【南 ア】 本谷山(2658m)小黒山(2421m)樺山(2285m)入山(2186m)笹山(2121m)

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ふ~さん
記事: 526
登録日時: 2011年2月20日(日) 19:58

【南 ア】 本谷山(2658m)小黒山(2421m)樺山(2285m)入山(2186m)笹山(2121m)

投稿記事 by ふ~さん »

【日 時】  10月6日(土)~7日(日)
【地 図】  http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.html ... 0929271614
【同行者】 単独
【天 候】  曇り~雨~曇り
【ルート】
①P(5:40)~笹山(5:56)~入山(7:36/43)~樺山(9:45/10:00)~小黒山(11:33/54)~幕営地(12:07/29)~本谷山(15:05/25)~幕営地(18:00)
②幕営地(6:59)~小黒山(7:09)~樺山(8:42/9:15)~入山(10:44/11:04)~笹山(12:19)~P(12:34)



試しに本谷山と樺山をカバーするルートを3本引いてみた。最後まで迷った三伏峠を経て塩川小屋へと下るコースも、車の回収に難があった。前回と異なるバリエーションにも心引かれる。しかし、ここは無難に2週前の下見を活かせるライン取りでいこう。

挨拶代わりに笹山を踏んで入山を目指す。ここまではお手の物。これは楽勝ムードかと言えばトンでもない。背中の荷物が重すぎた。テント装備やら5㍑の水が肩に食い込む。笹尾根の向こうの入山や樺山が私に微笑みかける。奥座敷に塩見岳がうすら青く佇んでいる。ファイトが湧いてくる。私はリベンジ山行特有の期待と緊張との奇妙なブレンド感が好きだ。
樺山
樺山
朝露に足元はびっしょり。白峰三山の応援を受けながら最後の急登をこなして入山へ。お久しぶりって感じで三角点にタッチだ。ひと息ついて東の稜線に踏み出す。まだまだ先は長いぞ。前回、踵(きびす)を返した地点を越えると稜線上が俄然ヤブっぽくなる。それをうまく交わして稜線直下に逃げる。要所要所に赤布を打っておく。

細かなアップダウンが多い。染まり始めの紅葉が息を飲む美しさ。こういうのを見ると、何故自分が山に登るのかの答えを見つけた気になる。樺山の右手に不敵に笑う小黒山が見えている。ちょこざいな。待ってろよ。

岩のギャップを左から越え、右にナギ落ちた崩壊地を通過。尾根上の起伏を丁寧に辿っていく。朽ちゆく区画班界や錆びたNoプレート、苔に被われた石標があったりで、人がこの山域を管理しようと試みた痕跡が目に入る。岩塊の基部を回ったり、ガリーを登ってひたすら前進。

深い森を歩いて高度をあげると樺山の山頂だった。ここは山頂台地の東寄りに例のプレートがある。それにしても時間がかかり過ぎる。本谷山までの行軍を考えると、どこに荷物をデポすると効率的かを真剣に考える必要があった。

樺山から小黒山までのコースは、一旦2160mの鞍部まで下ってから再び登り返す素直な地形だ。しかし、倒木をくぐり、針葉樹の灌木を抜けてルートを探す労力はそれなりだ。小黒山の山頂はシダ原とシラビソの中にあった。白骨化してへし折れた木が突っ立っている。
倒木帯
倒木帯
気分的には早く荷物をデポしたかった。けれども、ここはどう見立てても幕営地には不適だ。やむなく下りかける。すると、山頂南東直下2380mの鞍部にソロテントを張れそうな適地を発見した。傍らに色づいたナナカマドの大木がある。おまけに携帯のアンテナも立っているぞ!こいつは今宵の宿には、おあつらえ向きだ。

荷物を整理してアタックに必要なものだけをザックに詰め直す。これで肩に食い込むザックともおさらばだ!と宣言したいのだが、この先ルートに不案内。しっかりベーシックを詰め込むと、それなりの重量に化けた。

さあ、いくぞ!しかし、小黒山の南東ピークから西にそびえる2360mピークまでが難関だった。倒木帯と密生したシラビソの幼樹群の嵐。何度か針路を失いかける。視野のきかない深い森の中では地図とコンパスだけが頼りだ。それでも、2360mピークを越えると地形読みも楽になった。アップダウンを繰り返しながらようやく最終鞍部へ。

ここからターゲットの本谷山までは標高差300m。単純な登りに耐えるだけかと言えばそうでもない。二重山稜が連続する。疲れた身体を考えると、どこを歩けば効率的な歩きが出来るか気を揉む。果たして無事に稜線まで詰めあげる事ができるのだろうか。荷物をもっと絞れば良かった・・・と、いささかの後悔の念も。けれどもルート状況も不確か。安易に荷物も絞れなかった。

何ヶ所かヌタ場を見ながら最後の急登にかかる。シャクナゲを交わして歩くうち、草もみじの草付きに突っ込む。二重山稜を見て本峰に近い尾根筋を選択したが、行く手を阻むハイマツ帯に愕然。ヤツらにローアングルから攻め入るのは「地獄の沙汰」と折り込み済み。やむなく時計廻りに回り込む。ヤブはない。やったぁ!ひと登りですぐに稜線に届いた。
草もみじの登り
草もみじの登り
折しも登山者の姿。何だか、久しぶりに人で出会った気がする。聞けばこれから三伏峠のテン場を目指すらしい。彼がその場を去り、改めて四囲を見渡すと、錦繍の山肌にまとわりつくガスの流れが主峰、塩見岳を覆い隠している。まぁ、これはお得意の(?)想像力で見えない部分を補うしかあるまい。
本谷山
本谷山
本谷山三角点に移動して自宅にメールを入れていると、男女のカップルが塩見小屋を目指して歩いてきた。こちらは、安堵感からまったりしたいところ。だが、先を思えばのんびりもできない。重い腰を上げ、来し方を辿り返して幕営予定地へトンボ返り。帰路だからと言って楽勝と言うわけにはいかない。集中力を欠いて何度もルートアウト。下山は難しいことを実感。迷走しながら、どうにかデポ地点に到着。

さっそくテントの設営に入って食事の準備。少量の白ワインにほろ酔いの夕べ。ほんわかしながら眠りについた。ところがだ、夜半の雨がテントを叩く。出がけの天気予測では気圧の谷が通過するなんて聞いてなかったぞ。

降り止まぬ雨と横なぐりの風。外気温一桁のこの季節に聞く雨風の音。それは絶望的に響いた。しかも、愛用のテントはベンチレータ開きっぱなしの一枚物のシェル構造なので、開口部から際限なく降り注ぐ霧雨がテント内を濡らしまくる。ひたすら耐える時間は気の遠くなるように長い。しかし、夜が明ける頃になってようやく雨は一段落した。

テントをたたんで出発準備だ。往路を忠実に戻り返す。軽くなったはずなのに、ザックが再び肩に食い込む。針葉樹をくぐるとコメツガの葉っぱが首から侵入してちくちくする。赤布を回収しながら歩く。
サルオガセ
サルオガセ
朽ち木に育った淡い色合いのキノコがしっとりつややか。サルオガセについた水滴が真珠と輝く。ガスの間に間に覗く山々が浮島のよう。照っても降っても美しい。雨がもたらしてくれた自然の叙情に思わず息をのむ。

 ふ~さん
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山日和
記事: 3586
登録日時: 2011年2月20日(日) 10:12
お住まい: 大阪府箕面市

Re: 【南 ア】 本谷山(2658m)小黒山(2421m)樺山(2285m)入山(2186m)笹山(2121m)

投稿記事 by 山日和 »

ふ~さん、こんばんは。
本谷山まで到達しましたね。おめでとさんです。(^^)/

ファイトが湧いてくる。私はリベンジ山行特有の期待と緊張との奇妙なブレンド感が好きだ。

私は初見のルートの方が期待と緊張がないまぜになりますが。

前回、踵(きびす)を返した地点を越えると稜線上が俄然ヤブっぽくなる。それをうまく交わして稜線直下に逃げる。要所要所に赤布を打っておく。

なかなか慎重ですねえ。まさか赤フンを刻んだんじゃないでしょうね?

細かなアップダウンが多い。染まり始めの紅葉が息を飲む美しさ。こういうのを見ると、何故自分が山に登るのかの答えを見つけた気になる。樺山の右手に不敵に笑う小黒山が見えている。ちょこざいな。待ってろよ。

山も不敵に笑ってましたか。モテキな私はどう笑えばいいの?

朽ちゆく区画班界や錆びたNoプレート、苔に被われた石標があったりで、人がこの山域を管理しようと試みた痕跡が目に入る。

と言うより、昔は完全に道を付けて管理してたんでしょうねえ。

気分的には早く荷物をデポしたかった。けれども、ここはどう見立てても幕営地には不適だ。やむなく下りかける。すると、山頂南東直下2380mの鞍部にソロテントを張れそうな適地を発見した。傍らに色づいたナナカマドの大木がある。おまけに携帯のアンテナも立っているぞ!こいつは今宵の宿には、おあつらえ向きだ。

これで小川で流れてれば言うことなしですが・・・そう甘くはないですね。 :mrgreen:

荷物を整理してアタックに必要なものだけをザックに詰め直す。これで肩に食い込むザックともおさらばだ!と宣言したいのだが、この先ルートに不案内。しっかりベーシックを詰め込むと、それなりの重量に化けた。

軽量化してサクッと攻めたいところですが、ここがふ~さんの古い登山者たる所以か。

さあ、いくぞ!しかし、小黒山の南東ピークから西にそびえる2360mピークまでが難関だった。倒木帯と密生したシラビソの幼樹群の嵐。何度か針路を失いかける。視野のきかない深い森の中では地図とコンパスだけが頼りだ。それでも、2360mピークを越えると地形読みも楽になった。アップダウンを繰り返しながらようやく最終鞍部へ。

地図とコンパスを手に目を血走らせてるふ~さんの顔が目に浮かびます。(^^ゞ

何ヶ所かヌタ場を見ながら最後の急登にかかる。シャクナゲを交わして歩くうち、草もみじの草付きに突っ込む。二重山稜を見て本峰に近い尾根筋を選択したが、行く手を阻むハイマツ帯に愕然。ヤツらにローアングルから攻め入るのは「地獄の沙汰」と折り込み済み。やむなく時計廻りに回り込む。ヤブはない。やったぁ!ひと登りですぐに稜線に届いた。

ローアングルから攻めるのは「狂気の沙汰のふ~さん」の得意技じゃなかったの?(^_^;)
しかし押してもダメなら引いてみなで、活路は見出せるものです。


彼がその場を去り、改めて四囲を見渡すと、錦繍の山肌にまとわりつくガスの流れが主峰、塩見岳を覆い隠している。まぁ、これはお得意の(?)想像力で見えない部分を補うしかあるまい。

そうそう、お得意の透視で服の中を・・・・(^◇^)

重い腰を上げ、来し方を辿り返して幕営予定地へトンボ返り。帰路だからと言って楽勝と言うわけにはいかない。集中力を欠いて何度もルートアウト。下山は難しいことを実感。迷走しながら、どうにかデポ地点に到着。

既知のルートと言えど、ヤブの下りは難しい。

降り止まぬ雨と横なぐりの風。外気温一桁のこの季節に聞く雨風の音。それは絶望的に響いた。しかも、愛用のテントはベンチレータ開きっぱなしの一枚物のシェル構造なので、開口部から際限なく降り注ぐ霧雨がテント内を濡らしまくる。ひたすら耐える時間は気の遠くなるように長い。しかし、夜が明ける頃になってようやく雨は一段落した。

目的達成を祝福するシャンペンシャワーたと思えば・・・・思えない?

テントをたたんで出発準備だ。往路を忠実に戻り返す。軽くなったはずなのに、ザックが再び肩に食い込む。針葉樹をくぐるとコメツガの葉っぱが首から侵入してちくちくする。赤布を回収しながら歩く。

まっことふ~さんらしい山行、お疲れさまでした。

                          山日和
ふ~さん
記事: 526
登録日時: 2011年2月20日(日) 19:58

Re: 【南 ア】 本谷山(2658m)小黒山(2421m)樺山(2285m)入山(2186m)笹山(2121m)

投稿記事 by ふ~さん »

山日和さん、おはようございます。
ふ~さん、こんばんは。
本谷山まで到達しましたね。おめでとさんです。(^^)/
念願の山行でした。おおきに。
私は初見のルートの方が期待と緊張がないまぜになりますが。
さすが初物ねらいの山日和さんですね。でも古女房も捨てがたい・・・って?
なかなか慎重ですねえ。まさか赤フンを刻んだんじゃないでしょうね?
おお、それはグッドアイデア。赤フンなら非常時にも役立つという一石二鳥!赤い糸で編んだ毛糸のパンツもいいな。(^_^)v
山も不敵に笑ってましたか。モテキな私はどう笑えばいいの?
いつもの苦み走った笑いが女性のハートをとりこにしてます。
と言うより、昔は完全に道を付けて管理してたんでしょうねえ。
おっしゃる通りですね。
これで小川で流れてれば言うことなしですが・・・そう甘くはないですね。
川は流れてなくてもいいんです。また、ストック流しちゃうし。あっ、山日和さんにも私と同じ悪夢の徒渉がありましたね。あれは音波?
軽量化してサクッと攻めたいところですが、ここがふ~さんの古い登山者たる所以か。
まぁ、臆病・・・という病気持ちなんです。病気といえば、山日和さんもいっぱい病気持ってましたね。ナメを見たら頬ずりしちゃうし。
地図とコンパスを手に目を血走らせてるふ~さんの顔が目に浮かびます。(^^ゞ
こういう古いスタイルが性に合ってるんですね。電池切れの心配もないから。でも私はよくエネルギー切れになります。
ローアングルから攻めるのは「狂気の沙汰のふ~さん」の得意技じゃなかったの?(^_^;)
しかし押してもダメなら引いてみなで、活路は見出せるものです。
押してもダメなら引いてみな・・・で解決しないのが女心だったりしますよ。
あ、そう言えば、西横川から伊那前岳を攻めた時のローアングルからの攻略はさんざんでしたね。
そうそう、お得意の透視で服の中を・・・・(^◇^)
まかせなさい。ところで、この顔文字見ると、ハリマオさんを思い出します。ハリさん、元気にしてるかな。
既知のルートと言えど、ヤブの下りは難しい。
既知んとくだらないとね。
目的達成を祝福するシャンペンシャワーたと思えば・・・・思えない?
まだまだわたしゃ精進が足りないですからね。
まっことふ~さんらしい山行、お疲れさまでした。

                          山日和
さあ週末ですね。お互い楽しみましょう!

 ふ~さん
三遠南信天竜川
記事: 48
登録日時: 2011年10月30日(日) 21:08

Re: 【南 ア】 本谷山(2658m)小黒山(2421m)樺山(2285m)入山(2186m)笹山(2121m)

投稿記事 by 三遠南信天竜川 »

ふーさん今日は お久しぶりです。

5月の竜馬ヶ岳のレポを作成中にパソコンが壊れてしまい、先週新しいパソコンが入るまでご無沙汰しておりました。
さっそくこのネットを訪れ皆さんの山行レポを拝見していましたら二児山のレポに続き、この樺山から小黒山、本谷山とこの山域のレポがあり、懐かしく拝見しました。

私がこの山域をよく訪れたのは10年ほど前でした。
二児山へは最初黒川牧場からでしたが尾根筋は針葉樹のやぶでとても苦労した記憶があります。二回目は3年前に北川牧場から訪れ、下山は南の尾根から黒川牧場へと歩きましたが、尾根には登山道に近いしっかりとした踏跡がありました。昨年には牧場の上の池のそばに駐車場もできたようです。

笹山から入山の尾根筋は私の別天地の一つです。なだらかな笹尾根に縦横にけもの道が入りくみ、眺望も素晴らしい所ですよね。
樺山へは入山から西に延びる尾根を辿り入山経由で訪れました。入山から樺山への尾根筋は地形図で見るよりも険しく、倒木に悩まされました。
小黒山へは山頂の南の2390メートルのこぶから塩川小屋への尾根から訪れました。下山は樺山経由で、入山の西尾根を下りました。


朝露に足元はびっしょり。白峰三山の応援を受けながら最後の急登をこなして入山へ。お久しぶりって感じで三角点にタッチだ。

入山には三等三角点のそばに御料局の三角点が見当たりませんでしたか。12年前初めて訪れた時に転がっていた御料局の石柱を傍に立てておいたのですが。

朽ちゆく区画班界や錆びたNoプレート、苔に被われた石標があったりで、人がこの山域を管理しようと試みた痕跡が目に入る。岩塊の基部を回ったり、ガリーを登ってひたすら前進。深い森を歩いて高度をあげると樺山の山頂だった。ここは山頂台地の東寄りに例のプレートがある。

この尾根筋には81年夏にKWV(慶応のワンゲルクラブか)が踏破しておりその時のK形のプレートが残されています。私が小黒山を訪れた時にははっきりと判読できるKWV81夏合宿と書かれたK形のプレートがありました。

山頂南東直下2380mの鞍部にソロテントを張れそうな適地を発見した。傍らに色づいたナナカマドの大木がある。おまけに携帯のアンテナも立っているぞ!こいつは今宵の宿には、おあつらえ向きだ。

この鞍部はシラネワラビかミヤマワラビが生い茂る明るい所で、テント設営にはもってこいの場所ですね。

さあ、いくぞ!しかし、小黒山の南東ピークから西にそびえる2360mピークまでが難関だった。倒木帯と密生したシラビソの幼樹群の嵐。何度か針路を失いかける。視野のきかない深い森の中では地図とコンパスだけが頼りだ。それでも、2360mピークを越えると地形読みも楽になった。アップダウンを繰り返しながらようやく最終鞍部へ。

私もいまだに地形図とコンパスを頼りに山歩きを楽しんでいます。

ここからターゲットの本谷山までは標高差300m。二重山稜が連続する。何ヶ所かヌタ場を見ながら最後の急登にかかる。シャクナゲを交わして歩くうち、草もみじの草付きに突っ込む。二重山稜を見て本峰に近い尾根筋を選択したが、行く手を阻むハイマツ帯に愕然。ヤツらにローアングルから攻め入るのは「地獄の沙汰」と折り込み済み。やむなく時計廻りに回り込む。ヤブはない。やったぁ!ひと登りですぐに稜線に届いた。

この尾根は地形図では表記されない地形が多い所ですね。それにしてもこの長い尾根をよくも往復されましたね。

テントをたたんで出発準備だ。往路を忠実に戻り返す。軽くなったはずなのに、ザックが再び肩に食い込む。針葉樹をくぐるとコメツガの葉っぱが首から侵入してちくちくする。赤布を回収しながら歩く。

重い装備で樺山から入山の尾根筋は大変でしたね。それでも赤布を回収されたとのこと、うれしい限りです。私はテープや赤布を全く使用しませんが、本やネットに紹介したいくつかの尾根や山には、その後訪れるとテープや赤布が多く残されておりがっかりします。

ふーさんもだんだんと南アルプス前衛の山々、それも好事家が求める山を訪れ始めましたね。
この次は小渋川流域なら徐山から小日影山か、栂村山から前茶臼山か。それとも南の遠山川流域の矢筈山から加加森山や、平谷山から立松山、笠松山から兎岳か、これからのレポが楽しみです。

竜馬ヶ岳のレポもう賞味期限が切れましたが今からでもいいでしょうか。

三遠南信
ふ~さん
記事: 526
登録日時: 2011年2月20日(日) 19:58

Re: 【南 ア】 本谷山(2658m)小黒山(2421m)樺山(2285m)入山(2186m)笹山(2121m)

投稿記事 by ふ~さん »

ふーさん今日は お久しぶりです。
三遠さん、こんばんは。こちらこそご無沙汰しております!お元気でしたか?
5月の竜馬ヶ岳のレポを作成中にパソコンが壊れてしまい、先週新しいパソコンが入るまでご無沙汰しておりました。
さっそくこのネットを訪れ皆さんの山行レポを拝見していましたら二児山のレポに続き、この樺山から小黒山、本谷山とこの山域のレポがあり、懐かしく拝見しました。
そうでしたか。お約束の竜馬のレポがなかなかあがらないなぁ・・・って思ってたらそういうことでしたか。新しいPCで、是非また文筆家ぶりを発揮してください。
私がこの山域をよく訪れたのは10年ほど前でした。
二児山へは最初黒川牧場からでしたが尾根筋は針葉樹のやぶでとても苦労した記憶があります。二回目は3年前に北川牧場から訪れ、下山は南の尾根から黒川牧場へと歩きましたが、尾根には登山道に近いしっかりとした踏跡がありました。昨年には牧場の上の池のそばに駐車場もできたようです。
さすが、よくご存知ですね。二児山までの尾根道は、さほどやぶが気になりませんでしたよ。お山の様子も、時を経て移ろうようですね。今回は北川牧場側の林道が崩落のため、しっかり閉鎖されていました。二児山の南尾根は岩っぽくて面白そうですね。西峰を踏んだ時、お遊びで南尾根の様子を伺いに、少し南下してみました。そうそう、牧場の駐車地は昨年できたばかりでしたか。駐車地の看板の傍らには鹿の頭蓋が転がってました。
笹山から入山の尾根筋は私の別天地の一つです。なだらかな笹尾根に縦横にけもの道が入りくみ、眺望も素晴らしい所ですよね。
樺山へは入山から西に延びる尾根を辿り入山経由で訪れました。入山から樺山への尾根筋は地形図で見るよりも険しく、倒木に悩まされました。
小黒山へは山頂の南の2390メートルのこぶから塩川小屋への尾根から訪れました。下山は樺山経由で、入山の西尾根を下りました。
まさに別天地ですね。それにしても様々なルートを試しておられて感服します。
入山には三等三角点のそばに御料局の三角点が見当たりませんでしたか。12年前初めて訪れた時に転がっていた御料局の石柱を傍に立てておいたのですが。
おお、確かにありましたよ。三等の隣にねそべってました。
この尾根筋には81年夏にKWV(慶応のワンゲルクラブか)が踏破しておりその時のK形のプレートが残されています。私が小黒山を訪れた時にははっきりと判読できるKWV81夏合宿と書かれたK形のプレートがありました。
なるほど、随所でプレートをみました。それにしても、KWVには好事家がみえたようですね。
この鞍部はシラネワラビかミヤマワラビが生い茂る明るい所で、テント設営にはもってこいの場所ですね。
植生は多少変わったかもしれませんが、雨に降られたことを除けば、快適な宿を提供してくれます。
私もいまだに地形図とコンパスを頼りに山歩きを楽しんでいます。
私も古い人間ですから(笑)。GPSはザックの雨ぶたに入っていてログをとってます。
この尾根は地形図では表記されない地形が多い所ですね。それにしてもこの長い尾根をよくも往復されましたね。
本当は周遊プランにそそられてたんですけど・・・でもピストンなら途中で幕営予定地に荷物をデポして身軽に行動できますし・・・(実際には身軽ではなかったのですが)
重い装備で樺山から入山の尾根筋は大変でしたね。それでも赤布を回収されたとのこと、うれしい限りです。私はテープや赤布を全く使用しませんが、本やネットに紹介したいくつかの尾根や山には、その後訪れるとテープや赤布が多く残されておりがっかりします。
赤布回収はマナーですからねぇ。人工物も良かれ悪しかれです。
ふーさんもだんだんと南アルプス前衛の山々、それも好事家が求める山を訪れ始めましたね。
この次は小渋川流域なら徐山から小日影山か、栂村山から前茶臼山か。それとも南の遠山川流域の矢筈山から加加森山や、平谷山から立松山、笠松山から兎岳か、これからのレポが楽しみです。
私の心が見透かされているような(汗;) 栂村から前茶は平成18年の11月に歩く機会がありました。三遠さんの書き記したいくつかのルートはほぼ机上調査を終えましたた。上記のコースの中には巨樹が約束されているものもあります。世の中、楽しみは星の数ほどありますね!また、是非とも御指南ください。
竜馬ヶ岳のレポもう賞味期限が切れましたが今からでもいいでしょうか。

三遠南信


ははは、どうでしょう。竜馬の記録は希少価値ですから、私は非常に興味ありありです。ネット上にもあのルートで登った記録は皆無でしょう。恐らく極上のオリジナルルートかと。でもやぶこぎネットのレポは鮮度も大切なようです。個人的にはレポ読みたくて仕方ありません。どのポイントで京丸川を渡渉したのかとか、荷小屋峠南西の京丸峠からどこを下降したのかとか興味津々です。山のフォーラムではなく、雑談コーナーなら古いレポでも許されるのでしょうか。管理人のつうさんに聞いてみないと(^_-)

また、是非ともレポを上げて下さい。楽しみにしております。また、是非ともやぶこぎネットのオフ会にお越しください。

 ふ~さん
float cloud

Re: 【南 ア】 本谷山(2658m)小黒山(2421m)樺山(2285m)入山(2186m)笹山(2121m)

投稿記事 by float cloud »

 リベンジとは、小黒山日帰りではなくて、これだったのですね。そりゃあこのほうが、良いですよね。しかし気力、体力、そしてなによりも勇気が、素晴しいですねえ。友だちで三伏峠へ抜けた人がいますが、ふーさんのこの往復の方が、より困難かと思います。良いB.P.があって、なによりでした。それにしても予想外の雨とは、、、たいへんでしたね。
 高度計、戻って良かったですね、おめでとう。
ふ~さん
記事: 526
登録日時: 2011年2月20日(日) 19:58

Re: 【南 ア】 本谷山(2658m)小黒山(2421m)樺山(2285m)入山(2186m)笹山(2121m)

投稿記事 by ふ~さん »

float cloudさん、相変わらず意欲的な山行をされていることと思います。このたびは、私が剣先でなくした愛着のある腕時計を拾ってくださった方がいる・・・という情報を教えて頂き、ありがとうございました。拾って下さった山歩記さんが、さっそく私の時計を郵送してくださいました。皆さんの優しさに触れた思いです。大変感謝しております。

ふ~さん
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