を聞くと強風が吹いているという。そうか、いつも通りか。御嶽で高地トレーニングしたので先週に比べて息が上がらないような気がする。と思って快調に登っているとやはり2500m近くになってくると息が上がり始めた。やっぱりまだトレーニング不足か。
下山してくる単独の女性に再度風の様子を聞くとやはり「強風です」という。この登山道は頂上近くまでほとんど風がなくて、頂上手前でいきなり強風が吹くのだ。そのつもりで頂上近くの巨岩帯に出ると、確かに風は吹いているが予想したほどではなかった。八ヶ岳に慣れていない人は強風にびっくりするだろうが、これくらいはいつもの風よりは少し弱いくらいだ。私も以前赤岳の稜線で強風にびっくりして立ち止まっていると、通りかかった展望荘の管理人に「こんなのは八ヶ岳では普通だよ」と言われてぎゃふんとした経験がある。 頂上からは素晴らしい展望で、北、中、南アルプスの他、浅間山など信州、上州の山々が手に取るように見える。上州や関東の山の名前がよくわからないのがさびしいが。広い山頂をあちこちぶらぶらしたり、写真を撮ったりして1年ぶりの八ヶ岳の雰囲気を楽しむ。 下山はシリセードなどをしながらあっという間に駐車地に到着だ。足慣らしとしては上々の1日だった。帰りはいつものように蓼科温泉共同浴場へ。ここは私の大好きな温泉の一つだ。泉温が47℃なので、加温せずにそのまま湯船にかけ流している。泉質は素晴らしくいい。あ~、贅沢贅沢。夜は茅野旅館に宿泊予定。茅野旅館が3月まで改装中なので、系列ホテルの茅野スカイビューホテルに旅館の値段で泊めてもらった。1泊3700円なり。のんびりと快適に茅野の夜を過ごすことができた。
2日目
天気予報では3日目が雪になるという。今日は赤岳展望荘に宿泊予定なのだが、雪と強風で足止めをくう可能性がないとはいえない。安全を見込んで日帰りに予定変更する。できれば硫黄岳から地蔵の頭まで縦走して、地蔵尾根から南谷経由で下山というのがいいな。
7時すぎに美濃戸口に着くとすでに駐車場は満車でどこにも車を置く場所がない。私のFF車ではとても美濃戸までは行けないし。少し下って道路わきのスペースに止めさせてもらう。ちなみに下山したら蓼科観光開発名で500円の駐車料金請求者が挟んであった。びっくり。
約1時間で美濃戸。美濃戸山荘でアイゼンを履き、北谷をたどる。赤岳鉱泉は3連休のしかも好天ということですごいにぎわいだ。テン場もいっぱい。きっと行者小屋のテン場も賑わっていることだろう。硫黄岳への道を歩いて行くと、腰にガチャの類をぶら下げたアイスクライミングの人たちと沢山すれ違う。中には軽アイゼンにストックだけで、空身の中高年グループもいる。こんな快晴の冬山だったらこんな軽装でも何も起きず、楽しめるんだよな~。 すれ違った人に上の風の様子を聞くと強風が吹いているという。やっぱりいつも通りか。赤岩の頭手前で強風に備えてストックをピッケルに持ちかえる。ところが赤岩の頭に着くと全くの無風状態。肩透かしを食らったようだ。昨日と同様に素晴らしい展望で、阿弥陀岳から赤岳、さらに赤岳から硫黄岳への縦走路に手を伸ばせば届きそうだ。 ここから硫黄岳頂上まではお散歩状態。頂上では途中前後して登ってきた2組の若いカップルと写真を撮りあいっこしてすっかり打ち解ける。やっぱり若いっていいよね。この時点ですでに撤退時刻の1時。とても日帰りで地蔵の頭まで縦走できる時間ではない。考えが甘かったよね。今日宿泊予定の渋御殿湯には夕方5時までに着くように厳命されているのだ。
すでに下山を始めている若者グループを追い越して駈け下りる。赤岩の頭を出たのが1時半。4時前には美濃戸口の駐車地に着いていた。
4時半過ぎに渋御殿湯着。5時から夕食だという。さっと温泉につかり、食堂に行くと客は私一人だった。3連休だというのにこれはいったい何なのだろう。赤岳鉱泉のあのにぎわいを見てきただけに、そのあまりの違いに驚いてしまう。上の黒百合ヒュッテも今日はきっといっぱいの客だろうに。来るたびに寂れていく印象だ。温泉がいいだけになるべく長く続けてほしいのだが、このような状況ではいつどうなるか分からない。きっと昔は八ヶ岳への前線基地として登山客でにぎわっていたのだろうが、いまは道路と車の発達ですっかり日帰りの山になってしまっている。
3日目
目が覚めると天気予報通り雪だった。それでも思ったほど積もっているわけではなく、せいぜい5センチほどの新雪か。前夜考えておいた予定通り今日は山はやめて、ゲレンデスキーを楽しむことにする。いろいろな想定を考えて、すべての場合に対応できるように準備をしてきているのだ。
のんびり朝湯を楽しんだ後、蓼科ピタラススキー場に向かう。今日は新雪が降って絶好のゲレンデコンディションになるはずだ。このスキー場はシニアの1日券が2500円なのだ。いつもは午前中にロープウエーで上がって北横岳や縞枯山でスノーシュー遊びをした後、2、3時間ゲレンデスキーを楽しむフルコースなのだが、今日はスノーシューはなし。
下のゲレンデで3回ほど足慣らしに滑り、ロープウエーで上まで行く。上はさすがに強風で、雪が横から吹き付けている。滑っているうちに雪がひどくなり、前もまともに見えないようになってきたので、お昼すぎに適当に終了し、帰路に就く。
途中、ラジオから中央自動車道通行止めのお知らせ。このときはすぐ解除されると思って深刻には考えなかった。蓼科温泉共同浴場でまったりし、茅野まで降りて昼食をとる。3時頃に諏訪ICに行くとまだ通行止めのままだ。ならば下道で帰ろうとしたが、雪の付いた道路でただでさえノロノロ運転なのに、高速道路閉鎖の影響で道路が車であふれている。すぐに無謀な考えであるのに気付かされる。しようがないので諏訪ICの近くのビジネスホテルに投宿し、次の日の朝早くに出発することにする。
(後日談)
結局、高速道路が開通したのが午前11時。家に帰るともう夕方でした。予期しないゲリラ雪で停滞することになりましたが、前半二日間は望むべくもない好天に恵まれ、素晴らしい山行になりました。やっぱり好天の八ヶ岳は楽しいね。
家に帰って荷物を点検するとテルモスの水筒がない。渋御殿湯に電話するとやっぱり置き忘れてあったとのこと。2月に取りに行くのでそのまま置いておいてほしいとお願いする。あ~あ、これで2月も渋御殿湯泊まりか。とすると今度は天狗岳だよね。
【 日 付 】2013年1月12日(土)~14日(月)
【 山 域 】八ヶ岳
【メンバー】単独
【 天 候 】12日晴れ; 13日晴れ; 14日雪
【 ルート 】
1日目(12日) 自宅 4:30 --- 女の神茶屋駐車地 9:40 --- 12:30 蓼科山 13:10 --- ca 14:15 女の神茶屋駐車地
2日目(13日) 美濃戸口 7:40 --- 8:55 美濃戸 --- 10:50 赤岳鉱泉 --- 12:50 硫黄岳 13:30 --- 14:00 赤岳鉱泉 --- 15:00 美濃戸 --- 15:45 美濃戸口
3日目(14日) 蓼科ピタラススキー場でゲレンデスキー、のち諏訪で停滞
1日目
今回の予定は、1日目 蓼科山で軽く足慣らしし、茅野の旅館で1泊、2日目 文三郎尾根から赤岳に登り、赤岳展望荘で1泊、3日目 横岳から硫黄岳に縦走し、赤岳鉱泉に降りて、北谷経由で下山ということになっている。まあ、予定通りにはいかないのが冬山の常。その時その時で臨機応変に計画変更すればいい。そのへんが単独行のいいところだ。
12日朝4時半に自宅発、恵那山SAで朝食を取ったあと蓼科山登山口の女の神茶屋駐車地に9時半ころに着いた。3連休の初日ということですでに駐車場は一杯だが、1台分だけ空いたスペースに潜り込むことができた。予想通り抜けるような青空。気持ちの良い1日になりそうだ。今日赤岳に登った方が良かったかなという気持ちが一瞬頭をよぎる。いやいや、ここは予定通りいこう。別に赤岳が特別な存在ではないんだ。
身支度をして出発。少し行くと登山道が凍結しているので、ちょっと早いかなとは思ったがアイゼン装着。アイゼンの歯が固めの雪に食い込む感触がたまらなくいい。下山してくる人に上の風の様子を聞くと強風が吹いているという。そうか、いつも通りか。御嶽で高地トレーニングしたので先週に比べて息が上がらないような気がする。と思って快調に登っているとやはり2500m近くになってくると息が上がり始めた。やっぱりまだトレーニング不足か。
下山してくる単独の女性に再度風の様子を聞くとやはり「強風です」という。この登山道は頂上近くまでほとんど風がなくて、頂上手前でいきなり強風が吹くのだ。そのつもりで頂上近くの巨岩帯に出ると、確かに風は吹いているが予想したほどではなかった。八ヶ岳に慣れていない人は強風にびっくりするだろうが、これくらいはいつもの風よりは少し弱いくらいだ。私も以前赤岳の稜線で強風にびっくりして立ち止まっていると、通りかかった展望荘の管理人に「こんなのは八ヶ岳では普通だよ」と言われてぎゃふんとした経験がある。 頂上からは素晴らしい展望で、北、中、南アルプスの他、浅間山など信州、上州の山々が手に取るように見える。上州や関東の山の名前がよくわからないのがさびしいが。広い山頂をあちこちぶらぶらしたり、写真を撮ったりして1年ぶりの八ヶ岳の雰囲気を楽しむ。 下山はシリセードなどをしながらあっという間に駐車地に到着だ。足慣らしとしては上々の1日だった。帰りはいつものように蓼科温泉共同浴場へ。ここは私の大好きな温泉の一つだ。泉温が47℃なので、加温せずにそのまま湯船にかけ流している。泉質は素晴らしくいい。あ~、贅沢贅沢。夜は茅野旅館に宿泊予定。茅野旅館が3月まで改装中なので、系列ホテルの茅野スカイビューホテルに旅館の値段で泊めてもらった。1泊3700円なり。のんびりと快適に茅野の夜を過ごすことができた。
2日目
天気予報では3日目が雪になるという。今日は赤岳展望荘に宿泊予定なのだが、雪と強風で足止めをくう可能性がないとはいえない。安全を見込んで日帰りに予定変更する。できれば硫黄岳から地蔵の頭まで縦走して、地蔵尾根から南谷経由で下山というのがいいな。
7時すぎに美濃戸口に着くとすでに駐車場は満車でどこにも車を置く場所がない。私のFF車ではとても美濃戸までは行けないし。少し下って道路わきのスペースに止めさせてもらう。ちなみに下山したら蓼科観光開発名で500円の駐車料金請求者が挟んであった。びっくり。
約1時間で美濃戸。美濃戸山荘でアイゼンを履き、北谷をたどる。赤岳鉱泉は3連休のしかも好天ということですごいにぎわいだ。テン場もいっぱい。きっと行者小屋のテン場も賑わっていることだろう。硫黄岳への道を歩いて行くと、腰にガチャの類をぶら下げたアイスクライミングの人たちと沢山すれ違う。中には軽アイゼンにストックだけで、空身の中高年グループもいる。こんな快晴の冬山だったらこんな軽装でも何も起きず、楽しめるんだよな~。 すれ違った人に上の風の様子を聞くと強風が吹いているという。やっぱりいつも通りか。赤岩の頭手前で強風に備えてストックをピッケルに持ちかえる。ところが赤岩の頭に着くと全くの無風状態。肩透かしを食らったようだ。昨日と同様に素晴らしい展望で、阿弥陀岳から赤岳、さらに赤岳から硫黄岳への縦走路に手を伸ばせば届きそうだ。 ここから硫黄岳頂上まではお散歩状態。頂上では途中前後して登ってきた2組の若いカップルと写真を撮りあいっこしてすっかり打ち解ける。やっぱり若いっていいよね。この時点ですでに撤退時刻の1時。とても日帰りで地蔵の頭まで縦走できる時間ではない。考えが甘かったよね。今日宿泊予定の渋御殿湯には夕方5時までに着くように厳命されているのだ。
すでに下山を始めている若者グループを追い越して駈け下りる。赤岩の頭を出たのが1時半。4時前には美濃戸口の駐車地に着いていた。
4時半過ぎに渋御殿湯着。5時から夕食だという。さっと温泉につかり、食堂に行くと客は私一人だった。3連休だというのにこれはいったい何なのだろう。赤岳鉱泉のあのにぎわいを見てきただけに、そのあまりの違いに驚いてしまう。上の黒百合ヒュッテも今日はきっといっぱいの客だろうに。来るたびに寂れていく印象だ。温泉がいいだけになるべく長く続けてほしいのだが、このような状況ではいつどうなるか分からない。きっと昔は八ヶ岳への前線基地として登山客でにぎわっていたのだろうが、いまは道路と車の発達ですっかり日帰りの山になってしまっている。
3日目
目が覚めると天気予報通り雪だった。それでも思ったほど積もっているわけではなく、せいぜい5センチほどの新雪か。前夜考えておいた予定通り今日は山はやめて、ゲレンデスキーを楽しむことにする。いろいろな想定を考えて、すべての場合に対応できるように準備をしてきているのだ。
のんびり朝湯を楽しんだ後、蓼科ピタラススキー場に向かう。今日は新雪が降って絶好のゲレンデコンディションになるはずだ。このスキー場はシニアの1日券が2500円なのだ。いつもは午前中にロープウエーで上がって北横岳や縞枯山でスノーシュー遊びをした後、2、3時間ゲレンデスキーを楽しむフルコースなのだが、今日はスノーシューはなし。
下のゲレンデで3回ほど足慣らしに滑り、ロープウエーで上まで行く。上はさすがに強風で、雪が横から吹き付けている。滑っているうちに雪がひどくなり、前もまともに見えないようになってきたので、お昼すぎに適当に終了し、帰路に就く。
途中、ラジオから中央自動車道通行止めのお知らせ。このときはすぐ解除されると思って深刻には考えなかった。蓼科温泉共同浴場でまったりし、茅野まで降りて昼食をとる。3時頃に諏訪ICに行くとまだ通行止めのままだ。ならば下道で帰ろうとしたが、雪の付いた道路でただでさえノロノロ運転なのに、高速道路閉鎖の影響で道路が車であふれている。すぐに無謀な考えであるのに気付かされる。しようがないので諏訪ICの近くのビジネスホテルに投宿し、次の日の朝早くに出発することにする。
(後日談)
結局、高速道路が開通したのが午前11時。家に帰るともう夕方でした。予期しないゲリラ雪で停滞することになりましたが、前半二日間は望むべくもない好天に恵まれ、素晴らしい山行になりました。やっぱり好天の八ヶ岳は楽しいね。
家に帰って荷物を点検するとテルモスの水筒がない。渋御殿湯に電話するとやっぱり置き忘れてあったとのこと。2月に取りに行くのでそのまま置いておいてほしいとお願いする。あ~あ、これで2月も渋御殿湯泊まりか。とすると今度は天狗岳だよね。
初日は蓼科山で足慣らしでしたか?前夜出発なら初日に赤岳を目指して頂上小屋で一泊という手もありましたね。