洞吹上人さま、こんにちは~
今日の雨は思ったよりおとなしく、あてはずれの感じです。
雨乞レポ、お疲れさま。
「どうでもええ指数」は約5%とありますが、その5%はどこに隠れてるのか、探すには100%読むしかありませんネ(^_-)
今回の山は、滋賀県東近江市甲津畑の奥、鳴野橋から千草街道を経て、
奥ノ畑谷から雨乞岳の真西尾根を登って西尾根を下ってくる、雨乞岳西面の周回コースです。
真西から攻めて西へ下る…西部戦線異状なし!コースですね。
ワシらがバイブルにしていた西尾氏の「鈴鹿の山と谷」にもほとんど記述の無い地域だが、
随所での好展望と、鈴鹿の山の素晴らしさを存分に味わえるルートだ。
私、勉強嫌いで西尾バイブルも読んでないんですけど…(゜o゜)
ワシにしては珍しく、純正山行レポートに近いガイド風味の構成なので、
そのスジの話しを期待される向きには物足りないかもしれませんが、ご容赦いただきたい。
ご容赦どころか、御上人様の「純正レポ」とはどんな有難いものか、心して味わわせていただきます。
あれ?「有難い」って有るのが難しいってことは、無いのが普通ってこと…(@_@。
ではやはり、貴重なる希少危惧種レポ?
さすがはオンシーズンの日曜日。
鳴野橋のたもとはぎっしりと12台が駐車して満車状態なので、少し戻った路肩にクルマを止めた。
三重県側の湯の山~武平峠や朝明などの登山口に比べれば混雑度は雲泥の差だが、
普段の鳴野橋からすると、えらい混んでるなあという印象だ。
10人ほどの団体さんが出発したあと、静けさを取り戻した千草街道を辿る。
私は、ちょっとだけワープして、街道看板のある広場から歩きだします。
いつものように桜地蔵にお参りしていく。
お供えのミニようかんを買い忘れたので、代わりに非常食用のチョコレートを一粒お供えした。
チョコならシシやおサルさんに奪われないでしょうね(^^♪
ここで、雨乞岳の「真西尾根」と「西尾根」の名称について、少し説明しておきたい。
ややや! 有難い法話の始まり…かな?
雨乞岳の山頂から西面に延びる尾根は、大きく分けるとふたつあって、
ひとつは、千草街道のある藤切谷本流と、奥ノ畑谷の右岸第一支流「一ノ谷」に挟まれた尾根で、
山頂からの方角は西北西方向だ。
もうひとつは一ノ谷と奥ノ畑谷本流に挟まれた1048m標高点のある尾根で、
……
その後、ワシが後者の尾根を呼ぶにあたり、
「西尾根」はもう使えないので「真西尾根」と呼んできたもので、公式な名称ではない。
フムフム…、ナルホド…、ヨーワカランけど…(@_@。
奥ノ畑谷の最初の台地をブラブラと歩き、
その先で本流をもう一度渡って、奥にある右岸台地へと進む。
右岸の第4支流を渡り、左手に見える細尾根の末端に取り付いた。
真西尾根は末端でいくつもの尾根に枝分かれしているが、
これはその中でも純正真西尾根と言える尾根だ。
真正かと思ったら純正も?
神聖ローマ帝国への道なんかも!
なぜか、この周りだけがいいブナ林になっているが、ここが真西尾根の展望地だ。
眼前に奥ノ畑谷の源流を挟んで、対岸に大きく横たわる清水の頭。
その右に目を向けると、イハイガ岳、綿向北峰と続く稜線の先に、
大きく聳える綿向山までが一望できる。
以前は、ここに昼メシを食べにだけ来たことも多いが、今日の昼メシ場所はまだ先だ。
なんだ、思わせぶりな(゜o゜)
おなか減った~、はよメシにして「ど~でも話」聞かせてよ(@_@。
その向こうの谷は、かの秘境「雨乞岳のヘソ」がある谷間だ。
なに?ヘソ! またまた奇なるものを提示なさる。
さらにその下には何があるの?
行ってみたくなるやおまへんか~(゜o゜)
少し右に、山頂が見えるところまで進み、引き返す。
あと150mほど進めば雨乞岳だが、山頂に用はない。
久し振りに言うたな。「山頂に用はない!」て。
このところ、山頂に用があるのに辿りつけんかったことが多いからなあ。
山頂まで行かんでも、「用足し」はできますから~(^_-)
正確には「山頂で用足しはできない」でしょう。
また昔の話しで恐縮だが、当時ここは背丈を超す笹の海で、
山頂がどちらにあるのかわからないし、密生した笹原に突入すると足が全く地面に着かず、
笹の茎に乗って笹を掻き分けながら宙を前進する、
いわゆる「空中戦」状態で悪戦苦闘した、ある意味、楽しい思い出があるところだ。
笹の海を泳ぎながら「用足し」されたとか…(^_-)
雨乞岳山頂は認定トライということでパスして、今来た道を戻り、今度は西尾根に向かう。
西尾根を少し下ると、途中のca1170m付近に尾根が藤切谷側に小さく突きだした場所があって、
ここが西尾根の大展望地だ。
分岐のY字の中心辺りに小池がありますね?
ここからは眼下に藤切谷源流域、正面は杉峠からイブネ、タイジョウ、カクレグラの稜線、
その先は湖東平野と太郎坊さんのある箕作山、繖山。
広い琵琶湖の向こうには比良連山。
北にはツンと尖った天狗堂、御池岳、霊仙山、伊吹山。
三重県側には釈迦ヶ岳と伊勢平野という大展望が楽しめる。
ここて昼メシ。
ああ、極楽じゃ。
支配地を睥睨する心地よさを楽しんでください。今だけ…(^_-)
笹原が途切れて雑木林に入ると、左下の谷間に炭焼窯跡の残る小さなコバが現れる。
以前は三本の杉が目印だったのだが、全部枯れてしまった。
ここには、秘境「雨乞岳のヘソ」から流れ出る水が集まる、いい水場もある。
co1050mのへこみかなあ…?
ボーッとして下っていると、右(北)へ弧を描く尾根に誘われてしまうが、
ここは崩壊地の端ca980mで、崩壊地の中に入るように続く尾根を直進(西進)するのがポイント。
誘われる尾根をそのまま下ってしまっても千草街道に出られるけど、
急斜面があってちょっと難儀。
この前はそっちへ下ってしまい、最後の急斜面からフジキリ谷の対岸を行く登山者を眺めてました。
千草街道に出ると、塩津の木橋の上にマウンテンバイクが一台止めてあったので、
きっと彼のものだろう。
手摺りもない橋の上で、ちょっと押したら川の中へ転落してしまう場所だけど、
なんでこんなところに止めたのか意味不明。
スタンドの足場が安定してるから?じゃないですか
今回のルートは、真西尾根は当然だと思うが、
意外だったのは、まあまあ使われているはずの西尾根にも、
マーキングテープの類はただの一本も目にしなかったので、大いに気持ちよく歩けた。
きっと篤志家が清掃してくれた直後なのだろうか。
修行の足りない私など、目印を有難く拝んでますけど、GWの大掃除でなくなった?
結局、5%の「どうでも話」はどうなったんです?
まさか、トレラン青年のバイク話でケムに巻こうなんて、考えてないでしょうねえ?
週末の鈴鹿で、じっくり聞かせてもらいますから~。(^_-)
~真正の上高地へはいけないbiwaco