【野坂】石庭嶽・割谷の頭・大谷山
Posted: 2012年10月30日(火) 22:53
【日 付】 2012/10/27(土)
【山 域】 野坂山地 石庭嶽・割谷の頭・大谷山 (福井県美浜町)
【メンバー】 単独
【天 候】 晴のち曇り
【ルート】 駐車地7:10---尾根取り付き7:50/8:00---石庭嶽8:40/9:00---割谷の頭10:00/10:30
---寒風10:40/10:45---昼食地10:55/11:55---大谷山12:15---抜土13:45---駐車地14:20
今日は、粟柄谷の林道から、石庭嶽、割谷の頭、大谷山を周回する計画だ。
この中で地形図に山名が載っているのは福井・滋賀県境にある大谷山だけで、
あとのふたつの山名の出典は、ベルグラ山の会発行の「嶺南の谷・耳川水系編」による。
しかし、このあたり、2万5千の地形図では、
ちょうど「三方、熊川、駄口、海津」の4図幅の境目なので、ちょっと見づらいかな。
[attachment=3]s-R0016945.jpg[/attachment]
クルマを粟柄谷林道の途中にとめた。
いつもなら、このあたりで「どうでもええ話し」がぐだぐだと続いて、
なかなか山に登らないのだが、今日は違う。
時間がないので、さっさと登ろう。
最初はトチノキ谷に沿って延びる支線林道を歩いていく。
地形図で言うと、折戸谷の分岐から南行してきた粟柄谷林道が、
東西に大きくヘアピンカーブを描いたところにある二つの支線林道のうち、
二つ目(南側)の林道だ。
支線林道に100mも入ると、
その先は、左の斜面から崩落した土砂や岩石が数ヶ所で道を塞いでいて、
車は全く通れなくなっている。
崩落箇所以外の路面は、
よく突き固められたフラットな砂利道が続いていて走りやすそうなのに、
もったいないことだ。
法面の崖に銘板がはめこまれていて、
「平成6年度保安林管理道整備事業 石庭嶽線 福井県森林保全課」と彫られていた。
崩落箇所の道の上は、堆積した土の山に草や木が生えていて、
何年も放置されたままのように見えるが、もう用無しの林道なのだろうか。
林道から右に見下ろす谷は、自然林の中をゆったりとした曲線を描いて流れている。
今でもいい雰囲気だから、この林道ができる前は癒しの谷だったのだろう。
林道が180度カーブするところから支尾根に取り付いた。
最初からいい感じの「どこでも歩道」状態だ。
すぐに主尾根の上に達し、北上していく。
尾根上はある程度ルート選びが要るが、藪は薄くて、ちゃんと直立歩行ができる。
[attachment=4]s-R0016940.jpg[/attachment]
やがて右側から風格のある溝道が合わさってくると、
尾根が広がり、ca780mの石庭嶽に着いた。
ここは、風雪のせいなのか、ねじくれたブナたちが立ち並び、
独特の雰囲気を醸し出している。
ここで、しばらく山の気に浸っていこう。
少し戻って、先ほど合わさってきた溝道を辿って南東へ進む。
このあたりから、ずっとブナの森が続いている。
コルから登り返すと、859m標高点「割谷の頭」に着いた。
ここも静かなところだ。
[attachment=2]s-R0016958.jpg[/attachment]
ゆっくりと腰をおろし、サワワ、サワワと響く風の囁きに耳を傾ける。
時間はたっぶりあるので、あたりをウロウロしてみる。
ここから南と北に派生している尾根も少し偵察してから、先に進んだ。
突然、目の前に黄色のテープが、道を塞いで張られていた。
一瞬、「なんじゃこれは。こんなイタズラをしよって……」と思ったが、
よく見ると、その向こうは高島トレイルがちょうど直角に曲がっている地点で、
寒風方面から真っすぐ来ると、
自然にこのバリエーションルートの尾根に入ってしまうので、
正規の登山道から誤進入を防止するためのテープだった。
テープのバリケードを回り込み、高島トレイルに入る。
とたんに道は明瞭になり、それでいてマーキングのテープもベタ張りだ。
なんでこうなる?
そこから3分で寒風に着いた。
ここは展望のピークなので、大勢の人で賑わっているんじゃないかと思ったが、
案に相違して、誰もいない。
静かでよかった。
朝メシが早かったので、そろそろお腹がすいてきたぞ。
この先の適当なところで昼メシにしよう。
[attachment=1]s-R0016996.jpg[/attachment]
この県境稜線はずっと琵琶湖の展望がいい。
10分ほどで、「昼食適地」の気持ちのいい草原があったので、そこで昼メシにする。
風がちょっと強めだが、暑がりのワシには涼しくていい。
靴を脱いで広げたシートの上に座り、のんびりとくつろぐ。
景色はいいし、天気も上々。
ビールは冷えているし、御飯もおいしい。
う~ん、満足じゃ。
お腹がふくれたあとは、横になり、しばしまどろむ。
風でちょっと身体が冷えて、目が覚めた。
10分ほど眠っていたようだ。
さあ、行こうか。
荷物を片付けて立ち上がったとき、すぐうしろで鈴がチリンチリンとなって、
10mほど離れていた道を、夫婦らしきパーティが通り過ぎていく。
ワシは道をはずして草原に入っているので、こちらに気付かないようだが、
もし、こんなところにいるのを見られて、
「あいつ、あそこでウンコでもしてたんじゃないか。」と思われるのもイヤだ。
よって、木遁の術で木に化けて、しばらく静かに立っていることにする。
ドロン!
いっちゃったぞ、ホッ。
夫婦が通り過ぎたところで、少し間隔を空けて出発する。
普通に歩くと追いつきそうだったので、ぶらぶら歩きで後に続くのだ。
すこし先にある大谷山で追いつく作戦だ。
そうしていると、うしろからガヤガヤと人の声が聞こえてきた。
斜面の上のほうを見ると、なんと7人パーティが後を追ってきて、どんどん距離が詰まってくる。
うわあ、これはえらいこっちゃ。
前にも人、うしろにも人、どうしよう。
寒風から大谷山の間は、
このあたりの県境稜線では一番人口密度が低い区間だろうと思っていたのだが、
なんだこれは。
うしろから詰められて、賑やか集団に巻き込まれるのはゴメンだ。
こうなったら、前の二人を追い越すしかないぞ。
こう決心したワシは、ワシワシと猛追を開始し、あっという間に追い越しを完了した。
大谷山の山頂で写真を撮るうちに、続々と全員集合。
本日一番の賑やかなピークだ。
すぐに反対側からも一人登ってきた。
登山傾向調査のため「どちらから登ってこられました?」と訪ねたら、
「石庭からです。」と返ってきた。
この大谷山ピストンか、寒風・マキノへ周回かわからないが、
石庭からのコースもよく歩かれているようだ。
ここから高島トレイルを粟柄谷へ下りて周回できるような登山道は、
下山場所から12kmも離れた、折戸谷から赤坂山への道しかないから、
ワシに続いて着いた2名+7名も、たぶん石庭へ下りるのだろう。
ちょうどお昼どきなので、みなさん、ここでお食事のようだ。
こんな落ち着かないところに長居は無用じゃ。
石庭への分岐点は、そこだけ石灰岩をばらまいたような、カレンフェルトの丘だった。
まわりには石灰岩など全然ないのに、なぜここだけそうなっているのかはわからない。
ワシはそのまま、県境稜線を南へ進む。
[attachment=0]s-R0017028.jpg[/attachment]
再び、ブナの森が始まった。
ここも素晴らしい森が続く。
もうたまらず、途中の枝尾根を北へ、はたまた南へと、ブナの森を彷徨う。
登山道に戻り、旧道らしき道を分けたあと、
最後は植林地を急降下して粟柄谷林道に着地した。
ここは抜土(ぬけと)というところらしい。
林道のゲート付近に車が5台止まっているが、山では誰にも会ってないので、
みんな大御影山方面なのだろう。
あちらのほうが大谷山より高いし、有名だからね。
なんでこんなところにあるのかわからない道端の東屋でちょっと休憩して、
ブナの森の山旅の余韻を楽しんだ。
あと2.5kmほど林道を下れば、駐車地に戻れる。
洞吹(どうすい)
【山 域】 野坂山地 石庭嶽・割谷の頭・大谷山 (福井県美浜町)
【メンバー】 単独
【天 候】 晴のち曇り
【ルート】 駐車地7:10---尾根取り付き7:50/8:00---石庭嶽8:40/9:00---割谷の頭10:00/10:30
---寒風10:40/10:45---昼食地10:55/11:55---大谷山12:15---抜土13:45---駐車地14:20
今日は、粟柄谷の林道から、石庭嶽、割谷の頭、大谷山を周回する計画だ。
この中で地形図に山名が載っているのは福井・滋賀県境にある大谷山だけで、
あとのふたつの山名の出典は、ベルグラ山の会発行の「嶺南の谷・耳川水系編」による。
しかし、このあたり、2万5千の地形図では、
ちょうど「三方、熊川、駄口、海津」の4図幅の境目なので、ちょっと見づらいかな。
[attachment=3]s-R0016945.jpg[/attachment]
クルマを粟柄谷林道の途中にとめた。
いつもなら、このあたりで「どうでもええ話し」がぐだぐだと続いて、
なかなか山に登らないのだが、今日は違う。
時間がないので、さっさと登ろう。
最初はトチノキ谷に沿って延びる支線林道を歩いていく。
地形図で言うと、折戸谷の分岐から南行してきた粟柄谷林道が、
東西に大きくヘアピンカーブを描いたところにある二つの支線林道のうち、
二つ目(南側)の林道だ。
支線林道に100mも入ると、
その先は、左の斜面から崩落した土砂や岩石が数ヶ所で道を塞いでいて、
車は全く通れなくなっている。
崩落箇所以外の路面は、
よく突き固められたフラットな砂利道が続いていて走りやすそうなのに、
もったいないことだ。
法面の崖に銘板がはめこまれていて、
「平成6年度保安林管理道整備事業 石庭嶽線 福井県森林保全課」と彫られていた。
崩落箇所の道の上は、堆積した土の山に草や木が生えていて、
何年も放置されたままのように見えるが、もう用無しの林道なのだろうか。
林道から右に見下ろす谷は、自然林の中をゆったりとした曲線を描いて流れている。
今でもいい雰囲気だから、この林道ができる前は癒しの谷だったのだろう。
林道が180度カーブするところから支尾根に取り付いた。
最初からいい感じの「どこでも歩道」状態だ。
すぐに主尾根の上に達し、北上していく。
尾根上はある程度ルート選びが要るが、藪は薄くて、ちゃんと直立歩行ができる。
[attachment=4]s-R0016940.jpg[/attachment]
やがて右側から風格のある溝道が合わさってくると、
尾根が広がり、ca780mの石庭嶽に着いた。
ここは、風雪のせいなのか、ねじくれたブナたちが立ち並び、
独特の雰囲気を醸し出している。
ここで、しばらく山の気に浸っていこう。
少し戻って、先ほど合わさってきた溝道を辿って南東へ進む。
このあたりから、ずっとブナの森が続いている。
コルから登り返すと、859m標高点「割谷の頭」に着いた。
ここも静かなところだ。
[attachment=2]s-R0016958.jpg[/attachment]
ゆっくりと腰をおろし、サワワ、サワワと響く風の囁きに耳を傾ける。
時間はたっぶりあるので、あたりをウロウロしてみる。
ここから南と北に派生している尾根も少し偵察してから、先に進んだ。
突然、目の前に黄色のテープが、道を塞いで張られていた。
一瞬、「なんじゃこれは。こんなイタズラをしよって……」と思ったが、
よく見ると、その向こうは高島トレイルがちょうど直角に曲がっている地点で、
寒風方面から真っすぐ来ると、
自然にこのバリエーションルートの尾根に入ってしまうので、
正規の登山道から誤進入を防止するためのテープだった。
テープのバリケードを回り込み、高島トレイルに入る。
とたんに道は明瞭になり、それでいてマーキングのテープもベタ張りだ。
なんでこうなる?
そこから3分で寒風に着いた。
ここは展望のピークなので、大勢の人で賑わっているんじゃないかと思ったが、
案に相違して、誰もいない。
静かでよかった。
朝メシが早かったので、そろそろお腹がすいてきたぞ。
この先の適当なところで昼メシにしよう。
[attachment=1]s-R0016996.jpg[/attachment]
この県境稜線はずっと琵琶湖の展望がいい。
10分ほどで、「昼食適地」の気持ちのいい草原があったので、そこで昼メシにする。
風がちょっと強めだが、暑がりのワシには涼しくていい。
靴を脱いで広げたシートの上に座り、のんびりとくつろぐ。
景色はいいし、天気も上々。
ビールは冷えているし、御飯もおいしい。
う~ん、満足じゃ。
お腹がふくれたあとは、横になり、しばしまどろむ。
風でちょっと身体が冷えて、目が覚めた。
10分ほど眠っていたようだ。
さあ、行こうか。
荷物を片付けて立ち上がったとき、すぐうしろで鈴がチリンチリンとなって、
10mほど離れていた道を、夫婦らしきパーティが通り過ぎていく。
ワシは道をはずして草原に入っているので、こちらに気付かないようだが、
もし、こんなところにいるのを見られて、
「あいつ、あそこでウンコでもしてたんじゃないか。」と思われるのもイヤだ。
よって、木遁の術で木に化けて、しばらく静かに立っていることにする。
ドロン!
いっちゃったぞ、ホッ。
夫婦が通り過ぎたところで、少し間隔を空けて出発する。
普通に歩くと追いつきそうだったので、ぶらぶら歩きで後に続くのだ。
すこし先にある大谷山で追いつく作戦だ。
そうしていると、うしろからガヤガヤと人の声が聞こえてきた。
斜面の上のほうを見ると、なんと7人パーティが後を追ってきて、どんどん距離が詰まってくる。
うわあ、これはえらいこっちゃ。
前にも人、うしろにも人、どうしよう。
寒風から大谷山の間は、
このあたりの県境稜線では一番人口密度が低い区間だろうと思っていたのだが、
なんだこれは。
うしろから詰められて、賑やか集団に巻き込まれるのはゴメンだ。
こうなったら、前の二人を追い越すしかないぞ。
こう決心したワシは、ワシワシと猛追を開始し、あっという間に追い越しを完了した。
大谷山の山頂で写真を撮るうちに、続々と全員集合。
本日一番の賑やかなピークだ。
すぐに反対側からも一人登ってきた。
登山傾向調査のため「どちらから登ってこられました?」と訪ねたら、
「石庭からです。」と返ってきた。
この大谷山ピストンか、寒風・マキノへ周回かわからないが、
石庭からのコースもよく歩かれているようだ。
ここから高島トレイルを粟柄谷へ下りて周回できるような登山道は、
下山場所から12kmも離れた、折戸谷から赤坂山への道しかないから、
ワシに続いて着いた2名+7名も、たぶん石庭へ下りるのだろう。
ちょうどお昼どきなので、みなさん、ここでお食事のようだ。
こんな落ち着かないところに長居は無用じゃ。
石庭への分岐点は、そこだけ石灰岩をばらまいたような、カレンフェルトの丘だった。
まわりには石灰岩など全然ないのに、なぜここだけそうなっているのかはわからない。
ワシはそのまま、県境稜線を南へ進む。
[attachment=0]s-R0017028.jpg[/attachment]
再び、ブナの森が始まった。
ここも素晴らしい森が続く。
もうたまらず、途中の枝尾根を北へ、はたまた南へと、ブナの森を彷徨う。
登山道に戻り、旧道らしき道を分けたあと、
最後は植林地を急降下して粟柄谷林道に着地した。
ここは抜土(ぬけと)というところらしい。
林道のゲート付近に車が5台止まっているが、山では誰にも会ってないので、
みんな大御影山方面なのだろう。
あちらのほうが大谷山より高いし、有名だからね。
なんでこんなところにあるのかわからない道端の東屋でちょっと休憩して、
ブナの森の山旅の余韻を楽しんだ。
あと2.5kmほど林道を下れば、駐車地に戻れる。
洞吹(どうすい)
今日は、粟柄谷の林道から、石庭嶽、割谷の頭、大谷山を周回する計画だ。