【高見山地】三峰・二峰・一峰を越えて三峰山
Posted: 2012年9月23日(日) 08:54
【日 付】2012年9月22日(土)
【山 域】高見山地
【コース】御杖青少年旅行村P6:45---8:00小須磨峠---8:57三峰---9:32二峰---10:27三峰山11:27---12:38御杖青少年旅行村P
【メンバー】単独
先日の豪雨で藤原の坂本谷(小滝川)は土石流がおき坂本集落には避難勧告が出た。台高の木梶林道も通れない。かなり降ったからなあ。さてどうしようと思いついたのが三峰山。津市隣接する山なのだが、登ったことがない。ある程度は歩きたいので、御杖村青少年旅行村を起点に周回コースを組んでみた。
旅行村の駐車場には一番乗り。準備をしていると道路横のコンクリート塀の川で渓流釣りをしている人が糸を垂れつつポイントを探していた。こんな所で釣れるのかなと思いながら神末上村の集落に向け歩き出す。神末上村の集落のはずれまで来ると国道に向かう道と林道の分岐があり、林道側に学能堂山まで4.1kmの標識が立っている。すぐに鹿除けフェンスの門があり、チェーンをほどいて中に入り閉める。この音を聞いて、人間が来たことを察知した鹿の家族が山に逃げて行った。
軽トラがぎりぎり入れるぐらいの林道を歩き、小屋を通りすぎた所に学能堂山への標識がある。きれいに手入れされた植林の中を杣道が続いている。植林の谷筋からは水が流れ涼しげだ。谷をつめ、稜線から光が差し込んでくると小須磨峠は近い。植林の中の峠なのだが、ここだけ自然林が残され下草のはえたコバのようになっている。この峠には大蛇がいるという伝説が残っている。
[attachment=4]IMG_5852.jpg[/attachment]
小須磨峠を左折すると学能堂山を経て三多気の桜で有名な美杉町杉平に着く。学能堂山の由来は山頂付近に文殊菩薩がまつられた祠があったことによるようだ。杉平は京都と伊勢を結ぶ伊勢本街道沿いにあり、同じ多気谷には北畠氏の居城もあり伊勢の国府が長年置かれていた。たまたま1ヶ月前に居城跡の北畠神社で薪能を見たところだった。峠を右折してすぐに小須磨山。現役の歩きやすい杣道をたどり仏来山。三峰までは今時めずらしく手入れのされた植林が続く。美杉の谷の林道を上がって来ているのだろう。三浦しをんの小説「神去なあなあ日常」の世界を歩いているようだ。美杉の山で経験したことや、林業と木への思いを込めた物語だった。出版当時美杉では、空前絶後の超ベストセラーになっていたようで、最近文庫本も出たなあ。
植林の山といっても山を越えるごとにしっかりしたアップダウンがあり歩きごたえがある。二峰に近づくにつれ美杉側が自然林となりヒメシャクラの木が目立つようになる。二峰からは御杖の林道終点にある赤い屋根の小屋が見えた。一峰を過ぎ高度を上げていくとブナの木が目立ち始める。1100m付近で水音につられ獣道を歩いていくと沢筋から水が流れており水場として使えそうだ。ブナ林をひと上りすると三峰山の山頂に着いた。倶留尊が真正面にまじかに見える。
一峰、二峰、三峰の山名が示すように三峰山は、伊勢本街道側の呼び名のようだ。歩いてきた北尾根には、学能堂山、仏来山という名前ものこされている。尾根の麓の多気谷に伊勢の国府が置かれた当時、多紀にはたくさんの寺があり北尾根が修行の場として使われ、その名残のように思った。
八丁平に移動し、一休み。眼下には飯高の谷と台高の山々が見える。風もほどよくあり、虫も来ないし気持ちいい。秋の気配を感じつつまったりとした時間をすごす。気になるほどではないが、何組か上ってきている。
[attachment=3]IMG_5858.jpg[/attachment]
帰りは新道峠から帰ろうかと思っていたが、不動滝を見たくてコースを選んだ。八丁平のはずれには神末地区の人達が建立した大日如来の石碑が立っている。大日如来は密教の最高仏で山岳信仰との関連が深い。不動滝への登山道は、木の杭が階段状に続いていて歩きやすく、沢音が近づいてくると不動滝だ。滝の落ち口横には祠があり、赤い鳥居も立っている。赤い鳥居って稲荷神社??と思いながら見に行くと、時代は新しいようだ。不動は山ノ神なので、昔は修行の場として使われたのだろう、赤い鳥居は後付のようだ。山頂部からこのあたりは神末地区の区有林になっており、三峰山は神末地区の信仰の対象になっていたのだろう。登山道近くに窯跡がいくつかあったので、植林前は明るい二次林におおわれていたようだ。
[attachment=2]IMG_5863.jpg[/attachment]
不動滝を少し歩くと林道で、下って行くと駐車地に着いた。登りに4時間、下りに1時間。整備された登山道の早さに驚いてしまう。ただ三峰山という山を味わうには北尾根はおすすめかもしれない。
[attachment=1]IMG_5872.jpg[/attachment]
帰りに神末(こうずえ)にある御杖(みつえ)神社による。伊勢本街道沿いにあるだけに927年に創建と古い。樹齢600年といわれる「上津江杉(かみつえすぎ)」が御神木となっている。この本殿の下に山ノ神が集められていると聞いてやってきた。たしかにいくつもの山ノ神が置いてあった。これは本来は神末区有林に置かれていたのだろうが、どうした訳かここに集められている。明治時代に国家神道の枠組みを無理やり作る際に、一つの郷に一つの神社しか認めなかったのを馬鹿正直に守ったてことはないよなあ・・。
【山 域】高見山地
【コース】御杖青少年旅行村P6:45---8:00小須磨峠---8:57三峰---9:32二峰---10:27三峰山11:27---12:38御杖青少年旅行村P
【メンバー】単独
先日の豪雨で藤原の坂本谷(小滝川)は土石流がおき坂本集落には避難勧告が出た。台高の木梶林道も通れない。かなり降ったからなあ。さてどうしようと思いついたのが三峰山。津市隣接する山なのだが、登ったことがない。ある程度は歩きたいので、御杖村青少年旅行村を起点に周回コースを組んでみた。
旅行村の駐車場には一番乗り。準備をしていると道路横のコンクリート塀の川で渓流釣りをしている人が糸を垂れつつポイントを探していた。こんな所で釣れるのかなと思いながら神末上村の集落に向け歩き出す。神末上村の集落のはずれまで来ると国道に向かう道と林道の分岐があり、林道側に学能堂山まで4.1kmの標識が立っている。すぐに鹿除けフェンスの門があり、チェーンをほどいて中に入り閉める。この音を聞いて、人間が来たことを察知した鹿の家族が山に逃げて行った。
軽トラがぎりぎり入れるぐらいの林道を歩き、小屋を通りすぎた所に学能堂山への標識がある。きれいに手入れされた植林の中を杣道が続いている。植林の谷筋からは水が流れ涼しげだ。谷をつめ、稜線から光が差し込んでくると小須磨峠は近い。植林の中の峠なのだが、ここだけ自然林が残され下草のはえたコバのようになっている。この峠には大蛇がいるという伝説が残っている。
[attachment=4]IMG_5852.jpg[/attachment]
小須磨峠を左折すると学能堂山を経て三多気の桜で有名な美杉町杉平に着く。学能堂山の由来は山頂付近に文殊菩薩がまつられた祠があったことによるようだ。杉平は京都と伊勢を結ぶ伊勢本街道沿いにあり、同じ多気谷には北畠氏の居城もあり伊勢の国府が長年置かれていた。たまたま1ヶ月前に居城跡の北畠神社で薪能を見たところだった。峠を右折してすぐに小須磨山。現役の歩きやすい杣道をたどり仏来山。三峰までは今時めずらしく手入れのされた植林が続く。美杉の谷の林道を上がって来ているのだろう。三浦しをんの小説「神去なあなあ日常」の世界を歩いているようだ。美杉の山で経験したことや、林業と木への思いを込めた物語だった。出版当時美杉では、空前絶後の超ベストセラーになっていたようで、最近文庫本も出たなあ。
植林の山といっても山を越えるごとにしっかりしたアップダウンがあり歩きごたえがある。二峰に近づくにつれ美杉側が自然林となりヒメシャクラの木が目立つようになる。二峰からは御杖の林道終点にある赤い屋根の小屋が見えた。一峰を過ぎ高度を上げていくとブナの木が目立ち始める。1100m付近で水音につられ獣道を歩いていくと沢筋から水が流れており水場として使えそうだ。ブナ林をひと上りすると三峰山の山頂に着いた。倶留尊が真正面にまじかに見える。
一峰、二峰、三峰の山名が示すように三峰山は、伊勢本街道側の呼び名のようだ。歩いてきた北尾根には、学能堂山、仏来山という名前ものこされている。尾根の麓の多気谷に伊勢の国府が置かれた当時、多紀にはたくさんの寺があり北尾根が修行の場として使われ、その名残のように思った。
八丁平に移動し、一休み。眼下には飯高の谷と台高の山々が見える。風もほどよくあり、虫も来ないし気持ちいい。秋の気配を感じつつまったりとした時間をすごす。気になるほどではないが、何組か上ってきている。
[attachment=3]IMG_5858.jpg[/attachment]
帰りは新道峠から帰ろうかと思っていたが、不動滝を見たくてコースを選んだ。八丁平のはずれには神末地区の人達が建立した大日如来の石碑が立っている。大日如来は密教の最高仏で山岳信仰との関連が深い。不動滝への登山道は、木の杭が階段状に続いていて歩きやすく、沢音が近づいてくると不動滝だ。滝の落ち口横には祠があり、赤い鳥居も立っている。赤い鳥居って稲荷神社??と思いながら見に行くと、時代は新しいようだ。不動は山ノ神なので、昔は修行の場として使われたのだろう、赤い鳥居は後付のようだ。山頂部からこのあたりは神末地区の区有林になっており、三峰山は神末地区の信仰の対象になっていたのだろう。登山道近くに窯跡がいくつかあったので、植林前は明るい二次林におおわれていたようだ。
[attachment=2]IMG_5863.jpg[/attachment]
不動滝を少し歩くと林道で、下って行くと駐車地に着いた。登りに4時間、下りに1時間。整備された登山道の早さに驚いてしまう。ただ三峰山という山を味わうには北尾根はおすすめかもしれない。
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帰りに神末(こうずえ)にある御杖(みつえ)神社による。伊勢本街道沿いにあるだけに927年に創建と古い。樹齢600年といわれる「上津江杉(かみつえすぎ)」が御神木となっている。この本殿の下に山ノ神が集められていると聞いてやってきた。たしかにいくつもの山ノ神が置いてあった。これは本来は神末区有林に置かれていたのだろうが、どうした訳かここに集められている。明治時代に国家神道の枠組みを無理やり作る際に、一つの郷に一つの神社しか認めなかったのを馬鹿正直に守ったてことはないよなあ・・。
【日 付】2012年9月22日(土)