【大峰】黒谷の頭から池郷川源流、天狗山

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山日和
記事: 3847
登録日時: 2011年2月20日(日) 10:12
お住まい: 大阪府箕面市

【大峰】黒谷の頭から池郷川源流、天狗山

投稿記事 by 山日和 »

【日 付】2011年11月12日(土)
【山 域】大峰南部 前鬼周辺
【天 候】晴れ
【コース】前鬼林道ゲート7:15---7:31取付き---8:41 P1105m南西---9:24黒谷の頭---10:09小池宿跡10:39---
     12:19天狗山13:48---14:13 P1472m---14:55 P1224m15:13---15:57前鬼小仲坊---16:22ゲート

 前鬼へ来るのは10年振りだ。前鬼川林道は凄まじい被害をもたらした台風にも関わらず、崩落箇所もなさそうで健在だった。
ゲート手前の駐車場に止めて歩き出す。黒谷を吊橋で渡る旧道は通行止め。最近は使われていないようだ。
林道を15分ほど歩いたところで左側斜面に取り付いた。大きなトチの木が目印ということだったが、今はすぐ手前の谷の崩壊斜面
の方が目立つ。ほとんど意味のないロープなどもぶら下がっており、少し上がると杣道に導かれた。
植林はすぐに終わり、伐採跡の潅木帯の急登が続く。杣道はあるようなないような状態だが、歩く場所を見つけるのに苦労はない。
 しかし久し振りの晴天の週末だというのに体調は最悪だ。下腹部に違和感があり、圧迫した姿勢になると、痛いとまで行かない
嫌な感じがして気持ち悪い。それにこの涼しさの割に異常なほど汗が出る。これは上までも行けないかもしれないと弱気の虫が出
始めた。

 とにかくゆっくり、ゆっくりだけを心掛けて足を運ぶ。意外に早くP1105m南西の尾根に乗った。
伐採跡のここは展望抜群、孔雀岳・釈迦ヶ岳・大日岳と並ぶ山並みは壮観だ。孔雀岳の山腹には五百羅漢と呼ばれる岩塔群が
立ち並び、その威容に目を瞠る。東には雲海の上に台高南部の山々が連綿と連なる。

[attachment=4]P1030701_1.JPG[/attachment]
 そして手前の鬱蒼とした樹林の中にポッカリと開いた空間。前鬼に1軒だけ残る宿坊の小仲坊だ。1300年以上前、円の行者が
大峰山を開いた際にその弟子夫婦がここ前鬼に住みつき、その5人の子、五鬼熊(行者坊)、五鬼童(不動坊)、五鬼上(中之坊)、
五鬼助(小仲坊)、五鬼継(森本坊)がそれぞれ館を構えて修験道の聖地として護ってきたが、今では五鬼助(ごきじょ)の末裔だけ
が今も住み、修験者や登山者に宿を提供している。

 この眺めに一気に元気を取り戻した。1333.4mの黒谷の頭(三角点名黒谷峠)を目指す。
崩れ落ちたシカ除けネットが植林の名残りを示している。ヒメシャラの若木の林を抜けて進むと、次第にブナが目立つようになって
きた。尾根上は自由に歩ける状態だ。

[attachment=3]P1030724_1.JPG[/attachment]
 針葉樹主体のこんもりした森が近付くと黒谷の頭の山頂に到着だ。東西に細長い山頂部は西寄りに落ち着けるブナの台地があ
る。南側斜面には紅葉がまだ残り、眩いばかりの日差しに照らされてキラキラと光っていた。
三角点があるはずだが見つからない。こんなヤブ無しの山頂なのにどうしたことか。三角点マニアではないから別にいいのだが、
なんとなく消化不良感が残る。
 さて、次は池郷川源流へ向けて350mの下降である。そこから大峰南奥駈道へは550m登り返さねばならない。あまり賢い人間の
やることではなさそうだが、本当に面白いことは一見バカみたいなことの中にこそあるのだ。
1208m標高点を経由して西へ伸びる尾根を辿る。こちらもヤブ無しの疎林が続いた。30分余りで最後の急斜面を駈け下れば池郷
川源流部の小池宿跡に下り立った。
名にし負う6級のゴルジュが下流にあることを想像もできない、伸びやかで穏やかな流れと川辺に広がる疎林の台地があった。
実にいいところだ。下から遡行してくれば、ここで泊っていけと言わんばかりの泊適地である。大峰主稜の反対側にある滝川赤井
谷と似た感じだ。この谷の遡行も何年も前から懸案のまま残されている。来年こそは来よう。
ここにはかつて作業場があったのか、錆びたドラム缶が半分土に埋もれて転がっていた。

[attachment=2]P1030752_1.JPG[/attachment]
 いよいよ天狗山への登り返しだ。バテないようにのんびり行こう。川岸から見上げる尾根も実にいい雰囲気だ。このあたりは一部
太い木があるものの、大半は細い木々で構成されている。鈴鹿同様、一度伐採を受けた後の二次林なのだろう。ブナ、ヒメシャラ、
ツガ(モミ?)、ミズナラ等の混生する疎林は下生えもなく実に快適である。
Ca1180m付近の台地はどんな景観を見せてくれるのか楽しみにしていたが、意外に平凡だった。

 傾斜が増してくると樹林が切れ、ササ原の中に潅木が混じる斜面となった。真っ青な空の下に立ち枯れの白木のコントラストが何
とも言えない。
左手には地蔵岳から天狗山への稜線が近付いてきた。こちらも魅力的な佇まいを見せ、割愛したことをちょっぴり後悔するが、今朝
の体調ではやむを得まい。

[attachment=1]P1030800_1.JPG[/attachment]
 青空とササ原の割合が逆転すると、そこに天狗山の山頂があった。大峰の南奥駈道と呼ばれる太古の辻以南の大峰主稜は初め
てである。その内にと先延ばししている間に北方の山へ足繁く通うようになり、足が遠のいてしまったのだ。
天狗山の山頂は遮るもののない展望に恵まれている。これは予想外だった。三角点のそばにシートを敷いてランチの準備だ。
ここで左足が攣ってしまった。それも太ももの外側と内側同時だ。急いで秘薬を飲む。食事が終わる寸前に今度は右足が襲われた。
これが強烈に痛い。秘薬をさらに一服追加して水分も補給したがなかなか治まらなかった。こんなひどい攣りは久し振りだ。
痛みも和らいだところでシートにひっくり返って目を瞑った。20分ばかり熟睡したようだ。

[attachment=0]P1030818_1.JPG[/attachment]
 たっぷり1時間半休んで下山に掛かる。今日の下山路は登りもなく、前鬼まで距離も短いので気が楽である。
次のピークの石楠花岳は名は体を表すという言葉通り、シャクナゲのトンネルをくぐって登山道が付けられている。5月に来ればさぞ
美しいことだろう。
 登山道が山頂を迂回する1472mピークで主稜を離れる。ここから黒谷の頭へ続く尾根を辿り、1224mピークの先で前鬼に向かって
左折するというのが下山ルートだ。
 この尾根もシャクナゲが多い。今日の天狗山までのルートに比べると尾根芯は潅木が多く、ルート取りに気を遣わされる。
しかしいつの間にか黄色のテープが頻繁に現われて導いてくれた。ところが調子良く付いて行くと明らかに池郷川の源流の方に下り
始めた。左を見れば尾根がある。戻って尾根に復帰。こちらにも同じテープがあった。これはどういう意図のマーキングなのだろう。
安易にテープに釣られたことに反省する。

 尾根の右寄りをトラバース気味に進む。特別良くもないが悪くはない林相だ。
右下50mばかりのところに流れが見えた。池郷川源流部だ。こういう場面を見ると、つい駆け下りたい衝動に駆られてしまう。
1224mピークから北東へダイレクトに下る選択肢もあったが、続く稜線の雰囲気の良さにそのまま尾根を進むと、前鬼へ続く隣の尾
根の分岐が地形図では表われない小広いピークになっており、ここも実に落ち着きのある疎林が広がっていた。北には孔雀岳と釈
迦ヶ岳が正面に望むことができる展望の広場となっていた。
 ここで黒谷の頭へ続く主尾根と分かれて北東尾根に入る。伐採時の搬出場となっていたのだろう、立ち枯れた木にはワイヤーが
巻きつけられ、尾根上にはそこここにワイヤーが散乱している。
なぜかこの尾根に入った途端に、今までとは違う赤やピンクのテープが百花繚乱となった。おまけに木にペンキで赤丸まで書いてあ
る。尾根下りは外さないよう細心の注意が必要だが、これでは外しようがない。小仲坊のワンコの鳴き声が聞こえてきた。
最後は左にトラバースして小谷へ下り立つ。ここは小仲坊の水源地となっているようで、黒いホースが延々と引かれていた。
ホースの横には道がある。小谷を渡って続く道を辿り、もう1本谷を渡ると小仲坊のすぐ裏手に飛び出した。
後はチンタラと舗装林道を戻るだけだ。

 10数年前、厳冬期に洞吹氏と釈迦を目指した帰り道、足首が逆に曲がるひどい捻挫をしたことを思い出す。あの時は辛うじて自力
で歩くことができて助かったが、それからひと月の間休養を余儀なくされたものだ。

 山を始めた40年前からいろんな思い出の詰まる大峰の山々。これからもたまには訪れてみよう。
ここには他の山とはまったく違う「気」のようなものが感じられるのだ。

                               山日和
添付ファイル
大峰深南部の山々
大峰深南部の山々
P1030800_1.JPG
P1030752_1.JPG
P1030724_1.JPG
P1030701_1.JPG
バーチャリ
記事: 547
登録日時: 2011年3月12日(土) 20:58

Re: 【大峰】黒谷の頭から池郷川源流、天狗山

投稿記事 by バーチャリ »

山日和さん 今晩は

大峰奥駈道の天狗岳行かれたのですね。
奈良県の山を購入してから般若岳~天狗岳の稜線を歩きたくてチェクしていた所です。
車2台で前鬼~持経ノ宿をもくろんでいましたが

大峰深南部の山々の画像
稜線のいい雰囲気が出ていますね。

最後に
>山を始めた40年前からいろんな思い出の詰まる大峰の山々。これからもたまには訪れてみよう。
ここには他の山とはまったく違う「気」のようなものが感じられるのだ。

ほんと同感です。
わたしはほんの一部しか歩いていませんが
ブナ林も花も素晴らしい大峰ですね。


 バーチャリ
アバター
山日和
記事: 3847
登録日時: 2011年2月20日(日) 10:12
お住まい: 大阪府箕面市

Re: 【大峰】黒谷の頭から池郷川源流、天狗山

投稿記事 by 山日和 »

バーチャリさん、どうもです。

奈良県の山を購入してから般若岳~天狗岳の稜線を歩きたくてチェクしていた所です。
車2台で前鬼~持経ノ宿をもくろんでいましたが


奥駈道の縦走は単独では難しいですよね。公共交通機関を使うにしても、前鬼口から前鬼まで2~3時間かかるし、持経ノ宿なんて
とても歩いて行けるところではないですしね。車2台あれば計画の自由度が高いです。

大峰深南部の山々の画像
稜線のいい雰囲気が出ていますね。


ありがとうございます。樹林とササ原のコンビネーションがいいですね。

ほんと同感です。
わたしはほんの一部しか歩いていませんが
ブナ林も花も素晴らしい大峰ですね。


バーチャリさんもそう思いますか。
ちょっと遠いですが、また訪れてみて下さい。

                山日和

P1030821_1.JPG
 
SHIGEKI
記事: 1041
登録日時: 2011年7月25日(月) 18:30

Re: 【大峰】黒谷の頭から池郷川源流、天狗山

投稿記事 by SHIGEKI »

山日和さん こんばんは。

渋いルート取りですねェ  と 

この同じ書き出しで、耳川源流 にしたresは、upできなかったようです。

池郷川なのに前鬼から??

前鬼は、6年前 あの ナメ 歩きに興じた覚えあるんですが・・・。

古いエアリアで辿ってアレレッって感じでしたよ。

なるほど ~ ですなぁ 登って降ってまた登って降る。

池郷源流と大峰主稜線、さすが画像も素晴らしいですがなぁ。

台風の影響はそんなになかったのですか?

雨でも、晴れでものエエ山歩きですねェ。

 北海道は雪でっせ~

      SHIGEKI
添付ファイル
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zipp
記事: 1165
登録日時: 2011年3月09日(水) 22:49

Re: 【大峰】黒谷の頭から池郷川源流、天狗山

投稿記事 by zipp »

 山日和さん、こんばんは。
 年に一度(?)の大峰参りでしたか。

 このあたり、kissyan(さん)がよく歩いているのをブログで見てみました。興味惹かれる場所です。
最近、彼はここに顔を出されてませんが。


前鬼林道ゲート7:15
 この時間に来れるってのは、やっぱどこかで前泊なんでしょうか?

 しかし久し振りの晴天の週末だというのに体調は最悪だ。下腹部に違和感があり、圧迫した姿勢になると、痛いとまで行かない
嫌な感じがして気持ち悪い。それにこの涼しさの割に異常なほど汗が出る。これは上までも行けないかもしれないと弱気の虫が出
始めた。


 最近の山日和レポって、体調の悪さがほとんどオマケで付いてくるような(^^;


伐採跡のここは展望抜群、孔雀岳・釈迦ヶ岳・大日岳と並ぶ山並みは壮観だ。孔雀岳の山腹には五百羅漢と呼ばれる岩塔群が
立ち並び、その威容に目を瞠る。東には雲海の上に台高南部の山々が連綿と連なる。
 12日の土曜日ってそんなに天気良かったの?
台高の支稜線だったけど、標高1000mを越えるとほぼ一日中ガスの中でした。


三角点があるはずだが見つからない。こんなヤブ無しの山頂なのにどうしたことか。三角点マニアではないから別にいいのだが、
なんとなく消化不良感が残る。

 シャクナゲの中だそうです。

 さて、次は池郷川源流へ向けて350mの下降である。そこから大峰南奥駈道へは550m登り返さねばならない。あまり賢い人間の
やることではなさそうだが、本当に面白いことは一見バカみたいなことの中にこそあるのだ。

 グーさんに聞かせてやってください(^^)。

池郷川源流部の小池宿跡に下り立った。
名にし負う6級のゴルジュが下流にあることを想像もできない、伸びやかで穏やかな流れと川辺に広がる疎林の台地があった。
実にいいところだ。

 ここ良さそうなところですよね。
南奥駈の整備をした新宮山彦グループが一応「小池宿」跡と云っているけど、もう一つ確証のない話とか云うハナシもあるようです。


 青空とササ原の割合が逆転すると、そこに天狗山の山頂があった。大峰の南奥駈道と呼ばれる太古の辻以南の大峰主稜は初め
てである。その内にと先延ばししている間に北方の山へ足繁く通うようになり、足が遠のいてしまったのだ。

 南奥駈も狙ってましたか。しかしやっぱ、遠いでしょう、こちらは。

天狗山の山頂は遮るもののない展望に恵まれている。これは予想外だった。三角点のそばにシートを敷いてランチの準備だ。
ここで左足が攣ってしまった。それも太ももの外側と内側同時だ。急いで秘薬を飲む。食事が終わる寸前に今度は右足が襲われた。
これが強烈に痛い。秘薬をさらに一服追加して水分も補給したがなかなか治まらなかった。こんなひどい攣りは久し振りだ。
痛みも和らいだところでシートにひっくり返って目を瞑った。20分ばかり熟睡したようだ。

 あぁまた、別のアクシデント!!
う~ん、ナンでしょう?原因。単なる加齢とも思えないけど。


しかしいつの間にか黄色のテープが頻繁に現われて導いてくれた。ところが調子良く付いて行くと明らかに池郷川の源流の方に下り
始めた。左を見れば尾根がある。戻って尾根に復帰。こちらにも同じテープがあった。これはどういう意図のマーキングなのだろう。
安易にテープに釣られたことに反省する。

 このマーキングは、前鬼・小中坊と小池宿を結ぶルートじゃないのかな。


なぜかこの尾根に入った途端に、今までとは違う赤やピンクのテープが百花繚乱となった。おまけに木にペンキで赤丸まで書いてあ
る。尾根下りは外さないよう細心の注意が必要だが、これでは外しようがない。小仲坊のワンコの鳴き声が聞こえてきた。

 あっ、上に書いたのはこちらのことだね。


ここには他の山とはまったく違う「気」のようなものが感じられるのだ。
 「気」ですかい。
 山日和さんが体調悪くしたり足が攣ったりしたのは、大峰の清浄なる気が、山日和さんの毒を吐かさせたのかもしれませんね~(…そんなに毒まみれやったん?(^^; )。

添付ファイル
秋は去っちまっただ。
秋は去っちまっただ。
最後に編集したユーザー zipp [ 2011年11月16日(水) 23:53 ], 累計 1 回
   zipp
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柳川洞吹
記事: 681
登録日時: 2011年2月22日(火) 22:07
お住まい: クルマの中(簡易旅館仕様車)

Re: 【大峰】黒谷の頭から池郷川源流、天狗山

投稿記事 by 柳川洞吹 »

山日和さん こんばんは

 【山 域】大峰南部 前鬼周辺

おや、珍しい。
前鬼周辺なんて、久しぶりですね。

 【コース】前鬼林道ゲート7:15---7:31取付き---8:41 P1105m南西---9:24黒谷の頭---10:09小池宿跡10:39---
     12:19天狗山13:48---14:13 P1472m---14:55 P1224m15:13---15:57前鬼小仲坊---16:22ゲート


天狗山ってどこかと思えば、ここにも「天狗山」があったんだ。
完全に忘れてました。
今や、天狗山=奥揖斐しか頭に浮かんでこないからなあ。

 前鬼へ来るのは10年振りだ。前鬼川林道は凄まじい被害をもたらした台風にも関わらず、崩落箇所もなさそうで健在だった。

十津川と違って、このあたりは被害がなかったんでしょうかね。

 しかし久し振りの晴天の週末だというのに体調は最悪だ。下腹部に違和感があり、圧迫した姿勢になると、痛いとまで行かない
嫌な感じがして気持ち悪い。それにこの涼しさの割に異常なほど汗が出る。これは上までも行けないかもしれないと弱気の虫が出始めた。


おやおや、どうしたのですか。

 三角点があるはずだが見つからない。こんなヤブ無しの山頂なのにどうしたことか。三角点マニアではないから別にいいのだが、なんとなく消化不良感が残る。

ワシなら、徹底的に探したくなりますね。

 さて、次は池郷川源流へ向けて350mの下降である。そこから大峰南奥駈道へは550m登り返さねばならない。

黒谷あたりから登り出して、どうやって大峰主脈に乗るのかと思ったら、やっぱりジェットコースタールートだったのね。

 あまり賢い人間のやることではなさそうだが、本当に面白いことは一見バカみたいなことの中にこそあるのだ。

「ヤブコギネットに集まるのは、そんなバカばっかりやがな。」なんていうと、
風刺や冗談がわからない人に、問題発言にされてしまうんやろね。

 池郷川源流部の小池宿跡に下り立った。
 名にし負う6級のゴルジュが下流にあることを想像もできない、伸びやかで穏やかな流れと川辺に広がる疎林の台地があった。
実にいいところだ。下から遡行してくれば、ここで泊っていけと言わんばかりの泊適地である。大峰主稜の反対側にある滝川赤井谷と似た感じだ。


赤井谷は雰囲気のいいところでしたね。
池郷川の源流は、それに似てるんですか。

 Ca1180m付近の台地はどんな景観を見せてくれるのか楽しみにしていたが、意外に平凡だった。

地形図からは興味と想像が掻き立てらますれが、たいしたことなかったですか。

 青空とササ原の割合が逆転すると、そこに天狗山の山頂があった。大峰の南奥駈道と呼ばれる太古の辻以南の大峰主稜は初め
てである。その内にと先延ばししている間に北方の山へ足繁く通うようになり、足が遠のいてしまったのだ。


へい。
ワシも足が遠のいてしまいました。

 天狗山の山頂は遮るもののない展望に恵まれている。これは予想外だった。三角点のそばにシートを敷いてランチの準備だ。

展望がいいのは、よかったですね。

 ここで左足が攣ってしまった。それも太ももの外側と内側同時だ。急いで秘薬を飲む。食事が終わる寸前に今度は右足が襲われた。
 これが強烈に痛い。秘薬をさらに一服追加して水分も補給したがなかなか治まらなかった。こんなひどい攣りは久し振りだ。


ワシならよくあるけど、山日和さんには珍しいですね。
笹ヶ峰のときは、ワシ、両足が攣ってひどかったです。

 左を見れば尾根がある。戻って尾根に復帰。こちらにも同じテープがあった。これはどういう意図のマーキングなのだろう。
 安易にテープに釣られたことに反省する。


他人のテープは、「ある日、テープを付けた人がそこを通ったという痕跡」……であるだけの話で、
意図は詮索するだけ無駄かもね。

 1224mピークから北東へダイレクトに下る選択肢もあったが、続く稜線の雰囲気の良さにそのまま尾根を進むと、前鬼へ続く隣の尾根の分岐が地形図では表われない小広いピークになっており、ここも実に落ち着きのある疎林が広がっていた。北には孔雀岳と釈
迦ヶ岳が正面に望むことができる展望の広場となっていた。


思いがけない憩いのピークが現れるのは嬉しいですね。

 なぜかこの尾根に入った途端に、今までとは違う赤やピンクのテープが百花繚乱となった。おまけに木にペンキで赤丸まで書いてあ
る。尾根下りは外さないよう細心の注意が必要だが、これでは外しようがない。


なぜこの尾根だけがテープで賑やかなのか、気にはなるんですが、詮索しないっ!

 10数年前、厳冬期に洞吹氏と釈迦を目指した帰り道、足首が逆に曲がるひどい捻挫をしたことを思い出す。あの時は辛うじて自力
で歩くことができて助かったが、それからひと月の間休養を余儀なくされたものだ。


あのときはたいへんでしたね。
ただ、行程がほぼ終盤だったのが不幸中の幸いでしたが。

 山を始めた40年前からいろんな思い出の詰まる大峰の山々。これからもたまには訪れてみよう。
ここには他の山とはまったく違う「気」のようなものが感じられるのだ。


ワシも、最近は大峰・台高方面にさっぱり足を向けてませんね。
山日和さんに刺激されてから毎年のように登っていた厳冬期の山上ヶ岳も、ずいぶんご無沙汰してます。
独特の雰囲気があるこちらのほうにも、たまには行かないとね。

よい山旅を!
                                   洞吹(どうすい)
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山日和
記事: 3847
登録日時: 2011年2月20日(日) 10:12
お住まい: 大阪府箕面市

Re: 【大峰】黒谷の頭から池郷川源流、天狗山

投稿記事 by 山日和 »

SHIGEKIさん、どうもです。

渋いルート取りですねェ  と 

この同じ書き出しで、耳川源流 にしたresは、upできなかったようです。


そりゃ残念!! どうしたんでしょ?

池郷川なのに前鬼から??

前鬼は、6年前 あの ナメ 歩きに興じた覚えあるんですが・・・。


下から行ったら大変なんで・・・(^_^;)
しかし前鬼川のナメは素晴らしいですね。
最後まで詰め上がりたいとずっと思ってるんですが・・・

なるほど ~ ですなぁ 登って降ってまた登って降る。

池郷源流と大峰主稜線、さすが画像も素晴らしいですがなぁ。


晴れてると下手な写真も良く見えます。(^^ゞ

台風の影響はそんなになかったのですか?

雨でも、晴れでものエエ山歩きですねェ。


台風の爪痕はskywalkさんが書いてたように、杉の湯手前の国道に残ってました。
対岸の迂回路からみた崩落現場は夜を徹しての復旧作業なのか、ライトアップされて観光名所のように緑色に光ってましたよ。

                     山日和

P1030755_1.JPG
アバター
山日和
記事: 3847
登録日時: 2011年2月20日(日) 10:12
お住まい: 大阪府箕面市

Re: 【大峰】黒谷の頭から池郷川源流、天狗山

投稿記事 by 山日和 »

zippさん、どうもです。

年に一度(?)の大峰参りでしたか

今年3回目です。ちゃんと見てないな~(^^ゞ

 このあたり、kissyan(さん)がよく歩いているのをブログで見てみました。興味惹かれる場所です。
最近、彼はここに顔を出されてませんが。


このルートもkissyanさんの記録を参考にさせてもらいました。
彼は岩にご執心のようですね。

 この時間に来れるってのは、やっぱどこかで前泊なんでしょうか?

ゲート泊です。(^^♪

 最近の山日和レポって、体調の悪さがほとんどオマケで付いてくるような(^^;

いつでもやめられるように言い訳、言い訳。(^_^;)

 12日の土曜日ってそんなに天気良かったの?
台高の支稜線だったけど、標高1000mを越えるとほぼ一日中ガスの中でした。


確かに北東の方は雲の中だったような。こちらはいい天気でした。台高も大台から南は晴れてたようです。

[attachment=0]P1030812_1.JPG[/attachment]
 シャクナゲの中だそうです。

あっ、そうでしたか。

>あまり賢い人間のやることではなさそうだが、本当に面白いことは一見バカみたいなことの中にこそあるのだ。

 グーさんに聞かせてやってください(^^)。


ここの住人はみんな実践者だと思いますが・・・zippさんを筆頭に。(^^ゞ

 ここ良さそうなところですよね。
南奥駈の整備をした新宮山彦グループが一応「小池宿」跡と云っているけど、もう一つ確証のない話とか云うハナシもあるようです。


そうなの? それを横へ置いても落ち着いたいい場所です。滝川上流には負けるけど。

[attachment=3]P1030744_1.JPG[/attachment][attachment=2]P1030765_1.JPG[/attachment]
 南奥駈も狙ってましたか。しかしやっぱ、遠いでしょう、こちらは。

昔は大峰もよく通ってましたからね。前鬼ぐらいなら2時間半で行けるのでまだマシだけど、笠捨あたりになると遠いなあ。

[attachment=1]P1030813_1.JPG[/attachment]
 あぁまた、別のアクシデント!!
う~ん、ナンでしょう?原因。単なる加齢とも思えないけど。


やっぱり水分不足なのかもね。あまり水を飲まないもんで。それプラス冷えかな。

 このマーキングは、前鬼・小中坊と小池宿を結ぶルートじゃないのかな。

 あっ、上に書いたのはこちらのことだね。


結ぶにしては反対側に同じマーキングがなかったんでどうなんでしょ。
池郷源流側はどこでも下りられそうでしたが。

 山日和さんが体調悪くしたり足が攣ったりしたのは、大峰の清浄なる気が、山日和さんの毒を吐かさせたのかもしれませんね~(…そんなに毒まみれやったん?(^^; )。
zippさんほど毒素は溜まってないと思うけど・・・(^^ゞ
ひと気のない山上ヶ岳が好きだったりします。(^^)

                           山日和
添付ファイル
P1030812_1.JPG
P1030813_1.JPG
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P1030744_1.JPG
アバター
山日和
記事: 3847
登録日時: 2011年2月20日(日) 10:12
お住まい: 大阪府箕面市

Re: 【大峰】黒谷の頭から池郷川源流、天狗山

投稿記事 by 山日和 »

洞吹さん、どうもです。

おや、珍しい。
前鬼周辺なんて、久しぶりですね。


何を隠そう、あの旭ノ川からの大転進事件以来です。(^^ゞ

天狗山ってどこかと思えば、ここにも「天狗山」があったんだ。
完全に忘れてました。
今や、天狗山=奥揖斐しか頭に浮かんでこないからなあ。


そうでしょうねえ。高鷲の大日の北にもありますよ。

十津川と違って、このあたりは被害がなかったんでしょうかね。

168号線側と169号線側ではかなり差があったようですね。杉の湯手前は大崩落してましたが。

おやおや、どうしたのですか。

ちょっと前からおかしかったんですわ。今日病院で診てもらいましたが、異常なしでした。

ワシなら、徹底的に探したくなりますね。

ええー、洞吹さんそんな趣味あったの?小判が埋まってるわけじゃないのに。(^^♪

[attachment=4]P1030723_1.JPG[/attachment]
黒谷あたりから登り出して、どうやって大峰主脈に乗るのかと思ったら、やっぱりジェットコースタールートだったのね。

そのまま北西に尾根を辿れば乗れますけどね。(帰路の尾根です)

「ヤブコギネットに集まるのは、そんなバカばっかりやがな。」なんていうと、
風刺や冗談がわからない人に、問題発言にされてしまうんやろね。


いやいや、ヤブコギの人間が対象なら関係ナシ。第一、ふつーの人ならヤブコギへ来ませんがな。(^_^;)

赤井谷は雰囲気のいいところでしたね。
池郷川の源流は、それに似てるんですか。


滝川ほどのスケールはありません。ちょっと雰囲気が似てるだけです。
あっちの河岸台地の伸びやかさは望むべくもありませんが。

[attachment=3]P1030748_1.JPG[/attachment][attachment=2]P1030756_1.JPG[/attachment]
地形図からは興味と想像が掻き立てらますれが、たいしたことなかったですか。

そこそこですね。まあ当たり外れは世の常です。

[attachment=1]P1030792_1.JPG[/attachment]
へい。
ワシも足が遠のいてしまいました。


まったく。やっぱり雪の多いところに惹かれるのかな。

ワシならよくあるけど、山日和さんには珍しいですね。
笹ヶ峰のときは、ワシ、両足が攣ってひどかったです。


今年の雪のシーズンはほとんどお世話にならなかったんですが、この時はひどかったですねえ。
実は先週も飲みました。

他人のテープは、「ある日、テープを付けた人がそこを通ったという痕跡」……であるだけの話で、
意図は詮索するだけ無駄かもね。


そうなんですが、あまりにキッチリ巻いてあったんで・・・・

思いがけない憩いのピークが現れるのは嬉しいですね。

そうですね。特に下山の最後でこういうのがあると嬉しいものです。

なぜこの尾根だけがテープで賑やかなのか、気にはなるんですが、詮索しないっ!

ここまでと違う種類のマーキングが花盛りでした。なんでやろ?

あのときはたいへんでしたね。
ただ、行程がほぼ終盤だったのが不幸中の幸いでしたが。


その節はお助けいただき感謝です。<m(__)m>

ワシも、最近は大峰・台高方面にさっぱり足を向けてませんね。
山日和さんに刺激されてから毎年のように登っていた厳冬期の山上ヶ岳も、ずいぶんご無沙汰してます。
独特の雰囲気があるこちらのほうにも、たまには行かないとね。


そうですよ。人に言うなって?(^^ゞ
でも洞川なんて道が良くなって2時間かかりませんからね。
いい山であることは間違いないです。(^^)

                      山日和

たまにはこっちにもどうぞ
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