年末スキーから帰って元旦と二日は何もせず休養。年末から断続的に雪は降っていたので鈴鹿の山々はどこでも楽しめそうだ。1月3日(火)、初登りは釈迦ヶ岳に庵座谷コースで行ってみよう。
冬の庵座谷は、最後の詰めが急峻で新雪が多い1月に登るのは無理なこともあるけど何事も挑戦だ。
朝9時、朝明テント村の入口に車を止め出発。進入路には薄く雪が残っている。沢を渡って登山道に入り半時間ほど登ると沢へ下りるところにロープが張られて左岸にトラバース道が続いていく。危なかった崩壊斜面も整備され安全に通過できるように直されていた。
やがて正面に庵座の滝が見えるところに出た。今日は余裕がないので滝見物は省略して滝を高巻いて行く。
枝沢を2回渡って二段滝の下に来た。滝横の岩場ルートは氷結すると厄介だが、今日は新雪の下に昨年の根雪が適度に締まって登り易い。
滝の上に出ると「中尾根5分」の分岐標識があり、安直に中尾根に出る誘惑に駆られる。
誘惑を断ち切ってそのまま庵座コースを進む。大陰ガレから続くガレ沢の右岸にテープが付けられ左の斜面にジグが切られて新しいコースが付けられていた。以前はその先の二俣から尾根に取り付いていたが、08豪雨で谷の様子も変わったしショートカットも出来るので新コースは楽だ。
尾根に取り付くと登りは急になるし雪も深くなるので、そろそろワカンのお出ましだが、急斜面をワカンで登るのは、体力を消耗するのでがまんしてツボ足のままで登り続ける。
ザレ場まで来ると大陰ガレが雪をまとって一層険しい姿をむき出しにしている。
ここから松尾尾根の頭までが今日の難所となる。ここは無雪期でもトラロープを掴んで登る急斜面。新雪が深いととても厄介だ。ツボ足で暫く登っていたが、膝が雪に潜ると体の前が雪の壁になってしまい登れなくなってしまった。やむなく急斜面でワカンを付けることに。ザレ場を過ぎたところでワカンを付ければ良かったが、タイミングが悪い。
苦労してワカンを付けたら登りを再開するが、この斜面は簡単ではない。目一杯足を上げて踏み込むと新雪は思い切り沈み、また反対の足を目一杯持ち上げる。この繰り返しで足が痙攣しそうだ。
やっとのことで松尾尾根の頭に出た。空は曇って樹氷の輝きはないが、別世界のような山頂付近の景色は幽玄な雰囲気を醸している。ガスって遠望が利かなくても不満はない。
西峰へのルートは樹氷のトンネルがたった一人の登頂者を祝福するように迎えてくれる。
トンネルの下で一休みしてオニギリを頬張る。
西峰からの緩い下りで何度か吹き溜まりに嵌りこんで雪と戯れる。
猫岳の僅かな登りは新雪が多いと思いの外きつい。深く抉れたルートを避け脇の低木帯を登ったが最後のところだけ、ルートに戻ったら続けて吹き溜まりに嵌り脱出に苦労した。
猫岳を登ってしまえば、後は稜線を下っていくだけ。たっぷりの雪はふかふか絨毯でスノートレッキングを楽しむ。
青空が出れば樹氷が輝いて美しいだろうが、今日は望めそうにないので暗い山並みをバックにすれば多少は引き立つ。
羽島峰までくれば楽しいスノトレも終了だ。羽島峰の南面には雪がほとんど付かない。
猫谷を下ってキャンプ場を通って車に戻ったのは14時50分。
庵座谷コースを最後まで詰めるのは大変だが、手ごたえ十分の初登りだった。
年末スキーから帰って元旦と二日は何もせず休養。年末から断続的に雪は降っていたので鈴鹿の山々はどこでも楽しめそうだ。1月3日(火)、初登りは釈迦ヶ岳に庵座谷コースで行ってみよう。
冬の庵座谷は、最後の詰めが急峻で新雪が多い1月に登るのは無理なこともあるけど何事も挑戦だ。
朝9時、朝明テント村の入口に車を止め出発。進入路には薄く雪が残っている。沢を渡って登山道に入り半時間ほど登ると沢へ下りるところにロープが張られて左岸にトラバース道が続いていく。危なかった崩壊斜面も整備され安全に通過できるように直されていた。
やがて正面に庵座の滝が見えるところに出た。今日は余裕がないので滝見物は省略して滝を高巻いて行く。
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枝沢を2回渡って二段滝の下に来た。滝横の岩場ルートは氷結すると厄介だが、今日は新雪の下に昨年の根雪が適度に締まって登り易い。
滝の上に出ると「中尾根5分」の分岐標識があり、安直に中尾根に出る誘惑に駆られる。
誘惑を断ち切ってそのまま庵座コースを進む。大陰ガレから続くガレ沢の右岸にテープが付けられ左の斜面にジグが切られて新しいコースが付けられていた。以前はその先の二俣から尾根に取り付いていたが、08豪雨で谷の様子も変わったしショートカットも出来るので新コースは楽だ。
尾根に取り付くと登りは急になるし雪も深くなるので、そろそろワカンのお出ましだが、急斜面をワカンで登るのは、体力を消耗するのでがまんしてツボ足のままで登り続ける。
ザレ場まで来ると大陰ガレが雪をまとって一層険しい姿をむき出しにしている。
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ここから松尾尾根の頭までが今日の難所となる。ここは無雪期でもトラロープを掴んで登る急斜面。新雪が深いととても厄介だ。ツボ足で暫く登っていたが、膝が雪に潜ると体の前が雪の壁になってしまい登れなくなってしまった。やむなく急斜面でワカンを付けることに。ザレ場を過ぎたところでワカンを付ければ良かったが、タイミングが悪い。
苦労してワカンを付けたら登りを再開するが、この斜面は簡単ではない。目一杯足を上げて踏み込むと新雪は思い切り沈み、また反対の足を目一杯持ち上げる。この繰り返しで足が痙攣しそうだ。
やっとのことで松尾尾根の頭に出た。空は曇って樹氷の輝きはないが、別世界のような山頂付近の景色は幽玄な雰囲気を醸している。ガスって遠望が利かなくても不満はない。
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西峰へのルートは樹氷のトンネルがたった一人の登頂者を祝福するように迎えてくれる。
トンネルの下で一休みしてオニギリを頬張る。
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西峰からの緩い下りで何度か吹き溜まりに嵌りこんで雪と戯れる。
猫岳の僅かな登りは新雪が多いと思いの外きつい。深く抉れたルートを避け脇の低木帯を登ったが最後のところだけ、ルートに戻ったら続けて吹き溜まりに嵌り脱出に苦労した。
猫岳を登ってしまえば、後は稜線を下っていくだけ。たっぷりの雪はふかふか絨毯でスノートレッキングを楽しむ。
青空が出れば樹氷が輝いて美しいだろうが、今日は望めそうにないので暗い山並みをバックにすれば多少は引き立つ。
羽島峰までくれば楽しいスノトレも終了だ。羽島峰の南面には雪がほとんど付かない。
猫谷を下ってキャンプ場を通って車に戻ったのは14時50分。
庵座谷コースを最後まで詰めるのは大変だが、手ごたえ十分の初登りだった。