【台高】奥ノ平谷から奥ノ平・奥ノ平峰をへて宮ノ谷
Posted: 2012年10月15日(月) 18:58
【日 付】2012年10月14日(日)
【山 域】台高
【コース】ヌタハラ谷出合駐車場7:05---9:40金谷出合---10:52サスケ滝---12:43奥ノ平峰---15:10宮ノ谷---15:40ヌタハラ谷出合駐車場
【メンバー】単独
昨年から気になっていた奥ノ平谷に行くことにした。ZIPPさんが足しげく通うからにはそれだけの魅力があるのだろう。運よくサスケ滝までたどりつけたら奥ノ平・奥ノ平峰をへて宮ノ谷に降りるコースを考えた。
宮ノ谷にママチャリをデポし、ヌタハラ谷出合手前の駐車地に停める。千石林道の車止めまでは入れるが、林道の状態も悪いので無理して入る距離ではない。奥ノ平谷と千石谷の出合に向けて下り、奥ノ平谷の河原を歩く。
奥ノ平谷左岸には昭和40年ごろまで摂津林道という山道が山腹を巻いてつけられており下ノ廊下を巻き終えて谷に下る地点がサスケ滝の前になっている。左岸を気にしながら歩いていくと上部に目印の異形の木が残されている。上って行くと廃道化した道が続いていたので追っていくと炭窯跡に着いた。河原から窯跡へしっかりとした道が上がってきており、これが現在の左岸道のようだ。昔は、出合付近から左岸道は続いていたのだろう。それが、急な斜面のため崩れ落ち、目印の木と廃道化した道が一部残ったようだ。
しばらくすると山ノ神が祀られている。布引滝の山ノ神と同じく自然石がそのまま置かれている。左岸道はテープもあり基本的に歩きやすい。尾根を乗り越える峠状になっている場所にはミズナラ等の目印の大木が残されていていい感じだ。山道は高度を上げて登って行く。小谷を上る個所が二ヶ所あるが、ポイントとなる地点にはマーキングが無いので注意する必要がる。TrailWalkerさんが以前山道の下部を歩き、途中で尾根に追いやられたのもこのどちらかの地点だろう。
[attachment=4]IMG_6045.jpg[/attachment]
ドラム缶のあるカツラの木のある小谷を越え植林に入る。植林の伐採地からは対岸に金谷の黒滝が見える。少し下には平地があり飯場跡のトタンや金だらいなどが散乱している。ここが奥ノ平谷の対岸に石飛で渡れる地点への下降点になる。飯場下の小谷と植林の間の尾根を下っていくと谷に降りたった。人の気配を感じない明るくおだやかな谷が続いている。
[attachment=0]IMG_6072.jpg[/attachment]
金谷出合の黒滝を見に行く。最上部の滝は見えないが、下部の滝は大きく弧を描くように落ちている。出合からは大岩のゴーロの谷になり上って行くと大きなカツラの木が出迎えてくれた。大岩をいくつも乗り越えていくと大石滝がしぶきをあげつつ20m落ちていた。この滝はその名の通り滝の前に大きな岩が鎮座している。
[attachment=3]IMG_6079.jpg[/attachment]
大石滝を巻くのに左岸の枝谷横の小尾根を上っていくとガイシの一部が落ちている。この尾根は摂津林道から大石滝に降りるルートとして使われたようだ。テープが1か所あらわれた。巻き道のマーキングかと思いトラバースするが、そうでもないようなので上って行くとワイヤーが尾根を越えている。どうも上がりすぎなので、マーキングの場所までもどり再びトラバースして小尾根を越えるとサスケ滝が見えた。どうやら見おろし滝の上にいるようだ。トラバースしていくと下に見おろし滝のトラロープが見える。サスケ滝に向かってトラバースしていくより谷に降りた方が安全なようなので、谷に降りた。昭和40年代ごろまでは対岸まで橋がかけられていたようだ。
サスケ滝は目の前、直瀑とZ字に流れ落ちる流れのあるスケールの大きな滝だ。高さは40m超で奥ノ平谷では一番大きな滝になる。昔は多くの杣人が通ったこの滝も今や自然豊かな山深き場所といった感じだ。サスケという名は、私たちの世代にはひかれるものがある。白土三平の「サスケ」が思い出される。本来は佐助滝と書くのだろうがZIPPさんがサスケと書くのもこの影響かもしれない。「カムイ伝」を読んだ世代なのだろう。
[attachment=2]IMG_6092.jpg[/attachment]
サスケ滝からは右岸を上って行く。ここは左岸に比べ安全に滝に到達できる。それもあって左岸の取りつきには、サスケ滝というプレートがあった。ざれた斜面を上っていくとミズナラやブナの林に変わる。するとミズナラの太い枝が数本折られて、木の実がきれいに食べられている。折られた部分や緑色の葉をつけているところをみると新しそうだ。少し行くと大きな熊のうんこが鎮座している。ZIPPさんのレポにもあったようにこのあたりは熊の生活空間のようだ。
[attachment=1]IMG_6116.jpg[/attachment]
尾根は岩尾根に変わり松の木が多くなる。やせ尾根を上りきると奥ノ平の豊かな森が広がっていた。森は秋の気配を漂わせながら紅葉の準備を始めている。ゆっくり時間をかけて楽しみたい場所だ。広がったゆるやかな尾根を上っていくと視界も開け、色づきかけた千里峰や霧降山の尾根が良く見える。奥ノ平峰はもうすぐだ。山頂で休憩し秋の気配を楽しむ。後は霧降山から青空平を通り伐採地から下りるだけだ。この尾根も最近は歩く人も多く歩きやすくなった。クールダウンにはちょうど良いやさしい道だった。
サスケ谷から続く破線は霧降山をトラバースして青空平に向かい。ここから奥ノ二股
に向けてつけられており、二股の小屋跡が終着点になる。
昭和40年代まで多くの杣人が仕事に入った奥ノ平谷も今や自然に帰ろうとしている。熊が生活出来るまでの豊かな自然と人の気配の消えた静かな谷を辿れたことは喜びだ。台高の魅力をまた一つ知ってしまった。
【山 域】台高
【コース】ヌタハラ谷出合駐車場7:05---9:40金谷出合---10:52サスケ滝---12:43奥ノ平峰---15:10宮ノ谷---15:40ヌタハラ谷出合駐車場
【メンバー】単独
昨年から気になっていた奥ノ平谷に行くことにした。ZIPPさんが足しげく通うからにはそれだけの魅力があるのだろう。運よくサスケ滝までたどりつけたら奥ノ平・奥ノ平峰をへて宮ノ谷に降りるコースを考えた。
宮ノ谷にママチャリをデポし、ヌタハラ谷出合手前の駐車地に停める。千石林道の車止めまでは入れるが、林道の状態も悪いので無理して入る距離ではない。奥ノ平谷と千石谷の出合に向けて下り、奥ノ平谷の河原を歩く。
奥ノ平谷左岸には昭和40年ごろまで摂津林道という山道が山腹を巻いてつけられており下ノ廊下を巻き終えて谷に下る地点がサスケ滝の前になっている。左岸を気にしながら歩いていくと上部に目印の異形の木が残されている。上って行くと廃道化した道が続いていたので追っていくと炭窯跡に着いた。河原から窯跡へしっかりとした道が上がってきており、これが現在の左岸道のようだ。昔は、出合付近から左岸道は続いていたのだろう。それが、急な斜面のため崩れ落ち、目印の木と廃道化した道が一部残ったようだ。
しばらくすると山ノ神が祀られている。布引滝の山ノ神と同じく自然石がそのまま置かれている。左岸道はテープもあり基本的に歩きやすい。尾根を乗り越える峠状になっている場所にはミズナラ等の目印の大木が残されていていい感じだ。山道は高度を上げて登って行く。小谷を上る個所が二ヶ所あるが、ポイントとなる地点にはマーキングが無いので注意する必要がる。TrailWalkerさんが以前山道の下部を歩き、途中で尾根に追いやられたのもこのどちらかの地点だろう。
[attachment=4]IMG_6045.jpg[/attachment]
ドラム缶のあるカツラの木のある小谷を越え植林に入る。植林の伐採地からは対岸に金谷の黒滝が見える。少し下には平地があり飯場跡のトタンや金だらいなどが散乱している。ここが奥ノ平谷の対岸に石飛で渡れる地点への下降点になる。飯場下の小谷と植林の間の尾根を下っていくと谷に降りたった。人の気配を感じない明るくおだやかな谷が続いている。
[attachment=0]IMG_6072.jpg[/attachment]
金谷出合の黒滝を見に行く。最上部の滝は見えないが、下部の滝は大きく弧を描くように落ちている。出合からは大岩のゴーロの谷になり上って行くと大きなカツラの木が出迎えてくれた。大岩をいくつも乗り越えていくと大石滝がしぶきをあげつつ20m落ちていた。この滝はその名の通り滝の前に大きな岩が鎮座している。
[attachment=3]IMG_6079.jpg[/attachment]
大石滝を巻くのに左岸の枝谷横の小尾根を上っていくとガイシの一部が落ちている。この尾根は摂津林道から大石滝に降りるルートとして使われたようだ。テープが1か所あらわれた。巻き道のマーキングかと思いトラバースするが、そうでもないようなので上って行くとワイヤーが尾根を越えている。どうも上がりすぎなので、マーキングの場所までもどり再びトラバースして小尾根を越えるとサスケ滝が見えた。どうやら見おろし滝の上にいるようだ。トラバースしていくと下に見おろし滝のトラロープが見える。サスケ滝に向かってトラバースしていくより谷に降りた方が安全なようなので、谷に降りた。昭和40年代ごろまでは対岸まで橋がかけられていたようだ。
サスケ滝は目の前、直瀑とZ字に流れ落ちる流れのあるスケールの大きな滝だ。高さは40m超で奥ノ平谷では一番大きな滝になる。昔は多くの杣人が通ったこの滝も今や自然豊かな山深き場所といった感じだ。サスケという名は、私たちの世代にはひかれるものがある。白土三平の「サスケ」が思い出される。本来は佐助滝と書くのだろうがZIPPさんがサスケと書くのもこの影響かもしれない。「カムイ伝」を読んだ世代なのだろう。
[attachment=2]IMG_6092.jpg[/attachment]
サスケ滝からは右岸を上って行く。ここは左岸に比べ安全に滝に到達できる。それもあって左岸の取りつきには、サスケ滝というプレートがあった。ざれた斜面を上っていくとミズナラやブナの林に変わる。するとミズナラの太い枝が数本折られて、木の実がきれいに食べられている。折られた部分や緑色の葉をつけているところをみると新しそうだ。少し行くと大きな熊のうんこが鎮座している。ZIPPさんのレポにもあったようにこのあたりは熊の生活空間のようだ。
[attachment=1]IMG_6116.jpg[/attachment]
尾根は岩尾根に変わり松の木が多くなる。やせ尾根を上りきると奥ノ平の豊かな森が広がっていた。森は秋の気配を漂わせながら紅葉の準備を始めている。ゆっくり時間をかけて楽しみたい場所だ。広がったゆるやかな尾根を上っていくと視界も開け、色づきかけた千里峰や霧降山の尾根が良く見える。奥ノ平峰はもうすぐだ。山頂で休憩し秋の気配を楽しむ。後は霧降山から青空平を通り伐採地から下りるだけだ。この尾根も最近は歩く人も多く歩きやすくなった。クールダウンにはちょうど良いやさしい道だった。
サスケ谷から続く破線は霧降山をトラバースして青空平に向かい。ここから奥ノ二股
に向けてつけられており、二股の小屋跡が終着点になる。
昭和40年代まで多くの杣人が仕事に入った奥ノ平谷も今や自然に帰ろうとしている。熊が生活出来るまでの豊かな自然と人の気配の消えた静かな谷を辿れたことは喜びだ。台高の魅力をまた一つ知ってしまった。
【日 付】2012年10月14日(日)