【台高】まきまきで、奥ノ平谷・上ノ廊下。
Posted: 2012年10月08日(月) 22:44
いわゆる「摂津林道」、奥ノ平谷左岸からサスケ滝前を通りワサビ谷(黒滝谷)の
飯場へ通じる道を使って、まだ歩いていない赤倉山(国股山)の尾根を登ろうと思って出発したのだが・・・。
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【 日 付 】2012年10月06日
【 山 域 】台高中部 蓮川奥ノ平谷 上ノ廊下
【メンバー】zipp
【 天 候 】晴れのち曇り
【 ルート 】《摂津林道 サスケ滝~赤倉谷出合》
08:05 ヌタハラ谷出合林道路肩--- 08:30 左岸道/石のお地蔵さん--- 09:45~10:00 サスケ滝前--- 10:15~10:20 サスケ滝口--- 10:55 末広がり20m(中ノ滝か?)--- 11:20~11:30ワサビ谷(黒滝谷)出合--- 12:05 赤倉谷出合--- 12:20~13:45 架線場跡(昼食)---(右岸道)--- 14:50~15:05 サスケ滝前--- 16:05 石のお地蔵さん--- 16:30 駐車地
地形図が車の中に入っていると思っていたのだが、いくら探しても無い。昭文社の山高地図のみだ。まぁいいっか、頭の中に地図は大まかには入ってるし???と出発をする。
奥ノ平谷出合の渡渉点は、石飛地点を探して渡渉した。水量は若干多い程度か。
はっとするような濃い紫のアキチョウジにミカエリソウが花盛りだ。
ヒルがいないかと足元をチェックしながら歩いて、二体並んだ石のお地蔵さん。今日の山行の安全をお祈りする。赤い涎掛けが、随分汚れちまってる、なんとかしてあげたいものだ。
カツラの大木が二本ある谷で、休憩。頭にヤマもヤマジも付かないホトトギスが咲きだしている。
サスケ滝前で大休止。滝前の左岸岩壁の木々が色づきはじめてきれいだ。
いつもだとサスケ滝前で右岸から合流する枝谷の右岸を登るのだが、谷を登ろうと新たなブキを手に持つ。ミニバイルだ。
枝谷のナメ滝を巻こうと左岸を登ると、サスケ滝に掛る虹が見えた。今日はきっといい日になるはずだ。
バイルは、泥付はもちろんだけど、指もひかからないような岩のクラックや窪みにも喰いつき、中々使い勝手がいい。
このまま枝谷を二俣まで谷を登るつもりだったが、左岸の壁が切れたところが目に付いてしまった。見るやつい好奇心がむくむくと頭もたげて、予定外のサスケ滝口へと向かってしまう。
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下からは今まで気づいたことはなかったが、滝口の右には岩の尖頭が立ち、水量が多いときは尖頭の右側のルンゼにも水が流れこむようだ。
滝口からは、なかなか高度感のある風景、もちろん茂高(こぶし平)の稜線も眺望できるいい場所だ。
振り返って上流側は、3mに深い釜を持った5mと続く。このあたりの右岸斜面は緩やかなのでいつでも上の杣道に復帰できるだろうと、巻いてさらに谷を辿る。足回りはスパイク足袋、濡れずに飛び石で行けてしまう。
左岸には高い壁が立って、箱淵に左から12mの斜瀑が飛び込んでいる。何とか登れるんじゃないかなと岩のバンドを見るも、来年の身装束整えて来た時までお預けだと、巻き上がる。
大きな釜を持った幅広の4mを越えると、右岸から湧水が流れ出している。
左から入る10m斜瀑を越え行くと右岸に大きな壁が聳え立ち、右から末広がりの30m斜瀑。中ノ滝(?)だ。いつの間にか、右岸道に登り上がるのは絶望的になってしまったのを知った。
ルンゼを登り、滝口かと滝身に近づくが、ナメ状となって滝はさらに続いている。今日は安全第一なのにつひ流芯へと近づいてしまう。
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下の廊下では、濡れずに飛び石で歩けることは無かったが、こちらは歩けてしまうことに、また巻も案外楽なのに驚いて辿っていると、よく似た滝が左から二筋落ちている上ノ廊下の名所?が見えてきた。ワサビ谷の出合だ。えぇ、もうエンディングか!とその時は思ったのだが…。
大岩が重なるトンネルを抜けて、そのに登り休憩だ。手前のワサビ谷は出合の滝の上にも白瀑が見え、滝が続いているようだ。それに比べて、本流の方は何も見えず。ここから見る限り上流は穏やかそうな感じだ。
並んだ滝は、本流の方は高さこそないが、それでこそ本流の滝、大きな釜を持っていて濡れずに対岸へは行けない。釜の手前から大きく巻くと、両谷ともに見上げられるところがあった。ワサビ谷には、出合の滝に続いて、大きな直瀑にさらに滝がつづく。本流には、斜瀑が続き、先が見通せない。
本流左岸のルンゼに取り付き登って流れに近づくと、登れない15m程の滝。下流部はナメや小滝が続いている。
巻いたさらに上には、釜を持った下部は斜瀑の20m。滝身を登るのが楽しそうだが、乾いた岩を登って滝口へ。この先は穏やかそうな渓相だ。
この上ノ廊下の核心部は、ワサビ谷出合からのこのゴルジュだろう。ここを楽しく遡れるかどうかだなぁと思う。
このワサビ谷出合の連瀑帯もそれ以上に面白そうではあるけど、本流以上に厳しそうだ。
雰囲気のいい大きな釜をもった5m滝を巻くと、赤倉谷出合だ。今日の予定山行を外して入ってしまった上ノ廊下。この先どうしようか? …とりあえず、開けた空が見たい!
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赤倉谷出合から、右岸を登る。この先には、ワサビ谷と挟まれた尾根に架線場があり空は開けているのだ。
途中、丸一日は経過してないだろうクマのウンチを見て、機材やらビン類が散乱している架線場へ。迷岳から局ヶ岳あたりが眺望でき、台高主稜線は、千里峰から奥ノ平峰あたりが見えているのだろうか。
シートを広げてぷしゅーとプルタブを開ける。空はいつの間にか雲が広がり、まだまだ強い陽射しを遮てくれて丁度いい。
先日スーパーで購入した20cmのピンクフライパンを取り出して、今日は焼きそばだ。ずーっと山へ持っていくいい市販のフライパンがないかと物色していてやっと巡り会えたピンクちゃんである。
山食器のフライパンは小さくて調理しがたい。かといって市販のフライパンは重く、また柄が付き嵩張る。山へ持っていくには、重量は軽いことはもちろんだが柄が取り外し可能であることだ。その点このフライパンは、アルミのフッ素加工で軽く、柄がボルトで留めらているのだ。ボルトを蝶ネジボルトに付け替えれば手作業で組立て可能なのである。
そのフライパンを使って気持ちよく焼きそばを作っていると東南斜面からゴソゴソと音が聞こえて唸り声が二度三度…、その声は猿の甲高い声ではないし、低いイノシシのそれでもない。手をフライパンからバイルに持ち替え、いかにも大きくて狂暴そうな唸り声を絞りだす、『ぅ゛ぉおお~!』
焼きそばを食べ終えくつろいでいると、今度は獣臭が風上から漂ってくる。このランチ場についてから、北東から微風は常に吹いていた。その風に、獣臭がのったりのらなかったりするということは?…確実に現在、その方向で活動されてらっしゃるようだ。
こんなんじゃ、おちおち昼寝もできないぞ。
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行きに辿れなかったサスケ滝までの右岸道を行く。
近くのワサビ谷の飯場跡に着くまでに、ミズナラの枝が折られた真新しい痕跡。
飯場跡に着き、この先、道はワサビ谷を渡って対岸に続いているのであるが、ワサビ谷を偵察しに下っていく。思っていたより滝口まで距離がありそうなので諦めて、斜面を登って道に出ようとしたら、ここにも真新しい枝折り。うっかり、ランチ場で獣臭が漂っていた方角に向かっていたのだ。
木々が生えて高度感はそれほどないが、中ノ滝あたりの岸壁の上を歩いてるのだなと思うと、足元をす~す~と風が通り抜けていく。
サスケ滝前の支流に出合えば、この先の道はわかりづらくなるので、急な左岸尾根を降り、支流の二俣あたりで谷に降りて、右岸をサスケ滝前へ。
谷で顔を洗い、1時間半ほど左岸道を辿れば、駐車地だ。
今回は、一匹もヒルを見ることもなく山行を終えた。晴天続きだったためか、気温が低くなった為だろうかしらん?
新たなブキを手に持つ。ミニバイルだ。