山日和さん こんばんは。
タイトルからして、4月の山のようですね~
【日 付】2020年2月23日(日)
【山 域】奥美濃 石徹白周辺
【天 候】曇り時々小雪
【コース】白山中居神社6:50---8:40越美国境稜線9:00---11:10小白山---12:00ランチ場13:30---15:00稜線分岐
---16:10白山中居神社
郡上地方の晴れの予報を信じて向かった石徹白だったが、夜には星が瞬いていた空から白いものが落ち続けて
いた。朝になっても明るさを取り戻さない、鉛色のどんよりとした空。どうにもモチベーションが上がらないが、
ここまで来たからには行くしかない。
前夜、好きな音楽を聴きながら、目的地へと向かう車中は幾つになっても幸福感あふれますね。
朝起きて曇天の空を見上げて、現実に返ったり・・・しかし、行くしかないと 独りごちるのでした。
少し積もったとはいえ、やはり積雪は少なく、ヤブを埋めるにはほど遠い。例年なら雪の下に眠
っているはずの潅木をかき分けながらの登行となる。
やはりそうですか・・・
今年は雪が少ないとは言っても、積雪は1mを超えただろうか。南側には小さな雪庇も現れ、小雪の舞うまった
く視界ののない国境稜線を、まるで修行のような登行が続く。
さすが石徹白の山 ですが、今度は視界が・・・
ま、そんな日もありますわな・・・人生くたばるまで修行なんでしょうねぇ~
樹林が切れ、面白いことに今度は北側に雪庇ができた真っ白い尾根に、一歩一歩足跡を刻む。
顔を上げても何も見えないので、足元だけを見ながら、目の前から傾斜が消える瞬間を待った。
あ~ そうそう この気持ち分かりますね~
振り返ると、野伏ヶ岳の山頂が一瞬見えた。
進行方向の視界は徐々に開け、和田山牧場跡や正面の大日ヶ岳、俵谷の下流方面が姿を現す。
往復とは言っても、登りとはまったく違う印象の風景を楽しむことができた。
的確な判断で有意義な?復路でしたね。
不肖Sその期待を口実に安易なピストンに甘んじてますが・・・
この山域、今季こそは何度か足を運ぼうと思っていましたが、またまたお預けになりそうです。
【日 付】2020年2月24日(月)
【山 域】白山北方 三方岩岳
【天 候】快晴
【コース】トヨタ自然学校8:00---8:25馬狩料金所---10:00蓮如台上---11:30三角点横谷1586.3m---12:30三方岩岳
14:15---15:35蓮如台上---16:25トヨタ自然学校
昨日の天気はいったい何だったのかと思うような、抜けるような青い空が頭上に広がっていた。
白川郷のトヨタ自然学校前には数台の車が止まっていた。この時期には山スキーヤーで賑わう山だが、今年は少
ないようである。
ですよね~
不肖Sも滑走ルートを色々考えてもいましたが・・・
除雪されていないホワイトロードの馬狩料金所への道はまだ除雪されていない。真新しいスキーとスノーシュー
のトレースを辿る。途中で道の左側から突然大人数のトレースが現れ、しばらくすると右の方へ消えて行った。
自然学校のスノーシュー体験ツアーのものだろう。
さすがにここまで来たら、雪は十分あるんですよね?
真っ白な衣装を纏った稜線は、神々しいばかりに朝の光を受けて輝いていた。
モチベーションを下げる要素は何もないはずなのに、昨日の疲労が残っているようで、心が浮き立つような気
持ちになれない。まっさらな雪面に自分のトレースを刻む喜びを味わいたいはずなのに、今日は先行者のトレー
スがありがたい。
こんな好条件の日に、どこまで頑張ってやめようかと考えている自分がいる。情けない話である。
何と!! 朝日に輝く雪稜を見て それではアキマへんがな~ 師匠!! ○○年生まれの同級生として、情けない
ま、一時的には昔を想いだして頑張れても、このお年頃、疲れは歴然と残りますね~・・・
それでも、ゆっくりながら一歩ずつ足を進めれば高度は稼げるものだ。背後で見守る猿ヶ馬場や籾糠山、端正
な三角錐が天を突く三ヶ辻山等の展望に励まされて、1586.3mの三角点に着いた。
ここまで来れば、三方岩岳まではわずかな標高差を残すのみだ。
とかなんとか言いながら、モチ上々 しっかり高度を稼いでますな。
その名の通り、三方を岩壁に護られた山頂は迫力がある。そこから馬狩荘司山を経て野谷荘司山へ続く稜線に
は大きな雪庇が張り出していた。野谷荘司山から大窪へ下る白谷右岸尾根は樹林がなく、たかだか1700mの山と
は思えない、鋭い刃物のような輝きを放つ雪稜が続いている。
白谷側の斜面は真っ白な雪の襞の陰影が美しく、吸い込まれるように見入ってしまった。
この高度まで上がると、ブナに代わってダケカンバとオオシラビソが森の主役になる。オオシラビソの葉先に
は小さなつららがぶら下がったり、氷の玉で飾られたりと、見ているだけでも面白い。
一旦下った鞍部から先は、無木立ちの雪面が続く。正面に聳える飛騨岩が来るものを拒むように立ちはだかっ
ている。ここから見る三方岩岳の山頂は、どこから取り付くのだろうと思わせる。
積雪期にここへ来るのは3度目である。しかし、前の2回はいずれもGWの残雪期。真冬に訪れるのは初めてだ。
ただでさえ雪の白さが違う上に、新雪のデコレーションで飾られた山は、以前とは比べ物にならないほど美しい。
ですよね。
読み進めながら、想ってました。寡雪なるがゆえ、純白の稜線へ 素晴らしいですね。
やはり、山は行って見るものですね~
レストラン三方岩は貸切である。昨日の雪と風の中、ツェルトを張って飲むビール
でも美味いと感じるのだから、このシチュエーションで飲むビールが美味くないはずがない。
うわお~ 最高ですね。
思わず、雄叫びでましたか~
予定では野谷荘司山へ周回するつもりだったが、もうここで十分だ。二日続けての往復コースになってしまった
が、たまにはこういうこともあるだろう。
下山はトレースのないところを選んでガンガン下る。午後の斜光線を受けて、白い山襞は登りの時とは違う表
情を見せてくれた。振り返れば逆光の下、一直線に延びる自分だけのトレースが愛おしく見えた。
記録的な寡雪の今季、いい雪山の二日間でしたね。
スノー衆はできたら、この2日目で行きたいもんですね。
では 奥飛騨 静寂の山毛欅の森で (オッサン達の奇声で静けさは無理~)
SHIGEKI