【大峰】八経ヶ岳 ~ 霧幻 月光 蒼穹 それぞれの霧氷 ~
【日時】2020/1/10、11
【天 候】曇り 曇りのち晴れ
【コース】1/10 熊戸 8:05-林道終点 8:56-河合道出合 11:24-狼平小屋 13:36
1/11 小屋 7:25-弥山 8:50/9:07-八経ヶ岳10:05-ca1750 11:04/:30
-高崎横手12:32-河合道出合13:34/14:00-林道終点15:21-P16:02
- 月の透過光に煌めく霧氷とオリオン
十数年前実家の庭に植えたオオヤマレンゲはいいつのまにか枯れてしまった。
そのオオヤマレンゲの自生地であるらしい八経ヶ岳へは厳冬期に訪れたいと思っていた。寡雪、暖冬の今季、
晩秋のトレッキング状態かもしれないがじっくり歩いてみよう。
熊戸のPには派手なミニバン1台、先客がいるようだ。
乾いた林道から植林の尾根に取り付き高度を稼ぐ。
尾根芯の植林を免れたところはいい雰囲気の林だ。
1300m辺りから昨夜のものと思われる新雪がうっすら地面を覆っている。
すぐに木々の梢も霧氷に飾られるが、曇り空なので写真映えはしない。
が、これはこれで霧幻の雰囲気を醸し出している。
ca1430 河合道と合流するコルは素晴らしい森、ゆっくりしよう。
霧氷ロードはまだまだ続くが、予報に反して曇ったままだ。
高崎横手で道が分かれる。
先のミニバンの主と思われる二人の足跡は尾根へと登っている。
狼平へ降ろう。
川の向こうの小屋でいっぷく、ここで泊まるか、弥山小屋まで行こうか思案中に「チーンチーン」
と2人の青年が降りてきた。
「熊戸からですか?」「あのオシャレな車の方ですか」注 派手な車の・・とは言わない。
「はい」「そうです。あのド派手な車です。」 分かってらっしゃる。
色々話したが、「頂上稜線は真っ白で何も見えませんでした。」とのこと。
狼平避難小屋に泊まって明日にかけよう。
夜中に目が覚めると窓から光が射し込んでいる。月光だ。
そう、晴れたのだ。
月光に照らされた霧氷の木にキラキラ光る小さな点
満月前夜の明るい月とその光の中でも煌めく星達
寒さを忘れて見入った。
準備不足とヘボ腕ではこの美しさを写真には写しきれない。
前夜の光景は夢だったのだろうか?
雲が空全体を覆っている。
霧氷階段を登って神社に参拝したら少しづつ空が青くなってきた。
八経頂上手前の稜線で振り向くと超展望が広がった。
「えっ 何これっ」 自分の目を疑った。
この前の横山岳の映像が焼き付いたままなのか?
弥山の向こうに御池、伊吹の黒い山体その更に向こうに あの真っ白な そう 白山
大普賢の左奥に御嶽・・・乗鞍、北ア、中アも・・・幻想ではない。
そして、蒼穹が広がった。
では また どこか 天空の雪稜で
SHIGEKI