【山域】鈴鹿 愛知川周遊
【日付】2012年11月3(土)
【コース】朝明P7:35---8:25羽鳥峰峠---9:10ヒロ沢出合---10:04お金明神---12:14鈴鹿の上高地---12:44根の平峠---
13:15ブナ清水---14:40ハライド---15:22朝明P
【メンバ】kasaya
先日ZIPPさんから台高の投稿がいっぱいとのコメントが出された。確かに鈴鹿が最近はやけに少ないなあと自分でも思っていた、
そんなわけでもないが、ここはひとつ駄文でも鈴鹿のレポを投稿しよう。
先週末は急に腰痛になってしまい。天気がよい中、指をくわえて山を見ている状態だった。まだ痛みがすっかり取れている訳では
ないが軽く歩かないとどうも体調がよくない。無理せず歩けそうなところとして愛知川周遊を思い立った。
朝明に7時30分ごろ着くと、駐車場が1/3ほどが埋まっている。紅葉の季節で天気のよい週末は盛況だ。すっかり顔なじみに
なってしまった駐車場のおじさんから天気のことなどを聞きながら出発。結構寒いので薄手の手袋とTシャツの上にヤッケを
着る。天気は曇り。今日は晴れ予報なのでそのうち晴れてくるだろうと期待しながら進む。
羽鳥峰方向に向かうのは私一人か?誰も歩いていない道を黙々と歩く。しばらく歩けば普段なら汗が出てくるはずが一向に出ない。
むしろ寒いぐらい。これはあかんなと山シャツを着る。いよいよ冬が近いのだろうか。羽鳥峰峠は曇り空。頂上まで上ってみる。
周りの山はすっかり色づいてきているがちょっと暗い。もうちょっと太陽光線があればなあと残念に思う。
さてと愛知川に向かいましょう。羽鳥峰湿原の水は今日はちょっと多めだ。黙々と歩けば道の真ん中に狸が横たわっている。
最初は寝ているのかと思ったが違うようだ。おーいと呼びかけてもピクリともしない。棒で体を少し起こしてみると死後硬直なのか
体全体が持ち上がる。これから冬を迎えるところで亡くなったんだなあ。しかも道の真ん中で。目立った外傷もなく寿命なのだろうか。
ヒロ沢出合いはいつもの水量だ。飛び石で渡渉できるところを探すが絶対大丈夫という場所が見つからない。冷たそうで靴を
脱いで渡るのも嫌。今日は持参したゴミ袋を履いて渡ってみよう。ホントは厚手の袋が必要なのが自宅に合ったのはちょっと薄いか。
まあいいか。やってみよう。両足に履いて渡ると足周りに水圧がかかるが濡れてこない。これはいいやと2、3歩行くと急に冷たく
なってくる。あー!もう破れた。バシャバシャと慌てて向こう岸へ。ちょっと濡れたけど何とかセーフ。やっぱりあの程度の
ゴミ袋ではだめということが分かってよしとしよう。
愛知川沿いはいつもの通りだが、落ち葉の多いこの季節は道が分かりづらいが、程なくお金明神の登拝口に到着。今日の目的の
一つ。お金明神へのお参りだ。ところどころ消えかかる赤テープを見ながら登っていく。峠で右折したらお金明神だ。いつ見ても
不思議なモニュメント。いったいいつの時代からあるのだろう。自然のつくりだとは思えども不思議。
- いつも不思議なお金明神
お参りがすんだら下ろう。しばらく行くと登山者が上がってくる。先方は本日初めて人にあったという。そう朝明の喧騒からすると
こちらは極端に人が少ない。お金明神に行きたくて今日初めて来たとのこと。中峠経由で来たらしいが、このあたりがこんなに
道が分かりづらいとは思わなかったらしい。何度か迷ったとのこと。お金明神は初めてだとその場所が分かりにくい。小さい峠に
出たら右手の道を行けばすぐですよと教える。あのあたりは何の標識もなくてホント分かりづらい。
その後さらに大瀞を過ぎてしばらくすると本日2人目の人に会う。あれ?日本人じゃない。挨拶すればしっかりした日本語で返事が
返ってくる。昨日は杉峠の下のサイト地で宿泊したそうだ。寒かったとのことだがテント泊にしてはザックが小さい。聞けば
高かったけど一人用のテントが入っているという。今日は中峠経由で湯ノ山まで下るらしい。初めての鈴鹿らしいが、この辺で
単独の外国人に会うとはちょっとびっくり。
- 愛知川の紅葉
その後はタケ谷出合いまでくるがちょっとやり過ごしちょうど鈴鹿の上高地の対岸あたりにくる。こちら側も平たい地形が広がって
おり自分好みだ。赤テープもなくなっているこのあたりは上高地より穴場かもしれないなと思う。
- 鈴鹿の上高地対岸
そして今度はそのまま渡渉し鈴鹿の上高地にでる。いつも楽しみなのは愛知川に張り出した岩棚だ。水量が多いとなかなか
見応えのある場所。今日は何時も通りである。もうちょっと紅葉が進むといい感じになりそうだ。明神池も見るがここはどうも池と
いう感じがしない。もう少し深くてしっかりと輪郭があればいいところになるんだけどなあ。
- 鈴鹿の上高地の石棚ーーーもうちょっと水量があれば...
今日はおとなしく根の平峠経由で帰るつもりだったが、時間も早いし腰の調子も悪くない。せっかくなのでブナ清水でお茶をしよう。
そう思ってタケ谷を登っていく。途中水晶谷方面を示す真新しい道標があるのに気づく。やっとここにも道標がついたか。この分岐は
なぜ道標がないのだろうと不思議に思っていた場所。これで迷う人もいなくなるだろうか。
ちょうどテント泊らしい集団が水晶谷方面に歩いていった。根の平峠には数名の人。さすがこのあたりまで来ると人が多い。峠を
越えるとすぐにブナ清水の分岐があるが、この道今日はなんだか分かりづらい。春はそうでもなかったが落ち葉のせいだろうか。
迷うほどではないのでゆったりと行けばだんだんといい雰囲気になってくる。振り返ると紅葉もなかなかである。すれ違う人も
いないので今日はみな降りたのかと思いつつブナ清水着。
天気は相変わらずの曇り空。今日は晴れないらしい。じっとしていると寒いよ。さあお茶の時間。ブナ清水の水でお湯を沸かしていると
上から年配夫婦が降りてきた。どういうルートかと聞くとブナ清水の往復でこの先までちょっと行って戻ってきたところという。
行きにここの看板を見落としブナ清水の場所を特定できないまま先まで進んだようだ。分かりにくい道ですねえと仰る。そう、
初めてだったらきっと自分も迷うだろう。
そうこう話をしていたら上から年配の3人組が降りてきた。ちょっとにぎやかだ。それを潮に自分は腰を浮かす。最初はまた往路を
戻るつもりだったのに、つい欲が出てハライド経由で降りてみようと思い始めていた。腰は大丈夫なの?道をそのまま上っていくと
また上から年配グループが降りてくる。この人たちもブナ清水経由で上まで行って今戻るところだという。周回ではなく結構ピストンの
人も多いんかなあ。でもさすがブナ清水。やはり多くの人が訪れるようだ。
稜線に出るとちょっとキノコ岩まで行きたい誘惑に駆られるが、まああまり無理してもと思い直し、ハライドに向かう。
腰越峠までは結構急な坂道だ。しかし途中から見えた国見尾根や御在所はなかなか紅葉が美しい。ちょうど今がいい頃だろうか。
腰越峠は小さな峠。そして降り立ってびっくり。風が強い。じっとしていられない。踏ん張っても飛ばされそう。写真1、2枚とって
すぐに樹木の中に逃げ込む。いったいなんちゅう風か。その後ハライドに登りにかかるがガレ場に出るたびに強風にさらされる。
帽子が飛ばされそうで最初から手に持って歩く。そしてハライド着。いい景色だが、風が強すぎる。切り立った岩場には危なくて
近寄れない。写真もそこそこに頂上を辞す羽目になった。
この朝明からハライドへの尾根道は腰越谷道が使えなくなった代わりに整備されたような感じだが、すこぶる歩きよい。こんなに
いい道だったかなと思いつつサクサクと歩けば直に腰越谷の堰堤工事現場にでてそのまま下ればすぐに朝明だった。まだ車は多く
大型バスが送迎に来ていた。結構な団体さんが居たんだ。朝明は大賑わいだなあ。腰の状態もたいしたことなくてやれやれである。
- 工事中の腰越谷 この谷は当分通れないか?
Kasaya