おはようございます、ZIPPさん。
「ひが谷は、船津に往古川の上流部を指し、中尾とは、真砂谷と小木森谷の間の尾根を指したと思われる。」
「遷宮の年に、紀州藩の野呂介石が船津・ひが谷から『坊主揚げの道』を使って大台ケ原に登っている道だろう。」
と書かれており、すでにZIPPさんは登ったようだ。脱帽である。
ということで、ZIPPさんの後追い山行をすることにした。
えっヘン!?
大杉谷界隈は、神宮の御領林だったため古い記録もあるようなのですが、古語は読んでも意味がわからなかったりします(^^;。
「坊主揚げ」をキーワードに、遷宮と野呂介石が繋がり、ちょっとした知的興奮を感じたことを覚えています。
江戸期の道がそのまま残っているわけではないでしょうが、凄いですよね。
また、後日niuyamada氏のブログで知ったのですが、明治期に松浦武四郎の後を追うように大台ケ原に登った薄木某氏が、帰路この道を船津へと降りているようです。
御杣山は記録が残っているので、思いを巡らせれれていいですね。
遷宮のための大杉谷源流部の伐採により日本狼が徐々に絶滅に向かっていったようです。
宮川村史には、江戸時代の狼の被害状況も含めて詳しく書かれています。
大台林道を上っていくと奥坊主の尾根に雪がついている。
へぇ、今回の寒波は、この稜線にも雪を付けたんですね~。ラッキー!
ラッキーなのでしょうが、初めての山域だったので、嫌だなと思いながら見ていました。
- 真上は青空
思った以上に水深があり川底の石に足をのせながらギリギリ長靴で通過できた。
あれ?わりばしさん、山行に長靴が常態化しておられます?(^^;。
長靴は楽なので手放せなくなりました。
これからは、雪の季節ですのでドタ靴の復活です。
境界標石の道は延々と続きこのあたりから青いビニールテープがルート上に出てきて嘉茂助谷ノ頭まで続いていた。
早々とこの尾根にテープを付けた人がいるようです。とれヲさんが登った後ぐらいに付けられたみたい。
下りを意識してか、けっこうな数ついていました。
雪の着き始めた道を上っていく。P1163に着いた頃には一面真っ白だ、雲も流れてきて嘉茂助谷ノ頭も見えない。
雪はラッキーだけど、ガスでしたか。そりゃぁ残念~!!
また登りに行くいい口実ができましたね(^^)。
希望としては、ぽかぽか陽気の雪山がいいですね。
帝室林野局の管理下にあったようにも思うのだか、憶測にすぎない。
「宮」標石は、この郡界尾根に続いてますから、御領林でなかったことは確かなんです。
そうなんですか。謎は深まるばかり・・
- 宮の標石
来た道を戻り花抜峠の分岐から下る。途中から土倉古道を歩く。なかなかしっかりとした道だ。
沖見峠へと降りなかったのですか。
このあたりの国有林の植林が間伐され、花抜峠へ通りやすくなっているかも知れません。
それも考えていたのですが、初めての山域なので余裕を持って歩きたかったのと展望が無かったので素直に下りました。
花抜峠からの下り口がわからなかったので、地図の破線方向にヤブをかき分けていくと土倉古道に出た。
地図の破線道を見ると左手方向へ進んじゃいそうですが、違うんですよね。逆方向へ向かうのです。
このあたりのヤブを漕ぐと、もれなくダニのお土産です(^^)。大丈夫でした?
大丈夫でした。
というより、ダニもヒルにもやられたことが無いんですよ。
岩を削り、石積で道を作りながらゆるやかに下って行く。木場道として使われたのだろうか。明治時代の息吹というか心意気を感じさせてくれる道だ。古道は登山口まで途切れることなく続き道案内をしてくれた。
これもいい道ですよね。吉野筏場から船津への山中の道を一林業家がやってのけた、土倉(ドクラ)氏は凄い林業家です。
今の吉野式植林方法を考案したのも土倉氏のようです。
ただ、自由民権運動や教育への投資・子どもたちの事業の失敗によって財産はかなり消えたようです。
後さき考えずに信じた道を突き進む、時代が大きく動いている時の勢いを感じさせてくれる道でもあります。
- 土倉古道
特に、ひが谷中尾の坊主い揚げの古道は、昔の人たちの思いが伝わる貴重な道だった。昔の人のいとなみが見える古道はそう多くない。よくぞ残っていてくれたという思いがした。
ですよね~。
もうひとつ、お奨めの古道があるんですよ~(^^)。
明治期の道なんですが、岩壁を削り、橋を付け、谷部分は改修したこの道はほんま凄い道です。
いまは、忘れ去られたような尾鷲とダム湖に沈んだ奈良・東川を結ぶ道・大又から出口峠への道です。
北山索道にからむ道ですね。
貴重な山行のきっかけを作ってもらったZIPPさんには感謝するほかない。
いえいえ、次回オフ会の席でも、配偶者さんをお連れだし、白魚のような手でお酌して頂ければ結構ですので(^^)。
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つれあいは、オフ会場に到着できないでしょうね。
山登りでは幼稚園児に負けてましたから。
p.s.画像は松じゃなくって杉ですよ~。この辺りは、杉の巨木がたくさんあります。[/quote]
ハハハ・・そうですね杉ですね。
花粉症で毎年お世話に」なってるのに~
わりばし