【比良】神璽の滝・釈迦岳の小周回

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Re: 【比良】神璽の滝・釈迦岳の小周回

by yamaneko0922 » 2020年4月01日(水) 07:26

グーさん コメント有難うございます。

>グー家の近所のサクラは5分咲きなのに標高300mの蓮ダム湖畔のサクラは満開。
なんか変な感じがします。


今年の桜は一気に花開く気がします。今日あたりはグーさんの家のご近所でも満開になるのではないでしょうか。
岩倉から比叡山を望んで
岩倉から比叡山を望んで
ローンを組んで車を購入ですか。よっぽど高価な車なんですね。
グーなんか目的地まで運んでくれれば安い車で十分です。


いえいえ、安価な車です。子供達のせいで家計が大きく傾いているので。

>標高差800mを1時間を切って下山完了ですか。ナズナさんと同じスピードですね。
そんなに急いで下ったら足がもつれてからまって危険ですよ!


あまり急いだつもりはありませんが、ナズナさんと同じスピードであれば上出来ですね :mrgreen:

>残雪が残るこの時期にミストを浴びに行きますか。
もっと暑くなってから沢靴を履いて水遊びがヨロシイかと思いますが。


今年は残念ながら残雪はほとんど残っていないですね。
ミストを浴びにいったわけではないので佐目、暑くなったらそれはそれで :D

>釈迦岳は木と木の間隔が広く落ち着いた雰囲気のいい山でした。

釈迦岳のあたりの林相は釣瓶岳からの裏比良の雰囲気とは大きく異なり、比良に限ったことではないかもしれませんが、狭い山域の中で場所によって山の表情が変化に富むのも魅力に思われます。

>比良には緑の濃い季節にも行ってみたいなと思いました。汗をかくのは嫌いですが。

もう少しすると表比良のあたりは楚々としたシロヤシオが美しい時期を迎えることになります。きっとナズナさんが素敵なところをご案内してくれるのではないでしょうか。汗をかかずに登るのは難しいと思われますが :mrgreen:
宝ヶ池公園にて
宝ヶ池公園にて

Re: 【比良】神璽の滝・釈迦岳の小周回

by グー(伊勢山上住人) » 2020年3月31日(火) 22:48

20200321-52.jpg


yamanekoさん、こんばんは。
グー家の近所のサクラは5分咲きなのに標高300mの蓮ダム湖畔のサクラは満開。
なんか変な感じがします。

釈迦岳14:42〜15:40登山口

標高差800mを1時間を切って下山完了ですか。ナズナさんと同じスピードですね。
そんなに急いで下ったら足がもつれてからまって危険ですよ!

車のローンの審査を申請するために修学院の銀行に行く。

ローンを組んで車を購入ですか。よっぽど高価な車なんですね。
グーなんか目的地まで運んでくれれば安い車で十分です。

神璽の滝の一連の滝を訪れ、釈迦岳を周回するという山行を思いつく。

残雪が残るこの時期にミストを浴びに行きますか。
もっと暑くなってから沢靴を履いて水遊びがヨロシイかと思いますが。

北8系統のバス 地下鉄 湖西線 タクシーで移動する。

タクシーは融通がききますが、効率よい公共交通機関の利用はお見事です。

谷に降りる細尾根の薄い踏み跡を辿って急峻な尾根を下る。
急峻な斜面の木の根を掴みながら谷に降りる
尾根の上から藪を漕いで倒木の上に降り立つ。最後は木を登って


家内さん、こんな夫の道楽にようついて行くわ。
もっとも伊勢山上で左手1本でクサリにぶら下がるアクロバットを見せて頂きましたから
どんな所でも平気で行くことのできる身体能力をお持ちだとは分かっていますけど。

滝に訣れを告げて登山道に戻ると石灯籠が現れる。

やっと石灯籠ですか。ここから先が長いのに。

樹高の高い山毛欅は少ないものの幹の下の方から枝分かれした力強い樹影の山毛欅が多いように思われる。

釈迦岳は木と木の間隔が広く落ち着いた雰囲気のいい山でした。

春を待つ山の中で、光と交錯する滝を存分に楽しんだ一日だった。

比良には緑の濃い季節にも行ってみたいなと思いました。汗をかくのは嫌いですが。


                       グー(伊勢山上住人)

【比良】神璽の滝・釈迦岳の小周回

by yamaneko0922 » 2020年3月30日(月) 20:39

つい先日、グーさんが武奈ヶ岳・釈迦岳の大周回コースのレコをアップされたところすが、そのほぼ半分に相当する小周回コースをしばらく前に歩いたので、山行のタイトルを踏襲させて頂きながらrepをアップさせて頂きます。振り返って見ると山行時間のほぼ1/4を神璽の滝巡りに費やしていたのでした。

【 日 付 】2020年3月3日
【 山 域 】比良
【メンバー】山猫、家内
【 天 候 】晴れ時々曇り
【 ルート 】神璽谷道登山口11:22〜11:39神璽谷・釈迦岳分岐〜11:49神璽の滝13:00〜13:44神璽谷道下降点〜13:56北比良峠〜14:31釈迦岳14:42〜15:27神璽谷・釈迦岳分岐〜15:40登山口

十五年間乗った車がついに廃車になってしまったところなので、この日は車のローンの審査を申請するために修学院の銀行に行く。銀行の用事が終わったところで、9時半だ。この時間からアプローチ出来るところはないかと思案すると、神璽の滝の一連の滝を訪れ、釈迦岳を周回するという山行を思いつく。神璽の滝というのは雌滝とされるF1からF7までの連瀑からなり、一般に神璽の滝として知られる滝はF4の雄滝のことを指すようだ。

修学院からは京都駅に出るのが実に不便な場所だが、本数の少ない北8系統のバスがどうぞと言わんばかりに修学院の駅前に到着する。北山駅から地下鉄に乗ると京都駅には10時過ぎに到着する。京都駅からは湖西線で比良駅に丁度11時11分に到着する。比良駅からはイン谷口まで予約しておいたタクシーで移動する。

歩き始めると、すぐに登山道のすぐ右手にはシャカ谷から流れ落ちる滝がある。カマブロ洞と呼ばれる滝だ。折しも滝に光が差し込み、滝と斑らな木洩れ陽が交錯する。
F2.jpg

登山道を進み、右手に釈迦岳への登山道を見送り、神璽の谷への道に入るとまもなく左下の谷から滝音が聞こえてくる。ここで神璽の滝の連瀑の最初の滝となる雌滝にたどり着くためにはこの登山道を歩くよりも谷沿いを遡行して来た方が良かったことに思い当たるが、時既に遅しである。谷に降りる細尾根の薄い踏み跡を辿って急峻な尾根を下る。

尾根は下るにつれて電気コードのような灰色のビニールが巻かれた古びたワイヤーが現れる。ワイヤーの助けを借りてF2の滝の下に着地する。滝壺のない二段の滝であることからF2と判別することが出来た。滝は上から二筋に分かれて落ちているが、落差の大きな迫力のある滝だ。
カマブロ.jpg

F3が上にあるのだろうが、もう一度尾根を下ることが憚られたので、まずは尾根をさらに下ってF1の雌滝の下に降り立つ。F1は狭い滝壺に向かって垂直に流れ落ちる直瀑で、一直線に落下する水流が立てる轟音が印象的だ。滝の右手の斜面には早くもイワウチワの花が咲いている。
F3.jpg

ここからF3を目指して右手の谷を登るのだが、下降した尾根にトラバースしようと思っているうちに先ほどまで辿ってきた登山道まで登ってしまった。F3にたどり着くために再度、細尾根を下降する。F2の上部からトラバース気味に斜面を下降する。斜面にはかつてはワイヤーがつけられていたのであろうが、木に巻かれた針金の先は既に欠失している。急峻な斜面の木の根を掴みながら谷に降りると平流の奥に右手から流れ落ちる滝が目に入る。滝そのものより谷の両側で切り立った岩肌の壁が壮麗な印象を与えるところだ。
F3遠景.jpg
F1.jpg

降りてきた道を引き返し、登山道に戻るとすぐ先に神璽の滝の道標があり、滝に下る明瞭な道がついている。すぐに落差の大きな滝の途中で大きく跳ね上がる飛沫が目に入る。滝の上に小さなF5が見える。
F5.jpg

雄滝の大きな滝音を聞きながらまずは登山道に戻る。F5に下降を試みるが、登山道が大きく曲がる手前で降りやすそうな谷筋を下降する。F5があると思しきあたりで右手にトラバースすると滝の正面に出ることが出来た。
F4.jpg

問題は最後のF6/7であった。斜面には夥しい数の倒木が重なりあっており容易に近づけない。致し方ないので尾根の上から藪を漕いで倒木の上に降り立つ。最後は木を登ってなんとか二段のF6とその上に流れ落ちるF7の写真を撮ることが出来た。
F6-7.jpg

滝に訣れを告げて登山道に戻ると石灯籠が現れる。ここからは先ほどまでの狭隘な谷間とは一転して谷は大きく広がり、沢の流れも平流となる。登山道は連続する堰堤を緩やかに越えてゆく。

やがて右手には天満宮と書かれた朱色の鳥居が現れる。鳥居の上には杉の巨樹がそびえ立っている。かつては祠があったのだろう、杉の根元には何かの遺構が朽ち果てていた。少なくとも昔はこんな険しい山中までお参りに来られていた人々がおられたというのが驚きだ。

谷は奥に進むにつれ斜度を上げてゆく。カモシカ台からのダケ道と合流する手前になると樹木のない斜面には一面に苔が広がり、日本庭園のような趣となる。背後には周回する予定のカラ岳とその背後に釈迦岳を大きく眺望する。

ダケ道と合流するとなだらかに尾根の先に北比良峠、その先には長尾と釣瓶岳が視界に入る。北比良峠に到着すると正面に武奈ヶ岳とコヤマノ岳を眺めながら行動食でランチ休憩をとる。空にはいつしか乳白色の曇り空が一面に広がっている。峠から琵琶湖の対岸に望む長命寺山の輪郭も朧げに霞んでいるようだ。

カラ岳にかけては緩やかな尾根上にはリョウブのアーケードが続き、快適に進む。釈迦岳の山頂が近くなると山毛欅が多くなる。樹高の高い山毛欅は少ないものの幹の下の方から枝分かれした力強い樹影の山毛欅が多いように思われる。尾根の左手からは展望が随所で開け、蛇谷ヶ峰へと続く裏比良の稜線、その先に三重獄を中心とした野坂山地の山を望むことが出来る。

釈迦岳の山頂でタクシーを予約すると一気に下る。かつての比良ロープウェイの駅の跡の手前からは大きく眺望が開ける。ここから眺める琵琶湖の南湖は蛇行する大きな河川のようにも見える。いつしか空は明日は朝から雨模様という予報が信じられないほどに再び晴れ渡っていた。

カマブロ洞に再び立ち寄ると山の陰に入っているせいで先ほど見た光はすっかり消失し、まるで別の滝のように見える。滝は天候、時間によっても大きく印象が変わるものだということを改めて痛感する。

春を待つ山の中で、光と交錯する滝を存分に楽しんだ一日だった。

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