まだ名古屋にきて日が浅いころ名駅前の「駅前アルプス」に通うようになった。田舎の少年には大きな登山用品店なぞ宝物のようで、それこそうれしくなってついつい登山靴を勝手に履いて叱られた。それが店長、大和さん(故人)との出会いだった。それ以来、遊びに行くとカーテンで仕切っただけの応接室に通され、山のお話を伺った。ある日「あめちゃんよぅ、山スキーやるんなら野伏に行ってこいよぉ。俺も行ったけどよかったぞ。雪に埋まったテントの中から俺が出てくると目の前の登山者が驚いてたよ」細い目をもっと細くして笑ってたなぁ。
あれから十数年、あきんちょから『野伏ヶ岳に行きたい、行かない?』とのお誘い。時が来た。
【日付】2019年3月23・24日(土日)
【山域】両白・加越山地(野伏ヶ岳)
【メンバー】あきんちょ・あめちゃん
【天候】曇り~晴れ~雪~晴れ
【ルート】1日目:中居神社(8:30)~泊地(和田山牧場跡)(11:30~12:00)~野伏ヶ岳頂上(14:10~14:50)~泊地16:30
2日目:泊地(10:40)~駐車場(13:45)
「鼻垂れ隊、隊長、行きますか・・・?」
「うぅむ、副隊長、悩むところよのう。おぬしはどう思われとるのじゃ」
そうなのだ、明日の天気は荒れ模様。今夜からの天気は芳しくない、要するに下り坂。そしてこの時点ですでに空はどんよりとしている。山の白さより、雲の灰色のほうがクッキリ目立つ。選択肢は少ない。空荷で今日だけの日帰りでここから往復するか、途中の牧場跡(和田山牧場)までテントを担ぎ上げ、そこで判断するか。無駄な歩荷になるかもしれないが、やはりディナーは気持ちのいい場所で食べたい。
(おずおずと)
「明日は吹雪の中の下山になるかもしれないけど、とりあえず家財道具担いで上で判断したいです」
「うむ、期待は薄いが望むところじゃ。いくゾ、副隊長!」
橋を越えての林道歩き雪はありません。やがてパッチ状に雪が出てくるもスノーシューの出番は無し。林道歩きも飽きてきたころ、ようやくスノーシューの出番に。右を見上げると明瞭な尾根が。あちらが登山道らしいので斜面をヒーコラ。尾根に出ると風景が一変。右眼下に流れる石徹白川向こうに大日岳がドーン。
しばらくで平坦に、どうやら牧場跡の末端に到着。ナカナカのナイスロケーション。天気も良くも悪くもない現状維持。ここは持ち前のポジティブ思考そろい踏み。
「今夜はどこかで泊ろう、泊適地を探そう。どうせ帰りは林道歩きなのだ」
「ただ、隊長、念のためGPSオンにしてもらってもいいですか?明日吹雪かれたら、この平坦地、ルートロスするかもしれません」
「ラジャ、電池入れます」
だだっ広いところにシンボルツリーが目立つ大平原に大所帯のパーティーが今宵の宿を設営中してた。そこはスルーしてさらに奥へ進む。待っていたのはサッカー場くらいの広さはあるこれまた平原。都合よく斜面が吹きおろし風も防いでくれそう。
「ここだ」
担いできた食材(隊長兼食料班長おつかれさまです)とかをテントでぐるぐるクルミ(テントは飛んでいく可能性ありなのでぺしゃんこに)、
「隊長、ここからならあした多少荒れても帰れそうですね、とりあえずGPSバッチリですか?」
「副隊長、私のGPSどうも調子が悪い。電源入ってなかった。電池を入れ替えてみる・・・ありゃりゃ、プラス同士になってた。ごめぇーん」
相変わらずボケ担当ですな。まあ、俺のGPSでなんとか。
豪華なヒルメシもあきらめて、行動食を持って出発。小さな池(もちろん雪の平原ですが)らしきを回り込むように進むと野伏ダイレクト尾根のとりつきに。手前から尾根に上がるトレースがあるのでそれを利用することに。
「みなさまの、みなさまのトレースのおかげで登れるのでございまぁ~す」
いつもの選挙演説も滑らかだ。
下から見上げたダイレクト尾根は少々ゲンナリするところはあったが、登り始めても少々ウンザリ。だけど、快適に高度を上げていくのでナカナカ楽しい。しかも尾根に乗ったとたん視界も開け、気分も和らぐ。とにかく雲が高いので、空は灰色ながら遠望も利く。この時間になると上からの下山者も増えてくる。アイサツがてらあきんちょが山の名前を教えてもらっている。
「だいたい分かった。別山、白山、銚子が峰、大日岳、そして、のぶしぃー!」
「のぶせですよ」
まだ先は長いのだけど・・・あれ、空が青くなってきたぞ。そう、雲に切れ目ができている。その切れ目が少しずつ、少しづつ大きくなっていく。
待てば海路の日和あり、だろうか、太陽も出てきた。
登山者やらスキーヤーやら上からドンドン降りてくる。その上で太陽が我々に手招きをしている。頂上手前のニセピーク。本人が騙そうと思ってないはずなのになんてかわいそうな呼ばれ方。しかし、我々も「おのれニセピークめ」。
それを超えるとホントになだらかなやさしい丘に変わり、気がついたら頂上だった。
「えっ、ココ?」
あきんちょがあっけなさそうにつぶやく。
けれどこの滑らかさ故、展望はバッチリ。白山はチト恥ずかしがって雲の中だけど、手前の別山から延びる三の峰、二、一、銚子、その右に大日、北方奥には北アルプス、左に目を転すれば、赤兎山やら経ヶ峰、荒島岳。それぞれが登った山を足していくと結構制覇している気分に。
- 薙刀山へ続く稜線の向こうには別山
あきんちょは特に能郷白山がお気に入りみたいで
「のーごーはくさぁーん」やたら呼びかけている。
日は射すのだが、やはり時々吹く北からの風は冷たい。
「そろそろ降りようか」
「まだいいじゃん、兎夢さんは気分がいいところでは1時間は居たいものだ、それも気にならないってみたいなこと書いてたよ」
そうだな、これがテン泊の強みかもしれない。本日野伏ヶ岳最終下山者、そんな贅沢をユックリ堪能しよう。
- 小白山方面には恐ろしいくらいの雪庇が
ダイレクト尾根に下りで乗ると結構傾斜が急なのに気づく。特にニセピークの下は、オーバーに言うとダイブするカンジ。まあ、そんなに雪も腐っていないのでそのままスノーシューで。あきんちょは大事をとってアイゼンに履き替えた。
- 下りはアイゼンで
見下ろすとはるか下にテン泊地(正確に言うとシンボルツリーと大平原)が見える。シャリバテのカラダにはきついが、互いの行動食をチビチビつまみながら池横の林道にランディング。残念ながら夕焼けは見えなかった・・・というくらい天気は予想に?反して穏やか、無風。泊地で二人が動きを止めると、音は全く聞こえてこない。あきんちょの心臓の音が聞こえてきそう。
ただ、平原ゆえの悲しさよ、
「俺がトイレに行ってものぞかないでね」
「大丈夫、私はそんな・・アストロだっけ?趣味は無いから」
「それを言うならスカトロです」
つい少年ジャンプの昔の漫画(アストロ球団)を思い出すオレ。
夜、トイレに外に出たらそこには十六夜が。ホントに照明なしでサッカーができるくらい明るかった。
だが、未明になって雰囲気が変わる。『サァー、サァー』という聞きなれない音で目を覚ますとテントに降り積もる雪だった。目を凝らすとテントに積もってきている。中からつつくとザァバァー、ザァーと落ちていく。ただ降り続く音は止まない。そして、上空で飛行機が飛ぶような音がして、10秒後くらいにテントがビャタビャタガシャガガシャと揺れる。時折稜線から風が吹き下ろしてきているのだ。この聞きなれない音と雰囲気で目がさえてトラウマがよみがえる。
<・・・ムカシ、春スキーで乗鞍の頂上近くで天気が荒れ何日かテントに閉じ込められ、遭難沙汰一歩手前までいったことがある。あの時はあまりの烈風と豪雪で、テントの中にまで雪が積もってきた・・・。>
変なことばかり頭に浮かび始める。あきんちょからは『先のことを考えてクヨクヨしても仕方がないゾヨ』と以前隊長訓話として聞いていたにも関わらず。悶々としてしまった(翌朝、目を覚ましたあきんちょに話したら、『夜はそんなに雪が降ったんだ?』
と軽く言われた)。朝4時、隊長のアラームが鳴ったみたいだ。天候良ければ薙刀山アタック、と目論んでいたが、まだ雪の余韻が。入り口のフライも雪でつぶれている。もうひと眠り。5時、ウソみたいに雪も止んできた、朝焼けはしていないが好天だ。
まあ、ここは方針変更マッタリとアサメシ。朝日が差し込むとテントの中は暑いくらいだ。太陽は偉大だねぇ。
- 泊地の玄関
急ぐ旅でもなくなったので、下山を兼ねて牧場跡をそぞろ歩く。結構起伏はある
「あっちの丘も行ってみない?」
ドンゾドンゾ、あなたの前に道はない、あなたの後ろに道はできる。丘に登るたび風景が変わる。振り向くと野伏ヶ岳が見おろしている。
「のぶしぃ~」
惜しい、けど正解率は50%くらいまでアップです。
- ダイレクト尾根をなぞるとピークが野伏ヶ岳です
ただ天気晴朗なれど風強し。立ち止まると吹きおろし風は強烈に冷たい。野伏ヶ岳~薙刀山稜線はよく見ると雪煙が舞い上がっている。今日登る人、上は大丈夫かしらん。
長い林道歩きのあと、中居神社に無事のお礼を。そのあとは1年前に諸般の事情で入り損ねた「美人の湯しろとり」へ。その道中、1年前にカレーを食べた食堂とやはり1年前にお世話になった病院も見ることができ、懐かしかった。
大和店長との宿題が果たせた、彼が見た風景を堪能したいつもの充実した2日間だった。
あめちゃん
まだ名古屋にきて日が浅いころ名駅前の「駅前アルプス」に通うようになった。田舎の少年には大きな登山用品店なぞ宝物のようで、それこそうれしくなってついつい登山靴を勝手に履いて叱られた。それが店長、大和さん(故人)との出会いだった。それ以来、遊びに行くとカーテンで仕切っただけの応接室に通され、山のお話を伺った。ある日「あめちゃんよぅ、山スキーやるんなら野伏に行ってこいよぉ。俺も行ったけどよかったぞ。雪に埋まったテントの中から俺が出てくると目の前の登山者が驚いてたよ」細い目をもっと細くして笑ってたなぁ。
あれから十数年、あきんちょから『野伏ヶ岳に行きたい、行かない?』とのお誘い。時が来た。
【日付】2019年3月23・24日(土日)
【山域】両白・加越山地(野伏ヶ岳)
【メンバー】あきんちょ・あめちゃん
【天候】曇り~晴れ~雪~晴れ
【ルート】1日目:中居神社(8:30)~泊地(和田山牧場跡)(11:30~12:00)~野伏ヶ岳頂上(14:10~14:50)~泊地16:30
2日目:泊地(10:40)~駐車場(13:45)
「鼻垂れ隊、隊長、行きますか・・・?」 :?
「うぅむ、副隊長、悩むところよのう。おぬしはどう思われとるのじゃ」 :x
そうなのだ、明日の天気は荒れ模様。今夜からの天気は芳しくない、要するに下り坂。そしてこの時点ですでに空はどんよりとしている。山の白さより、雲の灰色のほうがクッキリ目立つ。選択肢は少ない。空荷で今日だけの日帰りでここから往復するか、途中の牧場跡(和田山牧場)までテントを担ぎ上げ、そこで判断するか。無駄な歩荷になるかもしれないが、やはりディナーは気持ちのいい場所で食べたい。
(おずおずと)
「明日は吹雪の中の下山になるかもしれないけど、とりあえず家財道具担いで上で判断したいです」 :(
「うむ、期待は薄いが望むところじゃ。いくゾ、副隊長!」 :x
橋を越えての林道歩き雪はありません。やがてパッチ状に雪が出てくるもスノーシューの出番は無し。林道歩きも飽きてきたころ、ようやくスノーシューの出番に。右を見上げると明瞭な尾根が。あちらが登山道らしいので斜面をヒーコラ。尾根に出ると風景が一変。右眼下に流れる石徹白川向こうに大日岳がドーン。
しばらくで平坦に、どうやら牧場跡の末端に到着。ナカナカのナイスロケーション。天気も良くも悪くもない現状維持。ここは持ち前のポジティブ思考そろい踏み。
「今夜はどこかで泊ろう、泊適地を探そう。どうせ帰りは林道歩きなのだ」
「ただ、隊長、念のためGPSオンにしてもらってもいいですか?明日吹雪かれたら、この平坦地、ルートロスするかもしれません」
「ラジャ、電池入れます」 :D
だだっ広いところにシンボルツリーが目立つ大平原に大所帯のパーティーが今宵の宿を設営中してた。そこはスルーしてさらに奥へ進む。待っていたのはサッカー場くらいの広さはあるこれまた平原。都合よく斜面が吹きおろし風も防いでくれそう。
「ここだ」
担いできた食材(隊長兼食料班長おつかれさまです)とかをテントでぐるぐるクルミ(テントは飛んでいく可能性ありなのでぺしゃんこに)、
「隊長、ここからならあした多少荒れても帰れそうですね、とりあえずGPSバッチリですか?」
「副隊長、私のGPSどうも調子が悪い。電源入ってなかった。電池を入れ替えてみる・・・ありゃりゃ、プラス同士になってた。ごめぇーん」 :oops:
相変わらずボケ担当ですな。まあ、俺のGPSでなんとか。
豪華なヒルメシもあきらめて、行動食を持って出発。小さな池(もちろん雪の平原ですが)らしきを回り込むように進むと野伏ダイレクト尾根のとりつきに。手前から尾根に上がるトレースがあるのでそれを利用することに。
「みなさまの、みなさまのトレースのおかげで登れるのでございまぁ~す」 :P
いつもの選挙演説も滑らかだ。
下から見上げたダイレクト尾根は少々ゲンナリするところはあったが、登り始めても少々ウンザリ。だけど、快適に高度を上げていくのでナカナカ楽しい。しかも尾根に乗ったとたん視界も開け、気分も和らぐ。とにかく雲が高いので、空は灰色ながら遠望も利く。この時間になると上からの下山者も増えてくる。アイサツがてらあきんちょが山の名前を教えてもらっている。
「だいたい分かった。別山、白山、銚子が峰、大日岳、そして、のぶしぃー!」 :x
「のぶせですよ」 ;)
まだ先は長いのだけど・・・あれ、空が青くなってきたぞ。そう、雲に切れ目ができている。その切れ目が少しずつ、少しづつ大きくなっていく。
待てば海路の日和あり、だろうか、太陽も出てきた。
登山者やらスキーヤーやら上からドンドン降りてくる。その上で太陽が我々に手招きをしている。頂上手前のニセピーク。本人が騙そうと思ってないはずなのになんてかわいそうな呼ばれ方。しかし、我々も「おのれニセピークめ」。 :x
それを超えるとホントになだらかなやさしい丘に変わり、気がついたら頂上だった。
「えっ、ココ?」
あきんちょがあっけなさそうにつぶやく。
けれどこの滑らかさ故、展望はバッチリ。白山はチト恥ずかしがって雲の中だけど、手前の別山から延びる三の峰、二、一、銚子、その右に大日、北方奥には北アルプス、左に目を転すれば、赤兎山やら経ヶ峰、荒島岳。それぞれが登った山を足していくと結構制覇している気分に。
[attachment=4]薙刀山の向こうに別山.jpg[/attachment]
あきんちょは特に能郷白山がお気に入りみたいで
「のーごーはくさぁーん」やたら呼びかけている。
日は射すのだが、やはり時々吹く北からの風は冷たい。
「そろそろ降りようか」
「まだいいじゃん、兎夢さんは気分がいいところでは1時間は居たいものだ、それも気にならないってみたいなこと書いてたよ」
そうだな、これがテン泊の強みかもしれない。本日野伏ヶ岳最終下山者、そんな贅沢をユックリ堪能しよう。
[attachment=3]小白山の雪庇.jpg[/attachment]
ダイレクト尾根に下りで乗ると結構傾斜が急なのに気づく。特にニセピークの下は、オーバーに言うとダイブするカンジ。まあ、そんなに雪も腐っていないのでそのままスノーシューで。あきんちょは大事をとってアイゼンに履き替えた。
[attachment=2]下りはアイゼンで.jpg[/attachment]
見下ろすとはるか下にテン泊地(正確に言うとシンボルツリーと大平原)が見える。シャリバテのカラダにはきついが、互いの行動食をチビチビつまみながら池横の林道にランディング。残念ながら夕焼けは見えなかった・・・というくらい天気は予想に?反して穏やか、無風。泊地で二人が動きを止めると、音は全く聞こえてこない。あきんちょの心臓の音が聞こえてきそう。
ただ、平原ゆえの悲しさよ、
「俺がトイレに行ってものぞかないでね」
「大丈夫、私はそんな・・アストロだっけ?趣味は無いから」 :mrgreen:
「それを言うならスカトロです」 ;)
つい少年ジャンプの昔の漫画(アストロ球団)を思い出すオレ。
夜、トイレに外に出たらそこには十六夜が。ホントに照明なしでサッカーができるくらい明るかった。
だが、未明になって雰囲気が変わる。『サァー、サァー』という聞きなれない音で目を覚ますとテントに降り積もる雪だった。目を凝らすとテントに積もってきている。中からつつくとザァバァー、ザァーと落ちていく。ただ降り続く音は止まない。そして、上空で飛行機が飛ぶような音がして、10秒後くらいにテントがビャタビャタガシャガガシャと揺れる。時折稜線から風が吹き下ろしてきているのだ。この聞きなれない音と雰囲気で目がさえてトラウマがよみがえる。
<・・・ムカシ、春スキーで乗鞍の頂上近くで天気が荒れ何日かテントに閉じ込められ、遭難沙汰一歩手前までいったことがある。あの時はあまりの烈風と豪雪で、テントの中にまで雪が積もってきた・・・。>
変なことばかり頭に浮かび始める。あきんちょからは『先のことを考えてクヨクヨしても仕方がないゾヨ』と以前隊長訓話として聞いていたにも関わらず。悶々としてしまった(翌朝、目を覚ましたあきんちょに話したら、『夜はそんなに雪が降ったんだ?』 :D と軽く言われた)。朝4時、隊長のアラームが鳴ったみたいだ。天候良ければ薙刀山アタック、と目論んでいたが、まだ雪の余韻が。入り口のフライも雪でつぶれている。もうひと眠り。5時、ウソみたいに雪も止んできた、朝焼けはしていないが好天だ。
まあ、ここは方針変更マッタリとアサメシ。朝日が差し込むとテントの中は暑いくらいだ。太陽は偉大だねぇ。
[attachment=1]泊地の玄関.jpg[/attachment]
急ぐ旅でもなくなったので、下山を兼ねて牧場跡をそぞろ歩く。結構起伏はある
「あっちの丘も行ってみない?」 :P ドンゾドンゾ、あなたの前に道はない、あなたの後ろに道はできる。丘に登るたび風景が変わる。振り向くと野伏ヶ岳が見おろしている。
「のぶしぃ~」 :x
惜しい、けど正解率は50%くらいまでアップです。
[attachment=0]野伏とダイレクト尾根.jpg[/attachment]
ただ天気晴朗なれど風強し。立ち止まると吹きおろし風は強烈に冷たい。野伏ヶ岳~薙刀山稜線はよく見ると雪煙が舞い上がっている。今日登る人、上は大丈夫かしらん。
長い林道歩きのあと、中居神社に無事のお礼を。そのあとは1年前に諸般の事情で入り損ねた「美人の湯しろとり」へ。その道中、1年前にカレーを食べた食堂とやはり1年前にお世話になった病院も見ることができ、懐かしかった。
大和店長との宿題が果たせた、彼が見た風景を堪能したいつもの充実した2日間だった。 :mrgreen:
あめちゃん