【日時】2011年11月27日(日)
【山域】北ア南部
【天候】曇り時々晴れ
【メンバー】バーチャリ、Biwaco、たんぽぽ
【コース】福地温泉登山口 8:10 --- 無然平 9:40 --- 11:00 福地山 12:30--- 福地温泉登山口 14:20
春に歩いたアカンダナ山から白谷山そして大棚までのルート確認がしたくて、福地山へ登ろうと思ったのは5月の連休の頃。
しかし時は残雪期真っ只中、雪渓アタックに夢中になってるぽぽんたに福地山へ登っているヒマはなかった。
そうこうしている間に気がつけばもう今年もひと月余り。
週末天候不順の連鎖が途切れた11月の最終日曜日、もうここしかチャンスはないと思い立ち福地山を目指した。
朝市会場の売店を覗きながら登山口まで歩くといういかにも温泉街?らしい福知山へのスタートとなった。
杉の植林地を登っていくと前方からから賑やかな人の声が聞こえてくる。
周囲のビッグな山々に囲まれたマイナーな山と思っていたが、どっこい眺望を求めて多くの登山者で賑わう山らしい。
杉林の急登を抜けると落葉した木々の向こうに焼岳から白谷山への稜線が見渡せる。
- 福地山山頂
落ち葉の中にヤマブドウの実を見つけ、ひとつふたつと口に頬張る。
熟しきって落ちた実なので酸味に欠けるが久しぶりのヤマブドウは美味しい。
チャリ姫にヤマブドウだよと勧めるが下痢を起こすから止めておくと言う。
ところがひと粒口に入れた途端、チャリ姫の態度が急変した。
ヤマブドウを採ろうと木に登ったり目を皿のようにして落ちた実を探したり。
どうやらひと粒のヤマブドウがチャリ姫のスイッチを入れてしまったらしい。
広く遊歩道のような九十九折の道を歩き1,381mのコブを過ぎると無然平という平坦地に出た。
その一角には篠原無然という人物の小さな石像があるが、無教養の3人には何のことやらさっぱりだ。
後で調べれば平湯を拠点に社会教育に尽力し登山道整備も進めたというので、今日福地山ハイキングできるのもこの方のおかげかもしれない。
36歳で雪の安房峠で遭難死したというから、若いのにすごいパワーで人生を駆け抜けた方だったのだろう。
1,559mの展望台は焼岳~アカンダナ火山群の眺めが実にいい。
ササで青々とした山腹に雪をまとった焼岳はまるでジオラマ模型のおもちゃのように見える。
春に県境稜線から難儀して大棚まで下った斜面の様子もよくわかる。
今になって思えばどうしてあんなところを下ったのだろうと思うが、地図だけではそこが読めなかった。
山を実際に目視することで地図だけでは得られない情報収集もできる。
来春の焼岳アタックに向けてのルートチェックもできた、よい子は予習と復習を欠かさないのだ。
- アカンダナ~焼岳火山群
展望台を過ぎるとヤセ尾根の通過となる。
ヤセ尾根とくればお決まりのようなヒノキが現れ、その大木の根元には大きなコブがあった。
そのコブを見たチャリ姫が嬉しそうにナント“○ッコリ”とのたまうではないか!
なんとはしたない、チャリ姫がいつのまにか風山菌に侵されてしまったらしい。
広い山頂に出ると北ア方面の眺望が利くように切り開かれていた。
Biwa爺ちゃまは腰を下ろすより先にによそのパーティーへご挨拶、数分もしないうちに戦利品を持って舞い戻った。
カワイイけれど獰猛なラスカル君の面目躍如といったところか。
牛スジ入りのおでんを準備しているとBiwa爺ちゃまはすでにラーメンをつくりはじめている。
アレレ、宴会しないの~と思っていると今度は麩をおでんに入れようという。
麩??麩である、あの金魚のエサの麩なのである。
以前はイカが空を切る海鮮焼きのBiwa爺ちゃまであったが、ラーメンに麩とはなんとも質素。
破綻国家ギリシャに倣ってBiwa家も緊縮財政しているのだろうか。
バカにしきっていた麩ではあるが、食べてみるとこれがなかなか旨い。
牛スジのダシを吸ってか汁物との相性がバツグンだ。
- 越中美女軍団に大モテのラスカル&Biwa爺ちゃま
三人のお腹が膨れてきた頃、おでんの匂いに誘われてお隣パーティーからご婦人方のご訪問があった。
「あらら、カワイイ尻尾!」
毎度お馴染みのシマシマ尻尾だが、今日の人気ぶりはいつもとは違った。
すりすり、もみもみ、マッサージに頬ずりと超大人気。
ラスカル君はもうビンビンである。
主人のBiwa爺ちゃまといえば、もう尻尾はええからワシの方もマッサージしてくれ~っと言いたげなご様子。
越中美女軍団に囲まれたラスカル君、Biwa爺ちゃま共々至福の時に包まれた福知山山頂なのであった。