【大峰】前鬼川孔雀又谷から奥駈道へ
フォーラムルール
新規トピックは文頭に以下のテンプレートをなるべく使ってください。
【 日 付 】
【 山 域 】
【メンバー】
【 天 候 】
【 ルート 】
※ユーザーでなくても返信が可能です。ユーザー名に名前を入れて返信してください。
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【 山 域 】
【メンバー】
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【 ルート 】
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【大峰】前鬼川孔雀又谷から奥駈道へ
【日 付】2012年11月3日(土)~4日(日)
【山 域】大峰山脈南部 釈迦ヶ岳周辺
【天 候】晴れ
【メンバー】ふ~さん、山日和
【コース】11/3 前鬼林道ゲート9:36---10:12 10m滝---12:01千手滝---12:39垢離取場---13:14深仙股谷出合---
15:04孔雀又谷二俣---15:30アメシ谷CS
11/4 CS 7:06---11:10孔雀岳11:53---13:21釈迦ヶ岳13:38----14:52大日岳---15:14太古の辻15:35---
17:00前鬼---17:32駐車地
待ち合わせ場所の「道の駅川上杉の湯」に30分も早く着くと、ふ~さんはすでに到着していた。空は真っ青だが昨日から急に
冷え込んで寒い。沢登りを尾根歩きに切替えたくなるような気候だ。
山日和号で前鬼へ向かう。途中、不動七重の滝なども見物しながらのんびりとゲート手前の駐車場に着いた。今日の行程は短
く時間的余裕がある。
黒谷に架かる吊橋の袂から谷へ降り、左岸の樹林の踏み跡をすすめば前鬼川本流はすぐである。別に出合まで行くこともない
ので適当なところで左側を流れる本流に降り立った。時節柄今回はひざから上は絶対に浸からないと固い決意で入渓する。
しばらくは平凡なゴーロの谷を進むと谷は90度右折した。
まずは最初の見どころ、エメラルドグリーンの大きな釜に落ちる10m滝の登場だ。この釜の色は言葉で表現するのが難しい美し
さだ。ふ~さんも感嘆の声を上げる。
[attachment=4]P1130757_1.JPG[/attachment]
右の岩場を上がって落ち口上のナメを右岸に渡るところがポイントだ。下手をすればそのまま滝へ持っていかれてしまうので緊
張する場面である。今日は水量が少ないのでまだマシだが、スクラムを組んで慎重に渡った。
そこから始まるナメ天国もまったく素晴らしいのひと言だ。ナメと言っても微妙な凹凸があり、日にきらめく白い波頭がまるで鳴
門のうず潮のようだ。ふたりとも喜色満面である。
[attachment=3]P1130771_1.JPG[/attachment]
次の見どころは左岸から次々と滝となって流れ込む支谷が連続する場所だ。支谷と言っても、滝の上に流れが見えるところ
1箇所のみ。他はすべて斜面から湧き出した水が滝となって本流の深く穿たれた淵に落ち込んでいる。なんとも珍しい地形である。
日帰り装備ならなんでもないトラロープ頼みのトラバースや巨岩上からの下降も、重荷を担いでいると難行苦行である。スリング
を使っての荷降しなどで時間を食う。
再びの美しいナメを過ぎて水線沿いを省略して左岸の台地を歩いているといきなり道に出くわした。三重(みかさね)の滝への登
山道だ。これは好都合。今日は時間もあるので三重の滝見物もプランに加えようと思っていたのである。
ザックをデポして滝見物に向かう。道は思いの他しっかりしていた。下流方向へトラバースしながら高度を上げ、滝ノ谷へ入る乗越
から階段の急降下となった。比較的新しいもののようで、ずいぶんよく整備されている。
降り立ったのは三重の滝の2段目である千手滝の滝つぼである。40mはあるだろうか、美しい滝だ。足元からは岩を滑るように不
動滝が流れ落ちており、落ち口を覗き込むのは少々恐い。本流から見えていたのが最下段の不動滝なのだろう。
この上に最上段の馬頭滝があるらしいのだが、事前の研究不足で帰ってから知ることとなった。少し残念。
[attachment=0]P1130802_1.JPG[/attachment]
引き返してそのまま道を辿るとすぐにこり垢離取場と呼ばれる場所に着く。ここもエメラルドグリーンの大きな釜が美しいところだ。
ここからは前鬼へ道が続いており、三重の滝見物だけなら登山靴でも来られる。これを利用して、三重の滝から小峠山の尾根へ
上がるルートも面白そうだ。
前鬼川の来訪者のほとんどはここで遡行を打ち切るようだ。ここまででも十分見どころはあるし、真夏なら水線通しで思いっ切り
遊べるだろう。しかし我々はここからが本番である。「稜線へ抜ける」ことを第一義としている我々に取っては、孔雀岳まで詰め上
がってこその前鬼川。私自身は3度目だが、前2回は諸般の事情によりいずれも途中で撤退している。
今回が3度目の正直というわけだ。
2段の滝で2段目から水流がジャンプしているような面白い滝を左から巻き上がる。
巨岩がゴロゴロして行く手に立ちはだかる。深仙又谷の出合はいずれもが巨岩に行く手を阻まれた袋小路のような場所だ。
ひざまでと決めていた渡渉だったが、ここは中央から行くしかない。覚悟を決めて股まで浸かって本流の内裏谷へ入る。
巨岩滝のルートを探ると右の凹角以外にはない。ほぼ垂直に近く、この重荷では後ろへひっくり返ってしまいそうだ。
ロープを持って空身で這い上がり、ザック2個を荷揚げしたがさすがに腕力だけで引き上げるのは重い。それも途中でザックが引
っ掛かってしまうので一気に引き上げることができず時間が掛かって腕がパンパンになってしまった。
登り終えて右岸を見ると見覚えのある風景。これは12年前に洞吹さんとビバークしたサイトだ。
ふ~さんに「よく覚えてますねえ」と感心された。どうでもいいようなことほどよく覚えているものである。
谷の奥には孔雀又谷左俣の左岸に並ぶ、五百羅漢と呼ばれる岩峰群の一部が迫力ある姿を見せていた。
[attachment=1]P1130848_1.JPG[/attachment]
3時頃をメドにキャンプサイトを探しながら歩く。明日の行程が1時間縮められるよりいいテン場を確保する方が優先である。
孔雀又谷の二俣付近に植林小屋があり、そこそこの平地もあるのだが、いかんせん植林で雰囲気がよろしくない。
候補地をチェックしながら、他になければここにしようという場所でザックをデポしてさらに上流を探った。
アメシ谷出合を少しアメシ谷へ入ったところにまずまずの場所を発見。整地が必要だが、何より自然林の中なのがいい。
水も近いしここに決定、ザックを取りに戻った。見上げると尾根の上に先が太く、根元が削れた岩峰が屹立している。
ふ~さんが早速「マライワキャリー」と命名。翌日も稜線から常にこの岩を探していた。
丹念に整地作業してテントを張る。冷え込みに備えて今日はツェルトではなくテントを持って来た。設営が終わると焚き火用の
マキ集めだ。これでもかというぐらいマキを集めて、まだ明るいうちから点火。ふ~さんが用意してくれた鍋の準備とメシ炊きに取
り掛かる。
まずは流れで冷やしたビールで乾杯。荷物が重いのでふたりでビール2本と日本酒1合、ワイン1本しかない。時間だけはたっ
ぷりある。もう少し頑張って担いで来るべきだったか。
宴たけなわの頃アクシデントが発生した。ずいぶん急に火の勢いが強くなったなあと話し合っていたが、そこで見たのはとんで
もない光景だった。乾かすために干していたスパッツと渓流ソックスが勢いよく火の手を上げていた。「うわー」と慌ててももう遅い。
哀れネオプレーン兄弟は火葬に処せられ、炭の粉に変わり果ててしまった。
それにしてもネオプレーンはよく燃えるなあと変に感心してしまう。普通のソックスは持って来ているし、水量も少なくなってそう厳
しいところもないようなので、まったく焦りはなかった。
沢登りを始めて長い間スパッツもネオプレーンソックスも無しでやってきた経験がこんなところで生きたようである。
[attachment=2]P1130864_1.JPG[/attachment]
ふ~さんの鍋に舌鼓を打ち、少ない酒を分け合いながら飲めば時間が経つのは早い。気が付けばもう11時。
あれだけ集めたマキも底を突きかけるほど、延々6時間に及ぶ焚き火宴会だった。
宴も終盤に差し掛かった頃に飛び出した70~80年代ロック・ポップス談義。こちらが投げる癖球も一球残らず打ち返してきたの
には驚いた。かなりマニアックな名前を持ち出しても即座に代表曲やバンドのメンバーの名前、挙句の果てにはアルバムジャケッ
トのデザインまで答えてしまうふ~さんはやはり普通ではない。これだけ知識を共有している人間にお目にかかったのは初めてで
ある。おかげで就寝が1時間延びてしまったが。
2日目へ続く
【山 域】大峰山脈南部 釈迦ヶ岳周辺
【天 候】晴れ
【メンバー】ふ~さん、山日和
【コース】11/3 前鬼林道ゲート9:36---10:12 10m滝---12:01千手滝---12:39垢離取場---13:14深仙股谷出合---
15:04孔雀又谷二俣---15:30アメシ谷CS
11/4 CS 7:06---11:10孔雀岳11:53---13:21釈迦ヶ岳13:38----14:52大日岳---15:14太古の辻15:35---
17:00前鬼---17:32駐車地
待ち合わせ場所の「道の駅川上杉の湯」に30分も早く着くと、ふ~さんはすでに到着していた。空は真っ青だが昨日から急に
冷え込んで寒い。沢登りを尾根歩きに切替えたくなるような気候だ。
山日和号で前鬼へ向かう。途中、不動七重の滝なども見物しながらのんびりとゲート手前の駐車場に着いた。今日の行程は短
く時間的余裕がある。
黒谷に架かる吊橋の袂から谷へ降り、左岸の樹林の踏み跡をすすめば前鬼川本流はすぐである。別に出合まで行くこともない
ので適当なところで左側を流れる本流に降り立った。時節柄今回はひざから上は絶対に浸からないと固い決意で入渓する。
しばらくは平凡なゴーロの谷を進むと谷は90度右折した。
まずは最初の見どころ、エメラルドグリーンの大きな釜に落ちる10m滝の登場だ。この釜の色は言葉で表現するのが難しい美し
さだ。ふ~さんも感嘆の声を上げる。
[attachment=4]P1130757_1.JPG[/attachment]
右の岩場を上がって落ち口上のナメを右岸に渡るところがポイントだ。下手をすればそのまま滝へ持っていかれてしまうので緊
張する場面である。今日は水量が少ないのでまだマシだが、スクラムを組んで慎重に渡った。
そこから始まるナメ天国もまったく素晴らしいのひと言だ。ナメと言っても微妙な凹凸があり、日にきらめく白い波頭がまるで鳴
門のうず潮のようだ。ふたりとも喜色満面である。
[attachment=3]P1130771_1.JPG[/attachment]
次の見どころは左岸から次々と滝となって流れ込む支谷が連続する場所だ。支谷と言っても、滝の上に流れが見えるところ
1箇所のみ。他はすべて斜面から湧き出した水が滝となって本流の深く穿たれた淵に落ち込んでいる。なんとも珍しい地形である。
日帰り装備ならなんでもないトラロープ頼みのトラバースや巨岩上からの下降も、重荷を担いでいると難行苦行である。スリング
を使っての荷降しなどで時間を食う。
再びの美しいナメを過ぎて水線沿いを省略して左岸の台地を歩いているといきなり道に出くわした。三重(みかさね)の滝への登
山道だ。これは好都合。今日は時間もあるので三重の滝見物もプランに加えようと思っていたのである。
ザックをデポして滝見物に向かう。道は思いの他しっかりしていた。下流方向へトラバースしながら高度を上げ、滝ノ谷へ入る乗越
から階段の急降下となった。比較的新しいもののようで、ずいぶんよく整備されている。
降り立ったのは三重の滝の2段目である千手滝の滝つぼである。40mはあるだろうか、美しい滝だ。足元からは岩を滑るように不
動滝が流れ落ちており、落ち口を覗き込むのは少々恐い。本流から見えていたのが最下段の不動滝なのだろう。
この上に最上段の馬頭滝があるらしいのだが、事前の研究不足で帰ってから知ることとなった。少し残念。
[attachment=0]P1130802_1.JPG[/attachment]
引き返してそのまま道を辿るとすぐにこり垢離取場と呼ばれる場所に着く。ここもエメラルドグリーンの大きな釜が美しいところだ。
ここからは前鬼へ道が続いており、三重の滝見物だけなら登山靴でも来られる。これを利用して、三重の滝から小峠山の尾根へ
上がるルートも面白そうだ。
前鬼川の来訪者のほとんどはここで遡行を打ち切るようだ。ここまででも十分見どころはあるし、真夏なら水線通しで思いっ切り
遊べるだろう。しかし我々はここからが本番である。「稜線へ抜ける」ことを第一義としている我々に取っては、孔雀岳まで詰め上
がってこその前鬼川。私自身は3度目だが、前2回は諸般の事情によりいずれも途中で撤退している。
今回が3度目の正直というわけだ。
2段の滝で2段目から水流がジャンプしているような面白い滝を左から巻き上がる。
巨岩がゴロゴロして行く手に立ちはだかる。深仙又谷の出合はいずれもが巨岩に行く手を阻まれた袋小路のような場所だ。
ひざまでと決めていた渡渉だったが、ここは中央から行くしかない。覚悟を決めて股まで浸かって本流の内裏谷へ入る。
巨岩滝のルートを探ると右の凹角以外にはない。ほぼ垂直に近く、この重荷では後ろへひっくり返ってしまいそうだ。
ロープを持って空身で這い上がり、ザック2個を荷揚げしたがさすがに腕力だけで引き上げるのは重い。それも途中でザックが引
っ掛かってしまうので一気に引き上げることができず時間が掛かって腕がパンパンになってしまった。
登り終えて右岸を見ると見覚えのある風景。これは12年前に洞吹さんとビバークしたサイトだ。
ふ~さんに「よく覚えてますねえ」と感心された。どうでもいいようなことほどよく覚えているものである。
谷の奥には孔雀又谷左俣の左岸に並ぶ、五百羅漢と呼ばれる岩峰群の一部が迫力ある姿を見せていた。
[attachment=1]P1130848_1.JPG[/attachment]
3時頃をメドにキャンプサイトを探しながら歩く。明日の行程が1時間縮められるよりいいテン場を確保する方が優先である。
孔雀又谷の二俣付近に植林小屋があり、そこそこの平地もあるのだが、いかんせん植林で雰囲気がよろしくない。
候補地をチェックしながら、他になければここにしようという場所でザックをデポしてさらに上流を探った。
アメシ谷出合を少しアメシ谷へ入ったところにまずまずの場所を発見。整地が必要だが、何より自然林の中なのがいい。
水も近いしここに決定、ザックを取りに戻った。見上げると尾根の上に先が太く、根元が削れた岩峰が屹立している。
ふ~さんが早速「マライワキャリー」と命名。翌日も稜線から常にこの岩を探していた。
丹念に整地作業してテントを張る。冷え込みに備えて今日はツェルトではなくテントを持って来た。設営が終わると焚き火用の
マキ集めだ。これでもかというぐらいマキを集めて、まだ明るいうちから点火。ふ~さんが用意してくれた鍋の準備とメシ炊きに取
り掛かる。
まずは流れで冷やしたビールで乾杯。荷物が重いのでふたりでビール2本と日本酒1合、ワイン1本しかない。時間だけはたっ
ぷりある。もう少し頑張って担いで来るべきだったか。
宴たけなわの頃アクシデントが発生した。ずいぶん急に火の勢いが強くなったなあと話し合っていたが、そこで見たのはとんで
もない光景だった。乾かすために干していたスパッツと渓流ソックスが勢いよく火の手を上げていた。「うわー」と慌ててももう遅い。
哀れネオプレーン兄弟は火葬に処せられ、炭の粉に変わり果ててしまった。
それにしてもネオプレーンはよく燃えるなあと変に感心してしまう。普通のソックスは持って来ているし、水量も少なくなってそう厳
しいところもないようなので、まったく焦りはなかった。
沢登りを始めて長い間スパッツもネオプレーンソックスも無しでやってきた経験がこんなところで生きたようである。
[attachment=2]P1130864_1.JPG[/attachment]
ふ~さんの鍋に舌鼓を打ち、少ない酒を分け合いながら飲めば時間が経つのは早い。気が付けばもう11時。
あれだけ集めたマキも底を突きかけるほど、延々6時間に及ぶ焚き火宴会だった。
宴も終盤に差し掛かった頃に飛び出した70~80年代ロック・ポップス談義。こちらが投げる癖球も一球残らず打ち返してきたの
には驚いた。かなりマニアックな名前を持ち出しても即座に代表曲やバンドのメンバーの名前、挙句の果てにはアルバムジャケッ
トのデザインまで答えてしまうふ~さんはやはり普通ではない。これだけ知識を共有している人間にお目にかかったのは初めてで
ある。おかげで就寝が1時間延びてしまったが。
2日目へ続く
【大峰】前鬼川孔雀又谷から奥駈道へ 2日目
朝の冷え込みは予想よりマシだったようで、フライシートの結露もまったくなかった。
持って来たダウンやアンダータイツのお世話になることもなく、サーモライトリアクターのおかげでぬくぬくだった。
マットを持って来ず、リアクター無しのふ~さんはちょっと寒かったようだが。
4時半に起床して早速焚き火に点火する。火の力は偉大で、そばに座っていると暑いぐらいだ。
朝飯は夕べの鍋にご飯をぶち込んだ雑炊だが、これがまた食べやすく美味い。食材が残らないのも美点だ。
なんだかんだで手間取り、出発したのは2時間半後。焚き火が心地良すぎたのかもしれない。
焚き火がなければ寒くてさっさと食事を終えて片付けざるを得なかっただろう。
昨夜の事件のせいもあり、今日も水線にこだわらず歩きやすい場所を選んで歩くことにした。
いくつもの谷を分岐した後のこの孔雀又谷右俣は、さすがに水量も減りあまり足を濡らさずに歩ける。
4段に折れて落ちる末広がりの12m滝を左の岩屑ルンゼから巻き上がる。かなり上まで上がったので谷へ復帰するのが心配だ
ったが、落ち口ラインを過ぎて見えたのは緩やかな疎林の台地だった。予想もしなかった光景に頬が緩む。
まさに「泊適地」。こんなところがあるのならもう少し頑張ればよかったのにと思うが、これは結果論。
これまで適地を横目に突っ込み過ぎて、ろくでもないところに仕方なく設営した経験も多いのだ。
また、このルンゼは初めて訪れた時の退却地点でもある。19年前に単独で遡行した時、ここまで来ながらガスの巻くルンゼに気
押されたのか、モチベーションが一気に下がって撤退してしまったのだ。
[attachment=0]P1130887_1.JPG[/attachment]
次の15m滝も左のルンゼから巻く。このルンゼは岩溝が続き快適だが、やはりかなり追い上げられてしまった。
上流ではゴーロが続く流れ沿いを省略して、右岸の台地を進む。飯場でもあったのか、一升瓶やお釜、鍋、風呂釜まで散乱して
いる場所があった。この高度まで来ると紅葉の最盛期のようで、朝の光を受けて色鮮やかに谷を飾っていた。
南向きの谷なので日が差すのも早く、背中に太陽を背負ってポカポカと暑いぐらいだ。
[attachment=2]P1130898_1.JPG[/attachment]
水がほとんどなくなってきた。右に水流のある支谷を分けて、左に涸れた滝を連ねているのが本流である。
この涸滝は80mも続き、岩もよくグリップするので快適な登攀を楽しめる。
この滝を過ぎると谷は大荒れの様相を呈した。去年の水害の影響だろうか。落ち着いていない石が累々と重なる荒河原を進む
と谷もいよいよ源頭の趣きを示してきた。
[attachment=1]P1130927_1.JPG[/attachment]
ふと足元を見ると薄い氷が張っていた。さすがにこのあたりでは氷点下に下がったのだろう。
左から流れ込む滝も薄氷に覆われ、今シーズン初のプチ氷瀑のお目見えである。
中間尾根に上がり、下生えのないトウヒの森を進む。右にトラバース気味に登って行くうちに再度沢筋に出た。
この先は滝もなく、辛うじて谷形が残る沢筋を上がる。標高1700mまで来たが、水はまだ切れなかった。
空が近付いてきた。登り着いたところは孔雀岳北側の大峰主脈。少し下に奥駈道が見える。
ひと頑張りして孔雀岳に到着。目の前に釈迦ヶ岳の姿が現われた。ふ~さんとガッチリ握手。やったなあ。17年越しの宿題が片
付いた瞬間だった。
背の低いササに覆われた山頂は静かで落ち着ける。靴を脱いでふやけた足を解放してやり、裸足のままでそのへんを歩き回った。
[attachment=3]P1130960_1.JPG[/attachment]
ひとつの山は越えたが、ここから先がまだ長い。釈迦へ縦走路はアップダウンもあり、気の抜けない岩場もあったりして、重荷
で歩くのはなかなか辛いものがある。
昨日歩き始めてから初の登山者に出会った。釈迦はもちろん、仏生ヶ岳、七面山、台高南部の山々を眺めながらの展望の稜線
歩きだ。
釈迦への最後の登りに喘ぎながら、釈迦如来像の立つ山頂に飛び出した。
年配の4人パーティーが酒盛りの最中。続いて妙齢?の3人組が上がってきた。さっき出会った2人組も戻って来て、釈迦の山頂
はさすがの賑わいとなった。ただ落ち着きという点では、孔雀岳の方が我々にとっては好ましかった。
早々に山頂を辞して深仙の宿へ向かう。ここは奥駈道の中でもメジャーな宿泊ポイントだ。
お堂と避難小屋があり、行者がひとり、薪を集めて宿泊の準備をしていた。
後はひたすら下山するだけだと言いたいところだが、ここまで来たら遠来のふ~さんのために大日岳を割愛するわけにはいか
ない。手前のコルに荷物をデポして行場へ向かった。
遠くから眺めていた時に、「あの岩壁がルートやで」と脅かしていたのでふ~さんは緊張気味。実際上部では設置された鎖以外
は一切ホールドがない部分があり、気を抜くことはできない。
それでも遠目に見るほどのことはなく、目出度く本日3つ目のピークに到達。さあ、今度は本当に下山するだけだ。
[attachment=4]P1140044_1.JPG[/attachment]
太古の辻で休んでいると、東京から来たという夫婦連れが釈迦から来て前鬼の方へ下りて行った。公共交通機関で来たので、
前鬼でテント泊してあの長い林道を歩くということだ。高校時代の合宿で一度歩いたことがあるが、もう一度歩きたいとは絶対に
思わない林道である。
しばらく歩くと奥さんに追い付いた。追い越したところで旦那が休んで待っていたが、奥さんが追い付くとすぐにスタートしてまた
奥さんを引き離している。ひとそれぞれとは言うものの、ゆっくり一緒に歩けばいいのにと思う。
このあたりで先月道迷い遭難があり、4日も山中を彷徨う事故があったらしいので余計にそんなことを思ってしまった。。
二つ石の奇岩を過ぎたところで「閼伽坂尾根道入口」という標識があった。これは初見だ。地図にも載っていない。
階段が延々と続く登山道よりは良かろうと、躊躇なくその尾根に入る。出だしこそロープに縋って下りる急斜面だったが、乗って
しまえばまったくヤブのないいい尾根だった。左には五百羅漢がズラリと並んでいる。
ここで「待てよ」と考えた。前鬼から垢離取場への道の途中の乗越が確か閼伽坂峠という名前だった。
と言うことは、この尾根はその峠へ向かうのか。そうであればとんでもない遠回りになってしまう。
熟慮の末、P1185mの先から前鬼へ下りる尾根を選択した。この尾根も正解で、まったくヤブ無し。最後は少し外したものの、短
時間で登山道に合流して無事前鬼に下り立った。先ほどの夫婦はまだ下山していない様子だ。もうそろそろ日も傾いてきた。
暮れ行く空と競走するように早足で林道を歩く。ヘッデンを取り出すギリギリのタイミングで駐車地に到着。
上北山温泉で汗を流してノンアルコールビールで乾杯。長い一日が終わった。
19年越しの宿題に付き合ってくれたふ~さんに感謝。
思わぬアクシデントもあったが、今年の沢納めにふさわしい沢旅だった。
山日和
持って来たダウンやアンダータイツのお世話になることもなく、サーモライトリアクターのおかげでぬくぬくだった。
マットを持って来ず、リアクター無しのふ~さんはちょっと寒かったようだが。
4時半に起床して早速焚き火に点火する。火の力は偉大で、そばに座っていると暑いぐらいだ。
朝飯は夕べの鍋にご飯をぶち込んだ雑炊だが、これがまた食べやすく美味い。食材が残らないのも美点だ。
なんだかんだで手間取り、出発したのは2時間半後。焚き火が心地良すぎたのかもしれない。
焚き火がなければ寒くてさっさと食事を終えて片付けざるを得なかっただろう。
昨夜の事件のせいもあり、今日も水線にこだわらず歩きやすい場所を選んで歩くことにした。
いくつもの谷を分岐した後のこの孔雀又谷右俣は、さすがに水量も減りあまり足を濡らさずに歩ける。
4段に折れて落ちる末広がりの12m滝を左の岩屑ルンゼから巻き上がる。かなり上まで上がったので谷へ復帰するのが心配だ
ったが、落ち口ラインを過ぎて見えたのは緩やかな疎林の台地だった。予想もしなかった光景に頬が緩む。
まさに「泊適地」。こんなところがあるのならもう少し頑張ればよかったのにと思うが、これは結果論。
これまで適地を横目に突っ込み過ぎて、ろくでもないところに仕方なく設営した経験も多いのだ。
また、このルンゼは初めて訪れた時の退却地点でもある。19年前に単独で遡行した時、ここまで来ながらガスの巻くルンゼに気
押されたのか、モチベーションが一気に下がって撤退してしまったのだ。
[attachment=0]P1130887_1.JPG[/attachment]
次の15m滝も左のルンゼから巻く。このルンゼは岩溝が続き快適だが、やはりかなり追い上げられてしまった。
上流ではゴーロが続く流れ沿いを省略して、右岸の台地を進む。飯場でもあったのか、一升瓶やお釜、鍋、風呂釜まで散乱して
いる場所があった。この高度まで来ると紅葉の最盛期のようで、朝の光を受けて色鮮やかに谷を飾っていた。
南向きの谷なので日が差すのも早く、背中に太陽を背負ってポカポカと暑いぐらいだ。
[attachment=2]P1130898_1.JPG[/attachment]
水がほとんどなくなってきた。右に水流のある支谷を分けて、左に涸れた滝を連ねているのが本流である。
この涸滝は80mも続き、岩もよくグリップするので快適な登攀を楽しめる。
この滝を過ぎると谷は大荒れの様相を呈した。去年の水害の影響だろうか。落ち着いていない石が累々と重なる荒河原を進む
と谷もいよいよ源頭の趣きを示してきた。
[attachment=1]P1130927_1.JPG[/attachment]
ふと足元を見ると薄い氷が張っていた。さすがにこのあたりでは氷点下に下がったのだろう。
左から流れ込む滝も薄氷に覆われ、今シーズン初のプチ氷瀑のお目見えである。
中間尾根に上がり、下生えのないトウヒの森を進む。右にトラバース気味に登って行くうちに再度沢筋に出た。
この先は滝もなく、辛うじて谷形が残る沢筋を上がる。標高1700mまで来たが、水はまだ切れなかった。
空が近付いてきた。登り着いたところは孔雀岳北側の大峰主脈。少し下に奥駈道が見える。
ひと頑張りして孔雀岳に到着。目の前に釈迦ヶ岳の姿が現われた。ふ~さんとガッチリ握手。やったなあ。17年越しの宿題が片
付いた瞬間だった。
背の低いササに覆われた山頂は静かで落ち着ける。靴を脱いでふやけた足を解放してやり、裸足のままでそのへんを歩き回った。
[attachment=3]P1130960_1.JPG[/attachment]
ひとつの山は越えたが、ここから先がまだ長い。釈迦へ縦走路はアップダウンもあり、気の抜けない岩場もあったりして、重荷
で歩くのはなかなか辛いものがある。
昨日歩き始めてから初の登山者に出会った。釈迦はもちろん、仏生ヶ岳、七面山、台高南部の山々を眺めながらの展望の稜線
歩きだ。
釈迦への最後の登りに喘ぎながら、釈迦如来像の立つ山頂に飛び出した。
年配の4人パーティーが酒盛りの最中。続いて妙齢?の3人組が上がってきた。さっき出会った2人組も戻って来て、釈迦の山頂
はさすがの賑わいとなった。ただ落ち着きという点では、孔雀岳の方が我々にとっては好ましかった。
早々に山頂を辞して深仙の宿へ向かう。ここは奥駈道の中でもメジャーな宿泊ポイントだ。
お堂と避難小屋があり、行者がひとり、薪を集めて宿泊の準備をしていた。
後はひたすら下山するだけだと言いたいところだが、ここまで来たら遠来のふ~さんのために大日岳を割愛するわけにはいか
ない。手前のコルに荷物をデポして行場へ向かった。
遠くから眺めていた時に、「あの岩壁がルートやで」と脅かしていたのでふ~さんは緊張気味。実際上部では設置された鎖以外
は一切ホールドがない部分があり、気を抜くことはできない。
それでも遠目に見るほどのことはなく、目出度く本日3つ目のピークに到達。さあ、今度は本当に下山するだけだ。
[attachment=4]P1140044_1.JPG[/attachment]
太古の辻で休んでいると、東京から来たという夫婦連れが釈迦から来て前鬼の方へ下りて行った。公共交通機関で来たので、
前鬼でテント泊してあの長い林道を歩くということだ。高校時代の合宿で一度歩いたことがあるが、もう一度歩きたいとは絶対に
思わない林道である。
しばらく歩くと奥さんに追い付いた。追い越したところで旦那が休んで待っていたが、奥さんが追い付くとすぐにスタートしてまた
奥さんを引き離している。ひとそれぞれとは言うものの、ゆっくり一緒に歩けばいいのにと思う。
このあたりで先月道迷い遭難があり、4日も山中を彷徨う事故があったらしいので余計にそんなことを思ってしまった。。
二つ石の奇岩を過ぎたところで「閼伽坂尾根道入口」という標識があった。これは初見だ。地図にも載っていない。
階段が延々と続く登山道よりは良かろうと、躊躇なくその尾根に入る。出だしこそロープに縋って下りる急斜面だったが、乗って
しまえばまったくヤブのないいい尾根だった。左には五百羅漢がズラリと並んでいる。
ここで「待てよ」と考えた。前鬼から垢離取場への道の途中の乗越が確か閼伽坂峠という名前だった。
と言うことは、この尾根はその峠へ向かうのか。そうであればとんでもない遠回りになってしまう。
熟慮の末、P1185mの先から前鬼へ下りる尾根を選択した。この尾根も正解で、まったくヤブ無し。最後は少し外したものの、短
時間で登山道に合流して無事前鬼に下り立った。先ほどの夫婦はまだ下山していない様子だ。もうそろそろ日も傾いてきた。
暮れ行く空と競走するように早足で林道を歩く。ヘッデンを取り出すギリギリのタイミングで駐車地に到着。
上北山温泉で汗を流してノンアルコールビールで乾杯。長い一日が終わった。
19年越しの宿題に付き合ってくれたふ~さんに感謝。
思わぬアクシデントもあったが、今年の沢納めにふさわしい沢旅だった。
山日和
Re: 【大峰】前鬼川孔雀又谷から奥駈道へ
山日和さんこんばんわ。
タイトルを見て懐かしくなりました。
10年前に沢中一泊で行きました。
【
おかげさまで10年前の自分に会えました。
タイトルを見て懐かしくなりました。
10年前に沢中一泊で行きました。
【
とても懐かしくなり、思わずレスしてしまいました。コース】11/3 前鬼林道ゲート9:36---10:12 10m滝---12:01千手滝---12:39垢離取場---13:14深仙股谷出合---
15:04孔雀又谷二俣---15:30アメシ谷CS
11/4 CS 7:06---11:10孔雀岳11:53---13:21釈迦ヶ岳13:38----14:52大日岳---15:14太古の辻15:35---
17:00前鬼---17:32駐車地
おかげさまで10年前の自分に会えました。
Re: 【大峰】前鬼川孔雀又谷から奥駈道へ
panaさん、どうもです。
タイトルを見て懐かしくなりました。
10年前に沢中一泊で行きました。
とても懐かしくなり、思わずレスしてしまいました。
おかげさまで10年前の自分に会えました。
私も当時のHP見てましたよ。
さわやか沢でーずで活躍してた頃ですよね。
panaさんの青春?を呼び起こすことができて何よりです。(^^ゞ
山日和
タイトルを見て懐かしくなりました。
10年前に沢中一泊で行きました。
とても懐かしくなり、思わずレスしてしまいました。
おかげさまで10年前の自分に会えました。
私も当時のHP見てましたよ。
さわやか沢でーずで活躍してた頃ですよね。
panaさんの青春?を呼び起こすことができて何よりです。(^^ゞ
山日和
Re: 【大峰】前鬼川孔雀又谷から奥駈道へ
山日和さん、おはようございます。
ふ~さん
一見の価値のある釜と滝。素晴らしいの一言でした。まずは最初の見どころ、エメラルドグリーンの大きな釜に落ちる10m滝の登場だ。この釜の色は言葉で表現するのが難しい美し
さだ。ふ~さんも感嘆の声を上げる。
見所満載。全く飽きさせません。右の岩場を上がって落ち口上のナメを右岸に渡るところがポイントだ。下手をすればそのまま滝へ持っていかれてしまうので緊
張する場面である。今日は水量が少ないのでまだマシだが、スクラムを組んで慎重に渡った。
そこから始まるナメ天国もまったく素晴らしいのひと言だ。ナメと言っても微妙な凹凸があり、日にきらめく白い波頭がまるで鳴
門のうず潮のようだ。ふたりとも喜色満面である。
次から次へと現れる景勝奇景。不思議が連続しますね。次の見どころは左岸から次々と滝となって流れ込む支谷が連続する場所だ。支谷と言っても、滝の上に流れが見えるところ
1箇所のみ。他はすべて斜面から湧き出した水が滝となって本流の深く穿たれた淵に落ち込んでいる。なんとも珍しい地形である。
お疲れさまでした。これでようやく来世の安穏たる暮らしが約束されたでしょうか。日帰り装備ならなんでもないトラロープ頼みのトラバースや巨岩上からの下降も、重荷を担いでいると難行苦行である。スリング
を使っての荷降しなどで時間を食う。
また次の課題ができてしまいましたね。降り立ったのは三重の滝の2段目である千手滝の滝つぼである。40mはあるだろうか、美しい滝だ。足元からは岩を滑るように不
動滝が流れ落ちており、落ち口を覗き込むのは少々恐い。本流から見えていたのが最下段の不動滝なのだろう。
この上に最上段の馬頭滝があるらしいのだが、事前の研究不足で帰ってから知ることとなった。少し残念。
言い得て妙ですね。是が非でも稜線へと抜けねば・・・!そして、三度目の正直も念願成就でした。しかし我々はここからが本番である。「稜線へ抜ける」ことを第一義としている我々に取っては、孔雀岳まで詰め上
がってこその前鬼川。私自身は3度目だが、前2回は諸般の事情によりいずれも途中で撤退している。
今回が3度目の正直というわけだ。
ムキムキのいい男に磨かれましたか?巨岩滝のルートを探ると右の凹角以外にはない。ほぼ垂直に近く、この重荷では後ろへひっくり返ってしまいそうだ。
ロープを持って空身で這い上がり、ザック2個を荷揚げしたがさすがに腕力だけで引き上げるのは重い。それも途中でザックが引
っ掛かってしまうので一気に引き上げることができず時間が掛かって腕がパンパンになってしまった。
絶好のキャンプサイトでした。登り終えて右岸を見ると見覚えのある風景。これは12年前に洞吹さんとビバークしたサイトだ。
ふ~さんに「よく覚えてますねえ」と感心された。どうでもいいようなことほどよく覚えているものである。
なんとまぁ、編隊的な命名ですね。ふ~さんって実は、山日和さんの次くらいにエロいんですね。アメシ谷出合を少しアメシ谷へ入ったところにまずまずの場所を発見。整地が必要だが、何より自然林の中なのがいい。
水も近いしここに決定、ザックを取りに戻った。見上げると尾根の上に先が太く、根元が削れた岩峰が屹立している。
ふ~さんが早速「マライワキャリー」と命名。翌日も稜線から常にこの岩を探していた。
最高のサイトでした。微量のアルコールでしたが、最高の酒宴でした。丹念に整地作業してテントを張る。冷え込みに備えて今日はツェルトではなくテントを持って来た。設営が終わると焚き火用の
マキ集めだ。これでもかというぐらいマキを集めて、まだ明るいうちから点火。ふ~さんが用意してくれた鍋の準備とメシ炊きに取
り掛かる。
まずは流れで冷やしたビールで乾杯。荷物が重いのでふたりでビール2本と日本酒1合、ワイン1本しかない。時間だけはたっ
ぷりある。もう少し頑張って担いで来るべきだったか。
まったく、見事な余興でした。燃えたのが、パンツやテントでなくてよかったというべきでしょう。宴たけなわの頃アクシデントが発生した。ずいぶん急に火の勢いが強くなったなあと話し合っていたが、そこで見たのはとんで
もない光景だった。乾かすために干していたスパッツと渓流ソックスが勢いよく火の手を上げていた。「うわー」と慌ててももう遅い。
哀れネオプレーン兄弟は火葬に処せられ、炭の粉に変わり果ててしまった。
それにしてもネオプレーンはよく燃えるなあと変に感心してしまう。普通のソックスは持って来ているし、水量も少なくなってそう厳
しいところもないようなので、まったく焦りはなかった。
沢登りを始めて長い間スパッツもネオプレーンソックスも無しでやってきた経験がこんなところで生きたようである。
今思えば夢のような時を過ごしました。ふ~さんの鍋に舌鼓を打ち、少ない酒を分け合いながら飲めば時間が経つのは早い。気が付けばもう11時。
あれだけ集めたマキも底を突きかけるほど、延々6時間に及ぶ焚き火宴会だった。
へへへ、おまかせあれ。次回は是非とも私が打ち返せない球を投げて下さい。(^o^)宴も終盤に差し掛かった頃に飛び出した70~80年代ロック・ポップス談義。こちらが投げる癖球も一球残らず打ち返してきたの
には驚いた。かなりマニアックな名前を持ち出しても即座に代表曲やバンドのメンバーの名前、挙句の果てにはアルバムジャケッ
トのデザインまで答えてしまうふ~さんはやはり普通ではない。これだけ知識を共有している人間にお目にかかったのは初めてで
ある。おかげで就寝が1時間延びてしまったが。
ふ~さん
Re: 【大峰】前鬼川孔雀又谷から奥駈道へ
ふ~さん、どうもです。お疲れさんでした。
一見の価値のある釜と滝。素晴らしいの一言でした。
前鬼川フルコースの一皿目でした。(^^)
[attachment=4]P1130756_1.JPG[/attachment]
見所満載。全く飽きさせません。
次々と料理が出てきます。
[attachment=3]P1130768_1.JPG[/attachment]
q_yab]次から次へと現れる景勝奇景。不思議が連続しますね。[/q_yab]
まだ満腹になるには早いですよ。
お疲れさまでした。これでようやく来世の安穏たる暮らしが約束されたでしょうか。
茨の道はまだまだ続きそうです。ふ~さんと山行ってると。(^_^;)
[attachment=2]P1130824_1.JPG[/attachment]
>しかし我々はここからが本番である。「稜線へ抜ける」ことを第一義としている我々に取っては、孔雀岳まで詰め上
がってこその前鬼川。私自身は3度目だが、前2回は諸般の事情によりいずれも途中で撤退している。
今回が3度目の正直というわけだ。
言い得て妙ですね。是が非でも稜線へと抜けねば・・・!そして、三度目の正直も念願成就でした。
ありがとさんです。核心部の覗き見だけっちゅうのはあり得ないですからね。
[attachment=1]P1130831_1.JPG[/attachment]
>ロープを持って空身で這い上がり、ザック2個を荷揚げしたがさすがに腕力だけで引き上げるのは重い。それも途中でザックが引
っ掛かってしまうので一気に引き上げることができず時間が掛かって腕がパンパンになってしまった。
ムキムキのいい男に磨かれましたか?
昔は平気だったんだけど、華麗なる加齢を感じました。
なんとまぁ、編隊的な命名ですね。ふ~さんって実は、山日和さんの次くらいにエロいんですね。
私も早くふ~さんの域に達したいものです。
最高のサイトでした。微量のアルコールでしたが、最高の酒宴でした。
いい場所でしたね。手前は条件的にはよかったけど植林が目障りだったからね。
酒は頑張ってもう少し担げばよかったなあ。
[attachment=0]P1130861_1.JPG[/attachment]
>宴たけなわの頃アクシデントが発生した。ずいぶん急に火の勢いが強くなったなあと話し合っていたが、そこで見たのはとんで
もない光景だった。乾かすために干していたスパッツと渓流ソックスが勢いよく火の手を上げていた。「うわー」と慌ててももう遅い。
哀れネオプレーン兄弟は火葬に処せられ、炭の粉に変わり果ててしまった。
まったく、見事な余興でした。燃えたのが、パンツやテントでなくてよかったというべきでしょう。
パンツはなくても大丈夫でしょう。ノーパン遡行もオツなもんです。
しかしネオプレーンは非常時の焚き付けにも役立つことがわかりました。
>ふ~さんの鍋に舌鼓を打ち、少ない酒を分け合いながら飲めば時間が経つのは早い。気が付けばもう11時。
あれだけ集めたマキも底を突きかけるほど、延々6時間に及ぶ焚き火宴会だった。
今思えば夢のような時を過ごしました。
焚き火さえあればなんにも要らないって感じでしたね。
へへへ、おまかせあれ。次回は是非とも私が打ち返せない球を投げて下さい。(^o^)
作戦練っときますわ。 しかし打ち返してもらわんと寂しいかも。:mrgreen:
山日和
一見の価値のある釜と滝。素晴らしいの一言でした。
前鬼川フルコースの一皿目でした。(^^)
[attachment=4]P1130756_1.JPG[/attachment]
見所満載。全く飽きさせません。
次々と料理が出てきます。
[attachment=3]P1130768_1.JPG[/attachment]
q_yab]次から次へと現れる景勝奇景。不思議が連続しますね。[/q_yab]
まだ満腹になるには早いですよ。
お疲れさまでした。これでようやく来世の安穏たる暮らしが約束されたでしょうか。
茨の道はまだまだ続きそうです。ふ~さんと山行ってると。(^_^;)
[attachment=2]P1130824_1.JPG[/attachment]
>しかし我々はここからが本番である。「稜線へ抜ける」ことを第一義としている我々に取っては、孔雀岳まで詰め上
がってこその前鬼川。私自身は3度目だが、前2回は諸般の事情によりいずれも途中で撤退している。
今回が3度目の正直というわけだ。
言い得て妙ですね。是が非でも稜線へと抜けねば・・・!そして、三度目の正直も念願成就でした。
ありがとさんです。核心部の覗き見だけっちゅうのはあり得ないですからね。
[attachment=1]P1130831_1.JPG[/attachment]
>ロープを持って空身で這い上がり、ザック2個を荷揚げしたがさすがに腕力だけで引き上げるのは重い。それも途中でザックが引
っ掛かってしまうので一気に引き上げることができず時間が掛かって腕がパンパンになってしまった。
ムキムキのいい男に磨かれましたか?
昔は平気だったんだけど、華麗なる加齢を感じました。
なんとまぁ、編隊的な命名ですね。ふ~さんって実は、山日和さんの次くらいにエロいんですね。
私も早くふ~さんの域に達したいものです。
最高のサイトでした。微量のアルコールでしたが、最高の酒宴でした。
いい場所でしたね。手前は条件的にはよかったけど植林が目障りだったからね。
酒は頑張ってもう少し担げばよかったなあ。
[attachment=0]P1130861_1.JPG[/attachment]
>宴たけなわの頃アクシデントが発生した。ずいぶん急に火の勢いが強くなったなあと話し合っていたが、そこで見たのはとんで
もない光景だった。乾かすために干していたスパッツと渓流ソックスが勢いよく火の手を上げていた。「うわー」と慌ててももう遅い。
哀れネオプレーン兄弟は火葬に処せられ、炭の粉に変わり果ててしまった。
まったく、見事な余興でした。燃えたのが、パンツやテントでなくてよかったというべきでしょう。
パンツはなくても大丈夫でしょう。ノーパン遡行もオツなもんです。
しかしネオプレーンは非常時の焚き付けにも役立つことがわかりました。
>ふ~さんの鍋に舌鼓を打ち、少ない酒を分け合いながら飲めば時間が経つのは早い。気が付けばもう11時。
あれだけ集めたマキも底を突きかけるほど、延々6時間に及ぶ焚き火宴会だった。
今思えば夢のような時を過ごしました。
焚き火さえあればなんにも要らないって感じでしたね。
へへへ、おまかせあれ。次回は是非とも私が打ち返せない球を投げて下さい。(^o^)
作戦練っときますわ。 しかし打ち返してもらわんと寂しいかも。:mrgreen:
山日和
Re: 【大峰】前鬼川孔雀又谷から奥駈道へ
山日和さん こんばんは。
きょうは、一日雨でしたね。
エエ日和の素晴らしい紅葉渓泊ですねぇ~
【コース】11/3 前鬼林道ゲート9:36---10:12 10m滝---12:01千手滝---12:39垢離取場---13:14深仙股谷出合---
15:04孔雀又谷二俣---15:30アメシ谷CS
11/4 CS 7:06---11:10孔雀岳11:53---13:21釈迦ヶ岳13:38----14:52大日岳---15:14太古の辻15:35---
17:00前鬼---17:32駐車地
稜線前は、孔雀谷右股ですよね?
右の岩場を上がって落ち口上のナメを右岸に渡るところがポイントだ。下手をすればそのまま滝へ持っていかれてしまうので緊
張する場面である。今日は水量が少ないのでまだマシだが、スクラムを組んで慎重に渡った。
そこから始まるナメ天国もまったく素晴らしいのひと言だ。ナメと言っても微妙な凹凸があり、日にきらめく白い波頭がまるで鳴
門のうず潮のようだ。ふたりとも喜色満面である。
このナメを見たいがために、数年前に夜中にドライブしました。
前鬼川の来訪者のほとんどはここで遡行を打ち切るようだ。ここまででも十分見どころはあるし、真夏なら水線通しで思いっ切り
遊べるだろう。
そうそう正に小生もその類でした。
その後、ずーとチャンスを狙ってましたが、お預け状態ですわ。
宴たけなわの頃アクシデントが発生した。ずいぶん急に火の勢いが強くなったなあと話し合っていたが、そこで見たのはとんで
もない光景だった。乾かすために干していたスパッツと渓流ソックスが勢いよく火の手を上げていた。「うわー」と慌ててももう遅い。
哀れネオプレーン兄弟は火葬に処せられ、炭の粉に変わり果ててしまった。
ありがちなことでんがなぁ。
ワシも笛吹で、沢靴を焦がしました。少しでも乾かしたい気持ち・・わかります。
さすがに、焦がしただけで・・・・靴が灰になったら、お終いですわな。
エエテン泊地もご教授いただきまして、もちっとライトなコースで
そのうち、暇ができたら(いつのことやら?)辿らせていただきます。
では また たき火のコバで
SHIGEKI
Re: 【大峰】前鬼川孔雀又谷から奥駈道へ
SHIGEKIさん、どうもです。
きょうは、一日雨でしたね。
エエ日和の素晴らしい紅葉渓泊ですねぇ~
ホンマによく降りました。
先週で良かったですわ。
稜線前は、孔雀谷右股ですよね?
そうです。
>そこから始まるナメ天国もまったく素晴らしいのひと言だ。ナメと言っても微妙な凹凸があり、日にきらめく白い波頭がまるで鳴
門のうず潮のようだ。ふたりとも喜色満面である。
このナメを見たいがために、数年前に夜中にドライブしました。
笛吹川東沢の釜ノ沢ほどのことはありませんが、まあええとこですね。
[attachment=1]P1130766_1.JPG[/attachment]
>前鬼川の来訪者のほとんどはここで遡行を打ち切るようだ。ここまででも十分見どころはあるし、真夏なら水線通しで思いっ切り
遊べるだろう。
そうそう正に小生もその類でした。
沢泊でなければ稜線まで抜けるのは難しいですからね。私はワンデイ周回を計画したこともありますが。
その後、ずーとチャンスを狙ってましたが、お預け状態ですわ。
体が動くうちにぜひです。(^^ゞ
[attachment=0]パノラマ 1_1.JPG[/attachment]
>哀れネオプレーン兄弟は火葬に処せられ、炭の粉に変わり果ててしまった。
ありがちなことでんがなぁ。
ワシも笛吹で、沢靴を焦がしました。少しでも乾かしたい気持ち・・わかります。
さすがに、焦がしただけで・・・・靴が灰になったら、お終いですわな。
ありがちやったら困るんですが、今回の場合はなくてもなんとかなるものでよかったですわ。
靴やったら一巻の終わり? 下山用の靴持ってましたから、歩けんことはないですが。
エエテン泊地もご教授いただきまして、もちっとライトなコースで
そのうち、暇ができたら(いつのことやら?)辿らせていただきます。
テン泊するなら抜けるしかないですよ。ライトなコースはありませーん。引き返せば別ですが。
もっといいテン場はさらに上流なのでなおさらです。
山日和
きょうは、一日雨でしたね。
エエ日和の素晴らしい紅葉渓泊ですねぇ~
ホンマによく降りました。
先週で良かったですわ。
稜線前は、孔雀谷右股ですよね?
そうです。
>そこから始まるナメ天国もまったく素晴らしいのひと言だ。ナメと言っても微妙な凹凸があり、日にきらめく白い波頭がまるで鳴
門のうず潮のようだ。ふたりとも喜色満面である。
このナメを見たいがために、数年前に夜中にドライブしました。
笛吹川東沢の釜ノ沢ほどのことはありませんが、まあええとこですね。
[attachment=1]P1130766_1.JPG[/attachment]
>前鬼川の来訪者のほとんどはここで遡行を打ち切るようだ。ここまででも十分見どころはあるし、真夏なら水線通しで思いっ切り
遊べるだろう。
そうそう正に小生もその類でした。
沢泊でなければ稜線まで抜けるのは難しいですからね。私はワンデイ周回を計画したこともありますが。
その後、ずーとチャンスを狙ってましたが、お預け状態ですわ。
体が動くうちにぜひです。(^^ゞ
[attachment=0]パノラマ 1_1.JPG[/attachment]
>哀れネオプレーン兄弟は火葬に処せられ、炭の粉に変わり果ててしまった。
ありがちなことでんがなぁ。
ワシも笛吹で、沢靴を焦がしました。少しでも乾かしたい気持ち・・わかります。
さすがに、焦がしただけで・・・・靴が灰になったら、お終いですわな。
ありがちやったら困るんですが、今回の場合はなくてもなんとかなるものでよかったですわ。
靴やったら一巻の終わり? 下山用の靴持ってましたから、歩けんことはないですが。
エエテン泊地もご教授いただきまして、もちっとライトなコースで
そのうち、暇ができたら(いつのことやら?)辿らせていただきます。
テン泊するなら抜けるしかないですよ。ライトなコースはありませーん。引き返せば別ですが。
もっといいテン場はさらに上流なのでなおさらです。
山日和
Re: 【大峰】前鬼川孔雀又谷から奥駈道へ
山日和さん、おはようございます。
ふ~さん
予想もつかなかった幕営地候補でしたね。4段に折れて落ちる末広がりの12m滝を左の岩屑ルンゼが巻き上がる。かなり上まで上がったので谷へ復帰するのが心配だ
ったが、落ち口ラインを過ぎて見えたのは緩やかな疎林の台地だった。予想もしなかった光景に頬が緩む。
まさに「泊適地」。こんなところがあるのならもう少し頑張ればよかったのにとおもうが、これは結果論。
あの風呂釜にはそそられましたね。次回はあの釜で入浴ツアーですかい?次の15m滝も左のルンゼから巻く。このルンゼは岩溝が続き快適だが、やはりかなり追い上げられてしまった。
上流ではゴーロが続く流れ沿いを省略して、右岸の台地を進む。飯場でもあったのか、一升瓶やお釜、鍋、風呂釜まで散乱して
いる場所があった。この高度まで来ると紅葉の最盛期のようで、朝の光を受けて色鮮やかに谷を飾っていた。
南向きの谷なので日が差すのも早く、背中に太陽を背負ってポカポカと暑いぐらいだ。
氷をナメる山日和さんがこれまた魅力的でした。(瀑)ふと足元を見ると薄い氷が張っていた。さすがにこのあたりでは氷点下に下がったのだろう。
左から流れ込む滝も薄氷に覆われ、今シーズン初のプチ氷瀑のお目見えである。
おめでとうございます。そして、こちらこそありがとうございました。ひと頑張りして孔雀岳に到着。目の前に釈迦ヶ岳の姿が現われた。ふ~さんとガッチリ握手。やったなあ。17年越しの宿題が片
付いた瞬間だった。
まさに野人じゃないですか(汗;)背の低いササに覆われた山頂は静かで落ち着ける。靴を脱いでふやけた足を解放してやり、裸足のままでそのへんを歩き回った。
まさに強者のベテラン方でした。担ぎ上げたからにゃ、全部飲まなきゃ・・・って勢いでしたねぇ。釈迦への最後の登りに喘ぎながら、釈迦如来像の立つ山頂に飛び出した。
年配の4人パーティーが酒盛りの最中。
ひょっとして、山日和さんの口から「私もここで現世を捨てて修行しますわ」って言葉が出てくるんではないかって感じてましたが・・・もうちょっと悪事を重ねてから懺悔しようって魂胆かな。早々に山頂を辞して深仙の宿へ向かう。ここは奥駈道の中でもメジャーな宿泊ポイントだ。
お堂と避難小屋があり、行者がひとり、薪を集めて宿泊の準備をしていた。
ふう、チビらなくて良かった。遠くから眺めていた時に、「あの岩壁がルートやで」と脅かしていたのでふ~さんは緊張気味。実際上部では設置された鎖以外
は一切ホールドがない部分があり、気を抜くことはできない。
それでも遠目に見るほどのことはなく、目出度く本日3つ目のピークに到達。さあ、今度は本当に下山するだけだ。
この夫婦は明るいうちに無事に前鬼のテン場に到着できたのかな。ちょっと心配です。太古の辻で休んでいると、東京から来たという夫婦連れが釈迦から来て前鬼の方へ下りて行った。公共交通機関で来たので、
前鬼でテント泊してあの長い林道を歩くということだ。高校時代の合宿で一度歩いたことがあるが、もう一度歩きたいとは絶対に
思わない林道である。
しばらく歩くと奥さんに追い付いた。追い越したところで旦那が休んで待っていたが、奥さんが追い付くとすぐにスタートしてまた
奥さんを引き離している。ひとそれぞれとは言うものの、ゆっくり一緒に歩けばいいのにと思う。
このあたりで先月道迷い遭難があり、4日も山中を彷徨う事故があったらしいので余計にそんなことを思ってしまった。。
まぁ、しかし、山日和さんは冷静でしたね。大したものです。二つ石の奇岩を過ぎたところで「閼伽坂尾根道入口」という標識があった。これは初見だ。地図にも載っていない。
階段が延々と続く登山道よりは良かろうと、躊躇なくその尾根に入る。出だしこそロープに縋って下りる急斜面だったが、乗って
しまえばまったくヤブのないいい尾根だった。左には五百羅漢がズラリと並んでいる。
ここで「待てよ」と考えた。前鬼から垢離取場への道の途中の乗越が確か閼伽坂峠という名前だった。
と言うことは、この尾根はその峠へ向かうのか。そうであればとんでもない遠回りになってしまう。
熟慮の末、P1185mの先から前鬼へ下りる尾根を選択した。この尾根も正解で、まったくヤブ無し。最後は少し外したものの、短
時間で登山道に合流して無事前鬼に下り立った。先ほどの夫婦はまだ下山していない様子だ。もうそろそろ日も傾いてきた。
充実度の高い山行でしたよ。お疲れさまでした。そして、ありがとうございました。暮れ行く空と競走するように早足で林道を歩く。ヘッデンを取り出すギリギリのタイミングで駐車地に到着。
上北山温泉で汗を流してノンアルコールビールで乾杯。長い一日が終わった。
19年越しの宿題に付き合ってくれたふ~さんに感謝。
思わぬアクシデントもあったが、今年の沢納めにふさわしい沢旅だった。
ふ~さん
Re: 【大峰】前鬼川孔雀又谷から奥駈道へ
ふ~さん、再びどうもです。
>落ち口ラインを過ぎて見えたのは緩やかな疎林の台地だった。予想もしなかった光景に頬が緩む。
まさに「泊適地」。こんなところがあるのならもう少し頑張ればよかったのにとおもうが、これは結果論。
予想もつかなかった幕営地候補でしたね。
アメシ谷出合から上には泊適地はないものと決めてかかってましたからね。
[attachment=4]P1130891_1.JPG[/attachment]
あの風呂釜にはそそられましたね。次回はあの釜で入浴ツアーですかい?
飯炊き釜もあるし、あそこで山仕事生活体験ツアーです。
氷をナメる山日和さんがこれまた魅力的でした。(瀑)
いやいや、氷に頬擦りするふ~さんもなかなかのものでしたよ。
[attachment=3]P1130946_1.JPG[/attachment]
>ひと頑張りして孔雀岳に到着。目の前に釈迦ヶ岳の姿が現われた。ふ~さんとガッチリ握手。やったなあ。17年越しの宿題が片
付いた瞬間だった。
おめでとうございます。そして、こちらこそありがとうございました。
いやー、あの瞬間が山に登る理由のひとつなんでしょう。
[attachment=2]P1130959_1.JPG[/attachment]
>背の低いササに覆われた山頂は静かで落ち着ける。靴を脱いでふやけた足を解放してやり、裸足のままでそのへんを歩き回った。
まさに野人じゃないですか(汗;)
だって濡れた靴下しかないんだもーん。
>年配の4人パーティーが酒盛りの最中。
まさに強者のベテラン方でした。担ぎ上げたからにゃ、全部飲まなきゃ・・・って勢いでしたねぇ。
「残ったら持って下りんとあかんで」と言いながら飲んでましたね。(^_^;)]
ひょっとして、山日和さんの口から「私もここで現世を捨てて修行しますわ」って言葉が出てくるんではないかって感じてましたが・・・もうちょっと悪事を重ねてから懺悔しようって魂胆かな。
ふ~さんこそ家に帰りたくなくて行者をうらやましそうに見てたんじゃないの?
>遠くから眺めていた時に、「あの岩壁がルートやで」と脅かしていたのでふ~さんは緊張気味。実際上部では設置された鎖以外
は一切ホールドがない部分があり、気を抜くことはできない。
ふう、チビらなくて良かった。
ここは鎖を握る手に思わず力が入ってしまいますよね。力みすぎてお尻から実を出す人もいるらしいです。
[attachment=1]P1140040_1.JPG[/attachment]
この夫婦は明るいうちに無事に前鬼のテン場に到着できたのかな。ちょっと心配です。
奥さんはお疲れのようでしたが、あそこからなら大丈夫でしょう。
まぁ、しかし、山日和さんは冷静でしたね。大したものです。
まあね。いつものことです。(^^ゞ ふ~さん、あせってたの?
[attachment=0]P1140054_1.JPG[/attachment]
充実度の高い山行でしたよ。お疲れさまでした。そして、ありがとうございました。
こちらこそありがとさんでした。来シーズンも楽しみです。(^^)
山日和
>落ち口ラインを過ぎて見えたのは緩やかな疎林の台地だった。予想もしなかった光景に頬が緩む。
まさに「泊適地」。こんなところがあるのならもう少し頑張ればよかったのにとおもうが、これは結果論。
予想もつかなかった幕営地候補でしたね。
アメシ谷出合から上には泊適地はないものと決めてかかってましたからね。
[attachment=4]P1130891_1.JPG[/attachment]
あの風呂釜にはそそられましたね。次回はあの釜で入浴ツアーですかい?
飯炊き釜もあるし、あそこで山仕事生活体験ツアーです。
氷をナメる山日和さんがこれまた魅力的でした。(瀑)
いやいや、氷に頬擦りするふ~さんもなかなかのものでしたよ。
[attachment=3]P1130946_1.JPG[/attachment]
>ひと頑張りして孔雀岳に到着。目の前に釈迦ヶ岳の姿が現われた。ふ~さんとガッチリ握手。やったなあ。17年越しの宿題が片
付いた瞬間だった。
おめでとうございます。そして、こちらこそありがとうございました。
いやー、あの瞬間が山に登る理由のひとつなんでしょう。
[attachment=2]P1130959_1.JPG[/attachment]
>背の低いササに覆われた山頂は静かで落ち着ける。靴を脱いでふやけた足を解放してやり、裸足のままでそのへんを歩き回った。
まさに野人じゃないですか(汗;)
だって濡れた靴下しかないんだもーん。
>年配の4人パーティーが酒盛りの最中。
まさに強者のベテラン方でした。担ぎ上げたからにゃ、全部飲まなきゃ・・・って勢いでしたねぇ。
「残ったら持って下りんとあかんで」と言いながら飲んでましたね。(^_^;)]
ひょっとして、山日和さんの口から「私もここで現世を捨てて修行しますわ」って言葉が出てくるんではないかって感じてましたが・・・もうちょっと悪事を重ねてから懺悔しようって魂胆かな。
ふ~さんこそ家に帰りたくなくて行者をうらやましそうに見てたんじゃないの?
>遠くから眺めていた時に、「あの岩壁がルートやで」と脅かしていたのでふ~さんは緊張気味。実際上部では設置された鎖以外
は一切ホールドがない部分があり、気を抜くことはできない。
ふう、チビらなくて良かった。
ここは鎖を握る手に思わず力が入ってしまいますよね。力みすぎてお尻から実を出す人もいるらしいです。
[attachment=1]P1140040_1.JPG[/attachment]
この夫婦は明るいうちに無事に前鬼のテン場に到着できたのかな。ちょっと心配です。
奥さんはお疲れのようでしたが、あそこからなら大丈夫でしょう。
まぁ、しかし、山日和さんは冷静でしたね。大したものです。
まあね。いつものことです。(^^ゞ ふ~さん、あせってたの?
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充実度の高い山行でしたよ。お疲れさまでした。そして、ありがとうございました。
こちらこそありがとさんでした。来シーズンも楽しみです。(^^)
山日和
Re: 【大峰】前鬼川孔雀又谷から奥駈道へ
山さん、こんばんは~。
あいかわらずの亀レスです。
前鬼川孔雀又谷から奥駈道、今年の沢納めが、念願の沢旅となって、良かったですね。(*^_^*)
この沢は、私も十年来の、念願の沢、ぜひ来年は行ってみたいと思います。
軽量コンパクトな、モンベルのドームではなかったようですが、テント泊装備、何kになったのかな?
私自身は3度目だが、前2回は諸般の事情によりいずれも途中で撤退している。
今回が3度目の正直というわけだ。
今回は、準備万端かな?
登り終えて右岸を見ると見覚えのある風景。これは12年前に洞吹さんとビバークしたサイトだ。
ふ~さんに「よく覚えてますねえ」と感心された。どうでもいいようなことほどよく覚えているものである。
というか、昔のことほど良く覚えているとか・・・。
今のこと、覚えてる?(@_@。
谷の奥には孔雀又谷左俣の左岸に並ぶ、五百羅漢と呼ばれる岩峰群の一部が迫力ある姿を見せていた。
この風景が見られるっていうの、すごい魅力だよね。
この沢登りは、インパクトがあって。
宴たけなわの頃アクシデントが発生した。ずいぶん急に火の勢いが強くなったなあと話し合っていたが、そこで見たのはとんで
もない光景だった。乾かすために干していたスパッツと渓流ソックスが勢いよく火の手を上げていた。「うわー」と慌ててももう遅い。
哀れネオプレーン兄弟は火葬に処せられ、炭の粉に変わり果ててしまった。
山さんって、ネオプレーンのソックス履いていたっけ?
靴下のイメージなんだけど。
可愛そうなネオソックスちゃんだったね。短い命・・・・。(@_@。
焚き火は、ぼうぼう燃やさないでおきましょう~。
また、このルンゼは初めて訪れた時の退却地点でもある。19年前に単独で遡行した時、ここまで来ながらガスの巻くルンゼに気
押されたのか、モチベーションが一気に下がって撤退してしまったのだ。
19年越しの達成感はひとしおだね~。
おめでとう~。(*^_^*)
☆とっちゃん~☆
あいかわらずの亀レスです。
前鬼川孔雀又谷から奥駈道、今年の沢納めが、念願の沢旅となって、良かったですね。(*^_^*)
この沢は、私も十年来の、念願の沢、ぜひ来年は行ってみたいと思います。
軽量コンパクトな、モンベルのドームではなかったようですが、テント泊装備、何kになったのかな?
私自身は3度目だが、前2回は諸般の事情によりいずれも途中で撤退している。
今回が3度目の正直というわけだ。
今回は、準備万端かな?
登り終えて右岸を見ると見覚えのある風景。これは12年前に洞吹さんとビバークしたサイトだ。
ふ~さんに「よく覚えてますねえ」と感心された。どうでもいいようなことほどよく覚えているものである。
というか、昔のことほど良く覚えているとか・・・。
今のこと、覚えてる?(@_@。
谷の奥には孔雀又谷左俣の左岸に並ぶ、五百羅漢と呼ばれる岩峰群の一部が迫力ある姿を見せていた。
この風景が見られるっていうの、すごい魅力だよね。
この沢登りは、インパクトがあって。
宴たけなわの頃アクシデントが発生した。ずいぶん急に火の勢いが強くなったなあと話し合っていたが、そこで見たのはとんで
もない光景だった。乾かすために干していたスパッツと渓流ソックスが勢いよく火の手を上げていた。「うわー」と慌ててももう遅い。
哀れネオプレーン兄弟は火葬に処せられ、炭の粉に変わり果ててしまった。
山さんって、ネオプレーンのソックス履いていたっけ?
靴下のイメージなんだけど。
可愛そうなネオソックスちゃんだったね。短い命・・・・。(@_@。
焚き火は、ぼうぼう燃やさないでおきましょう~。
また、このルンゼは初めて訪れた時の退却地点でもある。19年前に単独で遡行した時、ここまで来ながらガスの巻くルンゼに気
押されたのか、モチベーションが一気に下がって撤退してしまったのだ。
19年越しの達成感はひとしおだね~。
おめでとう~。(*^_^*)
☆とっちゃん~☆
Re: 【大峰】前鬼川孔雀又谷から奥駈道へ
とっちゃん、どうもです。
前鬼川孔雀又谷から奥駈道、今年の沢納めが、念願の沢旅となって、良かったですね。(*^_^*)
いつでもやれると思っていたら、最初のトライから19年もかかってしまいました。
軽量コンパクトな、モンベルのドームではなかったようですが、テント泊装備、何kになったのかな?
この季節になるとあれは寒いです。いつも重さは測らないのでわかりませんが、15キロちょいぐらいかな?
今回は、準備万端かな?
前も準備は万端だったんですが・・・・
というか、昔のことほど良く覚えているとか・・・。
今のこと、覚えてる?(@_@。
かもね~(^_^;)
山さんって、ネオプレーンのソックス履いていたっけ?
靴下のイメージなんだけど。
アルプスの沢や春先と秋の沢は履いてましたよ。
可愛そうなネオソックスちゃんだったね。短い命・・・・。(@_@。
焚き火は、ぼうぼう燃やさないでおきましょう~。
10年履いたからそれほど短命でもないけどね。
焚き火は威勢がよくないと面白くないでしょ。
19年越しの達成感はひとしおだね~。
おめでとう~。(*^_^*)
ありがとさんです。(^^)/
山日和
前鬼川孔雀又谷から奥駈道、今年の沢納めが、念願の沢旅となって、良かったですね。(*^_^*)
いつでもやれると思っていたら、最初のトライから19年もかかってしまいました。
軽量コンパクトな、モンベルのドームではなかったようですが、テント泊装備、何kになったのかな?
この季節になるとあれは寒いです。いつも重さは測らないのでわかりませんが、15キロちょいぐらいかな?
今回は、準備万端かな?
前も準備は万端だったんですが・・・・
というか、昔のことほど良く覚えているとか・・・。
今のこと、覚えてる?(@_@。
かもね~(^_^;)
山さんって、ネオプレーンのソックス履いていたっけ?
靴下のイメージなんだけど。
アルプスの沢や春先と秋の沢は履いてましたよ。
可愛そうなネオソックスちゃんだったね。短い命・・・・。(@_@。
焚き火は、ぼうぼう燃やさないでおきましょう~。
10年履いたからそれほど短命でもないけどね。
焚き火は威勢がよくないと面白くないでしょ。
19年越しの達成感はひとしおだね~。
おめでとう~。(*^_^*)
ありがとさんです。(^^)/
山日和