【 日 付 】2021年2月21日(日)
【 山 域 】美濃
【メンバー】単独
【 天 候 】晴れ
【 ルート 】道の駅夜叉が池の里8:05>天狗山>黒津山>アラクラ>16:20道の駅
美濃シリーズの第2弾は、道の駅夜叉が池の里を起点にして黒津川を取り囲む天狗山、黒津山、アラクラを巡る周回登山に挑戦しました。ここも長年計画を温めたまま実現しなかったところですが、これ以上温めていると計画倒れに終わってしまいそうです。
2月21日(日)朝5時に鈴鹿を出発し3時間ほどで揖斐川町坂内の道の駅に着きました。準備して出発しようとしたら駅長さんが出てきて「登山の人は西側に駐車して」というので林道を挟んだ西駐車場に移動しました。
8時5分、道の駅を出発。林道を少し歩いたところに踏み跡があったので、そこから裏山に入りました。
最初は急な植林斜面を登っていきます。
トレースは新しいものと前日のスノーシューの跡が残っていました。
はっきりした尾根に出ると傾斜も緩んで登りやすくなってきました。△798mに着くまではひたすら尾根を登っていきます。
9時40分、△798mに着きました。天狗頂上も見えましたが、まだまだ先です。
・884mの手前の平坦なコブはいい雰囲気です。一旦コルに下ったところで先行する年配の男性に追いつきました。
先行者はこの人ひとりで追い抜くと前日のぼやけたトレースしか残っていませんでした。ここまでは先行者のワカンのトレースに助けられてツボ足で登ってこられましたが、古いトレースのほうはだいぶ足が沈んでペースダウン。それでもワカンは着けずにツボ足のまま登り続けました。
山頂近くまで登ってきました。・884mと△798mなど尾根を振り返ると達成感で元気が出ます。
はるか下にダム湖も見えます。
傾斜が緩んで山頂も近いようです。
天狗山頂が見えました。
11時15分、天狗山頂に着きました。ブナの木に手作り標識がぶら下げてあるだけの山頂は好感が持てます。途中まで先行してくれたワカンさんも遅れて着きました。ワカンさんは往路で下山するそうです。
前週登った小津権現(右)と花房山が見えます。小津権現はぴょっこと頭が飛び出して笠ヶ岳みたいな優美な姿をしています。
天狗山からアラクラまでブナの回廊が続きます。
黒津山まで距離もあるし間のコルも深そうに見えます。しかし鞍部と黒津山頂の高度差は200mしかないので焦らず行けば大丈夫です。
コルも過ぎて黒津山もあと少しのところでMSRのスノーシューを履いた中年男性が降りてきました。話をしてみると私と逆回りで道の駅に戻るようです。この日は、またとない山日和でしたが、周回コースに挑んだのは私とこのライトニングさんの二人だけでした。
最後の斜面を登り切ったところは手前の肩ピークです。
平坦になった尾根を奥へと進みます。
13時に黒津山頂(1193m)に着きました。山頂からは能郷白山も良く見えます。
黒津川源頭のコルを挟んで次は右岸のアラクラに向かいます。
ランチを済ませたらアイゼンを付けて源頭コルに急降下しアラクラに向かって登りかえして行きます。
大きく張り出した雪庇の尾根を進んでいくのですが・・
気温が上がって雪庇が落ちているところがありました。黒津山の手前ですれ違ったライトニングさんのトレースを巻き込んで落ちているので落ちたばかりです。雪庇の端から2,3m離れて歩かないと巻き込まれる危険があります。
黒津山を振り返ってみます。今回の周回路では最高峰なのですが、陳腐な見た目です。
アラクラ(1163m)は広い雪原が広がる癒しのピークです。
山頂からは堂々とした蕎麦粒山が眼前に望めます。
その右側には小蕎麦粒と五蛇池山が続いています。
黒津川を挟んだ反対側には通過してきた天狗山が聳えています。
アラクラからは急下りがあって
一旦平坦になりますが・・
尾根が切れたように見えるところで右の急斜面を下ります。
前に見えるのが970mと937mのピークです。
P970mから小さなアップダウンが続いて一向に高度がさがらないのですが、910mのコブから急斜面を下ると、後は順調に高度を下げていきます。
途中に一か所だけシャクナゲの濃いヤブがあります。しかし長さは20m程度なので先を信じて正面突破すればオーケーです。
藪を抜ければ軽快な雪尾根が復活します。600mくらいから針葉樹林が出てきてそこを下ると・461mで山城跡に着きました。残りの200mは遊歩道がついているので役場まで楽に下れました。
16時20分、役場の隣の道の駅に帰着しました。出発時間が遅かったので日没に間に合うか心配でしたが、ワカンさんやライトニングさんのトレースに助けられてツボ足だけで回れたので明るいうちに下山できました。長年の計画を実現て達成感も十分でした。
ところでこれだけ一遍に巡れたらゴールドリングやないの?いや、黒津山、五蛇池山、蕎麦粒山を巡るほうがメジャーですからそちらがゴールドリングじゃないかと思うので遠慮しました。