やぶこぎネットの皆様、ご無沙汰しております。昨年から今年にかけてほとんど山に登れておらず、通常であればレポを躊躇われるほどの小さな山行なのですが、生存報告を兼ねてレポアップさせて下さい。
【 日 付 】2024年2月3日(土曜日)
【 山 域 】京都北山
【メンバー】山猫単独
【 天 候 】晴れ
【 ルート 】火打谷出合11:33〜12:11西尾根ca920m〜12:46皆子山〜13:21火打谷源頭ca930m〜13:52火打谷出合
今季に入ってスノーシューを履いていないばかりでなく、雪山にすら出かけることが出来ていないのだが、そもそも京都には雪が降っていない。関ヶ原で名神高速の長時間の立ち往生が発生するほどの降雪があったのは1/25日のことだが、京都の北山にもその雪が残っていることを期待したいところだ。ふと脳裏を雪原に凛として立つ孤樹の光景がよぎる。その光景を確かめるべく、久しぶりに皆子山に出かけることにする。
この時期は雪の後は百井の集落から先は積雪のせいで入れないことが多いのだが、今年の状態であればその心配はないだろう。前畑峠を越えて百井の集落に入っても雪はほとんど見かけない。難なく火打谷の出合まで辿り着くことが出来る。火打谷の出合の出前にはかなり広い道路余地があり、車を停めるには格好の場所がある。
火打谷の右岸尾根は西尾根に辿り着くための最短コースの一つであり、このルートを歩くことが多い。おねを登り始めても雪はところどころに散見するばかりだ。ca850mのあたりで植林を抜けて、自然林の広がるなだらかな尾根になるとようやく雪が増えるが、それでも雪が繋がることはない。稜線が近くなり、北山を吹き渡る風が感じられるようになるが、それでもさほどの寒さは感じられない、
火打谷の左岸から続く尾根と合流し、積雪した皆子谷の源頭が視界に入ると安堵する。西尾根の手前、ca920mのピークは東側に大きく展望が広がり、皆子山の山頂の右手には蓬莱山、左には武奈ヶ岳を望むことが出来る。武奈ヶ岳と蓬莱山はいずれも西側の斜面が白銀に輝いているのは霧氷がついているようだ。この山々を訪れている人達は歓声をあげておられることだろう。
西尾根の南側に広がる源頭に足を踏み入れると、一面の雪原が途端に眩しく感じられる。源頭の積雪の深さは10cmほどだろう。どうやら携行してきたスノーシューの出番はなさそうだ。源頭の斜面にはスキーのシュプールが残っている。先週の降雪後にはスキーを楽しむことが出来るだけの積雪があったのだろう。西尾根は地面が露出している箇所が多く、一向に雪がつながらない。
西尾根の中ほどca930mピークが近づいたところで、その手前から雪が繋がるようになる。雪原の広がるca930mの斜面を辿る。ふと雪原の上に落ちる孤樹のシルエットがなんとも美しく感じられる。この景色を今季はあと何度、目にすることが出来るかどうか。
ピークの手前を南に向かってトラバースしてみる。ここは南側に琵琶湖と比叡山を望む西尾根随一の展望地であり、いつもはランチのお決まりの場所となっている。
皆子山の山頂が近づき、皆子谷右俣の源頭に至ると、求めていた景色があった。何気ない光景ではあるが、この雪景色を眺めることが出来ることが今年はなんとも嬉しく感じられるのだった。
皆子山の山頂ぬ向かうと尾根の南側には小さな雪庇が発達している。雪庇を越えると、雪の上には真新しい踏み跡があった。山頂には少し前には東尾根から訪れた登山者によるもののようだが、山頂にはすでに人影はなかった。山頂から北東に伸びる尾根の先で大きな山容を広げている武奈ヶ岳の姿を確認すると西尾根を引き返す。
山再び皆木谷の源頭に下降すると先ほどの孤樹の谷側を回り込む。
尾根の西側に立ち並ぶ樹々が落とす青白いシルエットを踏み、再びca930mのピークに立つ。気がつくと西尾根の彼方ではすりガラスのような薄雲が広がっていた。
左俣の源頭に至ると、広々とした源頭を下降するのがお決まりのコースだ。
右手に現れる支谷に入るとすぐに火打谷の源頭のピークca930mに至る。ここから帰路は火打谷の左岸尾根を辿る。尾根上には数日前のトレースが続いており、ところどころにスキーのシュプールも残っている。山スキーの持ち主はどうやら南のヒノコから登ってきたようだった。この尾根は自然林の疎林が続くのが嬉しいところだが、尾根上の雪は急速に少なくなってゆく。尾根の疎林の間からは随所に権現山から法華山を経て蓬莱山へと続く南比良の稜線が目に入る。いつしか蓬莱山の西斜面からは霧氷はほとんど消えているようだった。
稜線は百井川と大見川の出合となるヒノコに向かって南へと続いてゆくが、火打谷の左岸尾根を辿るためにはca840mで尾根をほぼ直角に曲がり、西に向かって下降する尾根に入る必要がある。しばらくは広々とした自然林の尾根を快適に下降する。ca750mあたりからは鬱蒼とした植林に入るが、尾根上の踏み跡を辿ってまもなく火打谷の出合に着地する。空を見上るとすっかり雲が広がっていた。
次は雪山山行はスノーシューを履くことが出来るような山にと心に誓って皆子山を後にするのだった。
【京都北山】皆子山☆西尾根に源頭の雪景色を求めて
フォーラムルール
新規トピックは文頭に以下のテンプレートをなるべく使ってください。
【 日 付 】
【 山 域 】
【メンバー】
【 天 候 】
【 ルート 】
※ユーザーでなくても返信が可能です。ユーザー名に名前を入れて返信してください。
新規トピックは文頭に以下のテンプレートをなるべく使ってください。
【 日 付 】
【 山 域 】
【メンバー】
【 天 候 】
【 ルート 】
※ユーザーでなくても返信が可能です。ユーザー名に名前を入れて返信してください。
Re: 【京都北山】皆子山☆西尾根に源頭の雪景色を求めて
yamaneko先生、お久しぶりです。今年もよろしく(^_-)
皆子山はR367側(東側)から何度か行きましたが、夏は吸血被害を覚悟の山ですね(^_-) 行くなら積雪期がいいでしょうね。
写真中央の山影は山容から見て比叡山でしょうか? ずいぶん近くに見えますが…。南湖の水面が少し見えますね。
co700m辺りから複雑地形ですが、植林でしたか。まあ踏み跡があれば100mほどの標高差はすぐですね(^O^)/
~びわ爺
皆子山はR367側(東側)から何度か行きましたが、夏は吸血被害を覚悟の山ですね(^_-) 行くなら積雪期がいいでしょうね。
火打谷ってどこかいな? ああ、京都北山のマップに載ってました!【 ルート 】火打谷出合11:33〜12:11西尾根ca920m〜12:46皆子山〜
大原の小出石からR477ですね。一応国道ですから除雪はされるんでしょうけど、百井集落が無ければ冬季閉鎖になるかも? 国道から離れた尾越や大見は今も住民はおられるんでしょうか?この時期は雪の後は百井の集落から先は積雪のせいで入れないことが多いのだが、今年の状態であればその心配はないだろう。前畑峠を越えて百井の集落に入っても雪はほとんど見かけない。難なく火打谷の出合まで辿り着くことが出来る。
たしかに足尾谷の林道からより短距離ですね。そのぶん急登が多いかも?火打谷の右岸尾根は西尾根に辿り着くための最短コースの一つであり、このルートを歩くことが多い
・926西側のポコ辺りでしょうか。ここまで来れば、あとは山頂へのビクトリーロードですね(^_-)西尾根の手前、ca920mのピークは東側に大きく展望が広がり、皆子山の山頂の右手には蓬莱山、左には武奈ヶ岳を望むことが出来る。
真っ白の雪原に落ちる樹影は、巨大な影絵でも見ている気になります。風のシュカブラや獣の足跡など、雪山は芸術作品の展示場にいるみたいです。ふと雪原の上に落ちる孤樹のシルエットがなんとも美しく感じられる。この景色を今季はあと何度、目にすることが出来るかどうか。
写真中央の山影は山容から見て比叡山でしょうか? ずいぶん近くに見えますが…。南湖の水面が少し見えますね。
緩斜面でたのしそうな尾根ですが、真っすぐ下ると…ここから帰路は火打谷の左岸尾根を辿る。尾根上には数日前のトレースが続いており、ところどころにスキーのシュプールも残っている。
そのようですね~(^_-)火打谷の左岸尾根を辿るためにはca840mで尾根をほぼ直角に曲がり、西に向かって下降する尾根に入る必要がある。
co700m辺りから複雑地形ですが、植林でしたか。まあ踏み跡があれば100mほどの標高差はすぐですね(^O^)/
余呉辺りの残雪はかなり残っていました。でも3月、4月並の暖かさと聞くと心配になりますね。無理せず雪山で遊んで下さい。次は雪山山行はスノーシューを履くことが出来るような山にと心に誓って皆子山を後にするのだった。
~びわ爺
-
- 記事: 539
- 登録日時: 2018年11月20日(火) 06:39
- お住まい: 京都市左京区
Re: 【京都北山】皆子山☆西尾根に源頭の雪景色を求めて
biwa爺さん
ご無沙汰です。
レス有難うございいます。
>皆子山はR367側(東側)から何度か行きましたが、夏は吸血被害を覚悟の山ですね(^_-) 行くなら積雪期がいいでしょうね。
グリーンシーズンの足尾谷は京都北山の中でもかなりヒルが多いところだと思いますが、このルートはヒルを見かけたことがないので
>国道から離れた尾越や大見は今も住民はおられるんでしょうか?
尾越も大見も既に廃村となって久しいです。
大見川と百井川の出合となるヒノコには修道院があって人が住んでいるので、ここまで確実に除雪されます。
大見までは除雪されることがあるのですが、そこから先は冬季は完全に雪に閉ざされることになります。
>たしかに足尾谷の林道からより短距離ですね。そのぶん急登が多いかも?
いえ、ツボクリ谷からの急登とは異なり、ここは急登といえるような登りはありません。
>・926西側のポコ辺りでしょうか。ここまで来れば、あとは山頂へのビクトリーロードですね(^_-)
この西尾根は小さなピークがいくつもあるのですが、ca920mが多いので、区別がつかないですね。
この好展望のピークはp926の北東にあるところです。
>写真中央の山影は山容から見て比叡山でしょうか? ずいぶん近くに見えますが…。南湖の水面が少し見えますね。
その通りです。確かに近くに見えますね。ここからの景色は比叡山があるお陰で景色に大きなアクセントがつくように思います。
>緩斜面でたのしそうな尾根ですが、
地味ではありますが、なだらかで自然林が続き、いいところです。
>余呉辺りの残雪はかなり残っていました。でも3月、4月並の暖かさと聞くと心配になりますね。無理せず雪山で遊んで下さい。
有難うございます。
私も大黒参りをしたいのですが、今年の冬は残念ながらその機会がないかもしれません。
ご無沙汰です。
レス有難うございいます。
>皆子山はR367側(東側)から何度か行きましたが、夏は吸血被害を覚悟の山ですね(^_-) 行くなら積雪期がいいでしょうね。
グリーンシーズンの足尾谷は京都北山の中でもかなりヒルが多いところだと思いますが、このルートはヒルを見かけたことがないので
>国道から離れた尾越や大見は今も住民はおられるんでしょうか?
尾越も大見も既に廃村となって久しいです。
大見川と百井川の出合となるヒノコには修道院があって人が住んでいるので、ここまで確実に除雪されます。
大見までは除雪されることがあるのですが、そこから先は冬季は完全に雪に閉ざされることになります。
>たしかに足尾谷の林道からより短距離ですね。そのぶん急登が多いかも?
いえ、ツボクリ谷からの急登とは異なり、ここは急登といえるような登りはありません。
>・926西側のポコ辺りでしょうか。ここまで来れば、あとは山頂へのビクトリーロードですね(^_-)
この西尾根は小さなピークがいくつもあるのですが、ca920mが多いので、区別がつかないですね。
この好展望のピークはp926の北東にあるところです。
>写真中央の山影は山容から見て比叡山でしょうか? ずいぶん近くに見えますが…。南湖の水面が少し見えますね。
その通りです。確かに近くに見えますね。ここからの景色は比叡山があるお陰で景色に大きなアクセントがつくように思います。
>緩斜面でたのしそうな尾根ですが、
地味ではありますが、なだらかで自然林が続き、いいところです。
>余呉辺りの残雪はかなり残っていました。でも3月、4月並の暖かさと聞くと心配になりますね。無理せず雪山で遊んで下さい。
有難うございます。
私も大黒参りをしたいのですが、今年の冬は残念ながらその機会がないかもしれません。
山猫
Re: 【京都北山】皆子山☆西尾根に源頭の雪景色を求めて
山猫さま
こんばんは。
土曜日は、わたしのこころの山で、ばったりとお会い出来てうれしかったです。
予想以上の積雪、うつくしい霧氷、そして山猫さんご夫妻との出会い。
お山の神様から素晴らしいプレゼントをいただいた山旅でした。
山猫さんの今年最初の雪山は、皆子山だったのですね。
雪の便りを聞くと、どこに行こうかとそわそわしますが、やっぱり恋しくなるのは、こころのお山の雪景色です。
「雪原に凛として立つ孤樹」は、山猫さんにとって、大切なこころの風景なのですね。
雪の皆子山は、私にとってハードルが高いです。近くて遠いお山。
平からは簡単に登れますが、そう、山猫さんの愛する西尾根を辿るのを夢見ているのです。
複雑に入り組んだ尾根と谷が織りなすうつくしい地形に魅了されています。
谷の源頭の風景は、しみじみとうつくしく、雪で覆われた風景を想像するとゾクゾクします。
でも、西尾根を登るには、怖い峠道を越えて百井に入らなければならない。
凍っていたらと思うと、運転する勇気が出てきません。
そんなに歩きたいなら、平から登っていったらいいのではないか、とも思うのですが。
皆子谷源頭のお写真、ほんとうに素敵ですね。雪原に描かれた孤樹の影、こころに沁みますね。
ゆらゆらと谷の源頭を彷徨いたくなりました。
山猫さんのレポを味わわせていただき、変なこだわりを捨ててもいいかな、と思いました。
「こころの風景」は、宝物ですね。
私も、ザワザワ、グルグルした時、気が付けば「こころの風景」に会いに出かけています。
近くに宝物を感じ、しあわせだなぁ、と思います。
今は、こころの風景にも、お会いになるのが難しい時なのですね。
土曜日、ほんのひと時でしたが、煌めく風景をおふたりと一緒に味わい、心に刻むことが出来、
あらためて、うれしさに包まれています。
sato
こんばんは。
土曜日は、わたしのこころの山で、ばったりとお会い出来てうれしかったです。
予想以上の積雪、うつくしい霧氷、そして山猫さんご夫妻との出会い。
お山の神様から素晴らしいプレゼントをいただいた山旅でした。
山猫さんの今年最初の雪山は、皆子山だったのですね。
雪の便りを聞くと、どこに行こうかとそわそわしますが、やっぱり恋しくなるのは、こころのお山の雪景色です。
「雪原に凛として立つ孤樹」は、山猫さんにとって、大切なこころの風景なのですね。
雪の皆子山は、私にとってハードルが高いです。近くて遠いお山。
平からは簡単に登れますが、そう、山猫さんの愛する西尾根を辿るのを夢見ているのです。
複雑に入り組んだ尾根と谷が織りなすうつくしい地形に魅了されています。
谷の源頭の風景は、しみじみとうつくしく、雪で覆われた風景を想像するとゾクゾクします。
でも、西尾根を登るには、怖い峠道を越えて百井に入らなければならない。
凍っていたらと思うと、運転する勇気が出てきません。
そんなに歩きたいなら、平から登っていったらいいのではないか、とも思うのですが。
皆子谷源頭のお写真、ほんとうに素敵ですね。雪原に描かれた孤樹の影、こころに沁みますね。
ゆらゆらと谷の源頭を彷徨いたくなりました。
山猫さんのレポを味わわせていただき、変なこだわりを捨ててもいいかな、と思いました。
「こころの風景」は、宝物ですね。
私も、ザワザワ、グルグルした時、気が付けば「こころの風景」に会いに出かけています。
近くに宝物を感じ、しあわせだなぁ、と思います。
今は、こころの風景にも、お会いになるのが難しい時なのですね。
土曜日、ほんのひと時でしたが、煌めく風景をおふたりと一緒に味わい、心に刻むことが出来、
あらためて、うれしさに包まれています。
sato
Re: 【京都北山】皆子山☆西尾根に源頭の雪景色を求めて
山猫さん、こんばんは。
久し振りの投稿ですねえ。
今季に入ってスノーシューを履いていないばかりでなく、雪山にすら出かけることが出来ていないのだが、そもそも京都には雪が降っていない。
なんと珍しい。でも京都に雪が降ったかどうかはあんまり関係ないんじゃない?
火打谷の左岸から続く尾根と合流し、積雪した皆子谷の源頭が視界に入ると安堵する。西尾根の手前、ca920mのピークは東側に大きく展望が広がり、皆子山の山頂の右手には蓬莱山、左には武奈ヶ岳を望むことが出来る。武奈ヶ岳と蓬莱山はいずれも西側の斜面が白銀に輝いているのは霧氷がついているようだ。この山々を訪れている人達は歓声をあげておられることだろう。
火打谷というのは知りませんでしたが、私が以前登ったのはこの左岸尾根のようです。
ブナ林はないけどゆったりとしたいい尾根でしたね。4年前の著者懇親会の翌日でした。
西尾根の南側に広がる源頭に足を踏み入れると、一面の雪原が途端に眩しく感じられる。源頭の積雪の深さは10cmほどだろう。どうやら携行してきたスノーシューの出番はなさそうだ。源頭の斜面にはスキーのシュプールが残っている。先週の降雪後にはスキーを楽しむことが出来るだけの積雪があったのだろう。西尾根は地面が露出している箇所が多く、一向に雪がつながらない。
西尾根の中ほどca930mピークが近づいたところで、その手前から雪が繋がるようになる。雪原の広がるca930mの斜面を辿る。ふと雪原の上に落ちる孤樹のシルエットがなんとも美しく感じられる。この景色を今季はあと何度、目にすることが出来るかどうか。
その時は無雪期でしたが、積雪期の谷の源頭の風景は素晴らしいだろうなと想像していましたよ。
ゆったりと広がる源頭に立つ木の姿も印象的でした。
ピークの手前を南に向かってトラバースしてみる。ここは南側に琵琶湖と比叡山を望む西尾根随一の展望地であり、いつもはランチのお決まりの場所となっている。
ここはフラフラと彷徨いたくなりますよね。
皆子山の山頂が近づき、皆子谷右俣の源頭に至ると、求めていた景色があった。何気ない光景ではあるが、この雪景色を眺めることが出来ることが今年はなんとも嬉しく感じられるのだった。
わかります。
左俣の源頭に至ると、広々とした源頭を下降するのがお決まりのコースだ。
これもよくわかります。尾根をまっすぐ歩くのが馬鹿らしくなるような地形ですよね。
右手に現れる支谷に入るとすぐに火打谷の源頭のピークca930mに至る。ここから帰路は火打谷の左岸尾根を辿る。尾根上には数日前のトレースが続いており、ところどころにスキーのシュプールも残っている。山スキーの持ち主はどうやら南のヒノコから登ってきたようだった。この尾根は自然林の疎林が続くのが嬉しいところだが、尾根上の雪は急速に少なくなってゆく。
そうそう、ヒノコの小屋に泊ってこの尾根を登ったんです。
「山登りはこんなにも面白い」の著者の草川さん、satoさん、横田さんと一緒でした。
次は雪山山行はスノーシューを履くことが出来るような山にと心に誓って皆子山を後にするのだった。
仕事が忙しそうで大変ですね。忙中閑ありで、ぜひ雪山に向かって下さい。
山日和
久し振りの投稿ですねえ。
今季に入ってスノーシューを履いていないばかりでなく、雪山にすら出かけることが出来ていないのだが、そもそも京都には雪が降っていない。
なんと珍しい。でも京都に雪が降ったかどうかはあんまり関係ないんじゃない?
火打谷の左岸から続く尾根と合流し、積雪した皆子谷の源頭が視界に入ると安堵する。西尾根の手前、ca920mのピークは東側に大きく展望が広がり、皆子山の山頂の右手には蓬莱山、左には武奈ヶ岳を望むことが出来る。武奈ヶ岳と蓬莱山はいずれも西側の斜面が白銀に輝いているのは霧氷がついているようだ。この山々を訪れている人達は歓声をあげておられることだろう。
火打谷というのは知りませんでしたが、私が以前登ったのはこの左岸尾根のようです。
ブナ林はないけどゆったりとしたいい尾根でしたね。4年前の著者懇親会の翌日でした。
西尾根の南側に広がる源頭に足を踏み入れると、一面の雪原が途端に眩しく感じられる。源頭の積雪の深さは10cmほどだろう。どうやら携行してきたスノーシューの出番はなさそうだ。源頭の斜面にはスキーのシュプールが残っている。先週の降雪後にはスキーを楽しむことが出来るだけの積雪があったのだろう。西尾根は地面が露出している箇所が多く、一向に雪がつながらない。
西尾根の中ほどca930mピークが近づいたところで、その手前から雪が繋がるようになる。雪原の広がるca930mの斜面を辿る。ふと雪原の上に落ちる孤樹のシルエットがなんとも美しく感じられる。この景色を今季はあと何度、目にすることが出来るかどうか。
その時は無雪期でしたが、積雪期の谷の源頭の風景は素晴らしいだろうなと想像していましたよ。
ゆったりと広がる源頭に立つ木の姿も印象的でした。
ピークの手前を南に向かってトラバースしてみる。ここは南側に琵琶湖と比叡山を望む西尾根随一の展望地であり、いつもはランチのお決まりの場所となっている。
ここはフラフラと彷徨いたくなりますよね。
皆子山の山頂が近づき、皆子谷右俣の源頭に至ると、求めていた景色があった。何気ない光景ではあるが、この雪景色を眺めることが出来ることが今年はなんとも嬉しく感じられるのだった。
わかります。
左俣の源頭に至ると、広々とした源頭を下降するのがお決まりのコースだ。
これもよくわかります。尾根をまっすぐ歩くのが馬鹿らしくなるような地形ですよね。
右手に現れる支谷に入るとすぐに火打谷の源頭のピークca930mに至る。ここから帰路は火打谷の左岸尾根を辿る。尾根上には数日前のトレースが続いており、ところどころにスキーのシュプールも残っている。山スキーの持ち主はどうやら南のヒノコから登ってきたようだった。この尾根は自然林の疎林が続くのが嬉しいところだが、尾根上の雪は急速に少なくなってゆく。
そうそう、ヒノコの小屋に泊ってこの尾根を登ったんです。
「山登りはこんなにも面白い」の著者の草川さん、satoさん、横田さんと一緒でした。
次は雪山山行はスノーシューを履くことが出来るような山にと心に誓って皆子山を後にするのだった。
仕事が忙しそうで大変ですね。忙中閑ありで、ぜひ雪山に向かって下さい。
山日和
-
- 記事: 539
- 登録日時: 2018年11月20日(火) 06:39
- お住まい: 京都市左京区
Re: 【京都北山】皆子山☆西尾根に源頭の雪景色を求めて
satoさん レス有難うございます。
>土曜日は、わたしのこころの山で、ばったりとお会い出来てうれしかったです。
予想以上の積雪、うつくしい霧氷、そして山猫さんご夫妻との出会い。
お山の神様から素晴らしいプレゼントをいただいた山旅でした
私も同様の想いです。
>「雪原に凛として立つ孤樹」は、山猫さんにとって、大切なこころの風景なのですね。
確かにそうなのですが、釣瓶岳にも同様の景色がありますよね。
>平からは簡単に登れますが、そう、山猫さんの愛する西尾根を辿るのを夢見ているのです。
複雑に入り組んだ尾根と谷が織りなすうつくしい地形に魅了されています。
四季折々の光景が美しいのと、西側からは簡単に登ることができることもあって、頻繁に出かけていくとことです。
>雪の皆子山は、私にとってハードルが高いです。近くて遠いお山。
satoさんのところからは冬季にR477に入るのはあまりにも遠回りになるので、冬季は通行できない可能性があるのでお薦め出来ないです。
降雪直後の西尾根は実に美しいのですが、車が入れずに断念したことも度々です。
東尾根は植林の区間が長いのですが、冬季はこちらから西尾根を目指す方が堅実だと思います。
>近くに宝物を感じ、しあわせだなぁ、と思います。
それが近くにあるというのが何とも有難いですね。
>今は、こころの風景にも、お会いになるのが難しい時なのですね。
土曜日、ほんのひと時でしたが、煌めく風景をおふたりと一緒に味わい、心に刻むことが出来、
あらためて、うれしさに包まれています。
数少ない今年の雪山への山行でsatoさんにお遭いできたことで、格別な思い出の山行となりました。
また次にお目にかかれる機会を楽しみにしております。
>土曜日は、わたしのこころの山で、ばったりとお会い出来てうれしかったです。
予想以上の積雪、うつくしい霧氷、そして山猫さんご夫妻との出会い。
お山の神様から素晴らしいプレゼントをいただいた山旅でした
私も同様の想いです。
>「雪原に凛として立つ孤樹」は、山猫さんにとって、大切なこころの風景なのですね。
確かにそうなのですが、釣瓶岳にも同様の景色がありますよね。
>平からは簡単に登れますが、そう、山猫さんの愛する西尾根を辿るのを夢見ているのです。
複雑に入り組んだ尾根と谷が織りなすうつくしい地形に魅了されています。
四季折々の光景が美しいのと、西側からは簡単に登ることができることもあって、頻繁に出かけていくとことです。
>雪の皆子山は、私にとってハードルが高いです。近くて遠いお山。
satoさんのところからは冬季にR477に入るのはあまりにも遠回りになるので、冬季は通行できない可能性があるのでお薦め出来ないです。
降雪直後の西尾根は実に美しいのですが、車が入れずに断念したことも度々です。
東尾根は植林の区間が長いのですが、冬季はこちらから西尾根を目指す方が堅実だと思います。
>近くに宝物を感じ、しあわせだなぁ、と思います。
それが近くにあるというのが何とも有難いですね。
>今は、こころの風景にも、お会いになるのが難しい時なのですね。
土曜日、ほんのひと時でしたが、煌めく風景をおふたりと一緒に味わい、心に刻むことが出来、
あらためて、うれしさに包まれています。
数少ない今年の雪山への山行でsatoさんにお遭いできたことで、格別な思い出の山行となりました。
また次にお目にかかれる機会を楽しみにしております。
山猫
-
- 記事: 539
- 登録日時: 2018年11月20日(火) 06:39
- お住まい: 京都市左京区
Re: 【京都北山】皆子山☆西尾根に源頭の雪景色を求めて
山日和導師
ご無沙汰しており、失礼いたしました。
レス有難うございます。
>なんと珍しい。でも京都に雪が降ったかどうかはあんまり関係ないんじゃない?
そう聞こえますよね。京都に降雪があった日の次の休みは新雪を求めて北山に出かけていくことが多いので・・・
>私が以前登ったのはこの左岸尾根のようです。
ブナ林はないけどゆったりとしたいい尾根でしたね。4年前の著者懇親会の翌日でした。
この尾根はアップダウンも緩く、自然林が広がるのでいいところです。
>積雪期の谷の源頭の風景は素晴らしいだろうなと想像していましたよ。
ゆったりと広がる源頭に立つ木の姿も印象的でした。
あまりヤブメンの興味をそそるようなrepでは無いのでは・・・と思っておりましたが、そう仰っていただけると久しぶりにrepアップした甲斐があったかと思います。
>これもよくわかります。尾根をまっすぐ歩くのが馬鹿らしくなるような地形ですよね。
ここは自然と足が源頭の緩やかな雪原に向かってしまうように思われます。
こういうところが京都の自宅からさほど遠くないところにあるというのがなんとも有難いと思うところでもあります。
ご無沙汰しており、失礼いたしました。
レス有難うございます。
>なんと珍しい。でも京都に雪が降ったかどうかはあんまり関係ないんじゃない?
そう聞こえますよね。京都に降雪があった日の次の休みは新雪を求めて北山に出かけていくことが多いので・・・
>私が以前登ったのはこの左岸尾根のようです。
ブナ林はないけどゆったりとしたいい尾根でしたね。4年前の著者懇親会の翌日でした。
この尾根はアップダウンも緩く、自然林が広がるのでいいところです。
>積雪期の谷の源頭の風景は素晴らしいだろうなと想像していましたよ。
ゆったりと広がる源頭に立つ木の姿も印象的でした。
あまりヤブメンの興味をそそるようなrepでは無いのでは・・・と思っておりましたが、そう仰っていただけると久しぶりにrepアップした甲斐があったかと思います。
>これもよくわかります。尾根をまっすぐ歩くのが馬鹿らしくなるような地形ですよね。
ここは自然と足が源頭の緩やかな雪原に向かってしまうように思われます。
こういうところが京都の自宅からさほど遠くないところにあるというのがなんとも有難いと思うところでもあります。
山猫