Satoさん、こんばんは
待ち合わせの時間には少し早いが、集合場所の朝明に行こうと決め、車中泊した藤原簡易パーキングを出発する。
土曜日の20時頃にここを通過しました。ワンダーランドの帰りでした。
柔らかな笑顔にすっと力が抜け、今日の幸せを早速感じる。ブナ清水までは先ずカクレ谷左岸尾根を辿る。
この尾根実は登ったことがないんです。昔、柳川洞水さんのレスにあったような頃、ブナ清水北面の崖から初めて登ったことがあります。その頃はブナ清水の噂を耳にした程度で現在の登山道の入り口は笹に覆われていました。
急傾斜の尾根で息が切れるが、ふうと息を吐き空を見上げると陽光に輝く木々の葉が送る爽やかな風にこころが洗われ、足元に目をやれば濃淡のピンク色のイワカガミの愛らしさに笑みがこぼれる。
こういう時はほっとして疲れも忘れますね
尾根から緩やかな地形の森へと風景が移る。
静かに佇む大きな岩、傍らには健やかに広げた枝にきらきらと光る無数の小さな青い葉をつけ着飾ったブナの木々、
その美しさを讃えるかのように根元を縁取る宝石のようなイワカガミ・・・目に映る風景は優しく、切ない。
コクイ谷でも可愛らしいイワカガミを見つけました。
水の流れを聞く。近づくと大きな岩の下から水が流れ落ちている。ブナ清水だ。命の水の始まりは意外に力強い。
私が最初にここに来た時、こんな奥深い場所に人が造形したような石の庭園が現れるのですから大変驚きました。
もう少しのんびりとしたい気持ちを振り切り、ここでみれさんと一旦お別れをして、山日和さんのキノコ岩への直進ルートを進んでいく。
シロヤシオの林を抜けるとキノコ岩に出る。何時訪れたのかは覚えていないがこの岩は記憶に残っている。
私も最初にキノコ岩見た時は大変驚きました。それ以来、5月になるとアカヤシオを求めてヤシオ尾根からキノコ岩~国見尾根を辿るのが毎年の恒例行事になっていました。
岩とその向こうに広がる鈴鹿の山並み、緑の海を眺める。かつて見た風景は思い出せない。
でもここに立った記憶は確かに残り、今ここに立つ私のこころは緑の海のように清々しい。
そして確信に近い思いが胸に湧き上がる。いつかまたこの場所に立った時、今度は鮮明に今日という日を思い出すのだろうと。
清々しい思い出が呼び起されて、再び感動されたのですね。
ここから景色は鈴鹿の中でも独特で一瞬別世界に来たような勘違いをすることがあります。
途中でみるくさんのイチゴタルト、みれさんのブルーベリーマフィンを頂く。お二人のお菓子の美しさ美味しさにうっとりする。
みれさんのブルーベリーマフィンを食べ損ないました。惜しいことをしました。
そして今日の集いのために準備してくださったお二人のお心が優しい甘さと共にからだに沁み渡り、目の前の風景がより輝きを増していくのを感じる。
お二人とも結構な荷物でさぞ大変だったことでしょう。グ~さんはそのことも考えて会場を近場にしているのかもしれません
解散の時間になる。帰路に就くメンバーの方々の背中に暖かな光を感じる。
ここからは、山日和さんに鈴鹿の中でも数少ないバリエーションルートの水晶岳東尾根を教えていただく。
水晶岳山頂へは南西尾根を登る。県境尾根を少し進み東に入るとバリエーションルートが始まる。
この尾根も私登っていません。
最初は尾根の形状は見られず斜面を下っていくが、岩場が現れ痩せ尾根になる。樹の幹や根っこをつかみながら慎重に下っていく。
常緑樹の落ち葉でつるつると滑るので緊張する。尾根も枝分かれしていて間違わぬよう注意が必要だ。目の前が切り落ち、さてどうしようと考えてしまうような箇所では、山日和さんはさっと的確なラインを見つけ下って行かれる。後に続く私は緊張しても気持ちは軽く、ままならぬ足でも歩ける感触、バリエーションルートを歩く楽しさを味わう。
相当危なそうな尾根ですね。一人では無理そうです。そしてここも知りませんでした。
一部では私を鈴鹿の仙人と呼ぶ人もいましたが面目もありません。
登りも下りもバリエーションで結局登山道は歩かず仕舞いでしたね。
駐車場に戻ると残っているのは私達の車の他は2,3台だった。
「鈴鹿の上高地」で輝く時間を共有したメンバーの方々は、今、何を想い車を走らせているのだろうと汗をぬぐいながら思った。
結構イイ時間になりましたね。もう一台はヤブメンの車だったらいです。
登山道をまっすぐに下りてきたら15時半くらいでしたか、
バリエーションで約一時間半のアルバイトになりましたね。これも良い思い出になるでしょう。
お疲れさまでした。
又、残雪の僻地で偶然の再会を
宮指路+25