【奥美濃】粕川竹屋谷からブンゲン、北谷下降
Posted: 2012年9月04日(火) 22:57
【日 付】2012年9月2日(日)
【山 域】奥美濃 ブンゲン周辺
【天 候】晴れ
【メンバー】ふ~さん、山日和
【コース】竹屋谷出合6:54---8:15二俣---11:18ブンゲン12:22---14:19双門の滝---15:19駐車地
待ち合わせの春日もりもり村に、ムラムラ・メラメラと燃え上がるふ~さんが到着した。
早速入渓点へ向かう。粕川西谷の竹屋谷を訪れるのは7年振り3回目だ。
前回は林道が延びてどこを走っているのかわからず、かなり下の方から入溪して林道の橋を土管くぐりで抜けたもので
ある。今回はちゃんと学習しているはずだったが、出合を見落として林道終点まで行ってしまった。林道がどこまで続い
ているか確かめられただけでも良しとしよう。
[attachment=5]P1130352_2_1.JPG[/attachment]
橋の袂から入渓。しばらくは何も無いないだけならまだしも、やたらヤブっぽく鬱陶しい渓相が続く。
こんな面白くない谷だったかと自信を失いかけたところで、よく覚えているナメが登場してひと安心である。
ここからはこれまでが何だったんだと言うくらいスッキリとした谷に変わり、次々と小滝やナメが出迎えてくれる。
そしていよいよ核心部の登場だ。まずはワイドに広がる多段10m滝。ふ~さんが右から斜上を狙うも上部水流際のホ
ールドが乏しいようでチェンジ。なんとか慎重に登り切ってスリングを出す。最後は左の大岩を力技で抜けて滝をクリア。
続く似たような印象の2段滝は下段を右から巻いて、上段の瀑水を浴びて水ごりの修行と洒落込む。滝の落ち口には形
のいいトチが見下ろすように立っていて雰囲気のある場所だ。
[attachment=4]P1130379_1.JPG[/attachment]
ミニゴルジュを突破すると二俣。本流の左俣は多段の滝が続いている。右俣も兔夢さんのレポによると面白いらしい。
3段12mほどの斜瀑が現われた。思わず歓声が上がる。下2段は気持ちよく登っていくが、最上段はヌメって手が無く左
の壁際を立ち木にスリングでセルフビレイを取りながらジリジリと抜けた。ここで初めてロープを出してふ~さんが続く。
なかなか面白いところだ。次から次へと滝の応接にいとまがなく、退屈するヒマがない。
そしていよいよ竹屋谷のハイライトのひとつ。50mも続くトユ状の滝のお出ましである。
狭くて湿ったところの好きなふ~さんが突っ込んで行った。ひたすら水流の中を突き進み、岩の間に体をねじ込んで人間
チョックストンと化している。ゴリゴリと滝頭に立つと、今度は延々続くナメ床だ。嬉々として歩を進める。
[attachment=0]P1130453_1.JPG[/attachment]
コケに覆われた3mほどの滝は突破できず、少し戻って右岸からトラバース。落ち口にたったところでスリングがないの
に気が付いた。どうやらさっき現在地確認のためにザックを降ろした時に置き忘れたようだ。長い間愛用していたスリング
だけに惜しいが、取りに戻る気力もなくあきらめて前進。
竹屋谷の最後を飾る15mの斜瀑は階段状を直登し、落ち口へは水を浴びて這い上がる。実に楽しい。
[attachment=1]P1130482_1.JPG[/attachment]
この滝を最後に渓相は一転して穏やかな平流となる。鈴鹿の仏谷源流にも通じるような落差のない流れが蛇行しなが
ら続いた。
「山さん、これ見て。」ふ~さんが後ろで叫んでいる。戻ってみると水晶のようだがずいぶん透明度が高く、見たことの無い
ような石がふ~さんの手の上に載っていた。「これは高価な石かも。」
重いので迷いながらもふ~さんのザックに収まったが、鑑定結果が楽しみだ。
谷は音はすれども水の姿は見えぬ伏流となった。少々左に振り過ぎてブンゲン北ピークから派生する尾根に乗り、余計
なヤブコギをする羽目に。谷を忠実に詰めればほとんどヤブ無しだ。
最後はプチヤブコギで北ピークに立った。ここからはきれいに刈り開かれた登山道だ。ブンゲンのピークから話し声が聞こ
えている。
ブンゲンまでは一投足。2人組がくつろいでいる山頂に到着した。ヘルメットをぶら下げているのを見て「岩登りですか?」
と聞かれたが、登るような岩はこの辺には見当たらない。
「沢ですわ。」と言うと「2級ぐらいですか?」とわかったようなわからんような質問を受ける。
「鈴鹿の沢と同じくらいですか?」と言われても、どの沢と同じなのか答えようがないのだ。
2人組が去った山頂は貸切りである。このくそ暑いのにこんな低山に登るヤツはおらんやろと思ったが、さっきのパーテ
ィーはまさにそれだった。
まだ日差しが強くなく、風もそよそよと吹いているのでだいぶマシだ。やや霞みがちながらも天狗や黒津、蕎麦粒、小津
権現、花房、貝月、虎子、伊吹といった奥美濃南部のおなじみの山々が並ぶ。
1本のビールを分けて素晴らしき奥美濃に乾杯だ。
この山ではチンタラ登山道を下るという芸当ができない。沢を下るという選択肢しかないので、1本西側の北谷を下ると
いうのが定番の周回コースである。
北ピークとの鞍部からササヤブに突入すると20mほどでヤブが切れて歩きやすくなった。これは滋賀県側の大長谷と
同じような印象だ。
荒れた登山道という感じの谷筋は滝もなく歩きやすい。しかしこれがいつまでも続くはずはなく、お約束のナメが現われ
期待感が高まる。この北谷はナメ滝が多く、悪くはないのだがいかんせんヤブが被っている部分が多過ぎる。
ロープを出すこともなく、巻いたり滑ったりでぐんぐん下って行く。
途中、岩がトンネル状になった「胎内くぐり」が3ヵ所ほど現われたりして退屈はしない。
[attachment=3]P1130515_1.JPG[/attachment]
ヤブのないナメが続いた。いよいよ来たか。北谷のハイライト、双門の滝の登場である。
上から見ると15mほどのナメ滝だ。右から入る支流にも滝が掛っているがここからは見えない。ふ~さんのロープと繋い
で40mとし、立ち木をピンにして懸垂下降に取り掛かった。傾斜が緩いので楽勝だ。
懸垂を終えて振り返ると、左右から同じようなナメ滝が流れ込む合流点に立っていることがわかる。素晴らしい景観だ。
続いて降りてきたふ~さんも、このなんとも言えない景色に感嘆しきりである。この滝を見るだけでも北谷に来る価値が
あるというものだ。
[attachment=2]P1130536_1.JPG[/attachment]
ここから下流の北谷は、上部のヤブっぽさのうっ憤を晴らすようにスッキリした渓相の中に滝を連続させ見ごたえがある。
委細構わず水流沿いに下るので、今度はお尻がドボドボ状態である。10m、5m、3m、20mのナメと、巻きを交えながら
下ると左岸にピンクのテープがあった。ここは見覚えがある。ここから左岸の台地に上がって山裾を巻いて行けば林道に
出られたはずだ。少し上がるとしっかりした踏み跡があり、楽々と林道に達することができた。
下から軽トラが上がってきて我々の前でストップ。漁協の関係者らしく、禁漁になっているこの流域の密漁を監視してい
るようだ。どう見ても釣り師には見えない我々に警戒の色もなく、しばし歓談。いやあ、ご苦労さまです。
ここから5分も歩けば竹屋谷出合。さらに5分で駐車に帰着である。
ひとりだと安易に流れてしまう沢も今日はふ~さんのおかげで積極的に攻めることができた。
夏の終わりを感じさせる一日を楽しませてくれた沢とパートナーに感謝。
山日和
【山 域】奥美濃 ブンゲン周辺
【天 候】晴れ
【メンバー】ふ~さん、山日和
【コース】竹屋谷出合6:54---8:15二俣---11:18ブンゲン12:22---14:19双門の滝---15:19駐車地
待ち合わせの春日もりもり村に、ムラムラ・メラメラと燃え上がるふ~さんが到着した。
早速入渓点へ向かう。粕川西谷の竹屋谷を訪れるのは7年振り3回目だ。
前回は林道が延びてどこを走っているのかわからず、かなり下の方から入溪して林道の橋を土管くぐりで抜けたもので
ある。今回はちゃんと学習しているはずだったが、出合を見落として林道終点まで行ってしまった。林道がどこまで続い
ているか確かめられただけでも良しとしよう。
[attachment=5]P1130352_2_1.JPG[/attachment]
橋の袂から入渓。しばらくは何も無いないだけならまだしも、やたらヤブっぽく鬱陶しい渓相が続く。
こんな面白くない谷だったかと自信を失いかけたところで、よく覚えているナメが登場してひと安心である。
ここからはこれまでが何だったんだと言うくらいスッキリとした谷に変わり、次々と小滝やナメが出迎えてくれる。
そしていよいよ核心部の登場だ。まずはワイドに広がる多段10m滝。ふ~さんが右から斜上を狙うも上部水流際のホ
ールドが乏しいようでチェンジ。なんとか慎重に登り切ってスリングを出す。最後は左の大岩を力技で抜けて滝をクリア。
続く似たような印象の2段滝は下段を右から巻いて、上段の瀑水を浴びて水ごりの修行と洒落込む。滝の落ち口には形
のいいトチが見下ろすように立っていて雰囲気のある場所だ。
[attachment=4]P1130379_1.JPG[/attachment]
ミニゴルジュを突破すると二俣。本流の左俣は多段の滝が続いている。右俣も兔夢さんのレポによると面白いらしい。
3段12mほどの斜瀑が現われた。思わず歓声が上がる。下2段は気持ちよく登っていくが、最上段はヌメって手が無く左
の壁際を立ち木にスリングでセルフビレイを取りながらジリジリと抜けた。ここで初めてロープを出してふ~さんが続く。
なかなか面白いところだ。次から次へと滝の応接にいとまがなく、退屈するヒマがない。
そしていよいよ竹屋谷のハイライトのひとつ。50mも続くトユ状の滝のお出ましである。
狭くて湿ったところの好きなふ~さんが突っ込んで行った。ひたすら水流の中を突き進み、岩の間に体をねじ込んで人間
チョックストンと化している。ゴリゴリと滝頭に立つと、今度は延々続くナメ床だ。嬉々として歩を進める。
[attachment=0]P1130453_1.JPG[/attachment]
コケに覆われた3mほどの滝は突破できず、少し戻って右岸からトラバース。落ち口にたったところでスリングがないの
に気が付いた。どうやらさっき現在地確認のためにザックを降ろした時に置き忘れたようだ。長い間愛用していたスリング
だけに惜しいが、取りに戻る気力もなくあきらめて前進。
竹屋谷の最後を飾る15mの斜瀑は階段状を直登し、落ち口へは水を浴びて這い上がる。実に楽しい。
[attachment=1]P1130482_1.JPG[/attachment]
この滝を最後に渓相は一転して穏やかな平流となる。鈴鹿の仏谷源流にも通じるような落差のない流れが蛇行しなが
ら続いた。
「山さん、これ見て。」ふ~さんが後ろで叫んでいる。戻ってみると水晶のようだがずいぶん透明度が高く、見たことの無い
ような石がふ~さんの手の上に載っていた。「これは高価な石かも。」
重いので迷いながらもふ~さんのザックに収まったが、鑑定結果が楽しみだ。
谷は音はすれども水の姿は見えぬ伏流となった。少々左に振り過ぎてブンゲン北ピークから派生する尾根に乗り、余計
なヤブコギをする羽目に。谷を忠実に詰めればほとんどヤブ無しだ。
最後はプチヤブコギで北ピークに立った。ここからはきれいに刈り開かれた登山道だ。ブンゲンのピークから話し声が聞こ
えている。
ブンゲンまでは一投足。2人組がくつろいでいる山頂に到着した。ヘルメットをぶら下げているのを見て「岩登りですか?」
と聞かれたが、登るような岩はこの辺には見当たらない。
「沢ですわ。」と言うと「2級ぐらいですか?」とわかったようなわからんような質問を受ける。
「鈴鹿の沢と同じくらいですか?」と言われても、どの沢と同じなのか答えようがないのだ。
2人組が去った山頂は貸切りである。このくそ暑いのにこんな低山に登るヤツはおらんやろと思ったが、さっきのパーテ
ィーはまさにそれだった。
まだ日差しが強くなく、風もそよそよと吹いているのでだいぶマシだ。やや霞みがちながらも天狗や黒津、蕎麦粒、小津
権現、花房、貝月、虎子、伊吹といった奥美濃南部のおなじみの山々が並ぶ。
1本のビールを分けて素晴らしき奥美濃に乾杯だ。
この山ではチンタラ登山道を下るという芸当ができない。沢を下るという選択肢しかないので、1本西側の北谷を下ると
いうのが定番の周回コースである。
北ピークとの鞍部からササヤブに突入すると20mほどでヤブが切れて歩きやすくなった。これは滋賀県側の大長谷と
同じような印象だ。
荒れた登山道という感じの谷筋は滝もなく歩きやすい。しかしこれがいつまでも続くはずはなく、お約束のナメが現われ
期待感が高まる。この北谷はナメ滝が多く、悪くはないのだがいかんせんヤブが被っている部分が多過ぎる。
ロープを出すこともなく、巻いたり滑ったりでぐんぐん下って行く。
途中、岩がトンネル状になった「胎内くぐり」が3ヵ所ほど現われたりして退屈はしない。
[attachment=3]P1130515_1.JPG[/attachment]
ヤブのないナメが続いた。いよいよ来たか。北谷のハイライト、双門の滝の登場である。
上から見ると15mほどのナメ滝だ。右から入る支流にも滝が掛っているがここからは見えない。ふ~さんのロープと繋い
で40mとし、立ち木をピンにして懸垂下降に取り掛かった。傾斜が緩いので楽勝だ。
懸垂を終えて振り返ると、左右から同じようなナメ滝が流れ込む合流点に立っていることがわかる。素晴らしい景観だ。
続いて降りてきたふ~さんも、このなんとも言えない景色に感嘆しきりである。この滝を見るだけでも北谷に来る価値が
あるというものだ。
[attachment=2]P1130536_1.JPG[/attachment]
ここから下流の北谷は、上部のヤブっぽさのうっ憤を晴らすようにスッキリした渓相の中に滝を連続させ見ごたえがある。
委細構わず水流沿いに下るので、今度はお尻がドボドボ状態である。10m、5m、3m、20mのナメと、巻きを交えながら
下ると左岸にピンクのテープがあった。ここは見覚えがある。ここから左岸の台地に上がって山裾を巻いて行けば林道に
出られたはずだ。少し上がるとしっかりした踏み跡があり、楽々と林道に達することができた。
下から軽トラが上がってきて我々の前でストップ。漁協の関係者らしく、禁漁になっているこの流域の密漁を監視してい
るようだ。どう見ても釣り師には見えない我々に警戒の色もなく、しばし歓談。いやあ、ご苦労さまです。
ここから5分も歩けば竹屋谷出合。さらに5分で駐車に帰着である。
ひとりだと安易に流れてしまう沢も今日はふ~さんのおかげで積極的に攻めることができた。
夏の終わりを感じさせる一日を楽しませてくれた沢とパートナーに感謝。
山日和
来週行く者にとっては参考になります…っていうか今度で4度目、前回行ったのは一昨年、と実は今回訪れるのはなんだかなあの感じなのですが…