【日付】2021年1月4日(月)
【山域】鈴鹿/高室山
【ルート】佐目~高室山(ピストン)
【天候】曇りのち晴れ
【メンバー】カメ仙人、びわ爺
【コースタイム】佐目十二相神社P8:30-・543ピーク10:02-林道(登山口)10:40-11:10山頂12:20-13:50佐目神社P
年越し寒波で近くの山々も雪景色。いっそ出かけるなら、余呉まで行ってみようか! 今日は心強い同行者もあるから安心だ。
ところが、菅並をめざすものの、木之本IC辺りからフロントガラスに雪…ならぬ雨!
ICを降りてR365を北へ向かうが、雨はいっそうきつくなる。もちろんめざす横山岳も妙理山も雲の中。
「あかん、あかん、こりゃ無理やわ」
取りあえずUターン。方角が180度変わると空模様も一変。目の前の霊仙山のガスも晴れ、鈴鹿方面は日差しさえ届いている。
とはいえ、今から引き返して御池や霊仙は荷が重い。簡単に登れて雪景色が堪能できる山は?
そんな嬉しい山が近くにあった。多賀の高室山。標高は800m少々だが、周りの山や琵琶湖、比良などの眺望が抜群!
彦根からR306号を東進し、佐目の十二相神社のパーキングへ。ここが最短の登山口だ。松の内とはいえ、平日のせいか、ほかの車も人もゼロ。残雪を避けて駐車し、仕度を済ませて出発。
植林の中を地形図の破線路に沿って進む。途中でスノーシューを履き、背中を楽にする。co420mピークで一息。佐目トンネルの頭上を通過して鞍部に9:25。
ここからまた急坂。左側に南後谷の集落が白く雪に埋まっている。ミズナラなどと杉の混交林。左右の眺望も開けたり閉じたり。南面の石灰採掘現場が痛々しい。
「クマ!ちゃう?」
4本爪の大きめの足跡だ。シカやウサギの足跡は続いていたが、こんな足跡は今日初めて発見。慌てて耳を澄まし、周囲を見渡す。
傾斜が緩みco690mで保月からの林道のヘアピンへ。「登山口」のプレートが立っている。無雪期ならもっと先まで車で入れる。
上空の青空は時間を追って広がってきた。新雪を選んでシューハイクを楽しみながら30分ほどで山頂へ。
途中で追い抜いてもらった単独女性の姿はなく、足跡だけが南東の尾根に続いている。南西の風とはいえ汗冷えは堪らないので、東側へ移動してランチにする。
眺望の山と言うだけに、360度のパノラマ。真北の霊仙山は登山者の顔まで見えそうな近さ。稜線の背後に伊吹山の肩も覗く。日本海側は雪雲に隠れ、白山は拝めないのは残念。
振り返ると南東に御池岳が雄姿を構える。鞍掛尾根から三国岳~烏帽子岳へと連なる稜線がクッキリ。さすがに白さ比べでは、御池をふくめ霊仙には及ばない。
目を西へ移すと琵琶湖を挟み、やや霞んではいるが比良や湖西、野坂山地の山まで一望。
この山は、まさに鈴鹿北部の展望台の名にふさわしい。
ちなみに高室山から霊仙と御池(丸山)は平仮名の「く」の字の位置関係。両者の距離は? 地図にスケールを当ててみたら、直線距離はほとんど同じだった。
ランチを終え帰り支度していると、先行の女性が引き返してきた。少しお話。
この先の・756ピークまで行って来たらしい。奈良の人。単独好みであちこち歩いている。車が2駆でノーマルタイヤなので雪の林道には入れないので、今日はここにした。
熟達者なのか、知らぬが仏のカッ飛びガールなのか?
足元はMSRの萌黄色のシュー。レディースだろうがこんな可愛らしいカラーあったっけ?
こちらがマッタリしているうちに、ランチを終え、さっさと下って行かれた。
あとは往路のトレースを追って下るだけ。琵琶湖に向かってドロップダウンの気分。少しトラバースを楽しんだりしながら駐車場に14時前。ランチ休憩の70分含め5時間20分。
新年の山始めは、想定外のコース変更もあったが、結果オーライの健康スノーハイクとなった。
同行のカメ仙人さん、ありがとう~♪
~びわ爺