【台高】「両手にいっぱいのたからものに出会えた一日」赤嵓滝谷~ヌタウ

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Re: 【台高】「両手にいっぱいのたからものに出会えた一日」赤嵓滝谷~ヌタウ

by アオバ*ト » 2019年11月30日(土) 16:55

あめちゃん
再レスありがとうございます。

》そしてそしてふふふ
なんと「おそろ」でしたね
100年以上の時を超えてやっと出会えた夫婦茶碗。こんなこともあるんですね
今夜はこれでバンゴハン食べようかな。
あ、アオハ*トさんはおいてきたんでしたね


100年以上の時を超えてやっと出会えた夫婦茶碗!
こんなこともあるんですね!
思わずリピートしてしまいました。
せっかく100年以上の時を超えて出会えたのに、置いてきぼりにしてしまって、あめちゃんとはご縁がなかったようで悲しゅうございます。
探索権は譲渡いたしますよ。ふふふ。
見つかったら、いいことあるかもね。ふふふ。

アオバ*ト

Re: 【台高】「両手にいっぱいのたからものに出会えた一日」赤嵓滝谷~ヌタウ

by アオバ*ト » 2019年11月29日(金) 23:11

 
 わりばしさん、こんばんは。

レス、ありがとうございます。

>この日は雲海がすごかったです。
アオバトさんはこの雲の下にいるんでしょうね。

 わりばしさん、この時間、もう上にいらっしゃったのですか~。

>100年の時空を超えてやってきましたか。
宮澤賢治の童話に出てくる乾留工場・・
映画「風立ちぬ」の時代です。

 100年くらい前の生活跡って、まだ人の温かみがすぐそこに残っているようで、すごく心惹かれます。
「ポラーノの広場」ですね。
宮澤賢治の童話ってわたしにはすごく難解でなかなか中に入って行けなかったりするのですが、
また読んでみたくなりました。
「風立ちぬ」も観ていないけど、機会があったら観てみたいです。

>堰堤工事でわかりにくくなったけど、
この出合にも蓮第2乾留工場はありました。
ここにも土管やビール瓶に耐熱レンガがあったでしょ。

 ここ、第2工場跡だったのですね。植林の中だったので、作業小屋の跡かと思ってました。
ここでは、土管やレンガには気がつかなくて、
苔の中に割れた徳利や瓶にまぎれて、きれいなお茶碗が青く光ってました。

>歩いている分には雪が降るまでは大丈夫です。

 そういえば、わりばしさん、オフ会の時、沢シューズでしたよね。
わたしも、夏は長靴暑いので、どこでもラバーソールの沢シューズはいたら便利じゃないかと思ってました。

>滝の近くに蓮第4工場がありここの飯場で「風立ちぬ」に出てくるカブトビール瓶を見つけて喜んでいました。

 「ボトルディギング」っていうんですよね。ここの工場跡はわかりました。レンガを見つけました。

>ここが蓮第5工場です。
三重乾留工場最大の工場で・・
この土管は機械で作ったんじゃなくて手びねりです。
いい所でしょ。
私もこの日行っていて、ニアミスだったようです。

 なんていうか、ほんとに童話の世界のような雰囲気の場所でした。
一日だけタイムスリップして、工場の窓から中をのぞき込んでみたいなと思いました。
高巻きでモタモタしてなかったら、わりばしさんに会えたのかな。

>紅葉の時期は最高の場所です。
また「わりばしの木」を見に来てください。

 この木どこにあるのか探したのですが、みつけられなくて。また探しに行こう。

>前回行った時は井戸谷の崩落地に下りました。

 ここも探索してみよう。

>天気も良かったしいい一日になりましたね。
これからもよろしくお願いします。

 はい、ほんとうに。
こちらこそ、どうぞよろしくお願いいたします。

 アオバ*ト

Re: 【台高】「両手にいっぱいのたからものに出会えた一日」赤嵓滝谷~ヌタウ

by アオバ*ト » 2019年11月29日(金) 21:33

 
 グーさん、こんばんは。

いつも、レスくださりありがとうございます。

>期待を裏切らないいい渓・いい台地・いい斜面だったでしょ。

 はい、ほんとうに、とてもすばらしいところでした。
ヌタウと組み合わせて、最高のルートでした!


>しかし、もう11月も下旬だよ。シューさんなみの沢屋さんですね。

 沢屋は相方さんだけですが、この日は、とても11月とは思えないぽかぽか陽気だったので。


>??大トチの横からザレにしっかりと踏み跡が付いていたでしょ?よく踏まれたルートのはずなんだけど。

 大トチまで行かずに、もっと手前から巻いてしまったのかなぁ。


>もう紅葉は終わっていたでしょ?ここも紅葉の名所ですよ。

 はい、でも葉っぱの落ちた明るい尾根も、とてもすばらしかったです。来年は紅葉の時期に行ってみますね。


>テープに従っていくと簡単に巻き下りることが出来るはずです。

 やっぱ、テープも正解だったのですね。でもずいぶん足元崩れていたような。


>ここの夕暮れは美しいでしょう。しかしこのナイフリッジはどんどん細く鋭くなっていくね。ここが平気な女性はそう多くないと思います。

 夕方からお天気下り坂だったようで、超絶すばらしい夕陽ってわけではなかったですが、大絶景でした。きっとまた行くと思います。
一応ロープでつながれていたので、さほど怖くなかったのかも。


>ここの落ち葉はよく滑りませんでしたか?

 おしりに火がついていたので、滑ってるヒマなかったです~。

 アオバ*ト

Re: 【台高】「両手にいっぱいのたからものに出会えた一日」赤嵓滝谷~ヌタウ

by 雨子庵 » 2019年11月29日(金) 19:43

アオハ*トさん  まいど
あめちゃんです

マジで、わたし男だと思われてたんですか。
そういえば、山日和さんにも開口一番、(文章だけでは)性別がどっちかわからんかったと言われました。

さいしょ、読んでるときは、果敢にも千秋に挑んできた少年くらいに考えていました :D
・・・その印象で見てしまって・・・
ケドとなりにいませんでしたっけ、メガネの男性・・・?

実際はガサツでも、文章はかわいく書いてるつもりなんですけどねぇ。
かわいいですぅ

 そうそう、あそこの鞍部です。なんか通じ合えますね。
あきんちょさんに案内されてあの辺歩いた時、『ああここがそうかぁ』と思いながら歩きました

 ほんとに話しかけてきたら、腰抜けそうですね。
座って目を閉じたり、シュラフの中で寝てると夢の中で声が聞こえてきます :)

 裏見たんですが、作成者がわかるような文字はありませんでした。そのままそっと置いてきました。
それも正解です

 ぜひあそこから、タイムマシーンに乗ってお出かけくださいな。いにしえの人とお話しできますよ。
行かないといい加減皆さんから怒られそう

 わたしも、林道の工事のおっちゃんとか、地元の集落のおっちゃんとか、お話しするの大好きです。
親しくなったら、軽トラに乗せてもらえたりします。

クンクン、同じにおいがしますぞ ;)

 そんな夜に一日だけタイムスリップしたら楽しそうですね。映画みたいに。
目を閉じれば、お囃子、太鼓も聞こえてくる気が・・・

 それにしても、「劇場」って最初に呼びはじめたのは、どなたなんでしょうね? すてきな呼び方です。
グーさぁ~ん  出番ですよぉ~ :P

わたしも、「あめちゃん」と呼ばせていただいてもいいですか?
「おたく」と呼ぶほど離れてもなく「あなた」と呼ぶほど近くもなく・・・
『あめちゃん』くらいがちょうどいいんでないですか? :lol:

そしてそして
ふふふ ;)
蓮の別の乾留工場で見つけました(場所は秘密)。模様はツバキでしょうか
蓮の別の乾留工場で見つけました(場所は秘密)。模様はツバキでしょうか
なんと
「おそろ」でしたね
100年以上の時を超えてやっと出会えた夫婦茶碗。
こんなこともあるんですね
今夜はこれでバンゴハン食べようかな。 :mrgreen:
あっ、アオハ*トさんはおいてきたんでしたね

またどこかでお会いできるのを楽しみにしていますね。
私がわかるかどうか不安です。
私とわかったら「ハト」のモノマネしてください、クルゥップ~、クルゥップゥ~ :mrgreen:

あめちゃん

Re: 【台高】「両手にいっぱいのたからものに出会えた一日」赤嵓滝谷~ヌタウ

by わりばし » 2019年11月29日(金) 06:11

おはようございます、アオバトさん。

 先週、わたしたちを威圧するように見下ろしていたシャッポ尾根は、きょうは朝もやに半分かくれている。こんな朝もやの出る日は、飛び切りのお天気になると決まってる。先週に続いて今日も、テクテクと千石林道を歩く。「ある場所」にどうしても行きたくて。

この日は雲海がすごかったです。
アオバトさんはこの雲の下にいるんでしょうね。


桧塚奥峰より
桧塚奥峰より

「ある場所」というのはわりばしさんのレポで知ることになった赤嵓滝谷の三股にある乾留工場の工場跡と宿舎跡のことだ。二年くらい前にこのレポを見つけてずっと行きたいと思っていたけど、タイムマシーン乗り場からひとりで降りる勇気がなくて、いつの間にか忘れてしまった。この場所を再び思い起こさせる出来事が起こったのは三週間前、正確には11月3日、笹ヶ峰1367の北でビバークした夜。谷のほうから落ち葉を踏んで聞こえてきた誰かの足音。そしてテントのファスナーを開ける音なく入ってきた君。君はこの三股工場から時空を越えてやって来たのではなかろうか。

100年の時空を超えてやってきましたか。
宮沢賢治の童話に出てくる乾留工場・・
映画「風立ちぬ」の時代です。


 先週帰りに水を汲んでお茶会したところを過ぎて最初のヘアピン。Tさんが斜面を偵察に行ってた二つ目のヘアピン。井戸谷の崩落地。今日は雨量計にも寄り道。林道終点からつづら折れの道で喜平小屋谷との出合に降りる。途中でぜんぜん欠けていない青い絵柄のきれいなお茶碗を見つけた。

堰堤工事でわかりにくくなったけど
この出合にも蓮第2乾留工場はありました。
ここにも土管やビール瓶に耐熱レンガがあったでしょ。


 Tさんが対岸をお散歩している間にハーネスをつける。きょうはTさんは長靴、アオバ*トは沢シューズ。Tさんが、「冷たくないの?」と聞くが、
こんなにいいお天気、今日は絶対冷たくない。

歩いている分には雪が降るまでは大丈夫です。

 ここも簡単に左から巻けると書いてあったけど、どこから巻くの?グラがあるよ。結局、確保してもらってグラをよじ登って大巻きすることに。グラの尾根を乗越して沢地形の緩くなったところをトラバースして滝上に。足を置く場所はちゃんとあるけど、高度感のある滝の真上。慎重に、慎重に。つるつるの滝口は大きな倒木が無かったら怖かったろうなぁ。ロープ片付けて(片付けるのはTさんだけど)、ここからはルンルン。長靴のTさんほったらかしてジャブジャブ楽しい~。

嵓というよりそのまま素直に上る感じです。
ルートは合っているようです。


 青い空の下、谷は広がり、両岸の木々はすっかり葉を落としてどこまでも明るい。水と戯れ、岩を乗り越え、ずんずん登っていくと、右岸のすこし高くなっているところにいくつも土管が転がっているのが見えた。苔むした窯跡に転がる土管と煉瓦。源流の小川が絶え間なく流れる音と小鳥のさえずり。桃源郷があるとすれば、こんなところをいうのだろうか。

滝の近くに蓮第4工場がありここの飯場で「風立ちぬ」に出てくるカブトビール瓶を見つけて喜んでいました。


 ここにどんな人の営みがあったのだろう。君はここでどんなふうに暮らしていたのだろう。ひとしきりノスタルジックな時間に浸ったら、心地よい風を背中に受けて、右股の左岸の二次林の広い尾根を登る。なんて美しい尾根だろう。少し登って振り返る。君がどこかで「やっと来たね」と笑っているような気がした。
 ゆるやかな尾根は次第に傾斜を増し、水平道が現れては喜び、消えてはしょんぼりを繰り返して、最後は蹄の跡を追って、わりばしさんのタイムマシーン乗り場にたどり着いた。

ここが蓮第5工場です。
三重乾留工場で最大の工場で・・
この土管は機械で作ったんじゃなくて手びねりです。
いい所でしょ。
私もこの日行っていて、ニアミスだったようです。


 南へ少し歩き主稜線を眺める。澄んだ青い空に、飛行機が爆音をとどろかせて白い線を引いて行った。今もってどこが第一でどこが第二で第三で第四か知らないけど、わたしが自分でヒキウス平って呼んでいるところのシロヤシオのベンチに腰掛けて、奥峰を眺めながらお湯を沸かしてカップヌードルを食べた。こんな悠長なことをしているヒマなんかほんとはなかったのだけど。

紅葉の時期は最高の場所です。
また「わりばしの木」を見に来てください。


第3劇場の「わりばしの木」
第3劇場の「わりばしの木」

 東へ向かうブナの広い尾根に射す陽の光と影。ゆるやかに尾根と出合うヌタハラ谷の源流部。一日のうちでいちばん美しいと感じる時間にこのすてきな場所を歩くことができる幸せ。けれど幸せはいつまでも続かなくて、尾根は急激に切れ落ちて木の枝を掴んでの激下りとなる。程なくしてグラの上に立ち、どちらから巻くのかわからない。右から降りられそうな気もするけどさっきまで続いていた黄色いテープが左へ誘導しているのが気にかかる。でも左はどう考えても危ない。右も一段先からどのように尾根につながっているのかグラを取り囲む樹林で見えない。迷った挙句、どうせロープ持っているのだから、確保してもらって右から行く。一段降りたらグラの下部の岩の隙間に足を置いてトラバースして尾根に復帰することができた。かなりの時間ロス。明るいうちにナイフリッジを通過しなければ。言葉が変だけど、慎重に急いで馬酔木やらの灌木の藪や倒木をすり抜けてナイフリッジにやって来た。決して夕陽を眺めるためにやって来たわけではないけど、そんな時間になってしまった。でもさっきまであんなに青かった空に雲が湧いてきて、太陽は雲の隙間から残照のように鈍く光を放つだけだった。

ヌタ右を下りましたか。
最近は行ってないなあ。
前回行った時は井戸谷の崩落地に下りました。


 ぐるりを取り囲む山々や、谷間を彩る紅葉や、不動滝を、もっとゆっくり眺めていたかったけれど、時間が無さ過ぎた。陽が落ちるまでに距離を稼がないと。933を過ぎてだんだん夕闇が迫る。幸いここから駐車地までは方角は一直線。ヘッドランプ出して、コンパス合わせて、ヒタヒタと夕闇が近づくのを感じながら、心は溢れるほどに満ち足りて、杣道を下った。

天気も良かったしいい一日になりましたね。
これからもよろしくお願いします。


                                 わりばし


 

Re: 【台高】「両手にいっぱいのたからものに出会えた一日」赤嵓滝谷~ヌタウ

by アオバ*ト » 2019年11月29日(金) 00:23

 あめちゃん

15749542660110.jpg
お茶碗は、こんなのでした。

 アオバ*ト

Re: 【台高】「両手にいっぱいのたからものに出会えた一日」赤嵓滝谷~ヌタウ

by アオバ*ト » 2019年11月28日(木) 23:56

 雨子庵さん、こんばんは!

 早速、レスくださり、ありがとうございます。
マジで、わたし男だと思われてたんですか。
そういえば、山日和さんにも開口一番、(文章だけでは)性別がどっちかわからんかったと言われました。
実際はガサツでも、文章はかわいく書いてるつもりなんですけどねぇ。

>一部の人間がピクリとしました。

 言葉に敏感ですね。でも決して行間に深い意味ないですよ。

>あそこの鞍部ですよね。私は横切っただけですが

 そうそう、あそこの鞍部です。なんか通じ合えますね。

>私はいにしえの人たちの生活跡を訪ねるのが好きです。そこに座ると、いろんな人が話しかけてくるような気がします。

 ほんとに話しかけてきたら、腰抜けそうですね。

>裏に何か刻印ありませんでしたか?

 裏見たんですが、作成者がわかるような文字はありませんでした。そのままそっと置いてきました。

>赤嵓谷もここの乾留跡も未訪です。楽しく夢想させてもらいました。いにしえの人が選んだ場所、桃源郷に間違いないでしょう

 ぜひあそこから、タイムマシーンに乗ってお出かけくださいな。いにしえの人とお話しできますよ。

>いいですね。私に話かけてくれるのは、いつも現場のおっちゃんたちです。「おぅ、よぉきたのぉ、こんなとこまで、のぅっ!」

 わたしも、林道の工事のおっちゃんとか、地元の集落のおっちゃんとか、お話しするの大好きです。
親しくなったら、軽トラに乗せてもらえたりします。

>蓮の盆踊りの夜は、山から下りてきた人たちで本当にごったがえしていたそうです。まあ、盆踊りに対する考えが、今とは少々違う頃の話ですが。

 そんな夜に一日だけタイムスリップしたら楽しそうですね。映画みたいに。

>それでいいんです、それで

 それにしても、「劇場」って最初に呼びはじめたのは、どなたなんでしょうね? すてきな呼び方です。
最後までつたないレポを、お読みくださりありがとうございました。
わたしも、「あめちゃん」と呼ばせていただいてもいいですか?
またどこかでお会いできるのを楽しみにしていますね。

 アオバ*ト

Re: 【台高】「両手にいっぱいのたからものに出会えた一日」赤嵓滝谷~ヌタウ

by グー(伊勢山上住人) » 2019年11月28日(木) 22:53

8年前はまだ土が付いていた。
8年前はまだ土が付いていた。



アオバ*トさん、こんばんは。北風小僧が吹き降りてきました。

11月3日、笹ヶ峰。君はこの三股工場から時空を越えてやって来たのではなかろうか。

アオバ*トさんのテントにファスナーを開ける音なく入ってきた君に会いに行かれましたか。
期待を裏切らないいい渓・いい台地・いい斜面だったでしょ。

きょうはTさんは長靴、アオバ*トは沢シューズ。今日は絶対冷たくない。

しかし、もう11月も下旬だよ。シューさんなみの沢屋さんですね。

どこから巻くの?確保してもらってグラをよじ登って大巻きすることに。

??大トチの横からザレにしっかりと踏み跡が付いていたでしょ?
よく踏まれたルートのはずなんだけど。

つるつるの滝口は大きな倒木が無かったら怖かったろうなぁ。

かっては斜面に薄く土が乗っていて水平杣道が付いていました。
かなり前にすべて剥がれ落ちて岩盤がむき出しになってしまいました。

ここからはルンルン。長靴のTさんほったらかしてジャブジャブ楽しい~。

なんとまぁ! すぐそこに冬将軍が来ているというのに。

 ここにどんな人の営みがあったのだろう。君はここでどんなふうに暮らしていたのだろう。

こんな山深い所で寝起きして仕事していたのは何人ぐらいなのかな?
2・30人はいたのだろうとグーは思っているのですが。

右股の左岸の二次林の広い尾根を登る。なんて美しい尾根だろう。

もう紅葉は終わっていたでしょ?ここも紅葉の名所ですよ。

さっきまで続いていた黄色いテープが左へ誘導しているのが気にかかる。でも左はどう考えても危ない。

テープに従っていくと簡単に巻き下りることが出来るはずです。

ナイフリッジにやって来た。決して夕陽を眺めるためにやって来たわけではないけど、そんな時間になってしまった。

ここの夕暮れは美しいでしょう。グーはzippさんの写真で見ただけだけど。
しかし、このナイフリッジはどんどん細く鋭くなっていくね。
ここが平気な女性はそう多くないと思います。

心は溢れるほどに満ち足りて、杣道を下った。

不安の言葉が全く出てきませんね。Tさんに全幅の信頼を置いているのですね。
ここの落ち葉はよく滑りませんでしたか?

                   グー(伊勢山上住人)

Re: 【台高】「両手にいっぱいのたからものに出会えた一日」赤嵓滝谷~ヌタウ

by 雨子庵 » 2019年11月28日(木) 19:46

アオハ*トさん はじめまして
あめちゃんです

正確にははじめまして、ではなく、オフ会で正面に座っていたのですが(私はグー御大の横で、ヤジ係でした)、あとであきんちょさんに「アオハ*トさんってどんな感じの人でした?」と聞かれて
「ああ、メガネかけた男性だったよ」 :D
「えっ、アオハ*トさんってたしか女性ですよ」
あらまっ。 :oops:
オフ会ではまだまだ転校生気分の私なのです。お許しください。今回のオフ会はちょっとした「合ハイ(ああっ、甘酸っぱい懐かしい響き)」のような感じでした。・・・私が1年ぶりのせいもありまして。 

 両手いっぱいのたからものって、きのこじゃないですよ。
一部の人間がピクリとしました :o

「ある場所」というのはわりばしさんのレポで知ることになった赤嵓滝谷の三股にある乾留工場の工場跡と宿舎跡のことだ。
実は私もまだ未訪

二年くらい前にこのレポを見つけてずっと行きたいと思っていたけど、タイムマシーン乗り場からひとりで降りる勇気がなくて、
あそこの鞍部ですよね。私は横切っただけですが

いつの間にか忘れてしまった。この場所を再び思い起こさせる出来事が起こったのは三週間前、正確には11月3日、笹ヶ峰1367の北でビバークした夜。谷のほうから落ち葉を踏んで聞こえてきた誰かの足音。そしてテントのファスナーを開ける音なく入ってきた君。君はこの三股工場から時空を越えてやって来たのではなかろうか。
私は、いにしえの人たちの生活跡を訪ねるのが好きです。
そこに座ると、いろんな人が話しかけてくるような気がします。 :)
アオハ*トさんのようになかなか先方からは来てくれないので仕方なく出かけます

途中でぜんぜん欠けていない青い絵柄のきれいなお茶碗を見つけた。
裏に何か刻印がありませんでしたか?

 青い空の下、谷は広がり、両岸の木々はすっかり葉を落としてどこまでも明るい。水と戯れ、岩を乗り越え、ずんずん登っていくと、右岸のすこし高くなっているところにいくつも土管が転がっているのが見えた。苔むした窯跡に転がる土管と煉瓦。源流の小川が絶え間なく流れる音と小鳥のさえずり。桃源郷があるとすれば、こんなところをいうのだろうか。
赤嵓谷もここの乾留跡も未訪です。楽しく夢想させてもらいました
いにしえの人が選んだ場所、桃源郷に間違いないでしょう :D

 ここにどんな人の営みがあったのだろう。君はここでどんなふうに暮らしていたのだろう。ひとしきりノスタルジックな時間に浸ったら、心地よい風を背中に受けて、右股の左岸の二次林の広い尾根を登る。なんて美しい尾根だろう。少し登って振り返る。君がどこかで「やっと来たね」と笑っているような気がした。
いいですね、私に話しかけてくれるのは、いつも現場のおっちゃんたちです
『おう、よぉきたのぉ、こんなとこまで、のぅっ!』 :x

その昔、ヌタハラ谷の下の小学校跡あたり、蓮の盆踊りの夜は、山から下りてきた人たちで本当にごったがえしていたそうです。
まあ、盆踊りに対する考えが、今とは少々違う頃の話ですが。

今もってどこが第一でどこが第二で第三で第四か知らないけど、わたしが自分でヒキウス平って呼んでいるところ
それでいいんです、それで :lol:
まあ、グーさんが説明に入るかもしれんけど

慎重に急いで馬酔木やらの灌木の藪や倒木をすり抜けてナイフリッジにやって来た。決して夕陽を眺めるためにやって来たわけではないけど、そんな時間になってしまった。
実はここも未訪。

蓮方面が弱い私にとって、参考にもなるレポでした。
ありがとうございます

あめちゃん

【台高】「両手にいっぱいのたからものに出会えた一日」赤嵓滝谷~ヌタウ

by アオバ*ト » 2019年11月28日(木) 00:35

【日付】2019年11月23日(土)
【山域】台高・赤嵓滝谷~ヌタハラ谷右岸尾根
【メンバー】Tさん、アオバ*ト
【天候】晴れ
【ルート】
ヌタハラ橋7:10.千石林道終点8:45、喜平小屋との出合9:00、赤嵓滝の見える二股10.15、赤嵓滝滝口11:45、
三股乾留工場跡12.40~12:55、ヒキウス平14:00~14:40、ナイフリッジ16:05、ヌタハラ橋17:25

 両手いっぱいのたからものって、きのこじゃないですよ。
朝もや、紅いもみじの葉っぱ、緊迫の高巻き、源流の小川のせせらぎ、窯跡と煉瓦、君の暮らしていた場所、水平道、シロヤシオのベンチ、
白くくすんだブナの森、夕暮れ前の光と影、夕陽のナイフリッジ、夕闇の杣道。
 そんなものに出会った小春日和の一日を軟弱アオバ*トバージョンでお送りいたします。

 先週、わたしたちを威圧するように見下ろしていたシャッポ尾根は、きょうは朝もやに半分かくれている。こんな朝もやの出る日は、飛び切りのお天気になると決まってる。先週に続いて今日も、テクテクと千石林道を歩く。「ある場所」にどうしても行きたくて。
「ある場所」というのはわりばしさんのレポで知ることになった赤嵓滝谷の三股にある乾留工場の工場跡と宿舎跡のことだ。二年くらい前にこのレポを見つけてずっと行きたいと思っていたけど、タイムマシーン乗り場からひとりで降りる勇気がなくて、いつの間にか忘れてしまった。この場所を再び思い起こさせる出来事が起こったのは三週間前、正確には11月3日、笹ヶ峰1367の北でビバークした夜。谷のほうから落ち葉を踏んで聞こえてきた誰かの足音。そしてテントのファスナーを開ける音なく入ってきた君。君はこの三股工場から時空を越えてやって来たのではなかろうか。

 先週帰りに水を汲んでお茶会したところを過ぎて最初のヘアピン。Tさんが斜面を偵察に行ってた二つ目のヘアピン。井戸谷の崩落地。今日は雨量計にも寄り道。林道終点からつづら折れの道で喜平小屋谷との出合に降りる。途中でぜんぜん欠けていない青い絵柄のきれいなお茶碗を見つけた。
15745959352953 ①.jpg
 Tさんが対岸をお散歩している間にハーネスをつける。きょうはTさんは長靴、アオバ*トは沢シューズ。Tさんが、「冷たくないの?」と聞くが、
こんなにいいお天気、今日は絶対冷たくない。
 最初の3m滝を越えて、次の8m滝。すこし周りが黒々しているけど形が美しい。先週はこれを眺めて帰った。ここはすこし戻って巻くと誰かの記録で読んだ。ロープ引いてTさんが先に上がってくれる。どの記録にも簡単に巻けると書いてあったけど、どこが簡単やねんと思いながら這い上がる。沢登りも岩登りもぜんぜん苦手。でも沢の風景にあこがれる。ずっと沢をつめて美しく弧を描く源頭を仰ぎ見るっていいなと思う。
15745968030827 ⑪.jpg
 二股の右股の左岸の斜面が落ち葉で紅く染まっているのに見とれていると、Tさんが赤嵓滝が見えてきたよと呼ぶ。斜めの優美な滝。
15745947561360 ③.jpg
 ここも簡単に左から巻けると書いてあったけど、どこから巻くの?グラがあるよ。結局、確保してもらってグラをよじ登って大巻きすることに。グラの尾根を乗越して沢地形の緩くなったところをトラバースして滝上に。足を置く場所はちゃんとあるけど、高度感のある滝の真上。慎重に、慎重に。つるつるの滝口は大きな倒木が無かったら怖かったろうなぁ。ロープ片付けて(片付けるのはTさんだけど)、ここからはルンルン。長靴のTさんほったらかしてジャブジャブ楽しい~。
15745950514453 ⑤.jpg
 青い空の下、谷は広がり、両岸の木々はすっかり葉を落としてどこまでも明るい。水と戯れ、岩を乗り越え、ずんずん登っていくと、右岸のすこし高くなっているところにいくつも土管が転がっているのが見えた。苔むした窯跡に転がる土管と煉瓦。源流の小川が絶え間なく流れる音と小鳥のさえずり。桃源郷があるとすれば、こんなところをいうのだろうか。
15745950991044 ⑥.jpg
 ここにどんな人の営みがあったのだろう。君はここでどんなふうに暮らしていたのだろう。ひとしきりノスタルジックな時間に浸ったら、心地よい風を背中に受けて、右股の左岸の二次林の広い尾根を登る。なんて美しい尾根だろう。少し登って振り返る。君がどこかで「やっと来たね」と笑っているような気がした。
 ゆるやかな尾根は次第に傾斜を増し、水平道が現れては喜び、消えてはしょんぼりを繰り返して、最後は蹄の跡を追って、わりばしさんのタイムマシーン乗り場にたどり着いた。
15745955510041 ⑧.jpg
 南へ少し歩き主稜線を眺める。澄んだ青い空に、飛行機が爆音をとどろかせて白い線を引いて行った。今もってどこが第一でどこが第二で第三で第四か知らないけど、わたしが自分でヒキウス平って呼んでいるところのシロヤシオのベンチに腰掛けて、奥峰を眺めながらお湯を沸かしてカップヌードルを食べた。こんな悠長なことをしているヒマなんかほんとはなかったのだけど。
15745952351737 ⑦.jpg
 東へ向かうブナの広い尾根に射す陽の光と影。ゆるやかに尾根と出合うヌタハラ谷の源流部。一日のうちでいちばん美しいと感じる時間にこのすてきな場所を歩くことができる幸せ。けれど幸せはいつまでも続かなくて、尾根は急激に切れ落ちて木の枝を掴んでの激下りとなる。程なくしてグラの上に立ち、どちらから巻くのかわからない。右から降りられそうな気もするけどさっきまで続いていた黄色いテープが左へ誘導しているのが気にかかる。でも左はどう考えても危ない。右も一段先からどのように尾根につながっているのかグラを取り囲む樹林で見えない。迷った挙句、どうせロープ持っているのだから、確保してもらって右から行く。一段降りたらグラの下部の岩の隙間に足を置いてトラバースして尾根に復帰することができた。かなりの時間ロス。明るいうちにナイフリッジを通過しなければ。言葉が変だけど、慎重に急いで馬酔木やらの灌木の藪や倒木をすり抜けてナイフリッジにやって来た。決して夕陽を眺めるためにやって来たわけではないけど、そんな時間になってしまった。でもさっきまであんなに青かった空に雲が湧いてきて、太陽は雲の隙間から残照のように鈍く光を放つだけだった。
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 ぐるりを取り囲む山々や、谷間を彩る紅葉や、不動滝を、もっとゆっくり眺めていたかったけれど、時間が無さ過ぎた。陽が落ちるまでに距離を稼がないと。933を過ぎてだんだん夕闇が迫る。幸いここから駐車地までは方角は一直線。ヘッドランプ出して、コンパス合わせて、ヒタヒタと夕闇が近づくのを感じながら、心は溢れるほどに満ち足りて、杣道を下った。

 アオバ*ト

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