【石徹白】”ド”がつくピーカンの野伏ヶ岳~薙刀山を周回

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Re: 【石徹白】”ド”がつくピーカンの野伏ヶ岳~薙刀山を周回

by わしたか » 2017年4月14日(金) 20:40

越前さん、こんばんは~

あのときは楽しいひと時をありがとうございました。

こちらこそ勉強になる話を聞かせていただきありがとうございました!

なるほどね、いま考えると薙刀山頂で縫ヶ原山のハナシが出た時点でピンと来なければなりませんでした。
もしかしたら「やぶメン」なのかも? ・・・と。 :mrgreen:


木無山もヒント?でしたよ(笑)
私の方としては、まさかあの越前さんとは思いもよらなかったです。


でもあの時は私の「山歩き」の仕方に、少し違和感というか呆れた感を覚えられてた様子でしたね。
あまりの大展望に高揚感を抑えられず、押しつけがましく初対面の方にヘンなことまで口走ってたかもしれません。
失礼いたしました。


とんでもありません!すごい計画に呆然、あ、”呆”の字が入ってますね :mrgreen:
もとい圧倒されていました。


ただ、単独者にはチャリで「山」の世界が広がるというのは本当にそう思ってます。
最初は私もママチャリでしたし、そう言えばわしたかさんが言われた電動チャリは山日和さんが持ってますね。
ぼちぼちとでも考えてみて下さい。


私も(人力の)折り畳み自転車は持っていて周回する時に使ってはいるのですが、峠などの坂の上に置いて下山後は漕がずに降りるというパターンで、別当出合まで押して登るとか、上打波まで漕いで上がるとか、そういう考えは毛頭ありませんでした。なので、山日和さんがお持ちの電動かと早合点した次第で。
そのため単独では諦めている周回コースも多々あるのですが、その考えは甘いのかもしれませんね〜。
確かに自転車を持って上がれば、帰りは下りで早いのでその分山歩きの時間に回せます。大げさに言えば既存の価値観が破壊されました(笑)


ともあれ、とにかくも素晴らしいあの一日を同じ山で共有できたこと、ほんとうに幸せでした。

本当に素晴らしい一日でした。

越美の次は、残りの県境塗りつぶしなんかをやってます。

おお、夢は広がるばかりですね〜。

福井の山に来てくだされは、またどこかでバッタリと・・・。
あ、でも、言ったように御嶽なんかにも浮気してみたいな~ (^^ゞ


最近は福井の山に良く行くので、きっとどこかで。
でも、以外と別の山域でばったりということもあるかも :D


なだらかな南面より急峻な北面のほうがブナは良かった気がします。

確かにいい雰囲気です!次は上打波から上がってみようかな、ちゃんと林道が除雪されてる時に :mrgreen:

なにわともあれ、およそ19時間の山行大変お疲れ様でした。


わしたか

Re: 【石徹白】”ド”がつくピーカンの野伏ヶ岳~薙刀山を周回

by わしたか » 2017年4月13日(木) 14:13

山日和さん、こんにちは~

スノー衆を手に持ってたとは力持ちですねえ :lol:

最近は参加者が増えたので、重くて重くて。。。 :mrgreen:

こんな日に山頂に立つと、生きててよかったと思いますね。 :lol:

ホントに生きてて良かったです :lol:

その林の台地が薙刀平なんじゃないの?

そうでした。


おー、その人が越美国境稜線踏破を成し遂げた越前さんですよ。 :mrgreen:
この後野伏を越えて橋立峠から下山したようですが、林道歩き6時間半で車に辿り着いたのは10時を回ってたらしいです。 :shock:


えーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!そうなんですか!!!!!!
良く考えれば、夜中の3時過ぎに出て林道4時間歩く山をやる方はそうは多くないですよね。
しかし林道歩きだけで10時間ですか。それだけでちょっとした山登れちゃいますね(笑)


南東斜面では?北東へ下ると笠羽橋の方へ行っちゃいますよ。 :mrgreen:

あ、南東斜面ですね。。修正しました。

銚子ヶ峰~願教寺山あたりは人がいないこともないですね。大杉林道を延々と歩く人も結構います。

源頭辺りはヒトが入らないかと思っていましたが、いまの日本は夢が無いですね~(笑)

サイフを忘れるとは素晴らしい!! 私ならおサイフケータイのアプリも削除しているのでお手上げです。 :lol:

ズボンは忘れませんでしたが :mrgreen: スマホは便利すぎて落とすと怖いですね。。


わしたか

Re: 【石徹白】”ド”がつくピーカンの野伏ヶ岳~薙刀山を周回

by わしたか » 2017年4月13日(木) 12:37

biwacoさん、こんにちは~~~

鷲と鷹はどう違う? 前にだれかに聞いたような気がするけど、解かったようで解からんままです。(゜o゜)

その時の気分でワシかタカに分類されます(嘘です)。

イルカとクジラのように明確な区別はありませ~ん


今年は雪が多いから、まだまだ石徹白で遊べそうですね。
今月中に行きたいなあと、虎視眈眈、猫の目キョロキョロと狙ってるんですが、果たしてどうなるか(^_-)


石徹白の馬蹄形尾根の山のうち、野伏だけが未踏なんです。
正しくは小白山北峰~薙刀山山頂間。今季は、わしたかルートならまだ間に合うかな?


今年はまだまだいけますよ!

上小池へはまだ車は入れないでしょうから、鳩が湯あたりから歩いて来られた(゜o゜)
たしかにツワモノですね(^_-)


なんと越前さんでした :o

とんだ馬に当たると破滅もあり得まっせ~(^_-)

熱くなりやすいタイプなので馬はやらないようにしてます :mrgreen:


わしたか

Re: 【石徹白】”ド”がつくピーカンの野伏ヶ岳~薙刀山を周回

by 越前 » 2017年4月13日(木) 01:28

続けて、わしたかさん横レスすみません。

山日和さん、今晩は。

なんですか山日和さん、せっかくわしたかさんがいい方向に「勘違い」してくれてるのに、「おバカ越前」の実態行動をバラさないでくださいよ~。(^^ゞ
ムカシ、金草の帰りで同じような設定で林道歩きがかなり長引いたパーティがいましたよね~。
たった一人で疲労困憊でアレをやっちゃいました。
正直なところ涙がチョチョ切れるほどにツライ・・・でも、何日か過ぎると・・・もしかして私って、 ”ド”がつくピーもとい、エムなのかも?

Re: 【石徹白】”ド”がつくピーカンの野伏ヶ岳~薙刀山を周回

by 越前 » 2017年4月13日(木) 01:22

わしたかさん、今晩は。
あのときは楽しいひと時をありがとうございました。

なるほどね、いま考えると薙刀山頂で縫ヶ原山のハナシが出た時点でピンと来なければなりませんでした。
もしかしたら「やぶメン」なのかも? ・・・と。 :mrgreen:

でもあの時は私の「山歩き」の仕方に、少し違和感というか呆れた感を覚えられてた様子でしたね。
あまりの大展望に高揚感を抑えられず、押しつけがましく初対面の方にヘンなことまで口走ってたかもしれません。
失礼いたしました。
ただ、単独者にはチャリで「山」の世界が広がるというのは本当にそう思ってます。
最初は私もママチャリでしたし、そう言えばわしたかさんが言われた電動チャリは山日和さんが持ってますね。
ぼちぼちとでも考えてみて下さい。

ともあれ、とにかくも素晴らしいあの一日を同じ山で共有できたこと、ほんとうに幸せでした。
私はハンドル名そのままの山域がメインです。
越美の次は、残りの県境塗りつぶしなんかをやってます。
福井の山に来てくだされは、またどこかでバッタリと・・・。
あ、でも、言ったように御嶽なんかにも浮気してみたいな~ (^^ゞ

追記 
なだらかな南面より急峻な北面のほうがブナは良かった気がします。
s-P4027691.jpg
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Re: 【石徹白】”ド”がつくピーカンの野伏ヶ岳~薙刀山を周回

by 山日和 » 2017年4月12日(水) 20:32

わしたかさん、こんばんは。

7時過ぎに白山中居神社に着くと、駐車場は川沿いも含め一杯。
橋のたもとの除雪されたスペースに止める。いつからこんなに人気の山になったんだろう。


確かにね。20年ほど前に初めて訪れた時は和田山でテン泊したんですが、人影がありませんでした。

除雪されていたのは橋を渡ったすぐ先までで、手に持っていたスノー衆を履く

スノー衆を手に持ってたとは力持ちですねえ :lol:

山頂からは雲一つない360°の絶景が広がっていた。ひときわ白い別山から左に赤兎、大長、経ヶ岳、部子山、銀杏峰、荒島岳。荒島の隣には2週間前に周回した縫ヶ原山も見える。南には能郷白山、屏風山や、憧れの左門岳と、まだ足を踏み入れたことがない山が並んでいる。

こんな日に山頂に立つと、生きててよかったと思いますね。 :lol:

トレースも少なくなり、静かな稜線歩きを楽しんでいると、右手に台地上の林が見えてきた。帰りはあの林を探索しよう。薙刀平を過ぎて、薙刀への最後の登りは雪が緩んできたせいで少し疲れた。

その林の台地が薙刀平なんじゃないの?

薙刀の山頂からは白山本峰も姿を現し、少し雲は出てきたが相変わらず最高の展望だ。北アルプスや乗鞍、噴煙をまだ吐いている御嶽も見える。

ここからの展望も最高ですよね。石徹白源流が一段と迫ります。

風が出てきたので雪壁の下で昼飯の準備をしていると、願教寺山の方から登山者が歩いてきた。風貌からして強者のオーラをまとっているおじさんは、夜中の3時出発して打波から林道を4時間歩いて、よも太郎から上がって来たという。そして野伏か小白かどっちから下山するか迷っているという。

おー、その人が越美国境稜線踏破を成し遂げた越前さんですよ。 :mrgreen:
この後野伏を越えて橋立峠から下山したようですが、林道歩き6時間半で車に辿り着いたのは10時を回ってたらしいです。 :shock:

その後は誰も来ず、静かな山頂でカレーうどんとあわわをゆっくり楽しんで、下山にかかった。北東に延びる尾根に少し寄り道し、石徹白の山々に抱かれたこの時期は人跡未踏の石徹白川の最奥部をしみじみ見た後、薙刀の北東斜面に飛び出した。

南東斜面では?北東へ下ると笠羽橋の方へ行っちゃいますよ。 :mrgreen:
銚子ヶ峰~願教寺山あたりは人がいないこともないですね。大杉林道を延々と歩く人も結構います。

ここからがもう1つの核心部だった。実は家に財布をまるっと忘れてきたため、現金どころかクレカも無い。手元にあるのは携帯アプリのiDだけ。コンビニでiDが使えるので晩飯は最悪でもコンビニ飯で済ませられるが、問題は下山後のお楽しみの温泉。最寄りの満天の湯はお土産売り場だけiDが使えるというぬか喜びをさせられたが、白鳥から南へすぐのやまとの湯が入浴もレストランもiDが使えるという。素晴らしいぞ、やまとの湯!

サイフを忘れるとは素晴らしい!! 私ならおサイフケータイのアプリも削除しているのでお手上げです。 :lol:

                     山日和

Re: 【石徹白】”ド”がつくピーカンの野伏ヶ岳~薙刀山を周回

by biwaco » 2017年4月12日(水) 14:55

ワシタカちゃん、こんにちは~
鷲と鷹はどう違う? 前にだれかに聞いたような気がするけど、解かったようで解からんままです。(゜o゜)

そういえば石徹白は福井県だった時もあるそうで、なんで岐阜県になったのか…?
それも聞いたことがあるようで、ないようで…(゜o゜)

年寄りの戯言は置いといて。
今年は雪が多いから、まだまだ石徹白で遊べそうですね。
今月中に行きたいなあと、虎視眈眈、猫の目キョロキョロと狙ってるんですが、果たしてどうなるか(^_-)
7時過ぎに白山中居神社に着くと、駐車場は川沿いも含め一杯。
橋のたもとの除雪されたスペースに止める。いつからこんなに人気の山になったんだろう。

ほんまにねえ。橋のたもとに24hコンビニでも開店したら流行るかも(^_-)
除雪されていたのは橋を渡ったすぐ先までで、手に持っていたスノー衆を履く。
最初は林道を歩きだ。今回は鳥を撮影しながら登ろうと超望遠コンデジを持ってきたが、生憎いいところに鳥が出てこない。
こんだけ人が多いとトリさんも遠慮するんでしょう。
ツアーだろうか、5人グループがビーコンのチェックをしている。
高校生が犠牲になった痛ましい事故から日も浅いことから、ガイドの兄ちゃんも慎重に確認している。
慎重になるに越したことないですね、やはり。
山頂からは雲一つない360°の絶景が広がっていた。ひときわ白い別山から左に赤兎、大長、経ヶ岳、部子山、銀杏峰、荒島岳。荒島の隣には2週間前に周回した縫ヶ原山も見える。南には能郷白山、屏風山や、憧れの左門岳と、まだ足を踏み入れたことがない山が並んでいる。
石徹白の馬蹄形尾根の山のうち、野伏だけが未踏なんです。
正しくは小白山北峰~薙刀山山頂間。今季は、わしたかルートならまだ間に合うかな?
風が出てきたので雪壁の下で昼飯の準備をしていると、願教寺山の方から登山者が歩いてきた。風貌からして強者のオーラをまとっているおじさんは、夜中の3時出発して打波から林道を4時間歩いて、よも太郎から上がって来たという。そして野伏か小白かどっちから下山するか迷っているという。
上小池へはまだ車は入れないでしょうから、鳩が湯あたりから歩いて来られた(゜o゜)
たしかにツワモノですね(^_-)
その後は誰も来ず、静かな山頂でカレーうどんとあわわをゆっくり楽しんで、下山にかかった。北東に延びる尾根に少し寄り道し、石徹白の山々に抱かれたこの時期は人跡未踏の石徹白川の最奥部をしみじみ見た後、薙刀の北東斜面に飛び出した。
北東に突き出す真っすぐの尾根を下ると二つの池のところへ出て、笠羽谷の二股から林道へ出られます。
薙刀山北東尾根。対岸は銚子ヶ峰
薙刀山北東尾根。対岸は銚子ヶ峰
P5060200.jpg (45.97 KiB) 閲覧された回数 2349 回
大きなブナは諦めて、左へ左へと地形図の破線の手前にある推高谷のトラバースポイントへ下りていった。破線の道に上がり、途中で左へショートカットし和田牧場跡へ出た。正面のピークがなかなか大きそうな樹があって面白そうだが、足元には2mぐらいの壁を持った雪解けした小川が横たわっている。日没まで時間もあまりないのでそのピークはパスして、林道もショートカットしまくって17時に駐車地に戻ってきた。

こっちからの逆回りのほうが面白いかも(^_-)
 ここからがもう1つの核心部だった。実は家に財布をまるっと忘れてきたため、現金どころかクレカも無い。手元にあるのは携帯アプリのiDだけ。コンビニでiDが使えるので晩飯は最悪でもコンビニ飯で済ませられるが、問題は下山後のお楽しみの温泉。最寄りの満天の湯はお土産売り場だけiDが使えるというぬか喜びをさせられたが、白鳥から南へすぐのやまとの湯が入浴もレストランもiDが使えるという。素晴らしいぞ、やまとの湯!
初めて行ってみると、露天風呂は広いしサウナ&水風呂はあるし、なにより空いていた。白鳥の湯は混んでいるので、次からここに来ようかな。レストランも、こういう施設の割にはおいしかった。
わたしもサイフを忘れて高速ICを出たところから家までUターンしたことあります。
クレジットカードも持たないので、ETCだけが頼りでした。
やまとの湯、チェックしときます。
人間万事塞翁が馬、とはこの事だ
とんだ馬に当たると破滅もあり得まっせ~(^_-)

              ~biwaco

【石徹白】”ド”がつくピーカンの野伏ヶ岳~薙刀山を周回

by わしたか » 2017年4月12日(水) 13:27

【日 付】   2017年4月2日
【山 域】   石徹白
【メンバー】  単 独
【天 候】   快 晴
【ルート】   白山中居神社7:30-和田牧場跡9:40-ダイレクト尾根10:35-11:35野伏ヶ岳11:50-13:00薙刀山14:20-推高谷15:10-白山中居神社17:00


7時過ぎに白山中居神社に着くと、駐車場は川沿いも含め一杯。
橋のたもとの除雪されたスペースに止める。いつからこんなに人気の山になったんだろう。
駐車地の橋から青空に浮かぶ野伏が見える。今日は絶好の石徹白日和だ。

除雪されていたのは橋を渡ったすぐ先までで、手に持っていたスノー衆を履く。
最初は林道を歩きだ。今回は鳥を撮影しながら登ろうと超望遠コンデジを持ってきたが、生憎いいところに鳥が出てこない。
鳥を探して思ったより時間を使ってしまったので林道をショートカットしてガシガシ登り、地形図の破線の尾根を上がりきると目の前に野伏ヶ岳と薙刀山が姿を現した。

ツアーだろうか、5人グループがビーコンのチェックをしている。
高校生が犠牲になった痛ましい事故から日も浅いことから、ガイドの兄ちゃんも慎重に確認している。

大黒山山麓のトレースから外れ、和田牧場跡に残された大きめのブナやナラ類の間を歩く。再びトレースだらけの道に合流して、1本のアイゼントレースについていくとどんどん右にそれていき、ダイレクト尾根の末端からだいぶ北西寄りで取りつくことになってしまった。
急斜面をスノーシューを逆八の字にして登り始めるが、雪が緩んでいるせいでくるぶし辺りまで沈み、そして雪ごと滑るが、なんとか直登し尾根に出た。

すると真っ白な野伏の南東面が目に飛び込んできた。小白も真っ白だ。すごい迫力で迫ってくる。
ダイレクト尾根の象徴であるブナに挨拶し、真っ青な空にそびえ立つ野伏に向かってさらに歩みを進めた。

山頂からは雲一つない360°の絶景が広がっていた。ひときわ白い別山から左に赤兎、大長、経ヶ岳、部子山、銀杏峰、荒島岳。荒島の隣には2週間前に周回した縫ヶ原山も見える。南には能郷白山、屏風山や、憧れの左門岳と、まだ足を踏み入れたことがない山が並んでいる。

野伏の山頂はヒトが多いので、昼飯はもう少し先で食べることにして、薙刀の稜線へ駈け下りた。懸念していたクレバスだが、山頂を直下で小さなクラックが1つあったぐらいだった。もっとも、そのクラックはトレースのすぐ横に口を広げていて、慌てて飛びのいたのだが。

トレースも少なくなり、静かな稜線歩きを楽しんでいると、右手に台地上の林が見えてきた。薙刀平だ。薙刀への最後の登りは雪が緩んできたせいで少し疲れた。

[attachment=1]OI000063.jpg[/attachment]

薙刀の山頂からは白山本峰も姿を現し、少し雲は出てきたが相変わらず最高の展望だ。北アルプスや乗鞍、噴煙をまだ吐いている御嶽も見える。

[attachment=0]OI000065.jpg[/attachment]

山頂に着いた直後に願教寺山の方から登山者が歩いてきた。風貌からして強者のオーラをまとっているおじさんは、夜中の3時出発して打波から林道を4時間歩いて、よも太郎から上がって来たという。そして野伏か小白かどっちから下山するか迷っているという。
風が出てきたので雪壁の下で昼飯の準備をしていると、大学生風の山スキーのグループがやってきた。こちらも明け方から林道を歩き大杉から上がって周回してきたらしい。薙刀の斜面を軽やかに滑って行った。あまりに気持ち良さそうなので私も山スキーがしたくなった。ここが山スキーヤーに人気なのは判る気がする。

その後は誰も来ず、静かな山頂でカレーうどんとあわわをゆっくり楽しんで、下山にかかった。北東に延びる尾根に少し寄り道し、石徹白の山々に抱かれたこの時期は人跡未踏の石徹白川の最奥部をしみじみ見た後、薙刀の南東斜面に飛び出した。
雪が緩んでいるのでスノーシューが抜けにくいが、スキーのような滑りを入れながら、あっという間に台地に点在するブナ林に着いた。

トレースは左の方へ行っているが、大きなブナが無いか探すためトレースを外れて直進した。稜線から見てあまり期待はしていなかったが、やはりブナやナラ類の密度が薄く、大きな樹も無かったのがちょっと残念。池のようなくぼみがあって地形的には面白そう。無雪期のこの池は誰も見ることができないかもしれない。

大きなブナは諦めて、左へ左へと地形図の破線の手前にある推高谷のトラバースポイントへ下りていった。破線の道に上がり、途中で左へショートカットし和田牧場跡へ出た。正面のピークがなかなか大きそうな樹があって面白そうだが、足元には2mぐらいの壁を持った雪解けした小川が横たわっている。日没まで時間もあまりないのでそのピークはパスして、林道もショートカットしまくって17時に駐車地に戻ってきた。

 ここからがもう1つの核心部だった。実は家に財布をまるっと忘れてきたため、現金どころかクレカも無い。手元にあるのは携帯アプリのiDだけ。コンビニでiDが使えるので晩飯は最悪でもコンビニ飯で済ませられるが、問題は下山後のお楽しみの温泉。最寄りの満天の湯はお土産売り場だけiDが使えるというぬか喜びをさせられたが、白鳥から南へすぐのやまとの湯が入浴もレストランもiDが使えるという。素晴らしいぞ、やまとの湯!
初めて行ってみると、露天風呂は広いしサウナ&水風呂はあるし、なにより空いていた。白鳥の湯は混んでいるので、次からここに来ようかな。レストランも、こういう施設の割にはおいしかった。

人間万事塞翁が馬、とはこの事だ :mrgreen:


わしたか
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薙刀から野伏を振り返る
薙刀から野伏を振り返る

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