【深南】 小無間(2150m)中無間(2109m)大無間(2329m)前無間(2300m)
Posted: 2012年7月07日(土) 20:48
【日 時】 6月23日(土)
【地 図】 http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.html ... 5946771026
【同行者】 単独
【天 候】 曇り
【ルート】 諏訪神社(6:12)~小無間避難小屋(8:32/44)~小無間山(10:39/59)~中無間山(11:33)~大無間山(12:40)~前無間山(12:54/13:07)~大無間山(13:19/40)~小無間山(14:55/15:02)~小無間避難小屋(16:28/43)~諏訪神社(17:49)
たまには山行を華麗にキメてみたいのだが、無念にも朝からゲロゲロである。大体からして自ら運転する車に酔うというのが情けない。睡眠不足も手伝ってか、高速を降りてから、夜のぐにぐに道に早くもグロッキーならぬ、ゲロッキーである。
しばらく車のシートを倒して復調を期すが、このコースは長丁場なので遅出は感心しない。のろのろと準備を進めて諏訪神社の参門をくぐる。一歩ごとに腹がむかむかしてくる。
第二鳥居から登山届のポストを通過する。そこかしこに台風4号の爪痕。山道は水路の跡だし、折り取られた枝や吹き飛ばされた木の葉がおびただしい。台風一過、ヒグラシが夏本番に向けてウォーミングアップに夢中である。倒壊した作業小屋がある。アオバトの鳴き声を聞きながら雷段を黙々と歩く。
小無間避難小屋前の扉には、ちぎれた葉っぱが一杯張り付いてる。一旦鞍部に降り立ってから岩っぽい尾根を登り返すが、さっそく南白山で痛めた膝の皿がうずき始めた。ペースを落とす言い訳には好都合かも。小ピークから下ると固定ロープがある。
ガスに巻かれ始める。あたりは深山のおもむきを呈し始める。視界がきかないので、余興と言えば登山道脇のシロヤシオの花がらと、ミソサザイやキビタキ、ジュウイチたちの競演という演目である。
それにしても強烈なのはジュウイチの選挙演説だ。奴をようやく振り切って、その一辺倒な声が遠のいたかと思ううち、再び行く手にジュウイチの声が迫るから参る。同じ個体にストーカーされているわけではなかろうが、強迫神経症患者の気分がよくわかる。
鋸歯を順に辿る。P3からP1へ。ガレ縁を通過。イワウチワに和みながら歩くが、やがて右手に強烈なガレが牙をむいた。地図で見るよりガレは明らかに進行しており、登山道は左手のガレにも容赦なく浸食されて、きわどい浮き石の馬の背になっている。台風の影響下で崩落が進んだ可能性も高いなぁ。
ここを通過すると再び深山の、のんびり歩きに転じる。ツツドリの鳴き声を伴奏にコルリの軽快なさえずりを聞くうち、小無間山の山頂に立った。
山頂を後にすると唐松ナギの上端に飛び出す。吹き上げる風が肌寒い。このあたりから素晴らしいイワカガミの回廊だ。ダケカンバの古木もある。散策気分で歩くうち中無間山の山頂へ。
ここはまだまだ通過点だ。ルートは直角にターンする。大無間山へは、ゆるく鞍部に下ってから再びゆるやかに登り詰めていく。見事な森だ。朽ちゆく古株にはみずみずしい萌芽が木漏れ日に輝いている。
ウソやホトトギスの声を聞くうち、展望地に立つが、湧き立つ雲に光岳方面の遠望がきかないのが悔しい。だが、それを補ってあまりある原生林と言うべきであろう。大無間山の山頂方面を確かめて先を急ぐ。「三方嶺を経て大タル沢・樺沢へ」の登山道が合流してくる。そうこうするうち、待望の小広い大無間山頂である。
一人万歳(注;決して漫才ではない)して、そそくさと次の目標を目指す。いざ、前無間山へ。展望は望めないにせよ、風イラズへの偵察にもなるだろう。
苔むした倒木を越えて日本庭園の森を下り、キレット状に降りて登り返せばナギの迫る前無間山だ。ガスの山頂に不思議な満足感を覚えるから病気っぽい。
大無間山にとんぼ帰り。ご満悦の表情でパンをほおばっていると、単独の登山者が現われた。いかにもベテランの猛者という風体だ。彼は地元の方で、何とこれが七度目の大無間山だという。
一足お先にご無礼する。雨が降り始めた。寸又左岸林道への道に入らないようにして下山路を選ぶ。唐松ナギで涼風を入れ、小無間山で休憩するうち、先ほどのベテラン猛者氏が再び登場した。
この先、前後しながらの下山になるが、両側がガレにそぎ落ちた浮き石の馬の背が鬼門だ。先に発った彼が難所を通過する際の、ガラガラと地獄に堕ちていくような落石の音が虚空に響き渡る。その絶望的な音は、かなり離れた後続の私の耳にも届くからたまらない。
ガスに巻かれたガレ縁は視界がきかないだけに気味が悪い。おまけにこの雨だ。スリップには命取りだ。慎重に通過する。浮き石が全部落ち切るまでは難所であり続けるのだろうか。
辛抱強く鋸歯を辿り直して小無間避難小屋へ。小屋の中がにぎやかだ。中を覗いてみる。明日の登頂を期して大宴会になだれ込まんとするパーティーの姿。挨拶して小屋を後にする。
三角点広場には、ここにも明日の登頂を目指すソロテントが二張り。テントのカップル二人と、例のベテラン猛者氏が情報交換の真っ最中。私も加わって談笑する。
雨も止んだ。ここからの帰路は、ベテラン猛者氏から山の情報をもらいながらの足早の下山。諏訪神社に着く頃には、心地よい疲労感に包まれた(=へろへろってことね(^_^;)。
彼の車は私の隣だった。って言うか、この登山口からの登山者は我々二人だけだった。隣同士の車でそれぞれ着替えながら、言葉少なに互いの労をねぎらう。
同じ山を歩いた者同士の感慨が、言葉を通さなくてもしみじみと伝わってくる。
ふ~さん
【地 図】 http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.html ... 5946771026
【同行者】 単独
【天 候】 曇り
【ルート】 諏訪神社(6:12)~小無間避難小屋(8:32/44)~小無間山(10:39/59)~中無間山(11:33)~大無間山(12:40)~前無間山(12:54/13:07)~大無間山(13:19/40)~小無間山(14:55/15:02)~小無間避難小屋(16:28/43)~諏訪神社(17:49)
たまには山行を華麗にキメてみたいのだが、無念にも朝からゲロゲロである。大体からして自ら運転する車に酔うというのが情けない。睡眠不足も手伝ってか、高速を降りてから、夜のぐにぐに道に早くもグロッキーならぬ、ゲロッキーである。
しばらく車のシートを倒して復調を期すが、このコースは長丁場なので遅出は感心しない。のろのろと準備を進めて諏訪神社の参門をくぐる。一歩ごとに腹がむかむかしてくる。
第二鳥居から登山届のポストを通過する。そこかしこに台風4号の爪痕。山道は水路の跡だし、折り取られた枝や吹き飛ばされた木の葉がおびただしい。台風一過、ヒグラシが夏本番に向けてウォーミングアップに夢中である。倒壊した作業小屋がある。アオバトの鳴き声を聞きながら雷段を黙々と歩く。
小無間避難小屋前の扉には、ちぎれた葉っぱが一杯張り付いてる。一旦鞍部に降り立ってから岩っぽい尾根を登り返すが、さっそく南白山で痛めた膝の皿がうずき始めた。ペースを落とす言い訳には好都合かも。小ピークから下ると固定ロープがある。
ガスに巻かれ始める。あたりは深山のおもむきを呈し始める。視界がきかないので、余興と言えば登山道脇のシロヤシオの花がらと、ミソサザイやキビタキ、ジュウイチたちの競演という演目である。
それにしても強烈なのはジュウイチの選挙演説だ。奴をようやく振り切って、その一辺倒な声が遠のいたかと思ううち、再び行く手にジュウイチの声が迫るから参る。同じ個体にストーカーされているわけではなかろうが、強迫神経症患者の気分がよくわかる。
鋸歯を順に辿る。P3からP1へ。ガレ縁を通過。イワウチワに和みながら歩くが、やがて右手に強烈なガレが牙をむいた。地図で見るよりガレは明らかに進行しており、登山道は左手のガレにも容赦なく浸食されて、きわどい浮き石の馬の背になっている。台風の影響下で崩落が進んだ可能性も高いなぁ。
ここを通過すると再び深山の、のんびり歩きに転じる。ツツドリの鳴き声を伴奏にコルリの軽快なさえずりを聞くうち、小無間山の山頂に立った。
山頂を後にすると唐松ナギの上端に飛び出す。吹き上げる風が肌寒い。このあたりから素晴らしいイワカガミの回廊だ。ダケカンバの古木もある。散策気分で歩くうち中無間山の山頂へ。
ここはまだまだ通過点だ。ルートは直角にターンする。大無間山へは、ゆるく鞍部に下ってから再びゆるやかに登り詰めていく。見事な森だ。朽ちゆく古株にはみずみずしい萌芽が木漏れ日に輝いている。
ウソやホトトギスの声を聞くうち、展望地に立つが、湧き立つ雲に光岳方面の遠望がきかないのが悔しい。だが、それを補ってあまりある原生林と言うべきであろう。大無間山の山頂方面を確かめて先を急ぐ。「三方嶺を経て大タル沢・樺沢へ」の登山道が合流してくる。そうこうするうち、待望の小広い大無間山頂である。
一人万歳(注;決して漫才ではない)して、そそくさと次の目標を目指す。いざ、前無間山へ。展望は望めないにせよ、風イラズへの偵察にもなるだろう。
苔むした倒木を越えて日本庭園の森を下り、キレット状に降りて登り返せばナギの迫る前無間山だ。ガスの山頂に不思議な満足感を覚えるから病気っぽい。
大無間山にとんぼ帰り。ご満悦の表情でパンをほおばっていると、単独の登山者が現われた。いかにもベテランの猛者という風体だ。彼は地元の方で、何とこれが七度目の大無間山だという。
一足お先にご無礼する。雨が降り始めた。寸又左岸林道への道に入らないようにして下山路を選ぶ。唐松ナギで涼風を入れ、小無間山で休憩するうち、先ほどのベテラン猛者氏が再び登場した。
この先、前後しながらの下山になるが、両側がガレにそぎ落ちた浮き石の馬の背が鬼門だ。先に発った彼が難所を通過する際の、ガラガラと地獄に堕ちていくような落石の音が虚空に響き渡る。その絶望的な音は、かなり離れた後続の私の耳にも届くからたまらない。
ガスに巻かれたガレ縁は視界がきかないだけに気味が悪い。おまけにこの雨だ。スリップには命取りだ。慎重に通過する。浮き石が全部落ち切るまでは難所であり続けるのだろうか。
辛抱強く鋸歯を辿り直して小無間避難小屋へ。小屋の中がにぎやかだ。中を覗いてみる。明日の登頂を期して大宴会になだれ込まんとするパーティーの姿。挨拶して小屋を後にする。
三角点広場には、ここにも明日の登頂を目指すソロテントが二張り。テントのカップル二人と、例のベテラン猛者氏が情報交換の真っ最中。私も加わって談笑する。
雨も止んだ。ここからの帰路は、ベテラン猛者氏から山の情報をもらいながらの足早の下山。諏訪神社に着く頃には、心地よい疲労感に包まれた(=へろへろってことね(^_^;)。
彼の車は私の隣だった。って言うか、この登山口からの登山者は我々二人だけだった。隣同士の車でそれぞれ着替えながら、言葉少なに互いの労をねぎらう。
同じ山を歩いた者同士の感慨が、言葉を通さなくてもしみじみと伝わってくる。
ふ~さん
たまには山行を華麗にキメてみたいのだが、無念にも朝からゲロゲロである。大体からして自ら運転する車に酔うというのが情けない。睡眠不足も手伝ってか、高速を降りてから、夜のぐにぐに道に早くもグロッキーならぬ、ゲロッキーである。