- 2番目の連瀑帯
瀬場谷は旧海山町を流れる大河内川を代表する渓谷で40mクラスの大滝2本をかける。2年前にえっちゃんと一緒に行ったのが最初だが,今回はmichiさんと再訪することにした。このところ癒しの沢歩きばかりしており,初・中級クラスの沢ということでそれほど難しくはないと思って選んだのだが,意外と歩きごたえのある沢登りとなった。
【 日 付 】2020年4月21日(日)
【 山 域 】台高南部 大河内川支流
【メンバー】michi, シュークリーム
【 天 候 】曇り一時雨
【 ルート】 瀬場谷出会い 7:40 --- 7:54 入渓口 --- 8:39 最初の連瀑帯 --- 10:10 二つ目の連瀑帯 --- 10:27 オイマ滝(2段30m)--- 11:42 40m滝下 --- 12:45 40m滝落ち口 --- 13:35 林道 --- 15:12 駐車地
前夜は瀬場谷と大郷谷出会い付近で車中泊。暑くも寒くもなく,いい寝心地だった。林道ゲートをくぐり,500mほど歩いた先の堰堤を越えたあたりから入渓する。「関西の沢登りルート100」ではこの辺り伏流と書いてあるし,前回えっちゃんと一緒に来た時も伏流だった記憶があるのだが,今回は普通に水が流れている。やはり今回は水量が多そうだ。
しばらくはゆるい勾配のゴーロ歩き。まあ,こんなゴーロ歩きでも沢登りは楽しい。そろそろゴーロ歩きに飽きた頃に最初の連瀑帯が現れる。前回来た時は一筋の流れだったのが,今日は二筋で,水量も多い。前回の3〜4倍ほどありそうだ。直登はできなさそうなのでロープを出して右岸の岸壁から巻くことにする。下から見るとそれほど難しくはなさそうに見えたのだが,意外と渋い巻きだ。交互にトップを交代しながら上へ上へとおい上げられていく。杣道の痕らしいものが見つかったのでその踏み跡を辿ると炭焼き窯跡に出る。炭焼き窯があるということは谷に下りる道があるということだ。道を上流に辿っていくとようやく谷に戻ることができた。
- 最初の連瀑帯
少し行くと二つ目の連瀑帯に出る。どうもCS6m滝をスルーしてしまったようだ。数mクラスの滝が4つもつながり,これを一つの滝とみなすと30m超の大滝となる。当然直登できないので,左岸を巻き登る。ここはフリーで越えることができた。
- 2番目の連瀑帯
連瀑帯を抜けるとすぐにオイマ滝2段30m。この谷の数多い滝の中でこの滝のみに名前が付いている。昔オイマという女性が身を投げたという伝説のあるこの滝。美しい直瀑だ。ここもロープを出して左岸を巻いていくと,上の方に踏み跡があった。
- オイマ滝
オイマ滝をすぎて少しで40m直瀑。美しい滝だが,名前が付いていない。中段まで登って,目の前の滝を愛でながら昼食休憩。前回のレポで滝の右側の岸壁を登れないと書いたらりんご畑さんに「簡単に登れるよ」とレスをいただいたのだが,今回再びき眺めてみても登れる気がしない。クラックも木もないので,ハーケンを打ち込むしかないだろうが,ハーケンを使ってまで登ろうとは思わない。michiさんも同じ意見で,左岸を巻くことにする。ここもロープを出しがなら何ピッチかの登攀になる。上の踏み跡を辿ると落ち口にピタリと下りることができた。
- 源流部
このあとは気持ちのいい源流域の雰囲気となる。少し歩くと左岸に植林小屋跡。結構広い敷地だ。左岸にずっと続いている杣道の跡をたどって行き来していたのだろうか。植林小屋跡を過ぎてすぐの二俣を左の支谷に入り,林道を目指す。
- 40m滝
- 源流部
支谷をある程度まで詰めればよかったのだが,途中で上の方に林道らしいものが見えたので,沢を離れて最短距離を取ることにした。その斜面がざれ場で足元が滑ってなかなか登れない。結局,標高差100mほどを無理やり登って林道に出る。あとは林道を忠実にたどって駐車地に戻った。
このところ体力の低下を感じることが多く,沢登りも癒しの沢歩き程度に留めることが多かった。勢い,michiさんからの沢のお誘いも失礼することが多くなった。今回も癒しの沢歩きの延長のつもりで計画を組んだのだが,二日目の瀬場谷は案に相違してロープを出しての渋い巻きが多かった。久しぶりにmichiさんとロープをつないでみると,緊張の中にも充実した沢登りの感覚を思い出して楽しかった。ロープを出す判断は二人ともほぼ一致しており,このようなペアで一緒に沢登りができる幸せをかみしめることができた。と言いながらも,翌日の月曜日は二日間の疲れが出て,1日何もせずに過ごしてしまった。今後は自分の体力と相談しながら,ぼちぼち沢登りを続けていくことになりそうだ。