【奥美濃】「樹林の山旅」の世界を歩く 神又谷から中ツ又谷へⅡ

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Re: 【奥美濃】「樹林の山旅」の世界を歩く 神又谷から中ツ又谷へⅡ

by SHIGEKI » 2019年10月26日(土) 12:12

biwa爺 こんにちは。

resをありがとうございます。


神又谷~中ッ又谷ですか~!
私も行ってみたんでっせ、2年前の真夏。

そうだったんですか~

2年も前に先を歩いておられましたか~



どこまで?まさか日帰り? なんて聞かないで。
沢泊なんてコワくってとてもムリ! 日帰りで周回なんて、これもまたムリ(@_@。
でも、地形図眺めてたら、行ってみたくなりますよネエ…。

日の長い夏に軽荷で一泊二日ならゆっくり行けるでしょう。

夜叉ヶ池登山口までのこの町林道、拡幅されるって聞きましたけど、どうなったんでしょうね?

えっ そうなんですか~

いまのまま、たまに落石を取り除いてくれるだけでエエのにぃ・・・

夜叉への登山者があふれてるんでしょうね。



御供え物は何だったんでしょう?

あんまり、深くは考えたくない感じですね。

私は川の中を進み、二俣から林道跡へ入ったような…?(記憶曖昧モコモコ…)

林道跡は最初、ほとんどなくて川の中を歩きました。

しばらくすると、右岸に出てきましたのでca570の二股まで林道跡を歩きました。

 なかったはずの林道跡が右岸に明瞭となったので、上流にダムのありそうな右岸の支流まで辿ってみた。
この支流の奥、ダムはありましたか?

地形図で ダム湖があるのでそう思ってるだけです。

本流を歩いてます。

ca670辺りでゴルジュっぽくなったが、迫る両岸には草木が生えており、やさしい様相ですぐに抜けだし、大きな二股となった。
右にとってしばらくで連漠帯だ。
泊前のいい運動だが長くは続かない。ま、不肖Sにはちょうど頃合いな感じだった。
これは本流の話ですね?
このゴルジュ帯のco750mあたりの滝まで行ったんですが、たった2,3mの岩が登れず、みじめにも引き返したんです。

はい、本流です。

ca700で顕著な二股 そして ca730位から連漠帯となります。

びわ爺resの画像の滝は、不肖Sのrepに張ってる滝と同じですね。

もう一度張っときます。この滝は、連漠帯の最初の滝です。

たぶん、水線直近を登れたと思います。

その後、2m位の滝が5~6個あったように思います。
20191015-PA152304.jpg
[/color]

今夜のともは、ブラックニッカのエキストラスイートを渓の水を湧かしてのお湯割りだ。
北海道の知人にもらった干した氷下魚(こまい)を焚火に炙ってかじる。
せせらぎの音を切り裂くように遠くで鹿が鳴き、梢の向こうに月が光る。
焚火の炎とウヰスキーで体が温まった頃、ビリー缶の豚骨肉野菜鍋が煮えてきた。
[/quote]

邪魔者のいない御一人星空晩餐会ですね!(^^)!
鹿鳴にセセラギ、虫の声も混じったオーケストラ♪ 贅沢な一夜でしたことでありましょう(^_-)

贅沢すぎる静かな夜でした。

なるほどなるほど! そこまでは行けなかったけど、地形図で様子が想像できます。
私の撤退地点からS字を下から辿るように緩やかな谷筋。標高差は神又峰まででも300mほど。無理やり滝を突破すれば行けたんや!
とかなんとか、勝手な妄想はやめときましょう。行けたとしてもその後があるでしょうから(^_-)

ca880の二股まではだらだらです。そこから右へとり、登りますが、傾斜もそこそこ、標高差は180程ヤブ薄し でした。


下のほうはハードルの連発なんですね。地形図には載ってないけど。

不肖Sが暗闇で数えた限りでは、4個の堰堤でした。

地形図には全くないですね。


私は神又谷を下るだけじゃ芸がなさすぎるので、クビレのところから中尾根に登り、尾根伝いで駐車地(神又橋)近くに戻りました。
(やや、ヤブがうるさかったですが)

川から稜線まで等高線込んでますがよく登れましたね~

では また どこか 錦秋の山肌を映す滝つぼのほとりで   (長いなぁ~)

滝つぼに浸かるのは寒過ぎそう~(^_-)
ふんわり落葉の絨毯に座るほうがいいなあ。

 滝つぼは、見るだけ 落ち葉散り敷くナメで

       SHIGEKI

Re: 【奥美濃】「樹林の山旅」の世界を歩く 神又谷から中ツ又谷へⅡ

by biwaco » 2019年10月25日(金) 12:22

SHIGEKIさん、お久~です(^_-)
神又谷~中ッ又谷ですか~!
私も行ってみたんでっせ、2年前の真夏。
どこまで?まさか日帰り? なんて聞かないで。
沢泊なんてコワくってとてもムリ! 日帰りで周回なんて、これもまたムリ(@_@。
でも、地形図眺めてたら、行ってみたくなりますよネエ…。
頑張れば日帰りでも行ける てな話は残念ながら不肖Sには通用しない。
一泊しても2日目が長そうなので、神又谷出合にザックをデポして中ツ又谷出合まで車を走らせ、まずは空身で林道を歩く。
夜叉ヶ池登山口までのこの町林道、拡幅されるって聞きましたけど、どうなったんでしょうね?
 右から堰堤を越えようとしたら、何やらお花とお供え物が・・・深く考えずに一礼して巻き越えた。
 渓は平流が延々と続く。その脇には河岸台地と言うには低過ぎる岸辺の草地や林が右岸、左岸、両岸に続きその中に踏み跡が続く。
御供え物は何だったんでしょう?
私は川の中を進み、二俣から林道跡へ入ったような…?(記憶曖昧モコモコ…)
 なかったはずの林道跡が右岸に明瞭となったので、上流にダムのありそうな右岸の支流まで辿ってみた。
この支流の奥、ダムはありましたか?
ca670辺りでゴルジュっぽくなったが、迫る両岸には草木が生えており、やさしい様相ですぐに抜けだし、大きな二股となった。
右にとってしばらくで連漠帯だ。
泊前のいい運動だが長くは続かない。ま、不肖Sにはちょうど頃合いな感じだった。
これは本流の話ですね?
このゴルジュ帯のco750mあたりの滝まで行ったんですが、たった2,3mの岩が登れず、みじめにも引き返したんです。
この滝が登れない
この滝が登れない
2017_0802神又谷遡行.jpg

今夜のともは、ブラックニッカのエキストラスイートを渓の水を湧かしてのお湯割りだ。
北海道の知人にもらった干した氷下魚(こまい)を焚火に炙ってかじる。
せせらぎの音を切り裂くように遠くで鹿が鳴き、梢の向こうに月が光る。
焚火の炎とウヰスキーで体が温まった頃、ビリー缶の豚骨肉野菜鍋が煮えてきた。
邪魔者のいない御一人星空晩餐会ですね!(^^)!
鹿鳴にセセラギ、虫の声も混じったオーケストラ♪ 贅沢な一夜でしたことでありましょう(^_-)
 起き出して3時間を過ぎてからやっと歩き出した。
二股を左にとって南下し、次は右にとって北上する。
奥美濃の源頭から稜線へ出るのにこんなカンタンでいいのだろうか?
なるほどなるほど! そこまでは行けなかったけど、地形図で様子が想像できます。
私の撤退地点からS字を下から辿るように緩やかな谷筋。標高差は神又峰まででも300mほど。無理やり滝を突破すれば行けたんや!
とかなんとか、勝手な妄想はやめときましょう。行けたとしてもその後があるでしょうから(^_-)
 中ツ又谷は神又谷以上の平流だった。
少しの連漠帯もゴルジュもなく、それ以外はミラー反転とは流石の分かり易い表現だ。

 しかし、5連発の核心部が気にはなったのだ。

下のほうはハードルの連発なんですね。地形図には載ってないけど。
私は神又谷を下るだけじゃ芸がなさすぎるので、クビレのところから中尾根に登り、尾根伝いで駐車地(神又橋)近くに戻りました。(やや、ヤブがうるさかったですが)
 では また どこか 錦秋の山肌を映す滝つぼのほとりで   (長いなぁ~)
滝つぼに浸かるのは寒過ぎそう~(^_-)
ふんわり落葉の絨毯に座るほうがいいなあ。

       ~びわ爺

Re: 【奥美濃】「樹林の山旅」の世界を歩く 神又谷から中ツ又谷へⅡ

by SHIGEKI » 2019年10月24日(木) 22:25

山日和さん こんばんは。

resをありがとうございます。


早速行かれましたね。今度は1泊2日で。 :mrgreen:

渓泊熱に浮かされてますんで、好天を見計らってそのまま、猿まねさせて頂きました。

不肖Sにとっては、神又谷一泊、中ツ又谷一泊の二泊三日でも良かったかなと思っています。

20191016-PA162599.jpg
しかし凄いですね。令和に入ってまだ半年も経ってないですよ。 :o

発熱中!!ですから :mrgreen:


それほどでもないんですが、最後の橋へ上がれば車があるってのは理想的ではあります。
なんかの理由で往復になってしまった時はツラいですが。

車は最重要な相棒ですもんね。

あの林道へ上がれば待っていてくれる・・・・みたいな


煌めく水面、栃やサワグルミの大木や遙か彼方の山の端そして青空 水の冷たさもザックの重みも感じない。

まさにその通りです。 :D

平流だからこそ!!ですが、  大高巻きになると俄然、重くなったり・・



ここは平流の続く神又谷のいいアクセントになってますね。

「簡単に越えた」と軽く流されたので、構えてませんでしたが、いくつかの滝が見えたときは

「ホンマ、簡単かいな??」と一瞬たじろぎましたが、いい運動、腹減らしでした。



筋向いにそんなスペースありましたっけ?
木は台風の雨でたっぷり水気を含んでましたか。

地面は湿ってましたが、木と木にロープを張れたのでこちらとしました。

太い木になかなか燃え移らず難儀しました。

おかげでいい暇つぶしになりましたが・・・・


いい雰囲気ですねえ。肴の現地調達はナシですか? :mrgreen:
鍋が恋しい季節になってきましたね。
私のちょうど1ヶ月後で満月になりましたか。 :D

禁漁期に入ってますから、全くなしですね。

山菜の「ミズ」でお浸しをしようと思いましたが、太い茎のいい物が少なかったですね。

焚火で鍋 最高ですね。

そう、月齢 16.7 ほぼ満月が山入波に光ってました。


渓の朝はそうなんですよねえ。 :lol:

片付けもあるし、いつもながらに時間を食ってしまいますね。



二股を左にとって南下し、次は右にとって北上する。
奥美濃の源頭から稜線へ出るのにこんなカンタンでいいのだろうか?

いいんです。 :mrgreen:

そら お花畑か草原ならもっと言うことありませんが・・・

積雪期は素晴らしい・・・山頂はたいしたことないですが、そこへ至る道程が素晴らしいです。

そうですか~ 残雪期の第1候補がきました~ :D


そうですね。すぐに下りたら神又谷の奥の右俣へ出てしまいます。

なるほど、そうですね。

途切れてはいましたが、それなりの踏み跡もありました。無雪期に歩く人もいるんですね。



 中ツ又谷は神又谷以上の平流だった。
少しの連漠帯もゴルジュもなく、それ以外はミラー反転とは流石の分かり易い表現だ。

でしょー。 :lol:

そうそう 一言で分かり易い!!

 
この連瀑帯じゃなく連堤帯が核心部ですね。
暗くなってからここを下りるのはちょっとシビアだったでしょう。
よくルートが見えましたね。

なんと、最近、戯れで購入した ネットで 1200円のヘッデンが活躍しました。 :mrgreen:


お疲れさまでした。こういう時はすぐに車ってのがいいですね。 :D

疲れた体を包み込んでくれる相棒ですね。

何の工夫もなくそのままトレースさせて頂きました。

よき沢旅へのご招待?ありがとうございました。

      SHIGEKI

Re: 【奥美濃】「樹林の山旅」の世界を歩く 神又谷から中ツ又谷へⅡ

by 山日和 » 2019年10月22日(火) 19:13

SHIGEKIさん、こんばんは。
早速行かれましたね。今度は1泊2日で。 :mrgreen:

令和の時代に入って七回目の渓泊の旅となった。

しかし凄いですね。令和に入ってまだ半年も経ってないですよ。 :o

一泊しても2日目が長そうなので、神又谷出合にザックをデポして中ツ又谷出合まで車を走らせ、まずは空身で林道を歩く。
旅の終わりにその行程を反芻しながらの林道歩きも悪くはないのだが、1日目と2日目の歩きを平準化
(そんなたいそうな)させたのだ。

それほどでもないんですが、最後の橋へ上がれば車があるってのは理想的ではあります。
なんかの理由で往復になってしまった時はツラいですが。

煌めく水面、栃やサワグルミの大木や遙か彼方の山の端そして青空 水の冷たさもザックの重みも感じない。

まさにその通りです。 :D

右にとってしばらくで連漠帯だ。
泊前のいい運動だが長くは続かない。ま、不肖Sにはちょうど頃合いな感じだった。

ここは平流の続く神又谷のいいアクセントになってますね。

 山日和邸の筋向かいにロープを張ってツェルトを設営した。
湿りきった木はいつぞやの雨のテン泊の時よりも手強かった。

筋向いにそんなスペースありましたっけ?
木は台風の雨でたっぷり水気を含んでましたか。

今夜のともは、ブラックニッカのエキストラスイートを渓の水を湧かしてのお湯割りだ。
北海道の知人にもらった干した氷下魚(こまい)を焚火に炙ってかじる。
せせらぎの音を切り裂くように遠くで鹿が鳴き、梢の向こうに月が光る。
焚火の炎とウヰスキーで体が温まった頃、ビリー缶の豚骨肉野菜鍋が煮えてきた。

いい雰囲気ですねえ。肴の現地調達はナシですか? :mrgreen:
鍋が恋しい季節になってきましたね。
私のちょうど1ヶ月後で満月になりましたか。 :D

朝陽が射しこんで山毛欅の森が輝く清々しい朝となった。
焚火を起こしたり、朝飯はもちろんコーヒーを沸かしたり、直ぐ濡れるのに靴下やスパッツを炎で暖めたりなど
なかなか出発できない。

渓の朝はそうなんですよねえ。 :lol:

二股を左にとって南下し、次は右にとって北上する。
奥美濃の源頭から稜線へ出るのにこんなカンタンでいいのだろうか?

いいんです。 :mrgreen:

初めての神又峰 三角点と頭上の標識だけでそれを認識する。
次は、雪の稜線から訪れよう。

積雪期は素晴らしい・・・山頂はたいしたことないですが、そこへ至る道程が素晴らしいです。

稜線への詰めより、ここから渓への下降点までの方がヤブが鬱陶しかった。

そうですね。すぐに下りたら神又谷の奥の右俣へ出てしまいます。

 中ツ又谷は神又谷以上の平流だった。
少しの連漠帯もゴルジュもなく、それ以外はミラー反転とは流石の分かり易い表現だ。

でしょー。 :lol:

 しかし、5連発の核心部が気にはなったのだ。
一発目は落陽の残光を頼りに右岸を灌木をロープ代わりに降りた。
二発目は真っ暗な中、少し難儀した。よくよく落口から左岸右岸を監察して左岸をトラバースしながら降りた。
三発目は同じく落口から見ると右岸にトラロープが見える。上部の結び目が危うそうだったが木と併用して降りる。
四発目は右岸、最後の1m余りが暗くて分からず、お助けロープで降りた。

この連瀑帯じゃなく連堤帯が核心部ですね。
暗くなってからここを下りるのはちょっとシビアだったでしょう。
よくルートが見えましたね。

「いつでも来いや~五発目」と気合いを入れて河原を歩いていたら橋が見えてきた。
午後7時、いつになく無難に二日間の行程を完遂した。

お疲れさまでした。こういう時はすぐに車ってのがいいですね。 :D

                   山日和

【奥美濃】「樹林の山旅」の世界を歩く 神又谷から中ツ又谷へⅡ

by SHIGEKI » 2019年10月18日(金) 21:26

【奥美濃】「樹林の山旅」の世界を歩く 神又谷から中ツ又谷へⅡ
【日 付】2019/10/15~10/16
【山 域】奥美濃 神又峰周辺
【天 候】2日ともだいたい晴れ
【コース】10/15 中ツ又谷出合-神又谷出合-神又谷遡行-Ca800m付近(泊)
     10/16 幕営地-神又峰-中ツ又谷下降-中ツ又谷出合
20191015-PA152533.jpg
 令和の時代に入って七回目の渓泊の旅となった。
標題の通り、山日和師匠の完コピ-だ。
いや、もちろん完全ではなく浅はかな猿まねでしかありはしない。
 屏風山周辺の谷を考えていたが、この時期に増水で泳ぎたくはなのでヌクヌクの二番煎じで神岳ダムへと車を走らせる。
この林道は今年の3月に高丸、9月に金ヶ丸谷そして今回の三回目となった。

頑張れば日帰りでも行ける てな話は残念ながら不肖Sには通用しない。
一泊しても2日目が長そうなので、神又谷出合にザックをデポして中ツ又谷出合まで車を走らせ、まずは空身で林道を歩く。

 旅の終わりにその行程を反芻しながらの林道歩きも悪くはないのだが、1日目と2日目の歩きを平準化
(そんなたいそうな)させたのだ。

 右から堰堤を越えようとしたら、何やらお花とお供え物が・・・深く考えずに一礼して巻き越えた。
 渓は平流が延々と続く。その脇には河岸台地と言うには低過ぎる岸辺の草地や林が右岸、左岸、両岸に
続きその中に踏み跡が続く。
20191015-PA152259.jpg
 なかったはずの林道跡が右岸に明瞭となったので、上流にダムのありそうな右岸の支流まで辿ってみた。
更に平流が続くが道を歩かされているのではなく自分で考え一歩一歩進む川歩きそのものが楽しい。
煌めく水面、栃やサワグルミの大木や遙か彼方の山の端そして青空 水の冷たさもザックの重みも感じない。
20191015-PA152270.jpg
ca670辺りでゴルジュっぽくなったが、迫る両岸には草木が生えており、やさしい様相ですぐに抜けだし、
大きな二股となった。
右にとってしばらくで連漠帯だ。
泊前のいい運動だが長くは続かない。ま、不肖Sにはちょうど頃合いな感じだった。
20191015-PA152304.jpg
 山日和邸の筋向かいにロープを張ってツェルトを設営した。
湿りきった木はいつぞやの雨のテン泊の時よりも手強かった。
今夜のともは、ブラックニッカのエキストラスイートを渓の水を湧かしてのお湯割りだ。
北海道の知人にもらった干した氷下魚(こまい)を焚火に炙ってかじる。
せせらぎの音を切り裂くように遠くで鹿が鳴き、梢の向こうに月が光る。
焚火の炎とウヰスキーで体が温まった頃、ビリー缶の豚骨肉野菜鍋が煮えてきた。
20191015-PA152550.jpg
朝陽が射しこんで山毛欅の森が輝く清々しい朝となった。
焚火を起こしたり、朝飯はもちろんコーヒーを沸かしたり、直ぐ濡れるのに靴下やスパッツを炎で暖めたりなど
なかなか出発できない。
20191016-PA162578.jpg
 起き出して3時間を過ぎてからやっと歩き出した。
二股を左にとって南下し、次は右にとって北上する。
奥美濃の源頭から稜線へ出るのにこんなカンタンでいいのだろうか?

 それなりの急登と薄いヤブを漕いで神又峰東の稜線に出た。
初めての神又峰 三角点と頭上の標識だけでそれを認識する。
次は、雪の稜線から訪れよう。

稜線への詰めより、ここから渓への下降点までの方がヤブが鬱陶しかった。
西方に見えた近江の山が元気をくれた。
20191016-PA162710.jpg
 中ツ又谷は神又谷以上の平流だった。
少しの連漠帯もゴルジュもなく、それ以外はミラー反転とは流石の分かり易い表現だ。

 この穏やかな平流だが、穏やかに降ったのは途中までで、あとはいつものごとく日没との競争になってしまった。
と言っても慌てることな全くない。いつものとおりだから・・・
20191016-PA162753.jpg
 しかし、5連発の核心部が気にはなったのだ。
一発目は落陽の残光を頼りに右岸を灌木をロープ代わりに降りた。
二発目は真っ暗な中、少し難儀した。よくよく落口から左岸右岸を監察して左岸をトラバースしながら降りた。
三発目は同じく落口から見ると右岸にトラロープが見える。上部の結び目が危うそうだったが木と併用して降りる。
四発目は右岸、最後の1m余りが暗くて分からず、お助けロープで降りた。
「いつでも来いや~五発目」と気合いを入れて河原を歩いていたら橋が見えてきた。
午後7時、いつになく無難に二日間の行程を完遂した。

 では また どこか 錦秋の山肌を映す滝つぼのほとりで   (長いなぁ~)

SHIGEKI

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