【山域】台高・明神平
【山行日】2022年12月31日
【天候】概ね晴れ
【メンバー】タイラ、アオバ*ト
【コース】大又駐車場7:45〜明神平10:30~大又駐車場13:15
暑くて水を飲みたくて、明神滝前でザックを下ろした。
滝は凍ってないし、霧氷も無し。
少し遅れて小学校低学年くらいの男の子が若いお父さんに連れられて登って来た。
アイゼン履いてちゃんと自分のリュック背負ってる。すごく楽しそうだ。
眺めているこっちまで楽しくなってきた。
暑いと言っても薄着でじっとしていると身体が冷えてきて、一足先に登りにかかる。
さっきまで暑かったのに、何だか急に空気が変わった。
つづら折れに入ると、なんと一面霧氷の世界。前山の稜線もびっしりと霧氷に覆われているではないか。
今日は霧氷は見られない、でも今日しか山に行ける日はなかったから、スノーハイクだけでも楽しもう、
そう思って登って来たのに、
マジか。予想外の展開に驚く。
大岩を回り込んだところで、登山道から外れて、前山への小尾根に乗る。
ふくらはぎまで埋もれた。こんなことなら、スノーシュー持って来れば良かったか。
おそらく昨日下ってきたであろうスノーシューの足跡がひとりぶん。今日登った形跡は無し。
沈み込みの深さ、雪質ともにちょうど良くて、ノースノーシュー、ノーアイゼンでも楽に登って行けた。
登るのがあまりに楽しくて、途中で同じ高さから天王寺高校のあしび山荘の写真撮るのを忘れてしまった。
稜線直下でトラバースして明神平の西の端っこ辺りに出る。
この西の端っこに上がるところ、雪の無いときもすてきだけど、今日は格別だ。
広いスキー場跡は、足跡だけいっぱい残して誰もいなかった。
東の県境稜線の向こう奥山谷の源流の森が美しい。
森の真ん中辺りからひときわ飛び出た尖った木の枝がまるで真っ白の尖塔のようで、
森全体が白いお城のように見えた。
ヒキウス平までスノーハイクしようと思って上がって来たけれど、もうここで十分満足。
しばらくここにいたいと思った。
極力余計な足跡を残さないよう移動して写真を撮る。
ひとしきりパシャパシャしたら、再び西のはずれ辺りに戻ってお昼にする。
さっきの男の子とお父さんがヒップソリ持ってやって来た。
男の子はなかなか上手く滑れないようだけど、楽しそうな笑い声が聞こえてくる。
こんな時間がたまらなく愛おしかった。
帰りも同じ小尾根を下る。
超楽しくてあっという間に登山道に合流。つづら折れも全部ショートカット、踵でザクザク。
谷に降りたところでアイゼン装着。
12本アイゼンしかザックに入っていない。完全にオーバースペック。
テカテカ光る爪が怪獣の足みたいで恐いと笑われた。
二人連れの若者がテント装備で登って来た。
ソロの女の子もテント装備とスコップ背負って登って来た。
みんな楽しそうだなあ。
本日限り、極上の明神平。
一期一会の出会い、大切に大切に、雪の谷道を下った。
*皆さま 新年おめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。
アオバ*ト