9月の雨中山行、十三夜が奇跡的に見えた。10月の山行ではどうだろう?四捨五入すれば十三夜を迎える週末、あこがれだった『月夜のボンサイ平』を目指す。運が良ければ夜の鍋にキノコも入るかも
【日付】2018年10月20~21日(土日)
【山域】台高
【メンバー】あきんちょ、あめちゃん
【天候】1日目:曇り時々シブシブ雨
2日目:快晴
【ルート】1日目:木屋谷林道駐車場(10:15)~万歳橋(11:00)~ボンサイ平(16:00)
2日目:ボンサイ平(11:30)~本谷(ランチ)(13:00~14:00)~道子碑(15:00)~木屋谷林道駐車場(16:45)
木屋谷林道の鎖規制前にある広場に着いたものの、フロントガラスには無情に雨がポタポタと。相談するまでもなくミニ停滞だ。・・・天気予報のウソツキィ・・・。小降り・・止んだ?・・意を決して、再び天気予報を信じて出発。
久方ぶりに万歳橋(通称3工場)からスタート。歩いて感じることはこのコース、年々荒れてきている。ここから明神平に行くルートは、このフォーラムROM専門の方には決しておすすめしません、何かあっては困るので。4工場を過ぎ、5工場から水無北東尾根(通称5工場尾根)に取りつく。この尾根は最初はきついものの、山日和さんも書いているが、後半は気持ちがいい自然林が広がる(三重県の有用広葉樹母樹林)。まあ、詰めると水無山だがオジヤン曰く『最後は嵓になってるのであまり近づかない方がいいだろう』とのこと。右に見えてきた国見山支尾根のボンサイ平も「おいでおいで」してるので、尾根を外れ適当に鉄砲谷上部をトラバースする。さあ、もう少しでボンサイ平というところでまた雨が降ってきた、サァー。谷の中の大きな木の下でしばし停滞。う~ん、カッパを着るかどうか迷うなぁ。少なくともテントを張るのに荷物を広げるのはチョットなぁ・・・。木の下の雨宿りも結構寒い、限界。『カッパ着ます、あきんちょはどうします?』『私はこれで大丈夫です』見ると、樹にしっかり抱きついている。いわゆる木遁の術を使ってやり過ごしている。ナルホド、雨も樹の一部と思って濡らしてこないのか・・ってホンマか?どうやら通り雨で済んだ。これ以上体を冷やすわけにもいかないので、エイヤっと泊適地まで。テントを張り終え、水を。運よく50m程下がったところで幾筋もの湧水が。
もうこうなれば後は宴会。外でバンバン宴会場の設営始める二人の頭の中には、「雨が降ったらどうしよう」という考えは微塵もなく、「雨はもう降らない」と決めつけている。広げたお店の真ん中で、食料担当のあきんちょがさっきからストーブとガスカートリッジをカチャカチャいわせてなんやら格闘している。
『私の持ってきたストーブ、調子が悪いみたいです。ガスカートリッジにつながらない・・・』
『えぇっ、マジ?』
・・・手元をよく見ると一生懸命はめようとしていますが、それって左回し、カチャカチャ・・
『・・・あきんちょ、それ反対回しだけど・・・はめるときは時計回しで・・・』
『あっ、できた!できました!』(当然です)
このヒトと漫才コンビを組むときはボケ担当ですねキット
。
- 倒れたブナの根が素敵な風除けになりました
おかげさまで途中で採取できたナメコを鍋に投入、花を添えます。だんだんと横のほうから雲も切れてきた。遠くに街の明かりがチラチラきらめく。♪街の明かりが、とてもきれいね♪(50才以上限定ネタ)「あっ、松阪市だ」あんなに近いんだ。そして迷岳の方の雲の中では盛んにシュパッ、シュパッと妖艶な閃光が。音は聞こえないものの雷雲はまだそこにあるのね。次々に具材大量投入の儀式、いったい何人前想定の鍋か不明だけど不思議とあっという間に無くなる。「食った食った」と見上げた空には「おおっ!」「わぁおっ!」十三夜の月が。明るい月がクッキリと木々の黒いシルエットをつくる。暗い中に様々な光が。もうこうなったらこの寒さもキット演出なんだろう。幻想と満腹の現実がナイマゼで存在している、ここだけにピンスポットが当たる不思議な舞台があった(これはランタンの光のせいでした)。
翌朝ウソみたいな快晴。
- 朝焼けの迷岳。今回夜も朝も光ってました
- ナナメの光はブナの林に似合います
紅葉のタイミングもバッチリ、急ぐ旅でもなく、ノンビリアサメシ、キノコうどん。と、何か遠くから人工的な音が。チリ~ン、チリ~ン。徐々に近づくその音は熊鈴そのもの。ヒョッコリ現れたのは単独の男性。こっちもびっくりしたが、向こうも驚いている。聞けば大又から入り伊勢辻山経由で、ボンサイ平が来たかった場所とのこと。そんな憧れの場所なのに二人がすするうどんの音が、ズルズル、ズルズル。許してください。軽く話をして歩いて行ったけど、雑に説明した国見若水やご神木、わかったかなぁ?
とりあえず天気もいいので、きのう濡れたテントやらザックやら、寝袋やら全部干す。その間にご神木のノート(3代目)を置いてくることに。2代目ご神木のノートを広げるとナント今日の書き込みがある!さっきのヒトかな?
- オジヤンの書いてくれたお札、なじんできました
ノンビリ泊適地に戻ろうとすると、「ん?」どこからともなく大きな声が。耳を澄ますと、「あめごぉ、あ~ん」と聞こえる。私を呼ぶ声。そうなのだ。私のテントの色が素敵な色で、おかげで皆さんにしっかり認知されているのだ。「だれだろね?」あわてて駆け降りるように泊適地へ。そこにはおなじみ、zippさんとびぃちゃんがお店を広げ始めている・・・もうお昼近いのね。「ああ、ノート置いてきたのね。で、もう一人は?」あきんちょと顔を見合わせ『?』・・けどナルホド。状況を見て納得がいった。我々が広げた荷物、だれも来ないと思ってバァーンと広げたこの荷物。これはどう見ても3人前はあるわなぁ。チト恥ずかしくなりました。聞くと、もう一人知り合いが単独で歩いていて(ノートに書いたのはその人、アサメシであった人ではなかった)、その人もこの状況を見て3人連れのテン泊と思ったそうだ。
・・・けどこの人とは何でご神木の途中ですれ違わなかったんだろう?
帰途は、ノンビリしすぎたこともあり、最短コースで本谷に降りてヒルメシ。あきんちょのザックから、牛乳と生クリームの新品が出てくる。続きましてぇフランスパン、フライパン・・。初めて見るものが次々と。もう、ドラえもんのポケット状態。『今回は食べたいものを作る、がテーマです』ハイ、おいしくいただきました。
- あのザックから次は何が出てくるんだろう?ワクワク
ここからはイニシエの木馬道、道子碑へ続く通称「道子道」を使う。おり立った廃林道終点から振り返ると、快晴の空の下、今回歩いたルートがくっきりと見えた。
あめちゃん
9月の雨中山行、十三夜が奇跡的に見えた。10月の山行ではどうだろう?四捨五入すれば十三夜を迎える週末、あこがれだった『月夜のボンサイ平』を目指す。運が良ければ夜の鍋にキノコも入るかも ;)
【日付】2018年10月20~21日(土日)
【山域】台高
【メンバー】あきんちょ、あめちゃん
【天候】1日目:曇り時々シブシブ雨
2日目:快晴
【ルート】1日目:木屋谷林道駐車場(10:15)~万歳橋(11:00)~ボンサイ平(16:00)
2日目:ボンサイ平(11:30)~本谷(ランチ)(13:00~14:00)~道子碑(15:00)~木屋谷林道駐車場(16:45)
木屋谷林道の鎖規制前にある広場に着いたものの、フロントガラスには無情に雨がポタポタと。相談するまでもなくミニ停滞だ。・・・天気予報のウソツキィ・・・。小降り・・止んだ?・・意を決して、再び天気予報を信じて出発。
久方ぶりに万歳橋(通称3工場)からスタート。歩いて感じることはこのコース、年々荒れてきている。ここから明神平に行くルートは、このフォーラムROM専門の方には決しておすすめしません、何かあっては困るので。4工場を過ぎ、5工場から水無北東尾根(通称5工場尾根)に取りつく。この尾根は最初はきついものの、山日和さんも書いているが、後半は気持ちがいい自然林が広がる(三重県の有用広葉樹母樹林)。まあ、詰めると水無山だがオジヤン曰く『最後は嵓になってるのであまり近づかない方がいいだろう』とのこと。右に見えてきた国見山支尾根のボンサイ平も「おいでおいで」してるので、尾根を外れ適当に鉄砲谷上部をトラバースする。さあ、もう少しでボンサイ平というところでまた雨が降ってきた、サァー。谷の中の大きな木の下でしばし停滞。う~ん、カッパを着るかどうか迷うなぁ。少なくともテントを張るのに荷物を広げるのはチョットなぁ・・・。木の下の雨宿りも結構寒い、限界。『カッパ着ます、あきんちょはどうします?』『私はこれで大丈夫です』見ると、樹にしっかり抱きついている。いわゆる木遁の術を使ってやり過ごしている。ナルホド、雨も樹の一部と思って濡らしてこないのか・・ってホンマか?どうやら通り雨で済んだ。これ以上体を冷やすわけにもいかないので、エイヤっと泊適地まで。テントを張り終え、水を。運よく50m程下がったところで幾筋もの湧水が。
もうこうなれば後は宴会。外でバンバン宴会場の設営始める二人の頭の中には、「雨が降ったらどうしよう」という考えは微塵もなく、「雨はもう降らない」と決めつけている。広げたお店の真ん中で、食料担当のあきんちょがさっきからストーブとガスカートリッジをカチャカチャいわせてなんやら格闘している。
『私の持ってきたストーブ、調子が悪いみたいです。ガスカートリッジにつながらない・・・』
『えぇっ、マジ?』
・・・手元をよく見ると一生懸命はめようとしていますが、それって左回し、カチャカチャ・・
『・・・あきんちょ、それ反対回しだけど・・・はめるときは時計回しで・・・』
『あっ、できた!できました!』(当然です)
このヒトと漫才コンビを組むときはボケ担当ですねキット :mrgreen: 。
[attachment=4]リビング.jpg[/attachment]
おかげさまで途中で採取できたナメコを鍋に投入、花を添えます。だんだんと横のほうから雲も切れてきた。遠くに街の明かりがチラチラきらめく。♪街の明かりが、とてもきれいね♪(50才以上限定ネタ)「あっ、松阪市だ」あんなに近いんだ。そして迷岳の方の雲の中では盛んにシュパッ、シュパッと妖艶な閃光が。音は聞こえないものの雷雲はまだそこにあるのね。次々に具材大量投入の儀式、いったい何人前想定の鍋か不明だけど不思議とあっという間に無くなる。「食った食った」と見上げた空には「おおっ!」「わぁおっ!」十三夜の月が。明るい月がクッキリと木々の黒いシルエットをつくる。暗い中に様々な光が。もうこうなったらこの寒さもキット演出なんだろう。幻想と満腹の現実がナイマゼで存在している、ここだけにピンスポットが当たる不思議な舞台があった(これはランタンの光のせいでした)。
翌朝ウソみたいな快晴。
[attachment=3]朝焼けの迷岳.jpg[/attachment]
[attachment=2]ブナ林の朝日.jpg[/attachment]
紅葉のタイミングもバッチリ、急ぐ旅でもなく、ノンビリアサメシ、キノコうどん。と、何か遠くから人工的な音が。チリ~ン、チリ~ン。徐々に近づくその音は熊鈴そのもの。ヒョッコリ現れたのは単独の男性。こっちもびっくりしたが、向こうも驚いている。聞けば大又から入り伊勢辻山経由で、ボンサイ平が来たかった場所とのこと。そんな憧れの場所なのに二人がすするうどんの音が、ズルズル、ズルズル。許してください。軽く話をして歩いて行ったけど、雑に説明した国見若水やご神木、わかったかなぁ?
とりあえず天気もいいので、きのう濡れたテントやらザックやら、寝袋やら全部干す。その間にご神木のノート(3代目)を置いてくることに。2代目ご神木のノートを広げるとナント今日の書き込みがある!さっきのヒトかな?
[attachment=1]ご神木.jpg[/attachment]
ノンビリ泊適地に戻ろうとすると、「ん?」どこからともなく大きな声が。耳を澄ますと、「あめごぉ、あ~ん」と聞こえる。私を呼ぶ声。そうなのだ。私のテントの色が素敵な色で、おかげで皆さんにしっかり認知されているのだ。「だれだろね?」あわてて駆け降りるように泊適地へ。そこにはおなじみ、zippさんとびぃちゃんがお店を広げ始めている・・・もうお昼近いのね。「ああ、ノート置いてきたのね。で、もう一人は?」あきんちょと顔を見合わせ『?』・・けどナルホド。状況を見て納得がいった。我々が広げた荷物、だれも来ないと思ってバァーンと広げたこの荷物。これはどう見ても3人前はあるわなぁ。チト恥ずかしくなりました。聞くと、もう一人知り合いが単独で歩いていて(ノートに書いたのはその人、アサメシであった人ではなかった)、その人もこの状況を見て3人連れのテン泊と思ったそうだ。 :oops:
・・・けどこの人とは何でご神木の途中ですれ違わなかったんだろう?
帰途は、ノンビリしすぎたこともあり、最短コースで本谷に降りてヒルメシ。あきんちょのザックから、牛乳と生クリームの新品が出てくる。続きましてぇフランスパン、フライパン・・。初めて見るものが次々と。もう、ドラえもんのポケット状態。『今回は食べたいものを作る、がテーマです』ハイ、おいしくいただきました。
[attachment=0]ヒルメシ.jpg[/attachment]
ここからはイニシエの木馬道、道子碑へ続く通称「道子道」を使う。おり立った廃林道終点から振り返ると、快晴の空の下、今回歩いたルートがくっきりと見えた。
あめちゃん