【比良】ヘク谷
【日時】2020/9/16、10/1
【メンバー】8名の若者とSHIGEKI
【天 候】曇り 曇りのち晴れ
【コース】10/1 P7:40-小女郎が池11:58/13:00-P14:35
とっくに還暦を過ぎたというにオメオメと老化した生を貪っていたら、気合いの入った天命(ンナたいそな・・)が下った。
8名の若者を沢に連れて行く。しかも全員沢登り未経験、不肖Sを入れて計算しても平均年齢は何と33歳!!
息子と同年代の男達に安全確保は当然、沢の厳しさ、楽しさを知ってもらおうと「ヘク谷」を選んだ。
ヘク谷はシャワーで直登できる滝が幾つもあり、巻くしかないだろう滝もあって最後は小女郎ヶ池に出る初中級者には楽しい谷だ。
かく言う不肖Sも20年前と10年前の2度溯行している。
が、8人は沢では大人数?でしかも全員初体験だ。生来の真面目さと責任感の強さ???が一人下見溯行へと駆り立てた。
暇な一日を沢で遊びたかっただけででしかありはしないのだが・・・
と言うことで9月16日単独でヘク谷を溯行、チョロチョロの水流だったがそれなりにシャワーで快適に直登!!??したりして十分に楽しんだ。
何を下見したの?って、マ取りあえず一日沢で遊んでみたかっただけなのでした。
さて、10月1日本番 前夜に雨が降って沢は楽しい水遊び場となっているだろう。
運動能力の高い彼らも初めてのフェルトシューズでで安曇川本流の草付きで滑ってこけそうになってる。
減水気味の本流を渡って目的の谷に入る。昨夜の雨のせいか下見の時よりは水量があり、少し冷たいができるだけ水線をジャブジャブと行く。
ちょっとした小滝や斜漠をシャワーで先頭を行くと喜々として登ってくる若者達 水の中を歩く、滝の落水を体に被りながら
自らホールドを探し出して登る。長年川を歩いていると当たり前だが、普通はかなりの発想の転換が必要なようだ。
両岸が立って2条の滝が行く手を阻んだ。ここは真ん中から左の水量の少ない岩間をシャワーで登る。
頭とザックに引っかかる
最後のチョックストーンを躱して滝上に立った。
もろに被る水流に躊躇しながらも皆んな危なげなく??登ってきた。
次は8mの斜漠、通常大きな2条らしいがほとんど一本になっている。
頃合いの水量なので楽しく直登する。
次の2条12mは左から登り途中で右へ躱して登る。トポの通りだが右へ躱すところが外傾してぬめっており
危ういのでロープを出して心置きなくシャワーを楽しんでもらった。
しばらく慣れた足取りで小滝やナメを行くと大きな滝場の2段15mの滝だ。
ここは滝芯の右から直登か左岸高巻きだろう。
今更、ぬめった岩を登る気も能力もないし、大高巻きの経験をしてもらうのもいいだろうと思いながら休憩した。
この滝、よく見ると滝芯左に「く」の字のバンドが中段へ繋がっている。
その先は落水を横切れば右の壁から落口へ行けそうだ。
目論見通り「く」の字を登り、中段から落水を被りながら右の壁まで進んで斜上する。
落口手前の2歩がぬめって外傾しており悪い。何とか少し上の木の根を掴んで登り切った。
後続にはその木の根にスリングをかけて安全を確保した。
滝の横幅をフルに使った面白い登りだった。
ヘク谷最大の滝18mは左岸を小さく巻く。
その後も小滝の登りやヘツり、枯れた岩壁を登ったり飽きることはない。
シャワーで少し寒かった体が温まった頃、小女郎が池に辿り着いた。
サカ谷道を降り、8人の若者達の沢登り初体験を楽しく完遂した。
※ なお各画像は動画からの切り取りなので鮮明さに欠けまする。
では また どこか 落ち葉散り敷く天国のナメで
SHIGEKI