【鈴鹿】強風のち雪 冬本番の釈迦ヶ岳
Posted: 2012年12月09日(日) 21:43
【日 付】2012年12月8日(土)
【山 域】鈴鹿中部 釈迦ヶ岳
【天 候】曇りのち雪
【コース】朝明7:47---9:36釈迦ヶ岳最高点---10:45羽鳥峰11:00---11:40中峠---12:34朝明
12月ともなるとさすがに駐車場の車はまばらだ。しかし徴収係のおじさんはしっかりとその役
目を果たしていた。
庵座谷方面へ進む。今日の目的は、開設されてからまだ歩いていない釈迦ヶ岳の中尾根とハライ
ドの北尾根だ。少々長いが、嫌になれば途中でエスケープするオプションはいくらでもある。
羽鳥峰峠、中峠、根ノ平峠とお好みの峠から下山できるので気は楽である。
まずは駐車場の写真を撮ろうとデジカメを取り出したが電源が入らない。なんと充電のし忘れ
である。鈴鹿でよかった。はるばる遠征してこれだったら登る気力もなくなってしまいそうだ。
庵座谷を歩いたのも30年以上前の話なのでまったく記憶がない。左岸の登山口から尾根に取り
付いた。しばらくはマツと常緑の雑木林が続く、典型的な低標高部の林相だ。
上空では風がすごい勢いで吹き抜けている。天気はまずまずだが、この風ではゆっくりランチを
楽しめる場所を探すのもひと苦労かもしれない。
先発の3人パーティーを抜いて高度を上げると急に催してきた。折から岩混じりのやせ尾根が続
いて隠れる場所もない。これはヤバいとおもったところで岩場の基部にバンドを見付けて、そこ
を回り込んで行くとなんとかしゃがめる場所があった。やれやれである。
再出発すると前方に先ほど追い抜いた3人組が歩いていた。再びパスさせてもらうが、向こうは
不思議そうな顔もしていなかったのが不思議だった。どこかで道をロストしたと思われたのだろ
うか。
[attachment=4]DVC00191_1.JPG[/attachment]
雑木林も終わり、岩ザレの道を尾根の左から上がるとちょっとした岩峰に出た。
ここから上は岩稜が続いているようで、道は左斜面を巻くように付けられている。雑木の尾根に
も飽きてきたころなのでいいアクセントである。
この一帯の岩稜がハリマオさんや洞吹さんが大陰尾根と呼んでいた、登山道が付けられる前の核
心部なのだろう。尾根を直登することも頭をかすめたが、寒いし風が強過ぎる。
尾根は展望が開け、庵座谷の対岸にはこれから進む猫岳の稜線が横たわる。頭上のとんがった
ピークは松尾尾根の頭のあたりか。ハライドの奥に見える御在所は半分雲に隠れていた。
[attachment=3]DVC00198_1.JPG[/attachment]
松尾尾根との合流点には「白毫」という標識があった。いつからこんな名前が付けられたのだ
ろう。
展望絶景の松尾尾根の頭にも「釈迦ヶ岳最高点」の立派な看板があった。平凡な三角点よりは山
頂らしい山頂だが、あまりにも風が強くまともに立っていられないほどだ。
寒いしここから庵座谷経由で帰ろうかとも思ったが、それではたいした運動にもならない。と
りあえず前進しよう。
釈迦ヶ岳の三角点はパス。釈迦西峰のブナ林に入ると風も静まってやっと落ち着いた。
「大」休止を除いて本日初めての休憩をとる。クリームパンを齧りながら行く手を見ると、やっ
と斜面に日が当り始めた。今日は日溜まりで鍋ランチのつもりだったのだ。
釈迦~猫岳~羽鳥峰の稜線は背丈を越すササを漕いで歩いた記憶があるが、今ではまったく普
通の登山道だ。雨乞、イブネ方面の展望がいい。大陰の巨大なガレも凄い迫力である。
真正面の雨乞岳直下には白い絨毯を敷いたようにうっすらと雪を被った念仏ハゲが見えた。
さながら雨乞スキー場の念仏ハゲゲレンデというところか。かなりの上級者コースに違いない。
そう言えば念仏ハゲで大滑降大会をやるとかいう噂が菰野の石油王から出ていたが、どうなった
のだろう。
[attachment=2]DVC00212_1.JPG[/attachment]
この尾根の朝明側は激しくガレて急激に落ち込んでいるのに対して、神崎川側はツメカリ谷、
滝谷の源流が緩やかに上がって来ていて好対照を見せる。
白滝谷の分岐には「羽鳥峰・朝明渓谷」を示す看板が尾根の山腹に向けて付けられており、尾
根芯には木で通せんぼしてあった。20mほど進むと次の看板は「朝明渓谷」だけとなり一瞬分岐
を見落としたのかと思ってしまう。さらに進むと今度は「朝明バス停」に変わった。もう少し歩
くと本当の朝明への林道分岐があるのだが、道が谷筋に向いていることもあり、初めて歩く人は
戸惑うのではないだろうか。こんな公的な標識に勘違いを誘発するような書き方をするのはいか
がなものかと思う。分岐に着くまで「羽鳥峰・朝明渓谷」のまま変わらないというのが通常の感
覚ではないだろうか。
このあたりには立派な御影石?に彫り込まれた「釈ヶ岳」というとんでもない脱字の標識もある。
お役所仕事はこんなものなのかもしれない。
羽鳥峰峠から下山したい誘惑を振り切って金山の登りにかかる。晴れ間が広がるかに見えた空
はどんよりと曇ってきた。惰性でどこまで歩けるかだ。
ところが金山の山頂付近で予定外の雪が降り始めた。粒が大きく、アラレと言う方が似つかわし
い。これもまた一興と歩いていると、降り方が激しくなってきた。湿雪ではないので雨具のパン
ツを履くのも面倒だ。もとより上着は歩き始めから着たままである。
風も加わってアラレが顔を叩く。とにかく中峠まで。峠からは駐車場まで1時間も掛らない。
[attachment=1]DVC00230_1.JPG[/attachment]
中峠から朝明への道に入れば風はなくなるので楽だ。ただあまり足場がいい道とは言えないの
で、雪が積もった岩盤の上などは注意が必要である。一度石の上に乗せた足がそのまま滑って行
きそうになって慌てた。
ぐんぐん高度を下げて曙滝の前に立つ。さすがにこの時期は水量も少なく、ションベン滝とい
った風情だ。
最後に谷を渡って固定ロープのある急斜面を登るはずだと思っていたら、何もないままに下りて
しまった。谷をそのまま歩く新ルートが付けられたようだ。
あの固定ロープの場所は、冬の凍結時等は危険だからその対処だろうか。
楽しみにしていた鍋の代わりにあんぱんをかじりながら歩く。
降り続く雪は、朝来た時とは別世界を作り出していた。車にも雪が積もり、先発の3人組の車はま
だ止まったままだった。もっともまだ12時半を回ったところだが。
山ガール風装束の登山者が数人下りてきたが、足元は普通のスニーカー。この季節の鈴鹿でそ
れはないだろう。ブームとはいえ、自分が登る山の状態をよく把握して山に入ってほしいもので
ある。この日も鎌方面で遭難騒ぎがあったようだ。
この雪で早々に店じまいしたのか、駐車場のおじさんの姿はすでになかった。
[attachment=0]DVC00236_1.JPG[/attachment]
余談
話題のアクアイグニスへ寄ってみた。とても温泉と思えないおしゃれな外観だ。
内部も温泉以外の施設もやたらおしゃれで、外から見える渡り廊下風のスペースではピアノの弾き
語りなんぞもやっていた。失礼ながら菰野町にはちょっと進み過ぎの施設のようにも思える。
温泉は相変わらずの源泉掛け流しで悪くはないのだが、露天風呂の作りがイマイチだ。せっかくの
広いスペースに対して凝り過ぎた小さな浴槽がもったいない。温泉だけを捉えれば前の片岡温泉の
方がよかったか。まあ、一度は行ってみて評価すればいいだろう。
山日和的にはグリーンホテルがベストであることは動かないのを確認できたいい機会だった。
山日和
【山 域】鈴鹿中部 釈迦ヶ岳
【天 候】曇りのち雪
【コース】朝明7:47---9:36釈迦ヶ岳最高点---10:45羽鳥峰11:00---11:40中峠---12:34朝明
12月ともなるとさすがに駐車場の車はまばらだ。しかし徴収係のおじさんはしっかりとその役
目を果たしていた。
庵座谷方面へ進む。今日の目的は、開設されてからまだ歩いていない釈迦ヶ岳の中尾根とハライ
ドの北尾根だ。少々長いが、嫌になれば途中でエスケープするオプションはいくらでもある。
羽鳥峰峠、中峠、根ノ平峠とお好みの峠から下山できるので気は楽である。
まずは駐車場の写真を撮ろうとデジカメを取り出したが電源が入らない。なんと充電のし忘れ
である。鈴鹿でよかった。はるばる遠征してこれだったら登る気力もなくなってしまいそうだ。
庵座谷を歩いたのも30年以上前の話なのでまったく記憶がない。左岸の登山口から尾根に取り
付いた。しばらくはマツと常緑の雑木林が続く、典型的な低標高部の林相だ。
上空では風がすごい勢いで吹き抜けている。天気はまずまずだが、この風ではゆっくりランチを
楽しめる場所を探すのもひと苦労かもしれない。
先発の3人パーティーを抜いて高度を上げると急に催してきた。折から岩混じりのやせ尾根が続
いて隠れる場所もない。これはヤバいとおもったところで岩場の基部にバンドを見付けて、そこ
を回り込んで行くとなんとかしゃがめる場所があった。やれやれである。
再出発すると前方に先ほど追い抜いた3人組が歩いていた。再びパスさせてもらうが、向こうは
不思議そうな顔もしていなかったのが不思議だった。どこかで道をロストしたと思われたのだろ
うか。
[attachment=4]DVC00191_1.JPG[/attachment]
雑木林も終わり、岩ザレの道を尾根の左から上がるとちょっとした岩峰に出た。
ここから上は岩稜が続いているようで、道は左斜面を巻くように付けられている。雑木の尾根に
も飽きてきたころなのでいいアクセントである。
この一帯の岩稜がハリマオさんや洞吹さんが大陰尾根と呼んでいた、登山道が付けられる前の核
心部なのだろう。尾根を直登することも頭をかすめたが、寒いし風が強過ぎる。
尾根は展望が開け、庵座谷の対岸にはこれから進む猫岳の稜線が横たわる。頭上のとんがった
ピークは松尾尾根の頭のあたりか。ハライドの奥に見える御在所は半分雲に隠れていた。
[attachment=3]DVC00198_1.JPG[/attachment]
松尾尾根との合流点には「白毫」という標識があった。いつからこんな名前が付けられたのだ
ろう。
展望絶景の松尾尾根の頭にも「釈迦ヶ岳最高点」の立派な看板があった。平凡な三角点よりは山
頂らしい山頂だが、あまりにも風が強くまともに立っていられないほどだ。
寒いしここから庵座谷経由で帰ろうかとも思ったが、それではたいした運動にもならない。と
りあえず前進しよう。
釈迦ヶ岳の三角点はパス。釈迦西峰のブナ林に入ると風も静まってやっと落ち着いた。
「大」休止を除いて本日初めての休憩をとる。クリームパンを齧りながら行く手を見ると、やっ
と斜面に日が当り始めた。今日は日溜まりで鍋ランチのつもりだったのだ。
釈迦~猫岳~羽鳥峰の稜線は背丈を越すササを漕いで歩いた記憶があるが、今ではまったく普
通の登山道だ。雨乞、イブネ方面の展望がいい。大陰の巨大なガレも凄い迫力である。
真正面の雨乞岳直下には白い絨毯を敷いたようにうっすらと雪を被った念仏ハゲが見えた。
さながら雨乞スキー場の念仏ハゲゲレンデというところか。かなりの上級者コースに違いない。
そう言えば念仏ハゲで大滑降大会をやるとかいう噂が菰野の石油王から出ていたが、どうなった
のだろう。
[attachment=2]DVC00212_1.JPG[/attachment]
この尾根の朝明側は激しくガレて急激に落ち込んでいるのに対して、神崎川側はツメカリ谷、
滝谷の源流が緩やかに上がって来ていて好対照を見せる。
白滝谷の分岐には「羽鳥峰・朝明渓谷」を示す看板が尾根の山腹に向けて付けられており、尾
根芯には木で通せんぼしてあった。20mほど進むと次の看板は「朝明渓谷」だけとなり一瞬分岐
を見落としたのかと思ってしまう。さらに進むと今度は「朝明バス停」に変わった。もう少し歩
くと本当の朝明への林道分岐があるのだが、道が谷筋に向いていることもあり、初めて歩く人は
戸惑うのではないだろうか。こんな公的な標識に勘違いを誘発するような書き方をするのはいか
がなものかと思う。分岐に着くまで「羽鳥峰・朝明渓谷」のまま変わらないというのが通常の感
覚ではないだろうか。
このあたりには立派な御影石?に彫り込まれた「釈ヶ岳」というとんでもない脱字の標識もある。
お役所仕事はこんなものなのかもしれない。
羽鳥峰峠から下山したい誘惑を振り切って金山の登りにかかる。晴れ間が広がるかに見えた空
はどんよりと曇ってきた。惰性でどこまで歩けるかだ。
ところが金山の山頂付近で予定外の雪が降り始めた。粒が大きく、アラレと言う方が似つかわし
い。これもまた一興と歩いていると、降り方が激しくなってきた。湿雪ではないので雨具のパン
ツを履くのも面倒だ。もとより上着は歩き始めから着たままである。
風も加わってアラレが顔を叩く。とにかく中峠まで。峠からは駐車場まで1時間も掛らない。
[attachment=1]DVC00230_1.JPG[/attachment]
中峠から朝明への道に入れば風はなくなるので楽だ。ただあまり足場がいい道とは言えないの
で、雪が積もった岩盤の上などは注意が必要である。一度石の上に乗せた足がそのまま滑って行
きそうになって慌てた。
ぐんぐん高度を下げて曙滝の前に立つ。さすがにこの時期は水量も少なく、ションベン滝とい
った風情だ。
最後に谷を渡って固定ロープのある急斜面を登るはずだと思っていたら、何もないままに下りて
しまった。谷をそのまま歩く新ルートが付けられたようだ。
あの固定ロープの場所は、冬の凍結時等は危険だからその対処だろうか。
楽しみにしていた鍋の代わりにあんぱんをかじりながら歩く。
降り続く雪は、朝来た時とは別世界を作り出していた。車にも雪が積もり、先発の3人組の車はま
だ止まったままだった。もっともまだ12時半を回ったところだが。
山ガール風装束の登山者が数人下りてきたが、足元は普通のスニーカー。この季節の鈴鹿でそ
れはないだろう。ブームとはいえ、自分が登る山の状態をよく把握して山に入ってほしいもので
ある。この日も鎌方面で遭難騒ぎがあったようだ。
この雪で早々に店じまいしたのか、駐車場のおじさんの姿はすでになかった。
[attachment=0]DVC00236_1.JPG[/attachment]
余談
話題のアクアイグニスへ寄ってみた。とても温泉と思えないおしゃれな外観だ。
内部も温泉以外の施設もやたらおしゃれで、外から見える渡り廊下風のスペースではピアノの弾き
語りなんぞもやっていた。失礼ながら菰野町にはちょっと進み過ぎの施設のようにも思える。
温泉は相変わらずの源泉掛け流しで悪くはないのだが、露天風呂の作りがイマイチだ。せっかくの
広いスペースに対して凝り過ぎた小さな浴槽がもったいない。温泉だけを捉えれば前の片岡温泉の
方がよかったか。まあ、一度は行ってみて評価すればいいだろう。
山日和的にはグリーンホテルがベストであることは動かないのを確認できたいい機会だった。
山日和
はるばる朝明まで御苦労さまです。