【日付】2019年6月29日(土)
【山域】東近江/渋川
【ルート】愛郷の森~橋~林道
【天候】曇り、時々雨、突然豪雨
【メンバー】カメ、たかさん、キムヤン、びわ爺
今年もやっと梅雨入りだ。なんだか、台風までやってくるというから週末の沢はムリやろな…(@_@。
そう思ってたら、ちょろっと雨になっただけで、マメ台風はどっかヘ行ってしまった。
同行予定者からは、ラインにヤル気満々のコメントが入ってくる。仕方ないか、とりあえず、川まで行ってみましょうか。でも、さすがに気後れもあって当初のちょっとロングプランから、30分余りで現地まで入れる渋川に変更だ。
雨は止んだが太陽は拝めない。土曜日だというのに、朝の愛郷の森キャンプ場は閑散としたものだ。管理棟横のゲートも無人。準備中のおじさんに駐車料を払おうとしたが「この天気では、今日は要らんのと違うかな? 要るようなら帰りにでも…」。
鈴鹿のどっかと違って近江側は気前がいい。ゲートまで上げてもらい、最奥の駐車場へ。もちろん、他車は1台もない。
仕度を済ませすぐ横から入川。雨後の増水を心配したが、水量はいつもより少ないくらい。鈴鹿山脈西側山域はほとんど降っていないようだ。
一つ目の堰堤を左岸から巻き下ると沢らしい雰囲気になってくる。
この川は、距離は短いが多様な難易度のポイントが続くので、私のようなシロートから適度のベテランさんまで楽しめる。果たしてどれくらいクリアできるか自信はまったくないのだけれど…。
1時間ほど進んで一つ目の難関は3mほどの滝。右岸の岩をカメ隊長が先に登ってロープを出してくれるのだけど、濡れた岩で足は滑るし、両手だけで体を持ち上げる力もない…(>_<)
(やっぱり、もう沢はムリなんや…)と気モチが一気にダウン↓(@_@;)
しかし、ここを通過しないと前に進めない。両岸は切り立っていて高巻きもヤバそうだし…。そこで思いついたのが水心突破! お助けロープで引っ張り上げてもらえばなんとかなるやろ。これしかない!
水心に向かって少し泳ぎ、頭からシャワーを浴びて右手の岩溝から一気に引っ張り上げてもらう。通過!やれやれ、ホンマ、手が懸かってすみません。(@_@。
渋川大滝(?)まで来た。天気が良ければ上からワイヤーが張られ、ツアー客が嬌声を挙げながら滑り降りてくる。今日は嬌声はなく滝の轟音だけが響く。
これはとても登れない。右岸の岩場にルートがあり、注意しながらクリア。
残置ロープを頼って3mほどの滝を越えると、いつの間にかラストの滝までやってきた。左(右岸)から細くて高い滝が落ちる。こんなところを登るサワラーもいるそうだが、私は見るだけの人。
でも本流は右手だ。あれ?いつもとずいぶん様子が違う。淵が浅く、狭くなっている。水面が下がり、そのぶん滝が高い。流水量は確実に少ない。
兎にも角にもランチにしましょう。4人が雀宅囲みで座りこむ。キムヤンとは初対面。佐々木蔵之介そっくりのイケメンだ。そういうと、カメ隊長は「ジュリー似だ」という。とんでもない! 本人はニコニコと微笑んで聞いているだけ。
某山岳会所属で冬山、岩、沢とオールマイティな山経験者。51歳だって。31歳とちゃうの?と言いたくなる(言ったけど)くらいだ。
ま、誰似でもいいので、その実力を評価して「チームびわ爺」の介護人(サルベージ担当)に任命(こっそりと)しておいた。
さてと、この滝どうします? 水線が下がって岩壁が高くなった。カメ隊長が壁に取り付くが、さすがにムリそうだ。攻め方を変えてホールドのある右岸から取りつく。
なんとかドボンなしで落ち口の近くまで来たが、その先のホールドがない! どうする隊長?
飛んだ! カメが空を飛ぶ! 一瞬の珍百景を動画ゲット。
(ここに貼り付けられないのが残念!)
じつはそれからが大変だったのです。左岸のテラスからロープを降ろし、残る3人を引っ張り上げるという算段。その準備中にいきなりの雨だ! しかも上から想定外に3人組が下ってきた。どうやら一人はツアコンのようだが、こんな日に沢ツアーかいな(@_@;)
先に降りてもらいましょう。三人三様の懸垂下降で落下?してもらう。雨はさらに強まり豪雨状態。ハングした岩壁に隠れて待機していたが、さてこちらの番だ。こんな調子で降り続いたら増水が心配になる。気は焦るが体は動かない。水に浸かったままの足元から冷えてきた。
まずキムヤン。タカさんの肩に乗って強引にズリ上がる。さすが、体力も技量もバッチリだ。
次は私。一度目、力が入らずやり直し。2回目、タカさんゴメン、肩を踏んづけて上からのロープを両手で引っ張る。なんとかバンドに足が懸かりこれで大丈夫か?と思ったとたん力が抜けて動けない。
上の2人が「どうしたの?」と覗きこむ。まるで魚河岸のマグロ状態。いや、失神したトドかゴマフアザラシのほうがピッタリかも(>_<)
数秒後、トドのサルベージは完了し、ラストのタカさんも大奮闘の結果、無事通過。ふと気付くと、あれだけ激しく降っていた雨がほとんど止んでいる。なんだかな~(゜o゜)
最後の滝を各自お好みの攻め方で通過し、ゴルジュ帯はおしまい。平流になって前方の橋へ上がり、林道を下る。
池田牧場の手前から右手へショートカットし、想定外のラストアトラクションがあったものの、ドンピシャで駐車場所へ着地。
ヒルチェックの結果、びわ爺以外は3人とも発見! 奇跡的に吸血被害はなしで、よかったよかった♪
でも、なんで私には1匹のヒルも寄り付かなかったんやろ? ちょっと気になるのだった。
え? 駐車料金どうなったかって? 帰りも係員は留守でした。
本日のお風呂は「蒲生の湯」(850円)。
~びわ爺