やっとこさで山歩き規制も解禁! これでヤブ掲示板もにぎやかになるわ(^_-)
と思ってましたが、なかなかアップアップとはいかないみたい。
で、取りあえず「呼び水」にでもなればと、グーさんに続いてグータラ山レポをアップしておきます。
【日付】2020年6月4日(木)
【山域】奥美濃/権現山~花房山
【ルート】藤波谷出合―小津権現山―花房山ー東杉原=藤波谷出合
【天候】晴れ(猛暑日)
【メンバー】単独
【コースタイム】東杉原(自転車デポ)=藤波谷出合8:55-林道出合-・896-△権現山1157.7m12:15~12:55(ランチ)-16:25△花房山1189.5m16:40-18:55東杉原19:10=(自転車)=19:50藤波谷出合
「非常事態宣言」解除で県境をまたぐ移動もOKになった。最近は琵琶湖の西方面の山が多かったので、今日は東へ。
県境を越えると岐阜県。奥美濃なら残雪期でしょう? しかし、今年は寡雪とコロナのせいでスノーシュー登山はオアズケだった。
ほとんどが登山道のないヤブ山ばかり。それでも歩けるルートはある。小津権現山~花房山の周回ルート。これなら今でも大丈夫。
前に行ったのはいつだったか? 記録を見ると2011年4月。もう9年も前だ。花房から権現への時計回りだった。今回は逆回りに設定。
心配なのは体力だ。9年間に経年劣化したカラダで同じようには歩けないだろう。残雪と無雪の違いもある。
小津から登って高知谷へ下るというコース取りもできそうだが、冒険はやめておこう。
ちょっと手違いもあって、藤橋城のある東杉原に8時過ぎになってしまった。花房山登山口にケッタリングマシンをデポ。国道を引き返して横山ダムに近い藤波谷出合へ。ヘアピンカーブの奥に詰めれば車2、3台のスペースがある。ここから右岸の尾根を権現山へ。
なんともう9時前だ。堰堤の上で谷の右岸に渡り、斜面を適当に登る。かなりの急斜面。いつも取付きに苦労させられる。
20分ほどで尾根に出る。尾根芯にハッキリした登山路。どこが起点だったんだろう?
下から1時間半ほどでいきなり新しい林道に飛び出す。「8月は森づくり月間」のグリーンのノボリがはためく。
ガードレールの端っこから登山路が続く。9年前はここを下ってきたので様子はわかる。が、ずいぶんきれいになっている感がある。
日本山岳会岐阜支部による「権現の森林・環境林づくり」の説明板が立っている。「平成17年2月」だから前回にはすでにあったのだろうが、記憶には無い。
整備された階段を登ると、すぐ立派なブナ大木に出会う。なぜか葉がない。立ち枯れなんだろうか? この林道整備工事のせいでは無いことを願う。
尾根は緩斜面になり、散策路のように両側にロープが張られグリーンノボリがあちこちに。・896近くになると樹間から花房山~権現山の稜線も拝める。
ヌタ場状態の池塘の周りの枝に白い泡ボールがぶら下がっている。モリアオガエルの卵だ。オタマが落ちてくるまで池の水は残っているだろうか?
檜の巨木の足元がズタズタに引き裂かれている。クマさんの仕業か? さすがにシカさんでは無理だろう。
急傾斜を登りきると花房山が目の前に飛び込む。かなり遠くに感じるのは、こんなに好天なのにモヤっているせいか?
やっとのことで権現山山頂。時計を見ると12時17分、予想はしていたが昼時なのに人っ子ひとりいない。聞こえるのは野鳥のさえずりと、遠くからのチェーンソウのエンジン音だけ。
眺望は抜群なんだがモヤのせい(目のせいかも?)で遠望が利かない。
北東に花房山。その背中にちょろっと雷倉。右にタンポ、西台山へ続く尾根。左手には能郷白山から左に延びる尾根がボンヤリと。
ランチしながら思い出した。いつぞやの「スノー衆」例会で小津からの登山者に遭遇した。その風貌が自分にちょっとだけ(?)似ていたことで「兄弟!」「亡霊?」と囃されたことがあった。その後、お会いしてないがお元気だろうか、兄さん(^^♪
そろそろ13時。腰を上げて考える。どこまで行けるかな? 稜線へ踏み出せば逃げ道はない。またも撤退か、突入か、しかないのだ。
陽足が長いのとヘッデンなど闇下グッズは装備しているので、一瞬の躊躇だけで前に踏み出す。
花房への稜線のヤブは刈り払ってあるとネット情報にあった。どの程度かな? 山頂からの急降下に入る。
情報通り、ササは広い幅で刈ってあり、ロープが案内してくれる。
やがて広い植林台地へ。右端を進めば良かったのに左寄りに誘われたためコースアウト。すぐ気付いて修正。刈り跡、ロープ、赤テープ目印、この3点をよすがに進めば間違いがないようだ。
花房山まで特別のアップダウンも無く、眺望もマズマズだ。ブナのほかシロモジ、カエデなどが多く紅葉黄葉の秋にも来てみたくなる。
少しずつ近づいてくる花房山に元気をもらいながらも、迫ってくる時間を考えるとのんびり休むわけにもいかない。・1096の登りにかかったところで足元にキクザキイチゲが1株。
可憐な花に癒された……のは良かったが、撮影でしゃがんだのが悪かったのか左足の付け根が攣って動けない。特効秘薬を飲んで一休み。水分を取り、しっかりマッサージしてから最後の登りに。
高知谷からの尾根分岐を確認して山頂へ。ひと登りとはいえ、かなり急勾配だ。
飛び出した山頂広場は真ん中に三角点の石標があるだけで山名表示のプレートすらない。
北側の眺望は権現山からよりはマシだが、やはりモヤは濃くて遠くははっきりしない。
雷倉への稜線はヤブヤブ状態で入る気にはなれない。行くなら残雪のころだろうが、まだそんな体力と気力が残っているかどうか?
16時半を回った。時間がない。早々に下山。
緑の入江のような独特の地形を回り込むように進み北西の尾根を下る。背の高いササや灌木に囲まれるが道型は刈ってあるので迷うことはない。
co870mの鞍部からのヤセ尾根は、疲弊しておぼつかない足を注意しながら通過。登り返した最後のピークに「1/2 花房山」のプレート。ええっ~! まだ半分?
しかしここからは下りばかりなので気を取り直して進むしかない。
「クリの木平」の奇木を過ぎ、東前の谷の瀬音が聞こえ出すと登山口が近い。ラストの急斜面下りが多い昨今だが、このコースは最後まで
なだらかな尾根下りなのが疲れた足には嬉しい。
すっかり薄暗くなった登山口に19時前。ここからは待っていてくれたマイ足動バイクで、藤橋城の横からR417を藤波谷登山口へ引き返す。
~biwa爺