【鈴鹿】神崎川から谷尻谷 ~ 昼寝しすぎてヘッデン沢下降 ~
【日時】2019/8/26
【天 候】晴れ時々曇り
【コース】P 6:35-白滝谷出合8:00/:30-谷尻谷出合9:40/10:30-大釜滝上12:30/13:50-コリカキ場15:50
-ウズ原峠16:50-ジュルミチ滝上16:35-ウソクラノ下降19:00-神崎川19:25-P20:00
ふと谷尻谷へ行ってみたくなった。
実に10年ぶりとなる。その'09年は2日連続で北谷尻谷トウシミ谷出合まで行っている。
よほど楽しいことがあったのならいいのだが、落とし物を探しに行ったのだ。
更に遡ること10年、'99年には谷尻谷と神崎川でD吹氏と遭遇している。
初対面だがこの日以来大阪方面に足を向けて寝られなくなった。
神崎川は広く明るく気持ちがいい。
いつも、ザックを降ろして座り込む岩、半日昼寝した岩
碧い流れ、白い岩・・どれも記憶のままだ。
ゆるゆる歩いてたら白滝谷出合、大休憩していたら、登山者2人 「谷尻谷を溯行してお金明神へ行く」とのことだった。
あらあら 平日に谷尻谷で後塵を拝するとは・・・
プールを巻いて谷尻谷出合まで来て、左岸ルンゼを見上げたら何故か疲れが襲ってきた。
陽が射してきた岩棚で昼寝しよう。
落石の音を聞きながら、灌木に捕まって小尾根を越えて谷を見下ろす。
大昔はトラロープがぶら下がっていたが、いつしかそれもなくなり、いつぞやはザックを先に落として飛び降りたこともあったが、今は自殺行為にしか見られまい。
太くなった杉の木にロープを掛けて着地
- 20年前某小学生が降りる
下谷尻谷は美しい小滝とナメ、瀞、釜が適度に出てきて、そのたんびに乾いた白い岩に座り込んでほっこりする。
CS7mの滝は右岸のロープはなくなり(あっても使えないだろうが)左岸を巻く。
左岸直近のバンドは高度感あり怖いので少し戻って大高巻き。
昔の記憶は飛んでしまっていて適当に登ったらエライ急登でまばらな木を頼りに大汗かいた。
岩堤の滝は右岸直近をトコトコ登り、陽が射したナメ滝を滑る飛沫がまぶしい。
大釜の滝は左岸に歩道のような岩棚があり、その棚に登れるだろうかと心配したが、取っ手ののようなガバホールドが絶妙な位置にあった。
大釜眺めながらランチも昼寝付きで時間が押してきた。
どうも沢音を聞くと睡魔に襲われる体質になってしまったようだ。
コリカキ場のテン場はいい雰囲気で焚火の石組も残っている。
が、不肖Sなら上谷尻谷源流部や北谷尻谷の右岸台地まで足を伸ばすだろう。
その北谷尻谷の今はないだろうが「飯盒」のぶら下がった浅い谷を登ってウズ原峠?を越えて、ジュルミチ谷源頭を降っていく。
- 10年前にはまだ存在した
いわゆるジュルミチ、ウソクラノ トラバースルートで林道最短を目指す。
ジュルミチ谷の滝上の適当なところからトラバースに入るが、踏み跡は消えているし、ヤブが鬱陶しい。やっと、ウシクラノ谷へ出た頃には暗くなってしまっていた。
ウソクラノ谷を下降する。しばらくで美しいナメに喜んでいたが案の定、滝が出てきた。
そう言えば、ウソクラノ谷は今までわざわざ溯行してはいない。
巻き道を探るが真っ暗でさっぱり分からない。そもそもない可能性が高い。
真っ暗な中、不明なトラバースを辿るより、判りきった谷を辿ろう。
その前にこの滝は地形図で少しは緩やかそうな右岸の尾根を使ってやり過ごそう。
少しのヤブと崖を登ると何と伐採跡が右岸沿いに続いた。
これはラッキー、かなりの時短、程なくウソクラノ谷に降りてヘッデンの光を頼りに神崎川本流を目指した。
神崎川本流 「月でも出ていれば、いい写真が撮れたかもしれないのにぃ。」
などと独りごちながら、往路とは違ってエメラルドグリーンから鈍く黒光る流れ、真っ白から灰色にトーンを落とした岩をヘッデンの光芒で確認しながら歩いた。
もはや(それを言うなら「今更」だろう)、急ぐ必要はサラサラない。
一気に林道へ登りつき、懐かしく、新発見もあった楽しい渓歩きの一日が終わった。
では また どこか 雲がまだ木陰を残す煌めきの渓で
SHIGEKI