【 日 付 】2023年10月29日
【 山 域 】鈴鹿
【メンバー】山日和、sato、tsubo 帰りは10人くらいで
【 天 候 】晴れ時々曇り
【 ルート 】時山ー毘沙門谷ーダイラーp597ー阿蘇谷道登山口
ダイラ、聞いたことのない地名だ。ここでオフ会をするという。
鈴鹿の地図を広げてみる。御池岳の北のほうにある場所だ。
一人で行けるかな?
気になったが、その時は10月半ばに福島で行われる大学時代の山のサークル「自然に親しむ会」の同期会と、それに伴って登る会津の山のことで頭がいっぱいで、何も考えられなかった。
福島の山旅から帰ってくると、satoさんからメッセージが届いた。
「私はダイラへは、毎回時山から山日和さんとご一緒しているのですが、tsuboさんのご予定はどうなのかなぁと思いまして。
ビシャモン谷という谷を登っていきます。
うつくしい二次林の中に炭焼き窯跡が点在する登山靴で歩ける谷です。
ご予定がきまってませんでしたら、ビシャモン谷からご一緒にいかがですか。」
まさに渡りに船。二つ返事で同行をお願いした。
しかし、山日和さんとは初対面だ。どんな方なのか、レコからはなかなか想像できなかった。
ちゃんと付いていけるだろうか。こんな人だったのかと呆れられないだろうか。
時山に向かう車の中で緊張感が増していった。
時山は初めてだ。カーナビ任せで行くと、数台の車が止まっていた。
「やぶこぎの方ですか?」
と聞くと、そうだとのこと。
tsuboですと自己紹介すると、背の高いすらっとした方が「グーです。」とあいさつされた。
「やっぱりチョキさんですね!」
私の車の隣に見覚えのある赤い軽が止まった。satoさんだ。ほっとする。
同時に山日和さんの車も着いた。
山日和さんの車に乗って、登山口の近くまで行く。通行止めのゲートの手前に車を止めて歩き出す。
ドキドキの山歩きが始まった。
小さな川に沿って歩いていくと朽ちかけた橋を渡る。橋の手前には壊れた車、渡った先には廃墟と車があった。いつ頃のものなのだろう。昔はこの橋も車で渡ったのだろうか。
毘沙門谷は幅が狭く水量は少なく、渡渉が苦手な私でも普通に歩けた。
satoさんに聞いていたように炭焼き窯の跡がいくつもある。
囲ってある石には苔がついていて、自然の中に溶け込んでいる。
段々になっている石囲いはワサビ田の跡らしい。
昔の人はこんな山の中に仕事をしに来たのだなあ。
私が住んでいる山村でも、山林の中に地目が畑になっている場所がある。昔の人は少しでも平らな場所は畑にしたのだろう。そこも今は山林になってしまっているが。
昔の人の生活跡というのは、たくましさと物悲しさを感じる。
尾根に出ると、人の姿が見えた。グーさん、びわ爺さん、あれ?どなたでしたっけ・・・
誰だかわからないけどやぶこぎの方が二人かな、3人かな・・・と出会う。
グーさんだけは別から下りるようだが、私は山日和さんについて行く。
しかし、速い。姿を見失う。
でも、後ろの人たちも遅くて、私の前にも後にも人の姿が見えない。
少し下ると山日和さんが待っていた。
「ここを下るんですか?」
私が先に下り始めると、「ちょっと待って」と山日和さんが声をかけた。そうか、私の後にはまだいたんだ。
皆がそろってから一緒に下る。
satoさんはびわ爺さんの後ろからゆっくり歩いている。私と一緒の時もあんな感じで歩いてくれているのかな。
誰かが「satoさんに介護されているね。」なんて言っている。
二人連れの上品な女性と会う。
「なんとなくやぶこぎっぽくない感じの人たちですね。」
後でそのお二人はナンパされた。エルメスさんとコバマユさんだ。何とお二人は野点を楽しんでいたとのこと。そういう山の楽しみ方もあるのか。
ダイラに着く。広々とした気持ちのいい場所だ。
先に着いた方たちはそれぞれランチにしている。
グーさんが差し出した手ぬぐいにサインする。
時間になってオフ会が始まる。皆がそれぞれ自己紹介を始める。どういう順番なのかな。
古い順なのかな。まあ、私はずっと後のほうだろうと思っていたら、山日和さんの次に指名された。えっ?
到着順と聞いて納得した。でも、一緒に来たsatoさんは飛ばされてしまった。(笑)
座っている順で名前を書いていく。今日1日で何人覚えられるだろう。
自己紹介が終わると、皆いろいろな人とおしゃべりを始める。
私もコメントのやり取りをした方とお話する。
想像していたような感じの方もいれば、予想外の方もいる。
一番お名前通りだと思ったのは「わりばし」さん。お顔を見てそうかなと思っていたらお隣の方と「いいたかカフェ」のお話をされていたので間違いないなと思った。
SHIGEKIさんは、刺激さんでもいいような。
kasayaさんは、昔のオリンピック選手の笠谷選手をイメージしていたが、ちょっと違うかな。
チータローさんは勝手にショートカットの男の子っぽい女性かと思っていたが。
シュークリームさんは、なんとなくお顔がシュークリームみたいな・・・
で、私は通風山さんを痛風山さんかと思っていました。痛風がある人なのだと・・・
写真の名前を見て、通風山さんだと気づきました。痛風と通風では全然ちがいますね!失礼いたしました。
なんて勝手なことを書きましたが、私は皆様の想像通りだったかな。いや、誰も想像しないかな・・・
どこからか「男性かと思っていた。」という声が聞こえたような・・・
えっ?山日和さんの感想ですか?
う~~~ん、日和っていうから、もっとのんびりした方かと思っていましたが・・・
あっという間に2時間が過ぎ、下山は10人くらいで一緒に。
私はただただ山日和さんについて行くだけですよ。必死ですよ。私の苦手な下りが速いんですもの。急いで転んで怪我したら大変ですからね。
お互い高齢者なんだからゆっくり下りましょ!なんてことを言う隙もない。
道ははっきりしているし、後ろに皆さんいるから安心してマイペースで下る。
winriverさんは肩を痛めたtakaさんのザックとダブルザックになる。若い方はそのくらい担がないと高齢者と一緒には歩けないからちょうどいいかな。いや、下りは重いほうが速くなるんでしたっけ?でも、ゆっくりと私の後ろを歩いてくださいました。礼儀正しい方たちです。ありがとうございました。
ということで無事下山。すると、遭難したかも?とは誰も思わなかっただろうまったー放るんさんが待っていた。
ずっと駐車場で待っていたなんて律儀な方です。車にメモを挟んでおいても良かったのに。
皆さんに会いたかったのかな。
でも、みんなホッとしていました。
帰りの運転は行きに感じた緊張感はすっかり無くなる。楽しかった思い出をお供に4時間ドライブはあっという間。
最初はハードルが高い会かと思っていましたが、とってもフレンドリーで楽しい方たちの集まりでした。
皆様、ありがとうございました。
もし、本文中にお名前の間違いがあったらごめんなさい。
勝手なことを書きましたが、これからもよろしくお願いいたします。
tsubo