【若狭】桧ノ木谷から庄部谷山・甲森谷へ

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Re: 【若狭】桧ノ木谷から庄部谷山・甲森谷へ

by 山日和 » 2019年8月17日(土) 00:05

SHIGEKIさん、どうもです。

暑そうですね~特に市町境稜線以降の後半!
しかし、静けさは最高、癒やしの渓から源頭を二回も楽しみ、山毛欅の森を堪能する
いいですね~  不肖Sにはちょっと長い~ 一泊二日コースですわ。

稜線に上がってからは時間が遅いこともあり、それほど暑くなかったです。
最後の激下りが一番汗をかきました。 :mrgreen:
距離はそれほどでもないですよ。累積標高差は1000mぐらいになりましたが。

そうそう、あの堰堤連漠からこの癒やしの空間へ 嬉しくなる場面ですね。

そうなんです~。殺伐とした廃林道から堰堤を越えると別世界が・・・ :D

ま、人には会わない保証付きなので許しましょう :mrgreen:

それがこのあたりの一番の長所ですね。
P8110031_1.JPG
どうも昨年より倒木が増えてそうですね?

確実に増えてます。

>渓流シューズではズルズルに滑るので、チェーンスパイクを履いて急降下に備える。急な分仕事は速い。
40分ほどでサルハシ谷と甲森谷の出合に下り着いた。

あの急斜面、降りましたか! 2回目ですか?
不肖Sは2回登りましたが、未だ降りにはとってません。

SHIGEKIさんとちーたろーさんと一緒に登ったあの斜面ではなく、もうひとつ上流の尾根です。
最後はサルハシ谷を少し入ったところの二俣に下り着きました。ここも2回目ですが。 :lol:
あの斜面はだいぶ前に下りてます。

滝の画像を見るに、水量は夏にしては多めですね?
標高は低いですが、ここは涼しいでしょう。

そうですね。ちょうどいい水量でした。
涼を求めるならワンダーランドよりこっちですね。 :lol:
P8110081_1.JPG
不肖Sも元々暑いのは苦手でしたが、ホンマ、暑さにもかなり弱くなってしまいました。

加齢ってことでしょうねえ。私は昔は暑いのは平気だったんだけど・・・ :oops:

さすがも回復力ですね~ 馬ににんじん、山日和に涼風~みたいな :mrgreen:
風に吹かれて歩くのがいいですね。

にんじんだけはご勘弁を~ :mrgreen:
答は風に吹かれてます。 :lol:

ここからは山毛欅の森 逍遥 ですね~

まったく!!

ですね。795からは倒木くぐり、またぎ で暑さぶり返しでしょう!!

精神衛生上もよろしくない尾根です。 :oops:

>この林道の下に素晴らしい疎林の台地が広がっている。まったく下生えのない疎林はまる
で自然公園のようだ。
P8110149_1.JPG
ここはホンマに美しいところでしたね~
[/q_yab]
次回はちょっと早い時間に訪れてフラフラしたいものです。 :D

不肖Sは完璧 闇下でした。
この周辺 保証付きの静寂さで、癒やしの渓と山毛欅の森を逍遥できる貴重なところですね。

SHIGEKIさんも結構闇下好きですもんね。 :mrgreen:
いろんな谷と尾根を組み合わせて無限の(ちとオーバー?)コース取りができる山域ですね。 :D

                  山日和

Re: 【若狭】桧ノ木谷から庄部谷山・甲森谷へ

by SHIGEKI » 2019年8月16日(金) 00:42

山日和さん こんばんは。

さすがの大周遊ですね~


【日 付】2019年8月11日(日)
【山 域】若狭 庄部谷山周辺
【天 候】晴れ
【コース】黒谷林道8:10---8:40桧ノ木谷(黒谷左俣)---11:10庄部谷山---12:10大産岩室の滝13:15---
     15:15市町境稜線16:15---17:15 Ca850mピーク---18:55駐車地

 大阪の予想最高気温は38℃。山は今日も暑い一日になりそうだ。

暑そうですね~特に市町境稜線以降の後半!

しかし、静けさは最高、癒やしの渓から源頭を二回も楽しみ、山毛欅の森を堪能する

いいですね~  不肖Sにはちょっと長い~ 一泊二日コースですわ。



まずは右俣の入口にあるトチが両脇を
門番のように固めた小滝に挨拶をしていこう。谷間にわずかに差し込んだ光が、この何気ない風景を神々しい
ものにしている。ここはお気に入りの場所だ。

左俣へ戻って遡行開始。いきなりの連瀑帯に希望がふくらむ。小滝ばかりだが、トチやカツラの巨木を縫う
ように流れる谷は、巨岩の下をくぐって登る滝もあったりして変化に富んで楽しい。

そうそう、あの堰堤連漠からこの癒やしの空間へ 嬉しくなる場面ですね。


しかしすぐに息切れして平流になってしまうのは、5年前の遡行で確認済みである。途中で鉄塔巡視路が横切り
、辛うじて現役の面目を保っている鉄橋をくぐって進んだ。

ま、人には会わない保証付きなので許しましょう :mrgreen:



 ご多聞に漏れず、この谷も流倒木が目立つ。これがなければ美しい谷なのに残念至極である。真新しい倒木
が木橋のように谷の両岸に掛かっているところもあり、最近の台風の猛威を感じさせる。
どこまで行っても炭焼窯跡があり、小道が細々と続いていた。

どうも昨年より倒木が増えてそうですね?


 庄部谷山頂に着いた時には、ここでひっくり返って昼寝でもしようかとも思ったが、心に鞭打って甲森谷へ
下りようと歩を進めた。
渓流シューズではズルズルに滑るので、チェーンスパイクを履いて急降下に備える。急な分仕事は速い。
40分ほどでサルハシ谷と甲森谷の出合に下り着いた。

あの急斜面、降りましたか! 2回目ですか?

不肖Sは2回登りましたが、未だ降りにはとってません。

雪の斜面を降るためにも、積雪までに訓練歩行しときますわ~


ここまでの激下りでたっぷり汗をかかされたが、滝の前に腰を降ろすと天然のシャワーミストですぐにひん
やりとしてきた。目の前を3条になって落ちる滝の涼やかな風景は視覚的にも涼しく、灼熱の猛暑日がウソの
ような快適さである。

滝の画像を見るに、水量は夏にしては多めですね?

標高は低いですが、ここは涼しいでしょう。


しばらく歩いているとまたすぐに暑くなるので、ヘルメットで水を汲んで頭から水を被った。
猛暑のせいもあるが、とにかく最近暑さに体がついていかなくなってしまった。

不肖Sも元々暑いのは苦手でしたが、ホンマ、暑さにもかなり弱くなってしまいました。


こんなに歩けなくなったかとガックリしていても、風が吹いたりして少し涼しくなるとすぐに元気を取り戻すのだ。

さすがも回復力ですね~ 馬ににんじん、山日和に涼風~みたいな :mrgreen:

風に吹かれて歩くのがいいですね。


なぜなら稜線上よりもこの斜面の方が濃密なブナ林を味わえるからである。
3mを超すブナの巨木があたりまえのように散在するこの斜面に座っていると、時間を忘れてのんびりしてしま
いそうだ。

ここからは山毛欅の森 逍遥 ですね~


806mピークからCa830mピーク、Ca850mピークと、ずっとブナの森が続くが、倒木が目立つのが残念だ。
Ca850mからは795mピークを経て南西への支尾根に入った。ここを歩くのはまだ2度目である。正直なところあ
まり面白い尾根とは言えない。放置植林と伐採後のヤブで、はっきり言うとつまらないコースだ。

ですね。795からは倒木くぐり、またぎ で暑さぶり返しでしょう!!



この林道の下に素晴らしい疎林の台地が広がっている。まったく下生えのない疎林はまる
で自然公園のようだ。

ここはホンマに美しいところでしたね~

牛谷、黒谷、茶屋谷と山毛欅の森をうまく絡めて再訪したいと思ってます。


前急ぎ足で最短ルートの急斜面を転げ落ちるように下りると、そこはちょうど朝の林道分岐。車の屋根が見えてい
る。どうやら今シーズン初闇下は回避できたようだ。

 不肖Sは完璧 闇下でした。
 
 この周辺 保証付きの静寂さで、癒やしの渓と山毛欅の森を逍遥できる貴重なところですね。

      SHIGEKI

Re: 【若狭】桧ノ木谷から庄部谷山・甲森谷へ

by 山日和 » 2019年8月15日(木) 18:12

シュークリさん、どうもです。

台風の盆の中日をのんびり過ごされているかと思います。あるいはお孫さんのお守りで忙しいかな?
台風10号は三重県津市では何事もなく通り過ぎるようですが,台高の山ではかなり降っているみたいで,土砂崩れ等心配です。

こちらも激しい風雨になってきました。明日から仕事です。って、あさってからはまた連休ですが。 :mrgreen:

私らはこの日,台高の木梶川にいましたが,泳いだり,頭から滝水を浴びたり,涼しく過ごしました。林道に上がっても結構涼しくて,下界の暑さが嘘のようでしたね。もっとも下界に降りるとやっぱり暑かったですが。

ゴルジュの中は涼しそうですね。浸かると寒いぐらいでしょう。
P8110030_1.JPG
さすが山日和さん。私だったら庄部谷山で昼寝してそのまま下山しているところですね。やっぱ日頃の心がけが違います :D

心がけというか何というか・・・ :D

水量は少なそうですね。

これは少なくはないですね。平水より少し多いぐらいかな。

沢とはいえ,水量の少ない沢ではやっぱり暑いでしょうねえ。私らは快適だったですけど。

そうなんですよ。せいぜいヒザ程度の流れだと涼しいところまでいきません。日陰だけが救いです。
P8110092_1.JPG
山で良くあるワサビ谷と名のついた谷は,昔ワサビ田があったんでしょうねえ。木屋谷川支谷のワサビ谷も昔のワサビ田の跡らしいところがありますね。

そうでしょうね。

猛暑の中,闇下寸前までの長時間歩き,ご苦労さんでした。
ここら辺の谷は私も何度か歩かせてもらっていますが,いい雰囲気の谷が多いですね。
最近は台高の谷に入り浸っていて,しばらくこっちの谷で遊ばせてもらおうかと思っています。
若狭の谷はこっちからはやっぱり遠いので

癒し系の谷ばかりですが、私にはちょうどいいです。
シュークリさんならわざわざこっちまで来なくても、台高にいくらでも遊べるところがありますね。 :D

                         山日和

Re: 【若狭】桧ノ木谷から庄部谷山・甲森谷へ

by シュークリーム » 2019年8月15日(木) 16:30

山日和さん,こんにちは。
台風の盆の中日をのんびり過ごされているかと思います。あるいはお孫さんのお守りで忙しいかな?
台風10号は三重県津市では何事もなく通り過ぎるようですが,台高の山ではかなり降っているみたいで,土砂崩れ等心配です。

相変わらずそっちのほうは不案内なので,地図を片手にたどらせてもらいました。


【日 付】2019年8月11日(日)
【山 域】若狭 庄部谷山周辺
 大阪の予想最高気温は38℃。山は今日も暑い一日になりそうだ。


私らはこの日,台高の木梶川にいましたが,泳いだり,頭から滝水を浴びたり,涼しく過ごしました。林道に上がっても結構涼しくて,下界の暑さが嘘のようでしたね。もっとも下界に降りるとやっぱり暑かったですが。

 庄部谷山頂に着いた時には、ここでひっくり返って昼寝でもしようかとも思ったが、心に鞭打って甲森谷へ
下りようと歩を進めた。


さすが山日和さん。私だったら庄部谷山で昼寝してそのまま下山しているところですね。やっぱ日頃の心がけが違います :D

ここまで予定より時間がかかったので、今日はワンダーランド散策はカット。大産岩室の滝でランチタイムと
しよう。


水量は少なそうですね。

七ツ釜(実際は4つほどしかないが)と呼んでいる、小さな滝と釜が連続する場所では水浴を楽しんだりして体を
冷やす。しばらく歩いているとまたすぐに暑くなるので、ヘルメットで水を汲んで頭から水を被った。


沢とはいえ,水量の少ない沢ではやっぱり暑いでしょうねえ。私らは快適だったですけど。

 源頭に近い場所にワサビ田の跡がある。右岸に突然現れる石垣が目印である。何段にも組まれた石垣には水
が流れ、最上段まで上がってみると斜面の岩間から水が湧き出している。その上は谷状地形でもなんでもなく、
ただの樹林の斜面が続いているだけだ。炭焼きもそうだが、ここで作ったワサビを運び出すのもなかなか大変
だっただろうなと思う。こういう生活や仕事の痕跡を見つけ出すのが低山歩きの楽しみのひとつだ。


山で良くあるワサビ谷と名のついた谷は,昔ワサビ田があったんでしょうねえ。木屋谷川支谷のワサビ谷も昔のワサビ田の跡らしいところがありますね。

急ぎ足で最短ルートの急斜面を転げ落ちるように下りると、そこはちょうど朝の林道分岐。車の屋根が見えてい
る。どうやら今シーズン初闇下は回避できたようだ。


猛暑の中,闇下寸前までの長時間歩き,ご苦労さんでした。
ここら辺の谷は私も何度か歩かせてもらっていますが,いい雰囲気の谷が多いですね。
最近は台高の谷に入り浸っていて,しばらくこっちの谷で遊ばせてもらおうかと思っています。
若狭の谷はこっちからはやっぱり遠いので。

【若狭】桧ノ木谷から庄部谷山・甲森谷へ

by 山日和 » 2019年8月13日(火) 21:43

【日 付】2019年8月11日(日)
【山 域】若狭 庄部谷山周辺
【天 候】晴れ
【コース】黒谷林道8:10---8:40桧ノ木谷(黒谷左俣)---11:10庄部谷山---12:10大産岩室の滝13:15---
     15:15市町境稜線16:15---17:15 Ca850mピーク---18:55駐車地

 大阪の予想最高気温は38℃。山は今日も暑い一日になりそうだ。
黒谷林道に車を止めて、ほとんど道の痕跡を留めない本流への廃林道を進む。
 堰堤を巻いたところが黒谷の二俣。今日は左俣の桧ノ木谷を行くが、まずは右俣の入口にあるトチが両脇を
門番のように固めた小滝に挨拶をしていこう。谷間にわずかに差し込んだ光が、この何気ない風景を神々しい
ものにしている。ここはお気に入りの場所だ。
P8110009_1_1.JPG
P8110016_2_1.JPG
 左俣へ戻って遡行開始。いきなりの連瀑帯に希望がふくらむ。小滝ばかりだが、トチやカツラの巨木を縫う
ように流れる谷は、巨岩の下をくぐって登る滝もあったりして変化に富んで楽しい。
しかしすぐに息切れして平流になってしまうのは、5年前の遡行で確認済みである。途中で鉄塔巡視路が横切り
、辛うじて現役の面目を保っている鉄橋をくぐって進んだ。
 ご多聞に漏れず、この谷も流倒木が目立つ。これがなければ美しい谷なのに残念至極である。真新しい倒木
が木橋のように谷の両岸に掛かっているところもあり、最近の台風の猛威を感じさせる。
どこまで行っても炭焼窯跡があり、小道が細々と続いていた。
P8110057_1_1.JPG
 谷の中ではほとんど日差しを浴びることもなく、極力水の中を歩いて来たのでそれほど暑さに悩まされるこ
ともなかった。源頭部は庄部谷山西の804mピーク東側鞍部のブナ林に緩やかに登って行くが、谷芯は倒木で
歩き辛いので左岸の斜面を歩く。
日陰とはいえ、水がなくなると途端に猛烈な暑さに襲われ、体温が急激に上昇していくようだ。

 庄部谷山頂に着いた時には、ここでひっくり返って昼寝でもしようかとも思ったが、心に鞭打って甲森谷へ
下りようと歩を進めた。
渓流シューズではズルズルに滑るので、チェーンスパイクを履いて急降下に備える。急な分仕事は速い。
40分ほどでサルハシ谷と甲森谷の出合に下り着いた。
ここまで予定より時間がかかったので、今日はワンダーランド散策はカット。大産岩室の滝でランチタイムと
しよう。
P8110083_1_1.JPG
 ここまでの激下りでたっぷり汗をかかされたが、滝の前に腰を降ろすと天然のシャワーミストですぐにひん
やりとしてきた。目の前を3条になって落ちる滝の涼やかな風景は視覚的にも涼しく、灼熱の猛暑日がウソの
ような快適さである。
P8110103_1.JPG
 食後、いつも通りのラインで滝を登って、森水屋と名前を変えた甲森谷本流を遡って行く。
小滝とナメを交えながらとにかく水の中を進む。岸に上がるとすぐにもわっとした暑さで頭がボーっとしそう
になるのだ。
七ツ釜(実際は4つほどしかないが)と呼んでいる、小さな滝と釜が連続する場所では水浴を楽しんだりして体を
冷やす。しばらく歩いているとまたすぐに暑くなるので、ヘルメットで水を汲んで頭から水を被った。
猛暑のせいもあるが、とにかく最近暑さに体がついていかなくなってしまった。こんなに歩けなくなったかと
ガックリしていても、風が吹いたりして少し涼しくなるとすぐに元気を取り戻すのだ。
P8110121_1_1.JPG
 源頭に近い場所にワサビ田の跡がある。右岸に突然現れる石垣が目印である。何段にも組まれた石垣には水
が流れ、最上段まで上がってみると斜面の岩間から水が湧き出している。その上は谷状地形でもなんでもなく、
ただの樹林の斜面が続いているだけだ。炭焼きもそうだが、ここで作ったワサビを運び出すのもなかなか大変
だっただろうなと思う。こういう生活や仕事の痕跡を見つけ出すのが低山歩きの楽しみのひとつだ。
ただ、あんまり暑過ぎるとそんなことを考える余裕もなくなってしまうが。
P8110130_1_1.JPG
 源頭では今日は忠実に溝状になった谷芯を上がって行く。まわりはトチからサワグルミ中心の森となり、見
上げる斜面にはブナ林が広がる。谷芯がいよいよ歩き辛くなり、左岸の急斜面を這い上がる。
登り着いたところは敦賀市と美浜町の市町境稜線直下。稜線まで上がらずここで靴を履き替える。
なぜなら稜線上よりもこの斜面の方が濃密なブナ林を味わえるからである。
3mを超すブナの巨木があたりまえのように散在するこの斜面に座っていると、時間を忘れてのんびりしてしま
いそうだ。しかしまだ下山が待っている。勝手知ったる山とはいえ油断は禁物だ。
P8110142_1_1.JPG
 806mピークからCa830mピーク、Ca850mピークと、ずっとブナの森が続くが、倒木が目立つのが残念だ。
Ca850mからは795mピークを経て南西への支尾根に入った。ここを歩くのはまだ2度目である。正直なところあ
まり面白い尾根とは言えない。放置植林と伐採後のヤブで、はっきり言うとつまらないコースだ。
 前回コースロストした場所で今回も同じ轍を踏んでしまった。北西を向いているつもりが南へ進んでいると
いうお粗末は、まるでビデオを見ているような展開だ。
 なんとか踏み跡を見つけ出して倒木帯を脱出すると、やっとまともに歩ける道になった。
これは上を走る送電線のおかげ。やがて鉄塔が現われて登山道レベルの道になった。

 林道に合流するともう楽勝ムードだ。674mピークの西で林道は大きく山腹を迂回しているのでそのまま直進
してショートカット。この林道の下に素晴らしい疎林の台地が広がっている。まったく下生えのない疎林はまる
で自然公園のようだ。前回も時間がなく、次に来る時はゆっくり楽しみたいと思っていたのだが、今日も日没が
迫ってきた。
急ぎ足で最短ルートの急斜面を転げ落ちるように下りると、そこはちょうど朝の林道分岐。車の屋根が見えてい
る。どうやら今シーズン初闇下は回避できたようだ。

              山日和

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