4日前のヤブコギオフ会の紅葉もよかった。日帰りだけどもみじ狩りに行ってみよう。どこにしようか・・・あまり悩むこともなく、千秋(桧塚)方面を目指す。
【日付】2021年11月3日(水)
【山域】台高(千秋界隈)
【メンバー】あきんちょ・あめちゃん
【天候】晴のち曇りのち晴れ
【ルート】万歳橋8:10~奥山谷二股10:30~源流部ダイラ(11:50~15:15)~奥山谷二股16:00~万歳橋17:30
朝、出発前に少々チンタラしてしまった。かといって林道に入ってもアクセルを踏む勇気がない。実は4日前のオフ会の帰り道、夜8時ころタイヤがいきなりバーストした。もうアメリカ映画の銀行強盗の犯人が逃げるときのクルマのように、ガタガタ音はするし、振動はすごいし、車はかたむいてるし・・・。めちゃくちゃへこんだが、『高速道路降りたあとだったからよかったですね』と車屋さん(来てくれた、さすがディーラー)やら、レッカーの運転手さんやらみなさんが口をそろえて慰めてくれた。
- いたるところ裂けて中が見えてます。信じられな~い
そんなことを思い出しながら、林道を恐る恐る走ってて、ふとバックミラーを見ると車がぴったり後ろについている。ゲッ、慌ててゆずる。とてもそんなスピードでは走れません、こちとら新品タイヤでトラウマつき。チンタラ走ってたら、またバックミラーに爆走するクルマが。慌ててゆずる。これらのクルマがどなたかはココでは省略。
登山口で出発準備をしているみなさんと簡単な打ち合わせ。どこかで会えるかな。
特に目標地点を定めず出発。とりあえず谷沿いの「もみじ」(関西では紅葉(こうよう)のことをこう呼ぶらしいです)を楽しもうということで、三工場(万歳橋)から入る。四工場で服部さんの碑にいつもの挨拶、五工場(奥山谷出会い)着。
- 服部さんの碑。レンガもそろそろ並べ替えないと
先週は木屋谷本谷方面の「もみじ」(まだ紅葉していなかったが)見物したので、今回はと六工場(奥山谷)を目指す。ここまでは「一応」一般ルートであるが、いつも書いてることだけど、正直一般ルートとは言い難い荒れようだ。ヤブコギ以外の人もこのレポは読んでるのだろうが、いきなりここへ行くのはやめてほしい。幅2㎝の足場にすべてをかけるところもある。失敗すると、ほなサイナラ、だ。ときには谷の反対側の斜面をへばりつくように歩いているヒトを見つけて、助けてやんわり注意することも経験した。何か起こる前に登山ガイドからは消してほしい、お願いします。
とはいえ谷沿いを歩いて正解。視野いっぱいに「もみじ」が広がる。
- タイミング的にはばっちりかなと
- シューさんまねてスローシャッタートライ(もう少し勉強します)
六工場着。ここで初めてあきんちょと作戦会議。どうせなら普段歩かないコースで。六工場は大きな二股になっているが、その真ん中の斜面をのんびり登ることに。上の尾根上のダイラで合流してヒルメシにしよう。それぞれが好きなコースを登る。源頭の小さな枯れ谷を挟みながら、互いの姿が見え隠れしながら。ふと近いところにいきなりあきんちょが出てきて驚くことも。ラスト少しきつくなるが『もうすぐ尾根だよ、ヒルメシももうすぐ』と声をかけてラストのキツイ壁を直登すると、登ったところでヒラタケを発見。
- 振り返ると「もみじ」真っ盛り
珍しいので見せようかと思ったけど近くにはいない。『まあいいや、ダイラで見せよう』と尾根をダイラへ急ぐ。じきダイラ。荷物をおろして待つが、なかなか現れない。おかしいなさっきまですぐそばにいたのに・・・。風が冷たいサブくなってきた、まだ来ない・・・。おかしいな・・・。少し不安になる、荷物を置いたまま、来たルートを戻る。ヒラタケのところまで戻り、下に向けていつもの『ヒョー!』のコール。返事なし。・・・おかしいなぁ・・・。少しずつ不安が募る。荷物のところまで戻るが自分のザックだけ・・・。おかしいなぁ。またヒラタケのところまで戻りコール、返事なし・・・。これは何かあったのか最後のルンゼで滑落して気絶してるのか、タブンそうだ。悪いことだけ頭に浮かぶ。何度も奇声コールあげるが、フト耳を澄ますと、二股の左俣の下のほうで男性の声、複数人。ここで気が引けて奇声をやめる。ここはちょうど六工場の二股のそれぞれの源頭を結ぶ乗越し部にあたる。うまくいけば山日和さんが通るだろう(このへん冷静さを欠いて決めつけている)。このまま一人で探すのはたいへんな気がする。山日和さんが通ったら事情を説明して手伝ってもらおう、などと妄想ばかりが膨らむ。男性(たち)の声も遠のいたので、再び奇声コール『ヒョ~ィ』
すると尾根線の下のほうから『・・・ヒョ~ィ・・・』なぜそっちから、尾根を見下ろすと、あきんちょが歩いている、無事合流。
聞けば、左俣の三俣分岐(上のほうにある)まで行ってそこでオレを探していたとのこと。なんで?
とりあえず、ここのダイラの名称は「1時間待たされダイラ」になりました。
そんなことがあっても腹は減る。ゆっくりのヒルメシはゆずれない。途中で採れたムキタケをキムチ鍋に投入。今回学んだのは、ムキタケの幼菌(若い)は鍋にサイコーだと言うこと。
- 下のほうが幼(若い)菌です
のんびりしすぎた。山日和さんの後追いで、三俣まで降りて楽しい源流を登り返そう、と相談して立ち上がったら右ひざに激痛が。触ってもビシビシする。経験したことも無く、少しビビる。すぐ泣きが入る。
「ゴメンムリ。メチャ痛い。登り返せる自信がない。悪いけど下りだけのルートでお願い」
「イイよ。ケド、下の三俣のところにストック置いてきたからとってくる」
「えっ、まぁ、どんぞどんぞ」
ということで反対側の奥山谷源流左俣をとり、明神平への登山ルートを下ることに(膝の痛みは歩き出すと消えた。冷やしすぎたのかなぁ)。まあ、こちらはこちらで好きなコース。天気も徐々に回復し、残照があったのが幸いでした。とはいえオフ会に続きヘッドライトのお世話に。
- ヘッドライトよありがとう
車に戻るとそこは、ツワモノどもは夢の(去った)あと、でした。
それぞれが楽しんだ秋の1日でした。
あめちゃん