山日和さま アオバトさま
あけましておめでとうございます。
大晦日に積もった雪は、じわじわと融けています。
でも、我が家の庭はまだ真っ白です。キンカンの木が折れてしまって涙。また寒波が来るようなので、その前に、
雪に埋まった大根を掘り出さなくては。
土蔵岳大ダワは、麓や他の山から眺めると、のっぺり、地味な印象ですが、地図を見ると、ここにはどんな風景
が展開されているのだろう、とどきどきします。
大ダワは、何回か訪れたことがありますが、わたしもいずれも夜叉龍神社からでした。車を安心して停められますし。
アオバトさん、今回の周回コースは、ふたつのお山の魅力がぎゅっと詰まった宝箱のようなコースです!
でも、大ダワ山上台地の北に広がる緩やかな地形の中を、ゆらりゆらりと彷徨ったり、たったか駆けっこしながら
遊んだりして、疲れたら山頂に腰をおろし、ご飯やお茶を楽しみ、蕎麦粒山や金糞岳と見つめ合うという、ぜいたく
な時間を過ごすのも捨てがたいです。
土蔵岳を味わうには、南西尾根から辿り着くのがいいな、と書きましたが、土蔵岳のてっぺんに近づく高揚感、
しあわせな時間を、より味わえるのは、あの「微妙なうねりの連続する斜面」に「雪の起伏が織りなす光と影に
ブナの大木が作りだす陰影が合わさる」素晴らしい風景が広がる西南尾根からかな、と感じたのでした。
猫ヶ洞、大ダワから向かった時、「あっ、着いた」という感じで着いてしまったので。
山日和さんがおっしゃるように、それぞれのよさがありますね。
そう、何度か歩いた場所も、訪れる度にあらたな感動に出会います。印象ががらりと変わったりすることもあります。
山を思う時、その山のうつくしさ、奥深さを味わいたいという気持ちもありますよね。
期待して出かけて、期待した風景に出会うのもうれしいですが、わたしは、分け入った先で、ふいに、こころを
揺り動かす風景に出会った瞬間の方が、より強くこころに訴えてくるものを感じたりします。
ちいさくておおきなよろこび、しあわせに包まれます。
すべてが一期一会の出会いと思うと、こころに映った風景すべてがいとおしいですが、雪山のお姿と、雪の山を
歩き出会った不思議でうつくしい自然の造形は、こころの奥深くにある、わたしの感性の根幹のようなものを震
えさせます(笑)。
こんなこと書いていると、雪のお山に駆けていきたくなっちゃいました(笑)。
sato