先週の奥の平行で気になる事が出てきたので検証に行きたくなった
①トロッコ道の確認
②サスケ滝前からあがる破線道
③ヤドリギ平付近の斜面に見えたトロッコ台車らしき構造物の確認
下降ルートとしてコブシ尾根のP866から西に下る尾根を奥の平谷に下りられるか?
ということで今週も台高奥の平谷をめざすことに。
【 日 付 】2011年11月20日(日)
【 山 域 】台高
【メンバー】単独
【 天 候 】雨のちくもり時々晴れ間、下山後雨
駐車地7:35―奥の平谷出会い8:00―金谷出会い9:35―サスケ滝10:40―ヤドリギ平12:55―金谷出会い14:00―奥の平谷出会い15:10―駐車地15:30
昨日からの雨も上がり・・・と思ったら山に近づくにつれ再び雨が降り出した、蓮に入り落石で道がふさがれるのが嫌なので里川を過ぎてバリの置いてある広場に車を止めて準備をする、雨も降ってるので合羽を着そうとしていると、ヘッドランプの明かりがちらちらとしてきて車が来るのがわかる。こんな日に山に来るやつもいるんだなとみているとなんとグーさんではないか、前にとまって降りてきた。私が居ないだろうと写真を撮る様だったが、居るのに気づき車に乗り込んだ。
奥峰方面に最短時間登りたいのでヌタウを登ってヌタハラ谷沿いの杣道を探して降りてくるという、天気は後1時間ほどで晴れて来るという保証をもらったが、一向に止む気配もひどくなってるようだ。グーさんはヌ田原橋のたもとまで車で行くと言うので別れた。
合羽を着て歩き出す、グーさんはすでに出発したのか車に付いた時にはもういなかった、千石林道のゲートに向かうと傘をさしたグーさんがこちらに向かってくる「傘さしてヌタウはいやだから反対周りにするわ」ともどりかけたが、「やっぱり行くわと」またこちらに帰ってくる、私と同じ優柔不断やな!
じゃ~と別れて林道から奥の平谷出会いに降りる、昨日の雨で水量は増えているが渡渉に影響はなかった。しばらく谷を進む帰路であるP866からの尾根が降りられそうか確認するがよくわからない、これかな?と思う尾根にはかなり厳しい所が有るみたいだ、地形図で見る限りは等間隔の等高線で何とか降りられそうに思うのだが・・・?
登山道に復帰して進むが枝谷を渡った所で道を外したのかよくわからなくなってしまった、何度も来てるのに現在地不明だ。ルートを入れた地形図をみるとかなり標高の低い所に入り込んだようで尾根に乗って上がっていくが道が無い再び確認、数メートル上に丸太をそえた道が有りました、下から見上げると殆ど判らないのだ。
植林地に入り金谷出会いに着谷、雨も上がり蒸れてくるので合羽の上着だけを脱ぐ。今日は又曲谷の落ち口の上で谷を渡り金谷の左岸尾根に回り込む、かなり厳しい所をトラバース、この辺りに×~×を結ぶ延長線上にトロッコ道が有るはずなのだがと見るが判りにくい、しかしよく見るとそれらしき所が有った追っていくとはっきりした水平道となる、岩の堆積するところを横切っている、以前この上にもはっきりした道型を確認しているのだが標高が合わなかったのだ。
この道型はサスケ滝手前から上がる谷に沿った破線道まで至らずに止まっている、そこは広場となっていた。
木に埋まりこんだ滑車のワイヤーはサスケ滝に向かって降りていた。よく見るとここから道型は戻る様に電光を切り上に上がっているように見える、これはスイッチバックで標高を上げたので無いのかな?と推測したのだがどうなのだろう?
サスケ滝に落ちる斜面は意外に緩やかなので下ってみることにした、なんと楽々滝前に降り立った、以前左岸から来たときは抜けた斜面が怖くて降りられず上から写真を撮っただけで有ったが近くに行くと結構スケール感が有る滝だ。
ここから破線道はたにに沿って上がるので小滝の沢山かかる谷を上がってみるが、スパイク長は岩場で滑り出すとまったくグリップが戻らず滑り落ちるので危ない、いったん巻き再び登れそうな所で降りるがやはりまともには登って行けない、右岸には上がれなくなったので左岸に這い上がるが再び戻れそうになく岩場の裾を巻くとテープが有った、サスケ滝の巻道として付けられたのであろう。滑ればアウトなので四つん這いのまま歩ける所までよじ登った。このまま尾根を登っていくと奥の平に向かう、今日の予定とは違うので再び下り元の破線道に戻る、ここからは降りられるが滑車がすぐそこに見えている、なんて無駄な歩きをしてしまったのだろう。
降りた所から破線道は谷を離れていく、それらしき道型は有るが急な直登道でしんどくてまともに上がれやしない、本当にこれが道として存在していたのかと疑問に思う。破線道を離れると再びトロッコの跡らしき石積も残る水平道、
以前に確認いていた道で、これを追ってみた東側の尾根上で消えているが戻る様に下るルートが有る、おそらく滑車の有った広場からここに上がっているのだろう事が判る、ただ一度の切り返しで登り着くのかどうかは不明だ、この標高だとワサビ谷上部にも回り込めそうだがはっきりした形跡は残っていなかった。
ここから尾根を乗越し金谷右股に入るがすでに12時30分を回っている、構造物の確認は霧降山から見えてたのだが、どこだったのか確実な場所は判らないのでもう探し回る時間は残っていないのだ、というより予定時間までに戻れるかが危ぶまれる状況だ。
ここはもう予定していた降りられるかどうか判らない尾根を降りてはいられない、ヤドリギ平らに上がるもゆっくり食事はしていられずしゅっぱつ、ダイレクトに金谷出会いに降りるルートまでトラバース、下り始めるがすごい急な下りでルートを選びながら下るのだが進行方向の尾根も見えないのでどこに向かってるのかも判らない、私にはGPSが無いと下れないとおもう。ゆるやかになると誰かがキャンプでもしたのか古い鍋や、弁当箱が落ちている、林業関係者のだろうか?この尾根には以前テントも落ちていたが今回は見つけられなかったが埋もれていたテント用ポールが見つかった。これは遭難しそうになった方が放置したと聞き覚えが有るのだがどうなんだろう?
やはり下りは早く30分位でトロッコ道跡まで降りてきた、これなら間に合いそうだとここで休憩してパンを食べた。
金谷出会いに降りて植林地の登山道に登り返すのがきつい、きつい。来た道を戻る、行に間違えた所を確認したら、谷で間違えたのでは無くてかなり手前から不明瞭な踏み跡に引き込まれてたのだった、先週も通った道でも間違うのだ、慣れがいけなかったのかも、反省!
帰路ふたたび植林の倒木を越えたら進路不明となり谷にくだった、仙人滝の少し下流だったようだ、渡渉を何度もするが渡れない所が有った、長靴より水深が深いのだが1歩二歩なんで、合羽も履いているしで一気に渡りました、水圧で長靴がつぶれ、合羽が張り付き意外に浸水が無かったのだ。
時間は喰ってしまったが急いで歩いて戻りました、グーさんは最短時間コースの割にまだ戻ってなかった。メモを挟んで車に戻ったのは3時半、何とかギリギリセーフの時間です、車に乗り込んで間もなく大粒の雨が、グーさん傘さして谷は歩けないでしょう?グーさん濡らしの雨になったようです、飯高から離れれば雨は降ってないのだ。
帰りに気になったのだが、先週も同じ所に停まってた浜松ナンバーのワゴン車、釣り人も居てないみたいだし、放置車両かな?
赤が今回のルート、緑線は先週、黒線はトロッコ道(?)