こんにちは、satoさん。
水曜日は、わりばしさんがお住まいの津市でも、雪が積もったのですね。
こちらは、20センチぐらい積もりました。仕事で堅田まで出かけたのですが、高島より小松、比良の方が積雪量が多かったです。
昨日は素晴らしいお天気でしたね。今日は、また、冷たい雨と小雪が続きましたが、夕方晴れてきました。
雪は結構融けて今、10センチちょっとくらいでしょうか。
珍しく津でも10センチ以上の積雪があり大混乱です。
四日市だとスタッドレスの人も多いのですが雪がめったに積もらない津はノーマルの人がほとんどです。
須賀利大池に着き、立派な石積みと鳥居を目にして、びっくりしました。近くには、炭焼き窯跡まで。
ここに人が暮らしていたのか?思いもがけない風景との出会いでした。
そう、ここは元須賀利と呼ばれ、江戸時代まで人の営みがあったのですね。
伊勢神宮の領地で、神宮に奉納する塩の製造も行われていたことも、後で調べて知りました。
海水を煮詰める時に使った釜の破片が見つかっているそうです。一部にはモミの跡がついていて、
大池のまわりでは稲作も行われていたのではないか、とも。何にも知らずに訪れたので、高揚感ひとしおでした。
このあたりは「釜」のつく地名が多く、製塩をしていたようです。
私の住んでいる「雲出」というのも製塩の煙を雲になぞらえてつけられています。
江戸鼻北側のコルからの海の眺めは、息を呑む凄まじさでした。対照的に大池はやわらかなしんとした静けさ。
自然が織りなす造形に圧倒されました。
日和山は、幕末、外国船を見張る山でもあったのですね。
このあたり名のある岬には狼煙場がいくつもあります。
太平洋の外海って感じです。
九鬼の遠見番所が一番規模が大きいと思います。
私にとって、日和山須賀利大池の山旅は、初めての尾鷲の山旅で、驚きと発見の連続で興奮状態でした。
あるくみるきくことの広さ深さ、そして楽しさを、からだいっぱい感じた山旅でした。
帰りに立ち寄った、紀北パーキングエリアのお土産物屋さんも、紀ノ国の名産がいろいろ並んでいて、
見ているだけで楽しかったです。かつおの生節を買いました。
さんま寿司にめはり寿司に高価なからすみ
温かくわさびが採れないので、尾鷲では代わりに虎の尾という唐辛子を刺身にそえて食べていました。
虎の尾を醤油につけた虎の尾醤油がお気に入りです。
わりばしさんは、須賀利の町と寺倉峠も訪れたのですね。次は、須賀利の町と日和山の南を歩きたいなぁ、と思っていました。
須賀利の人たちは、寺倉峠を越えた先の海岸から櫓を漕いで引本に行き、生活物資を調達していたのですね。
地元の方の生きた言葉は、重みを感じますね。
私たちは、今の暮らしが当たり前のように思ってというより、そんなことさえも思わず、
日々を送っていますが、今ある暮らしは、おおきな、ちいさな歴史の積み重ねの上にあるのですね。
須賀利も2000人だった人口が200人になってしまいました。
若者が働ける場がありませんから・・
わりばしさんは、お山もお好きですが、読書や音楽鑑賞もお好きですよね。
中上健次の本も、いろいろ読んでいらっしゃるのでしょうか。
私は、中上健次の作品を初めて読んだのは、高校生の時で、芥川賞受賞作の『岬』でした。
なんかどろどろして怖い、という印象だったと思います。
中上健次に興味を持ったのは、中上紀の作品を読んでからです。といっても、数冊しか読んでいませんが。
『千年の愉楽』は、映画化され、須賀利が路地の舞台に選ばれたのですね。
「オリュウノオバが住んでいた家」からは「母の子宮のように集落を包みこむ須賀利湾が目の前に映る」のですね。
ほんとだ。写真を見て感じました。
中上健次が描いた「路地」を感じたくなりました。今、読んだら、どんな思いが湧き上がるのでしょう。
読みたい本が、たくさんあって困ってしまいます。
紀さんの作品は読んでないなあ。
中上健次は、だいたい読んでいると思います。
熊野サーガの世界も好きですが
木馬道が走る台高や熊野の山を歩くと中上の作品が身近なもののように感じます。
日曜日、お会い出来たらいいですね。
お天気、好転しますように。
会えそうですね。