【台高】サスケ滝に会いに:奥の平谷
Posted: 2012年12月03日(月) 19:10
今秋で最も冷え込んだ朝,サスケ滝に会いに奥の平谷に出掛けることにする.日が短い今の時期,まだ真っ暗な朝6時に家を出ると,7時半にヌタハラ橋に着いた.
【 日 付 】2012年12月2日(日)
【 山 域 】台高
【メンバー】単独
【 天 候 】晴れのち曇り
【 ルート 】ヌタハラ橋駐車地 7:45 --- 8:10 山の神 --- 9:25 飯場跡 --- 10:30 サスケ滝 11:20 --- 12:40 飯場跡--- 14:30 ヌタハラ橋駐車地
千石林道の車止めを越えたところから奥の平谷出会いに降りる.左岸をへつり気味にいくとアガリコの大木があり,そこから左岸道が始まっていた.このアガリコは何の木だろうか.葉がすべて落ちているのでよくわからない.登山道と見間違えるようなはっきりとした道を歩いていくと,自然石でできた山の神に出会う.赤いよだれかけにコケが生え,触るとそのまま繊維が崩れてしまいそうだ.今日一日の無事を祈る. 左岸道はところどころ不明瞭になりながらゆっくりと高度を上げていく.途中の岩崖の通過もうまく道が切ってあって危なげなく通過することができた.苗木が新植された明るい伐採地に出るとそこが飯場跡だった.何の苗木を植えたのか見てみると,スギやヒノキではなく広葉樹だった.植えたまま手入れもせずに放置したようでほとんどの苗木が枯れてしまって,プラスチックの棒や網だけが残されている.
ここから水平道が伸びているはずだと見てみると確かに進行方向に踏み跡がある.ここから先は薄い踏み跡だけになり,急斜面をトラバースしていく.小谷を細いナメ状の滝が流れている.沢登りを始めてからこのような小さな滝も気になるようになってきた.適度に折れ曲がって,小さいながら上品な滝だ.GPSを確認するとサスケ滝のすぐ近くに来ているはずだ.この小谷を下ってみようかと思うが,岩がぬめっていて登山靴ではすべりそうで,ちょっといやらしい. 隣の小谷の方が簡単に降りられそうなので,そちらを降りかけるが,下の方が険呑そうだ.もうひとつ小尾根を越えてみる.すると葉が落ちた木々の向こうに写真で見なれたサスケ滝がみえた.斜面の下の方には残置ロープが見える.滑ったらそのまま谷底にまで直行しそうな急斜面を,ピッケルで支点をとりながら慎重に降りていく.このピッケルはいつの間にか私の山行に欠かせないものになってしまった.危険な高巻き時には滑落防止に威力を発揮してくれる. いや~,これがサスケ滝か.さすがに奥の平谷随一の落差を誇るだけあって威厳のある滝だ,D字型に2条になって水が落ちている.サスケ滝直下の大岩にザックを下ろし,どうしようか考える.まだ時間も早いし,わりばしさんの後追いで奥の平峰から宮ノ谷に降りようか.しかし,昼の時間が短いこの季節,今から未踏のコースに踏み込んで,一つ間違えばよくて闇下,悪ければビバークの果てに凍死ということにもなりかねない.何もここで無理をする理由は何もないのだ.サスケ滝から元の道を戻ることにする. そうと決まればサスケ滝でまったりだ.zippさんのようにすき焼きとはいかないが,暖かいカップめんとおにぎりで腹を満たす.今日の山行の友は「群ようこ」の本だ.この作家は旅行記などの軽い雑文が多いので雑文書きのイメージがあるが,数多くはない小説を読むと十分な筆力に裏打ちされた実力派の小説家であることが分かる.同年代であることもあり,私の好きな作家のひとりだ.と言いながら,今日持ってきたのは「トラブルクッキング」という雑文なのだが(^_^;)
本を読んでいるうちに,手袋を脱いだ手が感覚がなくなるほど冷えてきた.風がないのでそれほど寒いとは思わなかったが,気温はかなり低いのだろう.この時期,陽の光は谷底まで届かない.上の斜面を見ると陽があたっているので,陽のあたる斜面まで移動して読書を続けることにする.
適当に読書を切り上げ,戻ることにする.来た道をそのまま戻るのだから気が楽だ.と思って気がつくと道を外れていた.確か来るときにはずっと水音が聞こえていたはずなのに,今は水音が聞こえない.本来の道のかなり上にいるようだ.急斜面をそのまま真下に下ることにする.
あれれ,切り立った岩崖に出ちゃった
.これは降りられない.どうも下山中の道迷いの末の典型的滑落事故死パターンだな.ここはあわてず騒がず,ザックに忍ばせてあった8mm,40mロープを取り出す.崖の高さは20mほど.ぎりぎり何とかなるかどうかだ.ロープをセットするのは面倒だが,懸垂下降自体は大好きだ.オーバーハング気味の岩崖なので,快適な空中歩行の末に,うまい具合にぴったり1ピッチで下に降りることができた.いや~,快適快適
.山の頂上から懸垂下降で登山口まで一気に下りられたら最高だろうな.
そのまま岩の多い小谷を下っていくと,うまい具合に杣道に出,そこからすぐに山の神のところに出た.山の神に今日の無事のお礼を言って,駐車地に戻る.
今日の教訓:初めての道ではピッケルとロープはやっぱり必携です.
今日も楽しい山歩きだった.
【 日 付 】2012年12月2日(日)
【 山 域 】台高
【メンバー】単独
【 天 候 】晴れのち曇り
【 ルート 】ヌタハラ橋駐車地 7:45 --- 8:10 山の神 --- 9:25 飯場跡 --- 10:30 サスケ滝 11:20 --- 12:40 飯場跡--- 14:30 ヌタハラ橋駐車地
千石林道の車止めを越えたところから奥の平谷出会いに降りる.左岸をへつり気味にいくとアガリコの大木があり,そこから左岸道が始まっていた.このアガリコは何の木だろうか.葉がすべて落ちているのでよくわからない.登山道と見間違えるようなはっきりとした道を歩いていくと,自然石でできた山の神に出会う.赤いよだれかけにコケが生え,触るとそのまま繊維が崩れてしまいそうだ.今日一日の無事を祈る. 左岸道はところどころ不明瞭になりながらゆっくりと高度を上げていく.途中の岩崖の通過もうまく道が切ってあって危なげなく通過することができた.苗木が新植された明るい伐採地に出るとそこが飯場跡だった.何の苗木を植えたのか見てみると,スギやヒノキではなく広葉樹だった.植えたまま手入れもせずに放置したようでほとんどの苗木が枯れてしまって,プラスチックの棒や網だけが残されている.
ここから水平道が伸びているはずだと見てみると確かに進行方向に踏み跡がある.ここから先は薄い踏み跡だけになり,急斜面をトラバースしていく.小谷を細いナメ状の滝が流れている.沢登りを始めてからこのような小さな滝も気になるようになってきた.適度に折れ曲がって,小さいながら上品な滝だ.GPSを確認するとサスケ滝のすぐ近くに来ているはずだ.この小谷を下ってみようかと思うが,岩がぬめっていて登山靴ではすべりそうで,ちょっといやらしい. 隣の小谷の方が簡単に降りられそうなので,そちらを降りかけるが,下の方が険呑そうだ.もうひとつ小尾根を越えてみる.すると葉が落ちた木々の向こうに写真で見なれたサスケ滝がみえた.斜面の下の方には残置ロープが見える.滑ったらそのまま谷底にまで直行しそうな急斜面を,ピッケルで支点をとりながら慎重に降りていく.このピッケルはいつの間にか私の山行に欠かせないものになってしまった.危険な高巻き時には滑落防止に威力を発揮してくれる. いや~,これがサスケ滝か.さすがに奥の平谷随一の落差を誇るだけあって威厳のある滝だ,D字型に2条になって水が落ちている.サスケ滝直下の大岩にザックを下ろし,どうしようか考える.まだ時間も早いし,わりばしさんの後追いで奥の平峰から宮ノ谷に降りようか.しかし,昼の時間が短いこの季節,今から未踏のコースに踏み込んで,一つ間違えばよくて闇下,悪ければビバークの果てに凍死ということにもなりかねない.何もここで無理をする理由は何もないのだ.サスケ滝から元の道を戻ることにする. そうと決まればサスケ滝でまったりだ.zippさんのようにすき焼きとはいかないが,暖かいカップめんとおにぎりで腹を満たす.今日の山行の友は「群ようこ」の本だ.この作家は旅行記などの軽い雑文が多いので雑文書きのイメージがあるが,数多くはない小説を読むと十分な筆力に裏打ちされた実力派の小説家であることが分かる.同年代であることもあり,私の好きな作家のひとりだ.と言いながら,今日持ってきたのは「トラブルクッキング」という雑文なのだが(^_^;)
本を読んでいるうちに,手袋を脱いだ手が感覚がなくなるほど冷えてきた.風がないのでそれほど寒いとは思わなかったが,気温はかなり低いのだろう.この時期,陽の光は谷底まで届かない.上の斜面を見ると陽があたっているので,陽のあたる斜面まで移動して読書を続けることにする.
適当に読書を切り上げ,戻ることにする.来た道をそのまま戻るのだから気が楽だ.と思って気がつくと道を外れていた.確か来るときにはずっと水音が聞こえていたはずなのに,今は水音が聞こえない.本来の道のかなり上にいるようだ.急斜面をそのまま真下に下ることにする.
あれれ,切り立った岩崖に出ちゃった
そのまま岩の多い小谷を下っていくと,うまい具合に杣道に出,そこからすぐに山の神のところに出た.山の神に今日の無事のお礼を言って,駐車地に戻る.
今日の教訓:初めての道ではピッケルとロープはやっぱり必携です.
今日も楽しい山歩きだった.
サスケ滝に会いに奥の平谷に出掛けることにする.