【和歌山街道】高見峠越えの道

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シュークリーム
記事: 2188
登録日時: 2012年2月26日(日) 17:35
お住まい: 三重県津市

【和歌山街道】高見峠越えの道

投稿記事 by シュークリーム »

杉谷のお地蔵様
杉谷のお地蔵様
三重県は古街道の多い県である。三重県が運営している「みえの歴史街道」というURLには三重県内だけで23の古街道が記載されている。面白いのはこれらの街道全てのルート図がPDFとしてダウンロード可能で,しかも希望者には県庁で冊子版を無料配布しているらしい。そこで早速県庁へ冊子をもらいに行ってきた。すでに配布が終了したものも多かったが,それでも5種類の古街道マップをもらうことができた。カラー刷りの立派な小冊子である。

松阪は江戸時代を通じ紀州藩の飛び地になっており,そのため和歌山と松阪を結ぶ街道が整備され,紀州藩の参勤交代にも使われた。この街道は三重県側では和歌山街道,和歌山では伊勢南街道と呼ばれているらしい。

前回,大辺路を歩き終わり,次の目標を和歌山街道と思っていたら,わりばしさんが高見峠と大定峠のレポを上げてきた。松阪から順に西へと歩いていこうと思っていたのだが,わりばしさんのレポに触発されて最初に高見峠越えの道を歩いてみることにした。

【 日 付 】2024年5月2日(木)
【メンバー】単独
【 天 候 】晴れ
【 ルート】近鉄津新町駅 6:33 ---🚃--- 6:53 松阪駅 7:50 ---🚌--- 9:30 森 9:35 --- 11:50 波瀬(昼食)12:05 --- 13:10 舟戸 --- 14:30 高見峠 14:45 --- 15:53 杉谷 16:52 ---🚌--- 17:22 ひよしのさとマルシェ 17:33 ---🚌--- 18:04 近鉄榛原駅 18:32 ---🚃--- 19:40 近鉄津新町駅

近鉄津新町駅を朝6時33分発の電車で出発し,バスに乗り継ぐと9時半頃に飯高町森のバス停に着く。松阪駅から森までのバス運賃は1500円だが,65歳以上は割引があって1300円になった。津市では老人福祉の一環として年間2000円分のバスチケットが配布されるので,結局この間のバス代は無料である。年をとるということはまんざら悪いことばかりではない。

和歌山街道の三重県側はほぼ国道166号線と一致する。しかし,国道166号線の改修に伴い新国道が整備され,旧国道に沿った集落は静けさを取り戻しつつある。旧道のない部分は国道を歩くことになるが,この辺りの国道は側道が広くとってあり,大辺路の側道がない国道42号線を歩くようなストレスを感じない。

この辺りは木梶方面へ山登りに行くときに車で何度も通っているのだが,歩くのは初めてである。やはり車でさっと通り過ぎるのとは全く異なる山村の雰囲気を感じる。新緑も気分がいい。
波瀬集落
波瀬集落
2時間ほどで波瀬集落の入り口に到着。波瀬村は明治22年にこの辺り一体の集落をまとめて発足し,昭和31年に飯高町になるまで存続した。波瀬集落には小学校跡もあり,この辺りの中心地だったのだろう。波瀬大橋の手前を旧道に入り,波瀬に入る。この辺りから和歌山街道の道標が見られるようになる。波瀬には「波瀬むらづくり協議会」という組織があり,立派なホームページも作られている。この辺りの人々の郷土愛を感じる。

波瀬には本陣跡などもあり,高見峠を越えてきた参勤交代の一行の宿泊場所であったのだろう。新しい国道沿いには道の駅なども作られている。
コデマリ?
コデマリ?
波瀬集落を過ぎてからはほぼ旧道をたどり,櫛田川と木梶川の合流地点から右俣の櫛田川に沿って舟戸の集落に入っていく。舟戸は三重県の最西端の集落で,標高450〜500mあたりに位置する山村である。数軒の家には今も人が住んでおり,この辺りの景観を守っている。
舟戸集落から山道への橋
舟戸集落から山道への橋
集落の最後の家を過ぎるとすぐに櫛田川を渡る橋があり,そのあとは山道となる。橋を渡ってすぐに蘇我入鹿の首塚と伝承される五輪塔がある。また,その近くには蘇我入鹿の妻と娘が首塚を祀るために住んだとされる寺院住居跡があるが,いずれも真偽のほどはわからない。
五輪塔
五輪塔
高見峠への道
高見峠への道
このあとは昔よく使われた街道らしく,歩きやすい山道がほぼ一定勾配で高見峠に向かって登っている。舟戸集落から1時間半ほどで高見峠着。わりばしさんが行ったときは駐車場がほぼ満車だったらしいが,平日の今日はすでに2時を過ぎていることもあり,車が2台あるきりだった。1台の車の近くには,野鳥の撮影なのか望遠レンズ付きカメラを設置した男性が佇んでいる。
高見峠
高見峠
高見峠で休憩後,わりばしさんと同様に破線道を辿って,小峠から杉谷方面に降りる。この道も一部崩落箇所はあるものの,基本的にはほぼ一定勾配の歩きやすい道だった。高見峠からほぼ1時間ほどで杉谷の高見山登山口に降りる。登山口近くには綺麗な真っ赤のよだれかけをつけた2体のお地蔵さんが並んでいる。地元の人に大事にされているようだ。
高見山登山口バス停
高見山登山口バス停
高見山登山口バス停で1時間ほど待って,4時52分発の東吉野村コミュニティーバスに乗る。マイクロバスはたかすみ温泉などの集落を順次周回しながら,奈良交通との乗り継ぎ場所である「ひよしのさとマルシェ」に到着。運賃は100円と格安だった。10分ほど待って奈良交通バスに乗車。榛原駅で近鉄電車に乗り換え,自宅に戻った。

電車,バス,コミュニティーバスを乗り継いで周回した今回の街道歩き。ネットを使った情報収集でほぼ予定通りに周回することができた。今後もこのような地方自治体のコミュニティーバス利用の街道歩きが増えてくると思っている。今回は使わなかったが,飯高町でもオンデマンド方式のコミュニティーバス網が整備されており,これを使うことによって森から舟戸まで効率的なバス移動が可能である。使いようによってはこれまで以上に便利な移動手段として使えそうな気がしている。

今回は記述を割愛したが,住民の方に会うと必ず挨拶することにしている。皆さん優しい人が多く,挨拶をきっかけに会話が弾んだりすることもあった。山で自然を相手の歩きもいいが,住民の方々との会話も楽しいと思うこの頃である。
                         @シュークリーム@
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わりばし
記事: 1902
登録日時: 2011年2月20日(日) 16:55
お住まい: 三重県津市

Re: 【和歌山街道】高見峠越えの道

投稿記事 by わりばし »

おはようございます、シュークリームさん。

三重県は古街道の多い県である。三重県が運営している「みえの歴史街道」というURLには三重県内だけで23の古街道が記載されている。面白いのはこれらの街道全てのルート図がPDFとしてダウンロード可能で,しかも希望者には県庁で冊子版を無料配布しているらしい。そこで早速県庁へ冊子をもらいに行ってきた。すでに配布が終了したものも多かったが,それでも5種類の古街道マップをもらうことができた。カラー刷りの立派な小冊子である。

このルート図は使わせてもらってます。
地元の人しか知らない情報なんかも入っていて貴重です。


【 ルート】近鉄津新町駅 6:33 ---🚃--- 6:53 松阪駅 7:50 ---🚌--- 9:30 森 9:35 --- 11:50 波瀬(昼食)12:05 --- 13:10 舟戸 --- 14:30 高見峠 14:45 --- 15:53 杉谷 16:52 ---🚌--- 17:22 ひよしのさとマルシェ 17:33 ---🚌--- 18:04 近鉄榛原駅 18:32 ---🚃--- 19:40 近鉄津新町駅

近鉄津新町駅を朝6時33分発の電車で出発し,バスに乗り継ぐと9時半頃に飯高町森のバス停に着く。松阪駅から森までのバス運賃は1500円だが,65歳以上は割引があって1300円になった。津市では老人福祉の一環として年間2000円分のバスチケットが配布されるので,結局この間のバス代は無料である。年をとるということはまんざら悪いことばかりではない。

ありゃ~
波瀬から舟戸までどうするんだろうと思っていたのですが
2時間歩きましたか。
私は高齢者の恩恵に今のところまったく預かっていないなあ。
:mrgreen:

2時間ほどで波瀬集落の入り口に到着。波瀬村は明治22年にこの辺り一体の集落をまとめて発足し,昭和31年に飯高町になるまで存続した。波瀬集落には小学校跡もあり,この辺りの中心地だったのだろう。波瀬大橋の手前を旧道に入り,波瀬に入る。この辺りから和歌山街道の道標が見られるようになる。波瀬には「波瀬むらづくり協議会」という組織があり,立派なホームページも作られている。この辺りの人々の郷土愛を感じる。
波瀬には本陣跡などもあり,高見峠を越えてきた参勤交代の一行の宿泊場所であったのだろう。新しい国道沿いには道の駅なども作られている。

北畠氏の家臣であった中村家が明治20年まで本陣の主として住んでいた場所です。
その後、没落し田中家に売却したようです。


波瀬集落を過ぎてからはほぼ旧道をたどり,櫛田川と木梶川の合流地点から右俣の櫛田川に沿って舟戸の集落に入っていく。舟戸は三重県の最西端の集落で,標高450〜500mあたりに位置する山村である。数軒の家には今も人が住んでおり,この辺りの景観を守っている。

みなさん気さくに話をしてくれていい所です。

このあとは昔よく使われた街道らしく,歩きやすい山道がほぼ一定勾配で高見峠に向かって登っている。舟戸集落から1時間半ほどで高見峠着。わりばしさんが行ったときは駐車場がほぼ満車だったらしいが,平日の今日はすでに2時を過ぎていることもあり,車が2台あるきりだった。1台の車の近くには,野鳥の撮影なのか望遠レンズ付きカメラを設置した男性が佇んでいる。

そんなに違うんだ。

電車,バス,コミュニティーバスを乗り継いで周回した今回の街道歩き。ネットを使った情報収集でほぼ予定通りに周回することができた。今後もこのような地方自治体のコミュニティーバス利用の街道歩きが増えてくると思っている。今回は使わなかったが,飯高町でもオンデマンド方式のコミュニティーバス網が整備されており,これを使うことによって森から舟戸まで効率的なバス移動が可能である。使いようによってはこれまで以上に便利な移動手段として使えそうな気がしている。

オンデマンド方式のノウハウをまた教えてください。
私の時も杉谷からはバス利用の人がけっこういました。


今回は記述を割愛したが,住民の方に会うと必ず挨拶することにしている。皆さん優しい人が多く,挨拶をきっかけに会話が弾んだりすることもあった。山で自然を相手の歩きもいいが,住民の方々との会話も楽しいと思うこの頃である。

私も自分から話すようにしています。
いろんな情報も聞けますし。
集落の雰囲気も伝わってきます。

                       わりばし
シュークリーム
記事: 2188
登録日時: 2012年2月26日(日) 17:35
お住まい: 三重県津市

Re: 【和歌山街道】高見峠越えの道

投稿記事 by シュークリーム »

わりばしさん,こんにちは。

このルート図は使わせてもらってます。
地元の人しか知らない情報なんかも入っていて貴重です。


なかなか良くできていますよね。こういうのが無料で手に入るというのはありがたいことです。

私は高齢者の恩恵に今のところまったく預かっていないなあ。 :mrgreen:

すぐ高齢者になりますよ :mrgreen:

北畠氏の家臣であった中村家が明治20年まで本陣の主として住んでいた場所です。
その後、没落し田中家に売却したようです。


ここら辺,結構北畠の遺構があるんですね。

みなさん気さくに話をしてくれていい所です。

ここら辺に限らず山村の人たちは優しいです。

オンデマンド方式のノウハウをまた教えてください。
私の時も杉谷からはバス利用の人がけっこういました。


飯高町のは乗合タクシー方式で,1時間前までに乗車時刻と場所を指定して予約すると来てくれるみたいですよ。今度利用してみようかと思っています。
地方自治体によっていろいろ異なるみたいです。
杉谷からのはマイクロバスで予約なしで乗れました。


私も自分から話すようにしています。
いろんな情報も聞けますし。
集落の雰囲気も伝わってきます。


そうですね。その土地の人々との会話も楽しいです。
                         @シュークリーム@
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