【 日 付 】2011年12月11日(日)
【 山 域 】台高
【メンバー】単独
【 天 候 】ガスのち晴れ
【 ルート 】ㇴ田原橋手前P7:50―千石林道終点9:20―太陽ブナ10:30~11:00―いにしえの森12:00―桧塚奥峰12:55―桧塚13:25―ㇴ田原橋手前P15:15
台高の雪はまだ残ってるかな~?
この時期朝起きるのがつらい、目が覚めたのが4時あと1時間寝られるとそのまま眠り込んだ、すぐに寝てしまったのだろう目覚ましがなってもうすでに1時間が経ってしまったことを知る。ここは根性を出して起きるしかない。確かに休みの日くらいゆっくり寝ていたい気持ちも有るのだが、今週の様に一日だけの休みだと山行きが勝ってしまうのだ。
台高に向け車を走らせる、空には昨晩皆既月食を見せてくれた月が生まれ変わったかの様に一際明るく輝いている、やがて西の空に沈む頃、入れ替わるかの様に真反対の空から日が昇ってくる不思議だな~?。一直線に並んでるのだから当然か!
途中で眺める三峰山には雪が残っているようだ、これなら台高も大丈夫だろうの気持ちに、森の集落にに入ると迷い岳も真っ白になっているではないか、ほとんど解けずに残ったみたいだ。
ヌタハラ橋の手前まで車を入れるが今日は誰も来て無い様だ、グーさんの指定地に置こうかと思ったが後から来て何を言われるやら判らんので少し戻った所に停めた。
見上げる山には寒そうなガスがかかっている、風も強いので今日は完全な寒さ対策が必要だ、服を着込んで出発!倒木を跨いで千石林道に入るが、あれ?オーバーパンツを履くの忘れたよ、ザックを置いて車に戻るが・・・無いよ?、ザックに入ってるのだな、と再び出発。ザックを見るが無い!、雨具は車に置いてきてるので雨よけになるものが無いのはまずいなと再び車に戻って合羽のズボンだけ持っていく。7時半スタートしたのにえらいロスタイムだ。このときはオーバーパンツは家に忘れたものだとおもったのだ。
当初予定ではヌタウを上がるつもりだったが、雪も有るし千石林道を上がっていく事にした。冬枯れの山肌は地形が良くわかりシャッポ尾根への登ったルートを眺めながらあの辺を歩いたのだななんて考えてみる。以前ヘアピンから千石谷に下りて取り付いた尾根には大きな三角の突岩が有ったのだが見当たらない、あれが目印だったのだがどうしてなんだろうと探すと、それらしき所に真新しい岩の剥がれた跡が見えた、どうも崩落してしまったようだ、あんな大きな岩だけが落ちてしまうんだね安心して岩に登るのも考え物だ。
千石林道が崩落してから途中までは一度来たけど、井戸谷を通過するのは初めてだ、上部の通過は大変だね。出来れば崩落に沿って登ろうかとも思ったが林道からすぐ上が崩落上端なんだ、やはり植林地が発端となっている。TVで言ってたけど手入れの行き届いた植林地程崩れやすい様だ。枝打ちをすると木は上へ上へと高くなり、葉も上部だけになり、雨で地面が緩むと強風で倒れやすくなる、根ごそぎ倒れた穴から雨水が進入して崩れるメカニズムのようだ、倒れるのは商品価値の高い年数の経った木が多いとも、林業には大きな痛手だ。
林道終点から裏ヒキウスに上がる尾根に向かう、すでに一面の積雪になっている。尾根に取り付くと赤倉滝谷側からの強風をまともに浴びる、一気に寒くなってくる、合羽のズボンを履きたいが適当な場所が無い、タイミングを失ってしまうと冷え切ってしまうので、何とか植林地に逃げ込んで履いたのだった。皆さんアルコールをよく飲んでるので私も今日は梅酒をドリンクの瓶に詰めて持ってきたのだ、これで温かくなるかな~と一口飲んだらもうあと残りわずかだ、こりゃ少なすぎたかな。体は少々暖まったが足先が冷たいのだ、圧手のソックス二枚重ねで履いたけどやはり長靴は冷たいなぁ、ここまで沢山雪が積もったとは思わなかったのが正直なところ、次回からは冬用の靴にいないと駄目かな。
寒さと雪でペースダウン、先日のPixyさんもこんな感じだったのだろう、戻ろうかと弱気も起きるが、あと二百メートルも登ればヒキウスだと思いとどまる、岩嵓が出て来ると木にも霧氷が付きだした、今日はあわてなくても大丈夫、現在進行形で霧氷が出来ているのだろう。
やっとのことで裏ヒキウスの太陽のブナに到着、少し早いがここで昼食。今日はストーブを久しぶりに持ってきた、カレーうどんと、カップうどんを持ってきたが選んだのはカップうどん、やはり煮込むのは面倒だ。湯を沸かしてカップうどんを食べるが、私の場合放熱の方が多いのか温かくならない、残った梅酒も飲み干すがやっぱり長居は無用、やはり歩いてる方が温かいや。
ヒキウスに上がると霧氷も一段と立派になるが一面のガスでモノトーンの世界だ、一向に晴れる気配は無い。稜線をP1394に向かう、それでも明神平からの縦走路に出るとトレースが有った。ここから私称「いにしえの森」に入る見上げる大木の枝には繊細なガラス細工の様な霧氷がびっしり、この頃になると少しガスも薄くなってきたのか僅かの間だけ陽が除く様になってきたガスを通して差し込む光は幻想的、めまぐるしく変わる景色にシャッターチャンスを狙うが上手く撮れない。
縦走路に戻ると単独男性、明神平から本日の初トレースを付けて奥峰への帰路だという、団体さんが奥峰にいるようだ。ヒキウス平を見ながら奥峰へ、ややガスも取れ時折ヒキウス平が眺められる、山頂にはまだ団体さんが休憩をしていた。
檜塚に向かう稜線にはトレースが無い今日は三重県側からは誰も入らなかったんだ、結構深く潜る雪に先が心配になる。空は明るくなってだんだん青空が出てきた、マナコルートの尾根や馬駈方面、迷い岳や伊勢の海も見えてきて、今までとは違うカラーの景色に興奮気味、完全な青空よりも晴れ行く景色に味が有るなぁ、見る景色が全部素晴らしく見えて来る、あきらめていただけに幸運だったと思うのであった、やったぜシチリア―ナ!(昨年はこんなタイトルが並んでたね)
檜塚へのコルには単独男性が休んでいた、話を聞くとつづ田原橋から千秋峰に上がったという、倒木だらけで疲れて奥峰まで行かず強風のマナコルートを降りて帰ると言っていた。もしかしてグ~さんのレポ見てきたのかな?檜塚に向け登っていると今度は4人グループが降りてくる、「ぬたはらからですか?」と聞くとなんと青田から池杉山経由で来たそうな、なんかどこかで見たことが有る顔ぶれだった、もしかして伊勢の会の方かな?
檜塚を過ぎると千秋峰~池杉山の稜線が良く見える、稜線を目で追うと徐々に薄れ行く樹氷は千秋峰にももう付いていない、標高の差なんだね、最後の霧氷を眺めながらP1214を巻いてヌタハラ林道に降りた。今日はショート尾根を降りずに林道を下ってみることに、久しぶりに歩く林道、放置車両は何処に有るのかな?有ったあった、なんと三輪のタイヤが岩で切れてパンクしてるんだね、これじゃ走れないよね、でもこんな扁平タイヤで良く登ってきたもんだ、飛び出したアルミホイルも傷だらけになっている。放置車両も確認できたし後は林道歩くだけと思ったら道が無い!こりゃ大きく崩落だぁ、こりゃ巻くの大変だわ、これならルート間違いしてもショートカット尾根降りた方が正解かな~?
架線広場を過ぎ伐採地を降ります、ここから車の横に着地は初めてだけど、なかなか降りにくいよ、最後はミツバチの箱の有る所に出て何とか林道へ、車はすぐそこでした。
帰り道辻堂橋のたもとにはマイクロバスが止まり登山者が沢山いたけど、入道ヶ塚から岩屋口辺りに登ってたのかな?マイナーな山に登りにくるんだな。
あ~寒かったけど、行った甲斐のある山歩きでした。でも風邪ひいたみたい。(^^;。帰って犬の散歩に行ったら海から赤く染まった満月が登って来た。おっつきさ~ん速いねぇ、私が山登ってる間にもう地球半周してきたんだね。