山日和さん、こんにちは。
最高のお天気、猿ケ山ありがとうございました。
去年の8月から4回目の山。
大分足の調子も戻ってきたように思います。
のんびり歩きにあわせて頂き感謝しました。
【日 付】2012年4月21日(土)
【山 域】白山北方 猿ヶ山1447.6m
【天 候】晴れ
【メンバー】ひいちゃん、山日和
【コース】西赤尾ゲート6:53---7:38尾根取付き---10:18 P1103m 10:33---10:57大獅子山---13:20猿ヶ山14:40---
15:11 P1221.1m---16:03 P886m---17:00下の鉄塔---17:22ゲート
4月第1週までの鬱憤を晴らすように、3週続けての青空が頭の上に広がっていた。
週末のお天気の巡り合わせがもうひとつだったのですが、ついていましたね。
第一鉄塔も青空に向って凛々しく立っていました。
素晴らしいお天気。
去年も歩いているので、林道から尾根に取り付く地点は分かっていたはずなのに、ついつい手前から取
り付いてしまい余計なアルバイトをしてしまった。本来は2番目の鉄塔を過ぎたところで尾根が3mほどの高度差に近付
いてくるところである。しかし鉄塔の手前の斜面を急登して鉄塔ピークに立ったおかげで大滝を見ることができたので良
しとしよう。
失礼しました。
第二鉄塔の所は、「岩がけ」マーク付いてますよなんて要らない事言ってしまい、しんどい思いをしてしまいました。
大滝のお陰で助かりました。
本来の取り付きの手前には驚くほど太いブナの古木がある。こんな痩せた尾根には似つかわしくない巨木である。
日当たりのいい東向きの尾根は雪が消え、イワウチワ(トクワカソウ)が早くも満開状態だ。
いやぁ、このブナの古木には驚きました。
林道近くなのに、こんな立派な木が残っているなんてね。
トクワカソウの群生も素晴らしかったです。
お天気が良かったから、かわいく開いてくれていました。
今年初めて、山のお花に出会いました。
大好きな山域で、山のお花に出会うと感激もひとしおです。
最後の下りで、雪の重みで横になった木にマンサクの花が一輪だけ必死に咲いていましたよ。
ヤブヤブをどんどん、先に行ってしまう山日和さんは見てなかったかな。
- トクワカソウ
右手の上方にはこれから進む猿ヶ山への稜線が横たわる。今日のルートは山頂とは反対方向に進んでからグルッと周
回する遠回りのルートだ。あそこまで何時間かかるだろう。猿ヶ山が目的でありながら、直登ではなく敢えてこのルートを
選択したひいちゃんの頑張り次第だ。
前日、地図を読みながらコースを考えました。
時計回り?反時計回り?どっちにされるのかなと。
反時計回りでは、実際あの急登にどれだけかかるか?今のこの足では想像がつかず。
時計回りは長丁場だけれど、ゆるゆるとしたあの長い尾根を眺めを見ながら楽しく歩けそう。
登り6時間。下り3時間と読みました。
当日、「そんだけかからんやろう、5時間の2時間」と言われた時には「無理です!」と心の中で叫んでました 笑。
ほんと、長い時間お世話になりました。
Ca900mからの雪の台地に乗ると白山北方稜線の山々が姿を現した。桂湖の緑色の湖水と大門山から大笠山、笈ヶ岳
、三方岩岳への白い山並みが並ぶ。
ふ~たんコンビが目指している奈良岳はちょうど陰に隠れて見えない。開津谷は今日も絶好のコンディションだろう。
笈ヶ岳はいつ見てもかっこ良いですよね。
200名山になっているので、入られる方が結構いますね。
笈から山毛欅尾山への下りは、ブナが素晴らしく引き込まれそうになります。(実際、なりました。)
この周辺は2004年が初めてで、2005年には大笠山に行っていて二日目は人形山も予定していましたが、
ある事故で中止。
お陰さまで、そのつんと尖った人形も見ることが出来ました。
そうそう、奥三方はブナの巨木が立ち並んでました。先日予定されていた奈良岳は雨のため足を延ばせなくて残念した山です。
開津谷で、たんぽぽさん、ふーさん今頃歩いてはるやろねって眺めてましたね。
リベンジなんだから一緒に行かれたら良かったのにと、お聞きした時に申し訳ない気持になりました
- 開津谷
1103mピーク手前の痩せ尾根では尾根芯をヒノキの巨木が通せんぼしており、右側斜面をトラバースするが、日陰のた
めかクラスト気味で慎重に通過する。
右手の浅い谷に入って1103mピークに直登した。このあたりはゆったりとした地形にブナ林が広がるいいところだ。
ここもそこそこ展望はいいが、眺めに関しては次の小ピークの方が木立ちがなく優れている。
緩やかなアップダウンの続く尾根を、これまた浅い谷状を進んで大獅子山へ寄り道。ピークをひとつ稼いだが、後でGPS
の軌跡を確認すると三角点のある場所まで達していなかった。雪のせいか、一番高いところが三角点になっていなかった
ようだ。
痩せ尾根&クラストのスノーシューは歩きづらいですね。根っこも引っかかるしね。
谷に降りて登り返しで大獅子山も立ち寄ったのに、三角点には僅か東に足りなかったようですね。
- 谷からの登り
尾根が少し痩せたところでは地肌が露出して、はっきりとした登山道が姿を見せていた。雪堤に亀裂が入って歩きづらい
ところでは登山道を利用する。
1236m標高点手前の台地も素晴らしい。遮るもののない展望が開け、庄川を挟んで人形山、大滝山、三ヶ辻山が迫る。
その左の白い台地は金剛堂山と白木峰だ。
ここから1368m標高点まで巨大な雪堤のへりを歩いて行く。もう1週間ほどで5月だというの夥しい量の雪が堆積した稜
線は豪雪地帯を実感させてくれる。
雪に乗ったり登山道に逃げたりと忙しかったです。
そこを過ぎれば、そうそう そんな感じ。
稜線はまだまだ雪はたっぷり。
この辺りの山域はまだまだ雪を歩けますね。
この連休、少しずつ雨が前倒しになって来ましたね。
みなさんはどちらに行かれるのかな?
その先の尾根の広がりもまた見事なものだった。縁にブナが立ち並ぶ広大な雪原を見下ろして尾根を乗り換えるように
進んだ。ブナオ峠から猿ヶ山への稜線上にはこのような広がりを持った場所がいくつもあり、ゆったりとした気分で歩くこと
ができる。緊張する場面もなく、アップダウンも少ないのでまさにスノーシュー向けの雪尾根と言えるだろう。
猿ヶ山の山頂はどこまで続くのだろうと思わせるような細長い雪の回廊の果てにあった。
気持ゆったり、足もゆっくり。
眺めに気をとられっぱなしでした。
頂上はあれかと思い騙されかけたけれど、気持の良い稜線だから許せました。
この雪の回廊は素晴らしいです。
楽しもうと思えば、やはり時計回りかも知れませんね。
下りは、対照的とも言えるブナ達が待ってるし。
どこが一番高いと特定できない茫洋とした山頂台地には、東から上がって来たらしい登山者のトレースが残されていた。
真ん中にランチ場にしたと思われる小さな雪の窪みがあったので、それを使わせてもらうことにした。
暖かい日差しが降り注ぐ山頂は春を通り越して初夏の気配すら感じられる。こんなにいい天気なのに、アプローチの比較
的いいこの山を訪れたのは先ほどのトレースの主である単独者と我々だけとは、なんとももったいない話である。
白山本峰も顔を出し、霞みながらも北アルプス方面も見える。言うことなしの展望を肴にのんびりとランチを楽しんだ。
言うことなしの展望台、お天気に恵まれ最大級の眺望に話は尽きませんでしたね。
スキーの方はパフパフパウダーを滑られるから、もう終わりだったんでしょうね。
けれど人気のある山に、歩き単独の方お一人のみとは予想外でした。
下山は東尾根の1221.1m三角点から南への尾根を辿り、W送電線を2回くぐってゲート近くへ下り立とうという算段であ
る。鉄塔あるところに巡視路あり。鉄塔まで行けば必ず着地できるはずだ。
東尾根の広大な斜面に飛び込んだ。ここはなんとも素晴らしい雰囲気のブナ林が続く。シリセードに最適の傾斜だが今
日はシートを持って来ていないのでスノーシュースキーで滑り降りる。
ひいちゃんは委細構わずズボンのままで果敢にシリセードしていた。
少しはスノーシュースキーもしましたが、スキー出来ない私ですからね。
こちらのブナは巨木が多く叉違った雰囲気に魅せられました。
ダケカンバも好きなんですが、あまりありませんでしたね。
山頂から1221.1mまでの間、本日最高の斜面が続いた。何度も振り返り見る山頂方面は、午後の逆光にブナ林が浮き
上がり、得も言われぬ美しさである。下部の台地には巨木が点在し、どこを歩こうか迷ってしまう。
往路の遠回り縦走ルートもいいが、このコースも極めて優れたルートだと思う。
逆光にブナ林根回りは春を感じましたね。
ここを下りにして良かったと思いました。
1221.1mから90度右折して南への尾根に入る。この尾根も若木が多いもののブナに覆われている。そしてCa1000mに
近付くとまたもや斜面は大きく開け、大木を縫いながらの下降となった。
林相として満足できるのはCa1020mピークまでで、そこからは平凡な林となる。巡視路の証のプラ階段も登場し、下山
を確実なものにしてくれる。
確実かどうかは?
巡視路といえばかなり整備されていると思うのですが、プラ階段も朽ちて落ちているし藪は整理されていないし、
結構な歩きとなりました。
これは楽勝だと鼻歌交じりに下りて行くとやがて雪も消え、630.1m三角点上のCa670m地点で巡視路は東の尾根へと
続いていた。確実ではあるがそちらへ下りると遠回り過ぎる
630mから降りて林道にぶつかればUターンUターンで距離が相当長いですね。
少しヤブが被さったところを過ぎるとはっきりした踏み跡があり、勇躍次の鉄塔を目指した。しかし鉄塔まであと少しという
ところで完全に道がなくなり、頭からヤブに突っ込む。鉄塔まではわずかな距離である。
地形図では簡単に降りられそうな尾根なのにストンと落ちてる上に藪が凄かった。
鉄塔からはいい道があった。下の鉄塔まで快調に下る。もう安心だ。そう思っていたら、下の鉄塔から先の行きたい方向
はヤブに覆われていた。左にスイッチバックするように林道が付けられている。これを辿れば確実だがあまりにも遠回りだ。
地図を見ると林道から下の平坦地にある畑まで5~60mの下りだ。強引に下っても問題ないだろう。
実際下ってみると雪も残っており、最後は植林に入って楽に畑のへりに下り立つことができた。
藪を漕いで雪のない激下り、強引な下りでなんとか畑に。
植林を下って・・・楽に???ですかねー。
着地なり。
畦道でひいちゃんがふきのとうを摘みながら歩く。
畑仕事のおばさんに「御苦労さま」とねぎらいの言葉を掛けてもらった。
雪も融け、山あいの村にもようやく遅い春が訪れたようだ。
のんびりふきのとうを摘みながらの歩きでしたが、もう大きくなりすぎでした。
それでも、4個天ぷらで頂けました、春の香りに感謝。
畑のご夫婦に声賭けして頂きながら、満足いく山を後にゲートに向えました。
長い一日、本当にありがとうございました。