【日付】2012年3月3日(土)
【山域】奥美濃
【メンバー】単独
【天候】晴れ
【ルート】8:45八谷駐車地---9:35下津谷堰堤---12:15林道---13:10雷倉---14:20林道---16:20堰堤---16:50駐車地
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国道157号は、道の駅への分岐の前で、道幅が狭くなり、かつ斜面を登り始める。分岐の先で、今度は反対側の分岐があり、そこを曲がり国道から離れる。すぐに橋があり、山のなかを進むと、再び集落が現れる。
再び、川を渡り、八谷の集落への道に分岐して進むと行き止まる。道には積雪は無かったが、山斜面や畑には雪が残っている。
準備していると、男性1人、女性3人のパーティーが来られた。雷倉かと思いお聞きすると、隣の山だとおっしゃる。誘われたが、雷倉に登る、とお断りした。山ガがいたら、なびいたかもしれない。
地元の人と話をしたり、もたもたしていたら、出発が8時45分になってしまった。さきほどのパーティの人が雷倉は隣の尾根だ、とおっしゃられたので、川沿い方向に進むと、いきなり渡渉点。それもかなりの水量で、簡単に渡れそうにない。
どうしようか迷うが、よく考えるとなにかおかしい。ネットで調べてきた軌跡は、もっと先で渡渉している。川沿いに進むのではなく、まずは山腹をトラバースだ。
少し斜面を上がると、植林の中を道が続いていた。よく見ると、コンクリート製U字溝の水路だ。苔むしたコンクリート製のふたが延々と続く。隙間から見える中は、万杯の水が勢いよく流れている。
右下の川原までは10m程度の高さはある。斜面のきつい所もある。よく、こんなところを工事できたものだ。ところどころ、その上に積雪が残っている。歩くのに注意を要する場所が何ヶ所かあった。
積雪の上には、少し古いつぼ足の踏み跡があった。さらにその上に真新しい獣の足跡が進んでいた。イノシシだろうか?もし、今、イノシシが現れたら避ける場所がない。
道が真っ直ぐになったところで、その先は左からの下津谷の合流点だった。左を見ると堰がある。よく見ると斜面の木に黄色いテープがたらしてある。ここを巻けという印だろうか。やぶこぎ。その先は堰堤に降下。少々難儀。堰堤の下にも道があるらしいが、とりあえず巻く。
堰堤先の河原に慎重に降りると、積雪にやはり少し古いつぼ足跡。川の水量は雪解けだろうか、少々多い。なんとか越える。
越えた先の斜面を上がると、痩せ尾根。道は左右にあるが、雷倉は右。中又谷をのぞきながら回り込むと、安定した尾根道が斜面を登っている。積雪はところどころ地面が見える程度。つぼ足と獣の足跡も登っていく。
547mを越したあたりで休憩。パンを食べていたら、突然、キーンと鳴き声がした。すぐ上、20m程度のところに鹿が2頭、あわてている。私は何もしていないのに…。勝手に近づいてきて、勝手にあわてている。
積雪が増したのでスノーシューを履く。古い足跡も、ワカンを履かれたようだ。ワカンは斜面を直登していくが、私は九十九折る。斜面がきついのと、ややもすると、スノーシューがずり落ちる。
さらには、岩だらけの斜面に出くわした。雪がガリガリに固いところと、踏み抜いてしまう柔らかいところがあり、歩きにくい。おまけに、かなり急斜面。
やっとのことで登りきると、なだらかな場所に出た。その先に林道が交差している。中又谷を挟んで向こう側に林道が見える。帰りはのんびり林道歩きもいいかなあと思ったが、上から見るととんでもない。上の方は、ほとんど積雪で道は無く、白い雪の筋になっている。
展望の尾根歩きが続く。見上げると、稜線付近の木には霧氷が付いている。暖かさで、しきりに落下している。あたかも、花ビラが舞っているかのようだ。少し、落下速度が速いか?
稜線に上がると、広い雪原が続く。ブナ林。空は青空、快晴。展望は360度。ただ残念は、私が同定できる山は、半分もない。目の前の、花房はよく分かる。北の能郷白山もひときわ真っ白でよく分かる。東に遠く、御嶽山もよく分かる。
山頂着13時10分。うどんを作って、ゆっくりしたいところだが、パンとコーヒーで簡単に昼食。360度の展望の記念写真を撮って、下山開始。
スノーシューのまま下山を始めたが、すぐに、斜面がきつく、積雪も固いところがあり、怖さを感じた。アイゼンに履き替える。逆に、踏み抜くことがときどきあったが、怖さはなくなる。
岩の斜面は特に注意して降りる。何度か、踏み抜くが、なるべく、両手、両足、力を分散するようにしたので、こけることはなかった。積雪が少なくなったところで、アイゼンをはずす。
積雪を避け、少し尾根芯をはずしたら、ほんの少しのつもりが、気が付くと、かなり方向が違っていた。ほんの10m程度下降しただけなのに、結局、尾根芯に戻るのに、やぶの積雪斜面をトラバースする羽目に。決して尾根芯ははずすものではないと思う。
沢の音が聞こえてきた。樹林の間から堰堤が見えた。あと少しだ。尾根足に着き、積雪した斜面を川原に慎重に降りる。もう、靴に水が入っても構わない。バシャバシャ渡渉。
堰堤の巻きは、要領を得たからか、行きほど難儀はしなかった。とは言え、慎重に越える。さらに、水路上を慎重に歩き、なんとか5時前に駐車地に戻る。
道の駅うすずみ桜の里根尾のうすずみ温泉で暖まる。850円。
クロオ