映画「ふるさと」

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山日和
記事: 3846
登録日時: 2011年2月20日(日) 10:12
お住まい: 大阪府箕面市

映画「ふるさと」

投稿記事 by 山日和 »

 ずっと探していた映画だった。30年前に公開され、テレビで初めて見た時その風景の哀しいまでの
美しさと、ダムに沈んでしまう運命の村人の葛藤に涙が止まらなかったのを覚えている。せめてビデ
オでもといろんなサイトで検索しても見つけることができずあきらめていたが、先日のスノー衆で山
頂から徳山ダム湖を眺めていた時、わりばしさんが「『ふるさと』のDVD出たの知ってます?」と聞
いて来たのだ。なんというタイミング。長らく人目に触れることのなかったこの名作映画が昨年12月
にDVD化されたというのである。...家に帰ってすぐにamazonで注文したことは言うまでもない。
 7年前、徳山ダムが試験湛水を始める前に徳山村最奥の集落である門入(かどにゅう。正確には既に
常住する人のない廃村だったが)を訪れた。そこから千回沢山に登るためだ。湛水が始まれば道路が
水没して、車でここへ来ることは不可能になってしまう。しかし一夜明けた朝は雨模様。この雨を突
いて沢からヤブだらけの山に登る気にはとてもならず、後ろ髪を引かれる思いで門入を後にしたので
ある。
部外者である我々がダムに沈んでしまう村を惜しみ、悲しむのはただの感傷かもしれない。しかしこ
こには日本人の誰もが心の中に持つ「ふるさと」が確かにあった。
 右の本は徳山村に住む増山たづ子さんが、ピッカリコニカで写した写真集である。そこに登場する
村の人々、子供たちの表情は実に生き生きとして素晴らしい。心を許す人が向けたカメラに対してし
かできない、何の気負いもない無防備な笑顔で溢れている。
対する左の本は、いわゆる部外者である筆者が村に通い詰め、住み込んで作り上げた作品だ。
そこに暮らす人と無関係の部外者という違いはあっても、そこにはダムの底に消える運命の「徳山村」
に対する愛情が、その文章と写真の中に脈々と流れている。
 岐阜県揖斐郡徳山村は1987年に藤橋村と合併。1989年には全員が離村して村は消えた。数々の
紆余曲折を経て徳山ダムが完成を見たのは2008年。計画が世に出てから実に51年が経過していた。

                 山日和

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柳川洞吹
記事: 681
登録日時: 2011年2月22日(火) 22:07
お住まい: クルマの中(簡易旅館仕様車)

Re: 映画「ふるさと」

投稿記事 by 柳川洞吹 »

山日和さん こんばんは

ずっと探していた映画だった。30年前に公開され、テレビで初めて見た時その風景の哀しいまでの
美しさと、ダムに沈んでしまう運命の村人の葛藤に涙が止まらなかったのを覚えている。せめてビデ
オでもといろんなサイトで検索しても見つけることができずあきらめていたが、先日のスノー衆で山
頂から徳山ダム湖を眺めていた時、わりばしさんが「『ふるさと』のDVD出たの知ってます?」と聞
いて来たのだ。なんというタイミング。長らく人目に触れることのなかったこの名作映画が昨年12月
にDVD化されたというのである。...家に帰ってすぐにamazonで注文したことは言うまでもない。


ワシはテレビでも見たことがないので、前々からこの映画を見てみたくて、
ビデオになってないか、DVDになってないかと、折に触れて探していたところです。
早速「楽天ブックス」で注文しました。3837円。
つうさん、アマゾンじゃなくてすみません。楽天の会員だもんで。

ワシは、ダムは人々が社会生活を営む上で必要な利水、治水、発電、灌漑などを全うするために、
絶対に必要なものだと思っていますが、
その建設のために、自分たちの生活の地を放棄せざるを得ないという
犠牲を払わなければならない現実には心が痛みます。

話は徳山ダムから離れますが、
先月、国は滋賀県の高時川に建設を計画していた丹生ダムについて、
事実上建設中止の判断を示しました。
しかし、ダム湖に沈むことになっていた半明、針川、尾羽梨、鷲見、田戸、小原、奥川並の村々は、
すでに離村してしまっています。
国の事業のために……と自らの生活を犠牲にして、
その結果が「犠牲はただの無駄でしかなかった」というのでは、あまりにも不条理。
この世に、万人にすべてよしという施策などないにしても、
もうすこし早く、なんとかできなかったものか……と。

                         洞吹(どうすい)
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わりばし
記事: 1902
登録日時: 2011年2月20日(日) 16:55
お住まい: 三重県津市

Re: 映画「ふるさと」

投稿記事 by わりばし »

おはようございます、山日和さん。

ずっと探していた映画だった。30年前に公開され、テレビで初めて見た時その風景の哀しいまでの
美しさと、ダムに沈んでしまう運命の村人の葛藤に涙が止まらなかったのを覚えている。せめてビデ
オでもといろんなサイトで検索しても見つけることができずあきらめていたが、先日のスノー衆で山
頂から徳山ダム湖を眺めていた時、わりばしさんが「『ふるさと』のDVD出たの知ってます?」と聞
いて来たのだ。なんというタイミング。長らく人目に触れることのなかったこの名作映画が昨年12月
にDVD化されたというのである。...家に帰ってすぐにamazonで注文したことは言うまでもない。


私は、上映された時期とリバイバルで2回以前に見ていて今回のDVDで3回目ですが、何度見てもいい映画です。
山日和さんも洞吹さんもDVDを購入されたようで、うれしいかぎりです。


 部外者である我々がダムに沈んでしまう村を惜しみ、悲しむのはただの感傷かもしれない。しかしこ
こには日本人の誰もが心の中に持つ「ふるさと」が確かにあった。


小学校で補償金のことで子どもたちが言い争うシーンなど村人の背負った葛藤がリアルに表現されているから説得力があるんでしょうね。
事実を真摯に受け止めるという、人のいとなみに対する謙虚さがこの映画にはあるように思います。
なんか、最近のはやりの政治家にはこの謙虚さが欠落しているような・・
:evil:
水没した徳山村戸入集落
水没した徳山村戸入集落
右の本は徳山村に住む増山たづ子さんが、ピッカリコニカで写した写真集である。そこに登場する
村の人々、子供たちの表情は実に生き生きとして素晴らしい。心を許す人が向けたカメラに対してし
かできない、何の気負いもない無防備な笑顔で溢れている。


東海地方ではたづ子さんは有名人で、地方限定の特集も何本も組まれていました。

対する左の本は、いわゆる部外者である筆者が村に通い詰め、住み込んで作り上げた作品だ。
そこに暮らす人と無関係の部外者という違いはあっても、そこにはダムの底に消える運命の「徳山村」
に対する愛情が、その文章と写真の中に脈々と流れている。


この本はブックオフで偶然見つけて、読んでいました。
山日和さんも読まれていたとは、ビックリです。


 岐阜県揖斐郡徳山村は1987年に藤橋村と合併。1989年には全員が離村して村は消えた。数々の
紆余曲折を経て徳山ダムが完成を見たのは2008年。計画が世に出てから実に51年が経過していた。


私も一度、ダム工事が始まる前の徳山村に行ったことがあります。
藤橋城あたりの集落の様子をみると奥地の山村で生活することが年々難しくなってきているなあとあらためて感じました。


                                                        わりばし

              
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山日和
記事: 3846
登録日時: 2011年2月20日(日) 10:12
お住まい: 大阪府箕面市

Re: 映画「ふるさと」

投稿記事 by 山日和 »

洞吹さん、どうもです。

ワシはテレビでも見たことがないので、前々からこの映画を見てみたくて、
ビデオになってないか、DVDになってないかと、折に触れて探していたところです。
早速「楽天ブックス」で注文しました。3837円。
つうさん、アマゾンじゃなくてすみません。楽天の会員だもんで。


残念!! アマゾンの方が安かったのに~ :lol:

ワシは、ダムは人々が社会生活を営む上で必要な利水、治水、発電、灌漑などを全うするために、
絶対に必要なものだと思っていますが、
その建設のために、自分たちの生活の地を放棄せざるを得ないという
犠牲を払わなければならない現実には心が痛みます。


本当に必要ならば・・・ですね。
利権のために計画される公共事業がこの国にはあまりにも多過ぎます。
そしてひとたび計画されれば必要があろがなかろうが見直しなんてとんでもないというのがこの国の官僚・行政システムです。

話は徳山ダムから離れますが、
先月、国は滋賀県の高時川に建設を計画していた丹生ダムについて、
事実上建設中止の判断を示しました。


これは見直された稀有な例です。八ツ場ダムはどうなるんでしょうか?

しかし、ダム湖に沈むことになっていた半明、針川、尾羽梨、鷲見、田戸、小原、奥川並の村々は、
すでに離村してしまっています。
国の事業のために……と自らの生活を犠牲にして、
その結果が「犠牲はただの無駄でしかなかった」というのでは、あまりにも不条理。
この世に、万人にすべてよしという施策などないにしても、
もうすこし早く、なんとかできなかったものか……と。


このうちいくつかの集落はダム計画に関わらず離村していますね。あまりにも厳しい生活環境によるものでしょう。
なんせ中河内と針川の間の県道が繋がったのは針川が廃村になってからですもんね。
しかも針川に電気が点ったのは廃村になった昭和46年のわずか9年前の話です。

                       山日和                       
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山日和
記事: 3846
登録日時: 2011年2月20日(日) 10:12
お住まい: 大阪府箕面市

Re: 映画「ふるさと」

投稿記事 by 山日和 »

わりばしさん、どうもです。

私は、上映された時期とリバイバルで2回以前に見ていて今回のDVDで3回目ですが、何度見てもいい映画です。
山日和さんも洞吹さんもDVDを購入されたようで、うれしいかぎりです。


そうでしたか。日本人必見の映画ですね。

小学校で補償金のことで子どもたちが言い争うシーンなど村人の背負った葛藤がリアルに表現されているから説得力があるんでしょうね。
事実を真摯に受け止めるという、人のいとなみに対する謙虚さがこの映画にはあるように思います。
なんか、最近のはやりの政治家にはこの謙虚さが欠落しているような・・


この映画の底に流れる村人の「あきらめ」が物悲しさを誘います。それと対照的な子供たちの屈託なさとの対比が何とも言えません。

東海地方ではたづ子さんは有名人で、地方限定の特集も何本も組まれていました。

そうでしたか。

この本はブックオフで偶然見つけて、読んでいました。
山日和さんも読まれていたとは、ビックリです。


徳山ダム関連の本を探していて行き当たりました。

私も一度、ダム工事が始まる前の徳山村に行ったことがあります。
藤橋城あたりの集落の様子をみると奥地の山村で生活することが年々難しくなってきているなあとあらためて感じました。


私が初めて訪れたのは確か昭和52年頃だったと思います。村の中心地である本郷はまだ商店が軒を連ねて(確か徳山銀座と書いてあったような・・・)
活気があるとは言えないまでも、山中の寒村というイメージはありませんでした。

                          山日和


                                                                    
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柳川洞吹
記事: 681
登録日時: 2011年2月22日(火) 22:07
お住まい: クルマの中(簡易旅館仕様車)

Re: 映画「ふるさと」

投稿記事 by 柳川洞吹 »

こんばんは

残念!! アマゾンの方が安かったのに~ :lol:

ほんとですねー。
アマゾンの3243円は楽天ブックスより600円も安い。
でもいいんです。
楽天の売価は3837円ですが、CMどおりにボンボン貯まっている楽天ポイント払いで、
実質、タダで手に入れてますからね。 :D

本当に必要ならば・・・ですね。
利権のために計画される公共事業がこの国にはあまりにも多過ぎます。
そしてひとたび計画されれば必要があろがなかろうが見直しなんてとんでもないというのがこの国の官僚・行政システムです。


公共事業の周りにさまざまな利権が渦巻いているであろうことは、否定はしません。
しかし、利権がどうあれ、必要なダムは作られるべきなのです。
山日和さんの言われるとおり、「本当に必要ならば」が大前提ですが。

治水に限定した話をしますが、
仕事するダムは、人知れぬところで黙々淡々と、感動的ともいえる実績を挙げています。
この河川流域に、この台風によるこの降水量で、もしこのダムがなかったなら、
下流の都市に戦慄的とも言える惨事を現出していたであろうというようなことは、
当該ダムの貯水・放流データ報告書を読み説くと、想像に難くありません。

必要でなくなっても、なかなか見直しがきかない……という行政システムは問題ありと思いますが、
朝令暮改に近いのも、ええかげん振り回されまっせ。
程度問題なんでしょうね。

このうちいくつかの集落はダム計画に関わらず離村していますね。あまりにも厳しい生活環境によるものでしょう。
なんせ中河内と針川の間の県道が繋がったのは針川が廃村になってからですもんね。
しかも針川に電気が点ったのは廃村になった昭和46年のわずか9年前の話です。


そうなんですか。
そこまでは知りませんでした。
ダム建設計画に起因しておらず、別の理由で全く自らの意思で離村するのは、
ワシの心情からすれば「どうぞご自由に」ということです。

本日、DVDが届いていました。
こんどのお休みに、ゆっくり鑑賞します。

                      洞吹(どうすい)
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