【 日 付 】2024年2月28日(水)
【 山 域 】 江越国境
【メンバー】単独
【 天 候 】晴れ
【 ルート 】栃ノ木峠>県境稜線>音波山>下谷山>往路>栃ノ木峠
例年私の美濃の旅は高丸に登った後は能郷白山でフィナーレとなりますが、今年はもうひとつ狙っていた山があるのでチャレンジしてみました。その山は江越国境の下谷山です。江越国境の山では上谷山が有名ですが、登る時は福井県側から登る以外日帰りは難しそうです。下谷山なら余呉高原スキー場のある栃の木峠から県境稜線を歩いていけるようです。
2月28日(水)朝4時半に鈴鹿の自宅を出発し木之本町を経由してR365を北上します。冬のR365なんて車で走れるのかなと思いましたが、途中の難所は長いトンネルが出来て簡単に通れました。
7時半前にはスキー場に着きました。スキー場の駐車場は営業終了して止まっている車はありませんでした。営業中でも平日は無料開放されているようです。
さて、ここから県境稜線に出るところがよく分かりません。ヤマレコの記録を見るとPからほぼ真っすぐ東に急斜面を登っていたのでPの左手の尾根に取り付いて急斜面を登りました。今回もスキーを担ぎ足元はゴム長です。我慢して急斜面を登っていくと徐々に傾斜は緩みしっかりした登山道に出ました。
そこを暫く進むとベルぐスキー場から続く稜線上の管理道路に合流しました。未舗装ですが、車が入れる道路です。後はP872mを過ぎるところまでどんどん道路を歩いていくだけです。美濃の山でも長い林道を歩くことが多いですが、デブリの溜まった斜面は滑り台になっていることが多くて不快です。ところがこの県境稜線の道路はすっきりして展望が良くスノーシューなど付けてトレッキングするだけでも楽しめるロケーションなのでいくら長くても苦になりません。
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送電鉄塔はかなり長く続きますが、そのくらいは目をつむりましょう。
電波塔の立つところが765mです。
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その後も送電鉄塔は続きます。
800mを越えた辺りで送電線は福井県側に下りていきます。そこは展望が好くて白山方面の山々が見通せました。
その先に立っていた梯子のような細い鉄塔は風速計がいっぱい付いていて風力発電の調査を行っているようでした。発電用のウィンドファームになれば景観は、さらに変わってしまいますが、山登りのアプローチ林道と思えばいいかと思います。
人工物がなくなっても道路は続きます。
850mを越えると見事な樹氷が出てきました。。青空に白く輝く樹氷が映えています。
前方に見えてきた高みがP872mでしょうか。
その先右手に見えるのが目指す下谷山のようです。
道路は900m附近で自然消滅しました。
その先のco910mに赤と青のテープが離れて巻いてあるところで尾根が南と東に分かれていてルートがはっきりしません。東の尾根を少し進むと高度が下がっていくので戻って南の尾根を進むとテープの続きがありました。
コバに出たところで左に尾根が続きます。
その後も標識はありませんが、赤や青のテープは続きます。
前方右側に小高いピークが見えてきたのでテープを追っていくと尾根が分岐するところのコルで右の尾根を登りました。山頂と思われる高点付近で下谷山の標識を探しますが、見つかりません。ふと左手を見るともう一段高いピークが見えています。あっちゃー間違えたか。そういえばbiwacoさんのレポに下谷山のピークを間違えたようなことが書いてあった。
分岐のコルまで戻って反対側の尾根を進むと赤テープが3本の木に連続して巻いてあった。普通に進めば間違えようのないところだが、一回目は少しショートカットして右の尾根に入ったためテープを見落としてしまった。というか地形図をよく見れば分岐で左に入ることは分かったはずだ。老眼で地図の細かい所を見るのは苦手なので山感に頼ったのが悪かった。
下谷山では樹氷が一段と成長していました。
11時半、狭い山頂に控えめな山名板が出ていてようやく落ち着くことができました。樹氷の下でランチにしているとバラバラと樹氷が落ちてきた。天気の良さと樹氷の寿命は引きかえだから仕方ない。
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ランチを済ませたら下山です。ヤマレコには上谷山まで県境稜線で日帰りした強者のレポもあったが、今のわたしにはここまでが精一杯だ。
山頂付近の低木が薄くなったところまで下りてブーツを履き替えスキーを付けました。稜線は細かなアップダウンがいっぱいあるので最初からすべり止めシールを貼ってクロカン歩きです。傾斜が緩すぎてほとんど滑らないが、ツボ足で歩くよりは早くて楽だ。
あらためて周りを見回すとブナの純林で雰囲気はよいところです。ゆるゆる下って行くのも悪くない。
スキー場が近づくと雪が融けて道路が泥んこになったところも増えてきた。雪がないとお勧めできないようなところだが、豪雪地帯だから寒波がくれば一夜にして景色は変わるだろうから春でもタイミング次第で楽しめそうだ。
帰りは登山道を辿って下りて行ったらPのすぐ下の浅い谷で国道に下りました。
15時20分、Pに帰着。下谷山はスキーで滑れるところは殆どなかったが、クロカン遊びでゆるゆる下りてくるのも楽しめた。