山日和さん、こんばんは
実は今週末にこのルートを考えていましてイブネでテン泊してオフ会に参加しようと思っていましたが二番煎じも何なので次回にすることにしました。
早朝の朝明駐車場には強い風が吹いていた。この分だと稜線上は猛烈な風に苛まれそうだ。
気温はさほど低くないのだが風が冷たいのでウインドブレーカーを着て歩き出した。今日は暑いと見込んで半袖のシャツを選んだのだ。
まさかこの荒れた日にレディー同伴で谷尻谷大滝を登るとは
通いなれた中峠を越えて下水晶谷を下る道は、昨夜の雨のおかげでみずみずしい新緑が目に眩しい。ゆうべは結構降ったのだが、神崎川本流の渡渉点はまったく増水していないどころか普段以下の水量。簡単に石を飛んで渡ることができた。
増水した時はここの渡渉がネックになるので、なるべく行きには通らないようにしています。水が少なくラッキーでしたね。
そのうち晴れてくるだろうと期待した空から雨粒が落ち始めた。雨具を着込む。この後も降ったり止んだり少し晴れ間が覗いてはすぐに雲に覆われたりと、天候の変化が忙しい日だった。
土日のどちらかに山を考えていましたが荒れていそうだったので大人しくしていました。
お金谷からお金明神へ向かう。初めてここを訪れた時は標識もなく、薄い踏み跡を辿って鼻のない天狗のような大岩を探したものの見つけることができなかった。
私も同じで最初ルートが分からなくてniftyの山のフォーラムに問い合わせたのがきっかけで皆さんと知り合うことが出来ました。
参拝の後はお金峠から谷尻谷へ下る。北谷尻谷と上谷尻谷の二俣がコリカキ場と呼ばれている。
滋賀県側の佐目の人々が谷を遡り、峠を越えてここにたどり着いて参拝前に身を清めた場所なのだろう。
コリカキ場を最初見た時は何か不思議な感じがしてとても印象的でした。お金明神登拝道のゆかりの場所というのは後で知りました。
この一帯は鈴鹿を代表する二次林という言葉が最も良く表現された場所である。広大な河岸台地の中をほとんど
勾配もなくゆったりと流れる上谷尻谷の流れは、癒しの谷ということば以外に言い表すのが難しい。
コリカキ場から入る北谷尻谷も良いところですよ
かつては大規模な鉱山があったこの谷には、今でもその当時の遺物が散見される。トロッコのレールや土管、割れた茶碗や一升瓶など。しかし訪れるたびにその数が減っているような気がする。以前はトロッコの車輪などもあったはずなのだが。
昨年秋にここに来ましたがトロッコのレールはワサビ峠出合の少し下流で見かけました
広い谷も終わり、両岸が迫った谷らしい谷になったが登山靴でも歩くのに不自由しない。
谷が90度左折したところに唐突に現れるのが谷尻谷最大の大滝である。これまでほとんど落差のなかったところに突然目にするこの滝は、遡行する人を驚かせるのに十分だろう。
一度見てみたいものです。
優美に流れ落ちる滝の高さは30mほどだろうか。いつものように滝身の左の小ルンゼに取り付き、途中から滝身に寄って立ち木を拾いながら登るが高度感がある。立ち木もやや乏しいので、足元のチェーンスパイクのグリップが頼もしい。
実はこの話を聞いてチェーンスパイクを買ったのですが今のところスノー衆で活躍してもらいました。
satoさんも軽い身のこなしで危なげなく登ってきた。彼女は一昨年沢で滑落して足を骨折し、懸命にリハビリしながらようやく不安なく登れるようになったということだ。
私は4年前に公園の階段で滑って初めて足を骨折しました。Satoさんと蕎麦粒岳の入り口で偶然会ったのが一昨年の初春でしたので骨折はその年だったのですね
大滝の落ち口に立てば、上流は再び優しい渓相に戻った。源頭に近い分相応の傾斜はあるものの、林相は広葉樹オンリーとなり、下流の杉混じりの森と比べて格段に明るいのがいい。こんなところにまでと驚かされるのが炭焼窯跡だ。ここで炭を焼いてどこまで運んだのだろうか。小さな二俣の手前に残された窯跡は素晴らしいロケーションで、日本の炭焼窯跡100選に選びたいぐらいである。
一度この景色を見てみたいものです。
水が切れる前にランチタイムとしよう。場所としては満足ではないが、そう悪くはない。
satoさんが支谷の上方に自然のものとは思えない穴を二つ見つけた。何度も来ているのに気付かなかった。坑口のようにも見えるが、平坦部の鉱山からずいぶん離れているし、あの大滝を越えて来るのは大変だ。
人から聞いた話ですが大滝を大きく迂回するルートもあるようです
食後に探索してみると、穴は1mほどの深さしかなかった。試掘した痕だったのだろうか。
一人で歩いていると見逃していたものがたくさんあるのかもしれない。
昔の坑口なので落盤したのかもしれません。5~6年前までは治田鉱山跡に大きな坑口や素掘りトンネルがありましたが今やほとんど埋まってしまいました。
クラシの山頂部までわずかな標高差を残すのみだが、やはりビールを飲んだ後の登りは足が重い。
ランチタイム長すぎません?でもそれが山日和さんのモットーでもありますね
山上台地は予想通りの烈風が吹き荒れていた。立っていてもよろめいてしまうほどの風だ。かつては背丈を超す笹原だったここも、一面に苔の絨毯が敷き詰められた見晴らしのいい場所になった。すぐに退散してクラシ北尾根に入る。
晴れていればイブネでゆっくりランチを取りたかったところですね
鈴鹿を代表するバリ尾根だったクラシ北尾根も登山道レベルの道になってしまった。
とは言え、クラジャン(クラシのジャンダルム)と呼ばれるピークを始めとする急なアップダウンと切れ落ちた尾根は気が抜けない。その尾根に彩りを添えてくれたのがシャクナゲだ。今年は裏年という話だが、結構見事な花付きで目を楽しませてくれている。
昨年この時期にクラシ南尾根を登りましたが見事なシャクナゲの花を見ることができました。
川の対岸には来週のオフ会の開催地である「鈴鹿の上高地」が見えている。今回はどれぐらいのメンバーが集まってくれるだろうか。ここを訪れたことのないsatoさんの要望で、あえて会場には寄らず根ノ平峠へ向かった。
今回は結構集まりそうですね。私は遅刻しないよう多分最短ルートで参加予定です。
宮指路+23